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俺はぼっちで神殺し  作者: 山ドラ
ぼっちが送る神殺しの旅の序章
12/14

2つの違和感

大変遅くなってしまいました。

本当に申し訳ないです。

これからはリアルで余裕ができるので今までほど遅くなることはなくなると思います。



 ……俺が今いる所は、真っ白い世界。それでいてどこか心地よい世界。

 辺り一面真っ白で、地面が見えないけど立っていられる。ということは足の下には何かあるのだろうとは思われるが、マジで何も見えないから傍から見たら浮いているように見えるだろう。

 ここは何度も訪れた時がある。一回は、生前で死んだ時。もう一回が、スライムに殺されて死んだ時。つまり今ここにいるということは……。

「はぁ……、また死んでるし……もうツッコまないよ。あ、でもこれだけは言わせて。君弱いね!?」

 ツッコまないと言いつつしっかりツッコむクエスチョン。

「いや、本当マジすいませんっす」

 一先ず土下座。前にあれだけ見栄をはっといてのこれだからな。クエスチョンが呆れるのもうなずける。

「うーん……」

 クエスチョンはいきなり何か考え事を始めた。そして俺にこう言ってくる。

「よし、君にこれをあげるよ」

 クエスチョンが白い布の中に手を入れる。実はクエスチョンは服を着ていない。白い布を体中に巻きつけているという幻想的で原始的な服装だ。手と足は剥き出しで胸とか尻とか隠れる程度に巻かれている。

 クエスチョンが渡してきたのは、この空間と真逆の色をしている黒い球体。

「何だこれ?」

「それがあれば死ななくても天上世界で僕と話ができるようになるんだよ。通話機能しかない携帯電話みたいなものかな?」

「スーパーボールじゃねぇのか……。これ持ち帰れんの?」

「君が持っていれば天井世界に持ち帰ることができるよ。逆もしかり」

 ポケットをあさってみると春野さん曰く『あてにならない地図』が入っていた。こっちに天上世界の物を持ってくるのも可能なのね。

 俺はクエスチョンから貰った球型携帯電話をポケットにしまう。

「無くさないでね~? それ3つしかない貴重な物だから」

「え? そんな貴重なのいいの? 俺にくれて?」

 こんな丸くてちっこいのすぐ無くす自信があるぞ俺は。

「うん、いいんだよ。君は面白いし、ここに来る時だけしか話せないってのも悲しいしね。まあ、もう3回目だけどね」

「……すまん」

 謝るしかできねぇ。スライムに殺されたとか、階段からこけたとかで死んでるし。

「アハハ、気にしなくていいよ。だけど、次は無いよ?」

「も、勿論だ。もうすぐ死んだりはしない」

「約束だよ?」

 クエスチョンは何故か俺に小指を突き出してきた。え、何? 俺に死ねと?

「お、おう」

 戸惑いながらも返事をする。小指は謎なのでスルー。そんな俺に不満気な顔を見せるクエスチョン。

「む~。ほら、小指出して。約束ごとを結ぶ時のあの儀式やろうよ」

 ? やばい分からん。

「ほら、こうして……こう!」

 クエスチョンは俺の手を取り、俺の小指とコイツの小指を絡めさせられる。

 ああ、思い出した。アニメで見たことがある。確か約束事を結ぶ時に相手の小指と自分の小指を絡めるんだな。なんかえっちぃ。

 腕を何回か上下に揺らされつつ、クエスチョンの小指を握る力を強める。

 うーん、こうして触ってみても人間にしか思えねぇ。どんな作りになってんだクエスチョンは?

 クエスチョンが指切りげんまんたらなんたら言っていたのだが、言い終わると小指を離される。クエスチョンは何故か頬を染めて、嬉しそうに小指を見つめる。何か可愛いな。

「うん、これでもう絶対死んじゃ駄目だよ? まあせめて学校を卒業するまで絶対ね!」

「わかった。次は絶対だ」

 むしろもう死にたくない。死ぬのって結構怖いし。走馬灯とかマジでなるからな? めっちゃ昔のトラウマとか再発掘されるし。

「連絡くれればアドバイスとか出来るから、いっぱい連絡してくれていいよ? 君だけ他の神殺し達よりちょっとだけひいきになるけど」

 アハハ、と笑うクエスチョン。……そういえば、俺、こいつのこと男だと思ってたけど……。

「なぁ、お前もしかして……女?」

「え? うん、そうだけど」

 キョトンとして首をちょっとだけ傾げるクエスチョン。

 こいつ、やはり女……。どことなく七種と同じオーラがでてたからまた女と思わせての男のオチだと勝手に決め付けていたが、女だとは……。

 女の子と指切りしちゃったよ! 初体験! 生き返ったら鍵谷に自慢してやろう。

「あ、そういえば俺、大丈夫? 成仏しねぇ?」

 そうだ、すっかり忘れていた。時間が経ったらさっきの指切りも意味がなくなる。

「あーそれなら心配ないよ。君の仲間が教会に連れてっているみたいだよ。そろそろじゃないかな?」

 クエスチョンがそう言うと、まるで狙ったように俺の体が白に包まれていく。これは無事に教会に着いたようだ。

「よし、じゃあ、またな」

「うん! いつか携帯で連絡してね! あと何回も言うけど死んじゃ駄目だよ?」

「おう、任せろ!」

「アハハ、じゃあまたね!」

 最後にクエスチョンが見せた微笑みは、俺がクエスチョンを確かに女だと思わせるのに、十分すぎるほどの可愛さだった。



―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――



 目が覚めると、俺はどこかの天井を見ていた。

 ここは、……教会か。ああ、そうか。誰かが俺を教会まで……。一応礼は言っとかなきゃな。

 体を起こして、欠伸を一つかましつつ隣に人の気配を察知したので見てみる。

「起きたー?」

 ……おおぅ。これはまた意外な人が現れたよ。

 こいつの名は小鳥遊叶華たかなしきょうか。長くて黒い綺麗な髪は、後ろでポニーテールで縛ってあり、真っ白な肌と綺麗な真紅の色をした目。普通に可愛くて外見は春野と同じでクールビューティーな感じだ。が、外見だけであり、突飛な発言や行動をよくする奔放な女。

 彼女はほんのりと頬を染めて、真剣そうに、かつ恥ずかしそうにこう言い放つ。

「龍紀、好き。付き合って。いや結婚してー」

 目覚めてから13秒。

 いきなり告白キターーーー!


 突然、女子高生に告白された。俺は……、

 1、お前のことはよく知らないが、俺も好きだ! 結婚しよう!

 2、……保留で。

 3、押し倒し、性的な意味で襲う。


 いや、3番はねぇよ!

「……保留で」

 とりあえず2番を選択。了承した訳でもなく、振った訳でもないという曖昧な返事。

「残念ー」

 少し落ち込んでいるご様子。が、すぐにいつもの無表情に戻る。

 本当に俺が好きなのか、または他に理由があるのか分からないが俺によく告白をしてくる。

 こいつの存在は実は謎。突如、俺の前に姿を現し、その日から勝手に俺に付いてくるようになった。

 俺は生前こいつに、俺と会ったことがあるのか? 何故俺を知っている? 俺はお前と何か関係があるのか? と質問してみたが、「覚えていないのならいい。いつか、思い出させるから」だそうだ。

 俺は脳内にある「トラウマボックス」にコイツらしき人はいないか探してみたが、該当者が1人もいないので、「まあ小鳥遊が思い出させるって言ってんだから俺が思い出す必要ないんじゃね?」という考えに至り、思い出すのを止めた。ちなみにトラウマボックスとは、俺の過去に起きた忌まわしきトラウマ及び、BADEND集を収納した脳内の棚みたいな物。

 トラウマ全部見ていくのは大変だったわ……。俺のトラウマの量は以上。日本の歴史上に起こった出来事よりきっと量が多いだろう。俺の人生トラウマありすぎだろ……。

 トラウマばかりだが、俺は別に後悔はしない。ぼっちでいることでいいことはいくらでもあるからな。むしろ友達がいっぱいいた方が面倒なことだらけだろう。輪の中で嫌いな奴ができたらどうするんだよ。超ギスギスするだろ。気を使わなきゃいけんだろ。友達、面倒。

 そんなことが全く無い、そうぼっちなら!


 おっと、礼は言っておくか……。

「小鳥遊、ありがとな」

「おーう! 気にするなー」

 ゆるい声音でそう言い、ビシッと親指を上に立てる。

「借しは必ず返すぞ」

 借りを返すのが主義な男。忘れていたら……、返さない男。

「んー? そんなのいい……、あー、付き合ってー」

「それ以外で返すわ……」

 ……忘れぬ内に早急に借りを返さなくては。またいつかこんなことを言われるかもしれんしな。

「うーん、しょうがない」

 ちょっとだけ落ち込んだご様子の小鳥遊。


 教会を出た俺達は、教会の扉の前にいた。

 天上世界の外の空気、空などは地球と全く同じだ。酸素とかどうなってんのか謎だらけだ。

 ちょっと深呼吸。……、うん。特に変わった所は無い。てか生前の空気の味とか忘れた。

 天上世界が地球と変わった所が無さすぎて逆に怖い。この世界地球のクローン?

 生前との違いといえば街で季節の移り変わりがない所だろう。この世界は不思議なことになっている。この街の季節は春だ。そして春の季節が変わることがないらしい。永遠にここは春。だが、他の街はどうか分からない。夏かもしれない、冬かもしれない、秋かもしれないと、街によって季節は様々だ。

 この世界の地軸ってどうなってんだよ、とツッコミたいと思うが、スルーを決め込んでくれ。


 ……さて。

「これから学校に戻るべきだと思うが……」

「サボるのー?」

「当たり前だ」

 今なんて絶賛授業中。その中にいきなり俺みたいなのが入って行ったらあれだぞ? 全員がバッとこっちを見てきてからの、「何だお前か……」みたいな空気になるだろ。あれ嫌い。

 何故誰か入ってくると皆一斉にそちらを見るのだろうか? 何を期待しているんだよ。

「おー! 私もサボるー!」

 無表情だが少しテンションが上がっているのが見て分かる。心なしか楽しそうだ。

 うん分かるぞ。俺も初めて学校をサボった時はテンション上がったわ。「へっへっへ……今頃奴らは授業中か……、フヒw」とか言いながらいやらしい笑みを浮かべていた。

 まあその1時間後に街を彷徨いている所を教師連中に連行されて反省文書かされたけど。


「そうか。じゃ、またな」

 俺は片手を上げて、手を振りながら借りている宿屋に向かって歩き出した。

「うー、待って」

 俺の肩をがっしりと掴む小鳥遊。

「あ? 何だよ」

「何故一人でどこかに行こうとするの? 私も一緒に行くー」

 えー……。宿屋で一人で居たいんすけど……。

「うー……。前から思ってたんだけど、龍紀、私嫌い?」

 俺が嫌そうにしていたのが顔に出ていたのかそんなことを聞いてきた。

 頬を少し染め、若干涙声で上目遣いで見つめてくる小鳥遊。基本無表情ないつもの小鳥遊とのギャップが……。

 ぐわー、やめてくれ。そんな目で見ないでくれ! 罪悪感に押しつぶされる!


「分かったよ、今日くらい付き合うさ」

 まあよくよく考えればあの宿屋学校と繋がりもあるし、この時間帯に行ったら連行されそうだしな。まあ適当に街を彷徨くのもアリだろう。

 俺の言葉に一転して花が咲いたかのように満面な笑顔を浮かべる。

「おおーう、龍紀ありがとう。好き。大好きだから付き合って」

「それは……保留だ」

 キッパリと断れない辺り俺もまんざらではない……って何言ってんだよ俺!

 いや、正直こんな可愛い子キッパリと振れません。俺がコイツに本当に恋をした時だけOKを言おう。生半可な気持ちで付き合えない。騙されるかもしれないしな。

 実は親父がいきなり美女に告白されて即OKをだした時があったらしいが。結果、奢らせるだけ奢らされた後、捨てられたらしい。親父には中途半端な気持ちで付き合ったりするなとキツく言われていた。

 まあその事関係なしで女とは怖い生き物だと小中学校で学んできたし、女には必ず一線を画するようにしている。

「じゃぁ……、まあ適当にぶらつくか」

「おおーう。龍紀とデートデートー」

 無表情だがやはりどこか楽しそうにしている。

 そんな小鳥遊を眺めながら俺は足の赴くままに歩を進めた。



「……で、何故フィールドに出ている」

 俺達がいる所は緑が生い茂っているフィールド。あまりにも緑ばかりで俺も緑になりそうだ。

「よいではないかー。付き合ってくれるんでしょー?」

「まあ付き合うとはいったが……、ちなみに恋愛的な方で付き合った訳じゃないぞ」

「うー」

 残念そうな小鳥遊。無表情で感情の読めなさそうな女だけど、何故だかコイツの感情は手に取るように分かるな。

「言っておくが、俺弱いぞ?」

 俺は自分の体力とか異能力等を小鳥遊に説明した。

「うーん、なら次のレベルに上がるまでは後ろで見てるだけでいいよー。だからパーティー組も?」

 そう言い、俺にブレスレットを見せてくる。な、何て優しい子!

 俺はもう楽にレベルを上げたかったし、元々コイツとも組んでいたと思うのでパーティーを組んだ。

「おおー。私達仲間、仲間。ぼっち仲間ー」

「まあ……そうだな」

 実はコイツ、生前ではぼっちであった。

「お前ここでも仲いい奴いねぇの?」

「世界が変わった所でぼっちが変わることは無ーい」

 ごもっともです!

「それに……、龍紀以外の人間に、あまり興味が無ーい」

 何の気なしにクルクルと回りながらそう呟いた。

 ……サラッとそんなこと言ってるけど、それって結構すごくない? 誰からも見られない、必要とされない俺以外の人間に興味無いだと? 俺に興味が無いのなら分かるけど。

「あーでもお前、幸村とかとは喋ってるじゃん」

「あの人達は龍紀を認めてる。それが理由」

 認めてる? 人間としてか? それは切実に嬉しいな。今まで俺を人間として見てくれたのは肉親くらいだけだったしな。

 何があったのか、よく分からんが小鳥遊の顔は少し暗い表情だった気がした。


 さあ、魔物狩りのスタートだ!

 早速1体の魔物が現れた! こいやコラー!

 小鳥遊、構え! 俺、戦闘に巻き込まれない程度に見物!

「そういやお前、強いのか?」

「うーん、まぁーまだレベル低いし、全然弱いよー」

 あれあれー? そう言う割には何かお前、やけに装備整ってないか?

 小鳥遊は既に武器を買ってあり、2つの剣を両手に持っていた。さっきまでは背中に付けてた気がする。

 勿論回復アイテムも充実しており、ポケットに3、4個程入っていた。

 コイツ、本当に来たばかりか?

「お前、レベルは?」

「んー、6くらい?」

 レベル高いだろ! まだ来て1日目だぞ!?


「おおー、来るぞー」

「おわわぁわ!」

 俺達に向かって突っ込んで来たのはいつぞやの猪。

 小鳥遊は華麗にステップで躱す。俺は慌てながら横っ飛び。情けないが仕方がない。今は怖いかもしれないけどいつかきっと馴れる!

 鮮やかに回避をした小鳥遊は、突っ込む勢いが強すぎて俺達に背を向けた状態になった猪の隙を逃さず猪のケツに向かって突っ込んだ。猪のケツに向かって無表情で突っ込んでいく女子高生の図。シュールすぎる。

「んんー」

 なんとも気が抜けるかけ声だったが、動きはすごい格好良い。右手と左手に持つ剣をまるで自分の体の一部にように軽やかに使う。剣で切り上げたり、薙ぎ払ったりと連続で猪のケツを斬りまくる。

 見ているこっちもヒリヒリしそうな程、ケツは赤くなっている。相当痛いのか猪は叫ぶ余裕も無く物凄い形相のまま固まっている。

 バタッ、と猪は音をたてて倒れる。へっ、死んだか。呆気ない。


 常人なら普通、剣の使い方何て分からないだろう、その為に剣術のスキルがある。

 剣術を覚えて、それを使う。まあ剣術を覚えなくても自分のやり方で剣を使えば魔物にダメージは与えることができる。が、まだ天上世界に来たばかりの素人では剣を使うなんて無理だろう。

 だから小鳥遊の攻撃もきっと、剣術にポイントを振り分けて覚えた術だと思うが、どうも使った感じがしない。本当に自由に剣を動かしている感じだ。

「らくしょーだぜー」

 無表情でヒラヒラと手を振ってくる。一応俺も手を振ってやった。

「おおっ、振り返してくれたっ! もしかして、惚れた?」

「今の台詞が無かったらもしかしたら惚れてたかもな」

 ガーンッ! と聞こえはしないが、聞こえそうなくらい酷く落ち込んだ。そしてその場で蹲る始末だ。

「それより、お前さっきの攻撃って剣術で覚えたのか?」

「……ううーん、違う」

 相当ショックだったのか声のトーンが低くなっている。もう蹲ってはいないが、俯いている。

「じゃあ何であんな使うの上手いんだよ」

「……んんー」

 まだ俯いている。

「……さっさと教えろ」

 面倒だったので俺はコイツの頭を優しく撫でてやる。こうすれば立ち直るはずだ。……やべぇ、髪サラサラすぎる。女子の髪質は以上。

 ……ん? 何でコイツビクともしないんだ? 俯いてて見えない顔を少し屈んで覗き見る。

 見ると小鳥遊はフリーズしていた。瞬きも忘れている程。

「おーい、しっかりしろー」

 頭をポンポンと痛くない程度に叩いてやる。するとハッと顔を上げて俺を見上げる。

「頭……、撫でたー?」

 無表情。顔を赤くすることも無く、ただただ疑問に思っているようだ。

「おう」

 俺が肯定すると、みるみると表情を変えてくる。まあ変わったといっても本当に微妙に口元が緩んだ程度の変化。だが頬をはリンゴのように真っ赤になってる。

「おおーう!」

 気の抜けるようなかけ声と共に右手拳を握り締め天に向かって振り上げる。

「おおーーー!」

 そして街に向かって走っていった。

 明らかにいつもの無表情でクール(?)なキャラはどこかに行っており、初登場にしてキャラが崩壊していた。ん? 初登場って何だ?

 このまま帰ってもよかったが、とりあえず探してみることに。

 俺は後頭部を掻きながら、欠伸をしつつゆっくりと小鳥遊を追いかける。



 ……? 俺はふと、さっきの俺の台詞に違和感を覚えた。

 俺はコイツと出合ってまだそこまで時間は経っていない。それこそ生前の時を含めても。

 あいつは何故か俺にかなり告白をしてくるが、俺はあいつと手を握ったことも無いし、頭を撫でてやったことも無い。さっきのが初めてなはずだ。


 なら俺は、どうして頭を撫でてやるとあいつが立ち直るって分かってたんだ?

 俺は―――どうして女の頭を撫でるなんて簡単に、当然のようにやれたんだ?



2つの違和感。分かったでしょうか?

まあ余裕で見つかると思います。

ちなみに最後の文は2つの違和感のうちの1つです。もう一つも簡単に見つかると思います。

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