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黒魔術と拷問では?


そこで、大人になる方法で、手始めに考えたのは、リヴァイ兄様に、早く大人になれる発明をして貰う事だった。


「ねぇ、リヴァイ兄様。私、早く大人になりたいのだけれど。何か、いい発明なんてないよね…。」


「大人にって、別に、今のままでいいじゃないか。まさか、あいつのためか…。チッ。


そうだな、早く大きくなる方法としては、物理的には、頭と足をヒモでくくりつけて、外れないようにして、そのひもを、牛か馬に引っ張らせ、チーズが糸をひく様に、身長を伸ばすやり方。

後は、それと同時に体内から成長させるために、特別に調合した、薬を飲むしかないかな。調合としては、骨を丈夫にするのに、腐った魚を骨ごと潰したのと、栄養をつけるのに、蜂の子をグチャグチャに潰したのと、再生力の強いとかげのしっぽを10本位、丸焼きにして、後は、血をきれいにするために、何かの生血を…そう、それらを全部混ぜて…そうだな、何の血がいいかな…。」と、拷問と黒魔術の様な薬を勧められそうになって、リヴァイ兄様に相談する事は、断念した。イジワル…。


次に、双子の姉様達の真似をしてみることにした。姉様達は、今、14歳。私が学園に入学する時に、最終学年になる。


姉様達は、今でも、とても私に優しいのだけど、最近は、学園の事や、気になる男の子の話、恋愛小説の話などを、2人でコソコソ話していて、私を混ぜてくれない。


恋バナ・恋バナ・恋バナ‼︎

今、まさしく私が欲している話題なのに、「アズには、まだ早いから。」と、混ぜてくれない…。イジワル…。


こうなったら、自分で何とかするしかない。学園の事も、好きな男の子の事も、よくわからないけど、恋愛小説なら、自分で読んで、大人の恋愛の勉強が出来る!


昼間、姉様達が、学園に行っている間に、こっそり、2人の部屋に忍びこんで、本を借りてきた。やったー。


表紙のイラストは、クラウス様に似た金髪でグリーンの瞳をした男の人と、銀髪で、パープル色の瞳の女の人が、だ、抱き合って、顔が、くっ、付き、そうな位近くで、み、見つめ合っているものだ。


恥ずかしいけど、次にクラウス様とお会いした時に、大人の女性として振舞いたいから頑張ろう!




………とは思ったものの、全然ダメだ。言葉が難しすぎる。


家庭教師の先生に書き方や読み方、簡単な計算とかを、教えていただいて、大体の綴りは、読むだけなら、読める様にはなったのだけれど、意味がわからない。


名誉のために言わせてもらうと、リヴァイ様程ではないにしろアズ様は十分優秀です。と、家庭教師の先生から、お墨付きをいただける程には、読み方ができる。けど、意味が全然わからない…。


仕方ないから恋愛小説にカバーをして、昼間、リヴァイ兄様のお部屋にお邪魔し、読書をする事にした。


リヴァイ兄様に、わからない単語を聞きながら、読もうと思ったのだ。


ただ、もう二度とリヴァイ兄様に、軽々しくわからない単語を、聞く事はないと思う。

リヴァイ兄様に一度、わからない単語を聞いたら、とてもとても長い説明の後、図解での詳しい解説が始まり、例題を何個もあげ、挙げ句の果てには、後日レポート…という、大変な目に合ってしまったから。


リヴァイ兄様には、聞けない。そうすると、残っているのは…。

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