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君の事ならお見通しサ!

掲載日:2026/03/31

短編です

 朝起きたら自分にはコーヒーを、彼女には紅茶を淹れる。ダージリンが彼女のお気に入りだ。

「おはよう~、え、紅茶淹れてくれたの?ありがとう~」

 彼女にそう言われると、なんだか嬉しい。

「しかも私の好きなダージリンじゃん!なんでわかったの?」

こないだ家に遊びに行ったじゃん?その時、部屋に紅茶のいい匂いがしたし、茶葉の缶があったから。

「えぇ~名推理!」

 君が喜んでくれてよかった。あ、そうだ、これ、今日は付き合って三か月だから、君の好きなブランドのアクセサリー、買ってきた。

「え、ありがとう!私ここのブランド好きなんだよね~!よくわかったね!」

 デートの時、よくそのブランドのをつけていたからわかったんだよ。

「よく見てるねぇ~」

 そりゃぁ、大切な彼女ですから。

 君の好きな映画で出てきた朝ごはん、真似してみたんだけど、俺、普段、料理あんまりしないからさ、美味しくなかったらごめんね。

「え、これあの映画の?見てくれたの?あれ、私その話したっけ?」

 以前SNSにその映画の事投稿してたじゃん。

「あ・・・そっか~」

 そうだよ、あと、昨日やってた特別ドラマ、君の推しの俳優さん出てたから録画しておいたよ。あとで見る?

「録画までしてくれたの?ありがとう~!でも私、今日は午後から少し予定が入ってるんだよね、だからごめんね、ドラマはまた今度でも良い?」

 いいよ。昨日そう言ってたもんね。今日はどこまで行くの?

「えっとねぇ、前話した、大学の時の友達と買い物!」

 あぁ、あそこのショッピングモールか、いいね。あそこは君の好きなブランドの服も沢山置いてるし、安いもんね!

「え、私、ショッピングモールに行くって行ってないのに」

 大学時代の友達って、○○駅周辺に住んでる子でしょ?その子と遊びに行くってことは、俺の家からだと、中間地点は△△駅。その辺で君たちが遊べそうな場所って考えたら、あのショッピングモールが適してる。それに君の好きな紅茶が有名なカフェもあるし、絶対そこだと思ったんだ。でも、羽目を外して買い物しすぎない様に気を付けなよ?

「あー、うん・・・ありがとう」

 あ、そうだった、これも渡そうと思ってたんだ。

「なに?・・・・ポーチ?」

 そう、そろそろでしょ?周期的に。君が良く買ってる奴はわかってるから買っておいた。あ、もしかして自分で持って来てた?まぁ、必要になったら使ってよ。

「え・・・なんでわかるの?」

 君あんまりひどくないタイプだけど、時々重たいの来るんでしょう?デートの時、体調悪そうな顔してた時が、同じような時期に来てたから、もしかして、と思ってさ。だからもし、今日も体調悪くなったら、無理せず帰るんだよ?キツかったら俺、迎えに行くからね。



——大好きな君のため——

そう、君のためなんだ。

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