表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/3

水溜まり

 私は歩いている。風のない雨上がりの蒸し暑い道だ。おもわずシャツのボタンを外す。


 ふと、視線の先の少女に目がとまる。彼女は、どうやら泣いているようだ。私は彼女の前の油の浮いた水溜まりに腰をおろす。そして、私は彼女を見つめる。


「虹が見えるよ」


 すると、少女は水溜まりを覗き込む。彼女の涙がこぼれ落ちて波紋が広がる。


「虹はお空にあるんだよ」


 私が意図したものとは違う返事が返ってきた。彼女は、うつむいたまま空を指差す。私は手をかざし空を見上げる。雨上がりの空に綺麗な虹が架かっている。


「本当だね」


「だから言ったでしょ?!」


と少女は声を弾ませ言った。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ