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心を描こう―とある管理者と作者の物語―

作者: 白黒ネコ

※この作品はフィクションです。実在の人物・団体などには、一切関係ありません。

※この作品は作者の価値観によって描かれています。

君は知っているか――――


 本の暖かさを、人の心の暖かさを。


 『つまらない、くだらない、こんなの見たくない』


 そう言われる本がある、それは現実だ。


 しかし、私はこう思う。


 『つまらなくたって、くだらなくたって、心がこもっていればいいじゃないか』


 だってそう思わないか?心がこもっている本は、作者の心がその本の中で『生きている』くだらなくたっていい、つまらなくたってその本は作者のかけがえのない『大切な物』

ならば命がこもっていたっておかしくないだろうか?


 一つある作者の話をしようか……


 彼は小説が大好きで毎日毎日小説を読んでいた、本当に彼は小説を読むのが好きだった。


 そんな彼はある日、私が運営する小説投稿サイト―心をえがこう―を友達から教えてもらったらしい、心を描こうは私が言うのもなんだが結構大きいサイトで人気もあった、それに何万もの作品があった。

 とても多く面白い作品に魅了され彼は毎日毎日心を描こうにアップされている作品を読んだ。

  それでもそれでも次々に出てくる小説達に彼は歓喜し、何ヶ月も飽きずに彼は読み続けていたみたいだ。

 




 いつしか彼はこう思った……

 










『僕も小説を書きたい』






 その日から彼は心を描こうの作家になり作品を書いた。


 彼はたくさんの批評を受けたが書き続けた、楽しかったからだ。

 何が楽しかったのか聞いてみると『自分の心と向き合って読者に伝えようとする事』って答えが返ってきたよ、いやあ驚いた私はそこまで考えれないからね。




 


 しかしある日それは止まってしまった……何故か分かるか?








 『思いを伝え切ったからだ』


 

 それでも彼は書こうとした、読んでくれる人がいたからだ。


 伝えったものは伝えきったんだ、心がこもった話はもうアップ出来やしない、だけど彼はアップし続けた読者の応援と作品を理想の形で終わらせたいと言う願いを叶えるために…………。




 だが途中で気づいた、いや、悟ったと言うべきか。







 『これ以上は書けない』と




 こうしてその作品は終わった、半ば打ち切りのような形で。


 よっぽど悔しく情けなかったんだろう、2ヶ月は心を描こうに顔を見せていなかったみたいだ。

 

 作者かれはどうしたと思う?もう書けないと諦めたか?作者かれは違った、また書き始めたんだ。


 その作品は終わった。しかしその作品は作者の糧になりそして記憶にも残った、決して無駄になったわけじゃない。


 想いがあればいつでもやり直せる、想いがあるからこそ無駄にしちゃいけない。

 

 くだらない、もう書くな、削除しろ、罵詈雑言を言われた、その時彼はこう思ったらしい。


 『悔しい、悲しい、情けない、もう嫌だ書きたく……嫌だまだ書きたいんだ僕はもう逃げたくない思いを伝えきりたい』

 

 彼は立ち上がった何度も何度も立ち上がり、そしてまた書き続けた。


 彼は書き続けた末ようやくランキングに乗った。


 その後は唯々驚くばかりだったね、なんたってランク1位を取るだけでは飽き足らず書籍化までされたんだ。


 ここまでなれとは言わない、ただ彼を見て欲しい。


 『諦めず、想いを込めて書き続ければ必ずいつか実る』


 それを彼は実践したのだ。


 想いは未来へ繋がったのだ、そして忘れてはいけない最初の作品があったのだからこそ彼はここに居るのだと。


 こんな小説家がたくさんいた、その逆に批判されて終わった小説家もいた。


 私は批判されて終わった小説家が居たことは悲しいがそれ以上に伸びていった作者のことが嬉しかったもっともっと伸びて欲しい、それが私の願いでもありこのサイトが存在する意義でもある。

 

 作品は作者の分身、作者は影、作品は光どちらもなければどちらも輝かない一長一短の関係なんだ。


 作品で語れる、それが理想、だけど簡単には上手くいかない書けるようになるまで気長に待てばいいさ、時間はたっぷりあるだろう?


 作品で語れるようになったのならば今度は読者に表情を与える作品を書くのを目標にして欲しい。


 暖かい、そして優しい。そう感じれるような作品が出来る事を心より祈っている。


 最後に言わせてもらう、スランプやネタがないなどと言って逃げないで欲しい、甘えるな、スランプなんて意識次第でどうにでもなる、ネタなんてそこらへんに転がってる。


 本当にどうしても書けないなら一度小説から離れてみろ書きたくなるまで離れてみろ書きたくなれば書けばいい、書けないならもうそのままだ、この世の中娯楽なんてたくさんある、もう絶対に書けないならゲームやらスポーツやらに趣向替えでもすればいい。


 ただ、自分の作品からは逃げないでくれ、打ち切りでも何でもいい終わらせてやれ、終われない作品はかわいそうだ。


 おっと最後じゃなかったな……もうひとつ言わせてもらおう。


 




 




 『作品に夢を読者に希望を与えれる作者になって欲しいと私は願う』



 では素晴らしい作品ができることを祈りこれで失礼するよ、運営は運営だ、これ以上関わっていいものじゃないだろうしね。



それじゃあさようなら。




全作者様へ

 


             小説投稿サイト「心を描こう」管理者より

読んでいただきありがとうございました。

これが全作者の励みにでもなればなぁと考え投稿しましたがどうだったでしょうか?

『作品に夢を読者に希望を与えれる作者』に皆様がなれることを祈りこの話を終了させていただきます、ご縁があればまたどこかで。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 作品内容にとても共感しました。自分も小説を書いている身ですが、凄くそのことで迷いがあったのに白黒ネコさんの作品によって慰められたように思います。希望が持てます! [気になる点] ら抜き言葉…
2013/09/07 19:52 近衛明日菜
[良い点] 良い点ばかりです。 [一言] 読んでいて励まされました。 私も続ける努力をしてみます。 いつか夢が叶う日まで……
[一言] 心に響きました。 このサイトではありませんが、私も小説を書いており、未完の作品が結構あります^^; 大分放置してしまいましたが、未完の作品についてはなんとかしようと思います。 ありがとうござ…
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