君の事ならお見通しサ!
短編です
朝起きたら自分にはコーヒーを、彼女には紅茶を淹れる。ダージリンが彼女のお気に入りだ。
「おはよう~、え、紅茶淹れてくれたの?ありがとう~」
彼女にそう言われると、なんだか嬉しい。
「しかも私の好きなダージリンじゃん!なんでわかったの?」
こないだ家に遊びに行ったじゃん?その時、部屋に紅茶のいい匂いがしたし、茶葉の缶があったから。
「えぇ~名推理!」
君が喜んでくれてよかった。あ、そうだ、これ、今日は付き合って三か月だから、君の好きなブランドのアクセサリー、買ってきた。
「え、ありがとう!私ここのブランド好きなんだよね~!よくわかったね!」
デートの時、よくそのブランドのをつけていたからわかったんだよ。
「よく見てるねぇ~」
そりゃぁ、大切な彼女ですから。
君の好きな映画で出てきた朝ごはん、真似してみたんだけど、俺、普段、料理あんまりしないからさ、美味しくなかったらごめんね。
「え、これあの映画の?見てくれたの?あれ、私その話したっけ?」
以前SNSにその映画の事投稿してたじゃん。
「あ・・・そっか~」
そうだよ、あと、昨日やってた特別ドラマ、君の推しの俳優さん出てたから録画しておいたよ。あとで見る?
「録画までしてくれたの?ありがとう~!でも私、今日は午後から少し予定が入ってるんだよね、だからごめんね、ドラマはまた今度でも良い?」
いいよ。昨日そう言ってたもんね。今日はどこまで行くの?
「えっとねぇ、前話した、大学の時の友達と買い物!」
あぁ、あそこのショッピングモールか、いいね。あそこは君の好きなブランドの服も沢山置いてるし、安いもんね!
「え、私、ショッピングモールに行くって行ってないのに」
大学時代の友達って、○○駅周辺に住んでる子でしょ?その子と遊びに行くってことは、俺の家からだと、中間地点は△△駅。その辺で君たちが遊べそうな場所って考えたら、あのショッピングモールが適してる。それに君の好きな紅茶が有名なカフェもあるし、絶対そこだと思ったんだ。でも、羽目を外して買い物しすぎない様に気を付けなよ?
「あー、うん・・・ありがとう」
あ、そうだった、これも渡そうと思ってたんだ。
「なに?・・・・ポーチ?」
そう、そろそろでしょ?周期的に。君が良く買ってる奴はわかってるから買っておいた。あ、もしかして自分で持って来てた?まぁ、必要になったら使ってよ。
「え・・・なんでわかるの?」
君あんまりひどくないタイプだけど、時々重たいの来るんでしょう?デートの時、体調悪そうな顔してた時が、同じような時期に来てたから、もしかして、と思ってさ。だからもし、今日も体調悪くなったら、無理せず帰るんだよ?キツかったら俺、迎えに行くからね。
——大好きな君のため——
そう、君のためなんだ。




