朝は・・・毎日訪れる
朝は・・・毎日訪れる
朝は毎日訪れる
誰かがどこかで目を覚ますことをやめてしまっても
晴れであろうが、雨であろうが、雪が降ってさえも
朝はごく自然に訪れる
世界のどこかで
どんな恐ろしいことがおこっても
どんな素晴らしいことが起こっても
やっぱり朝は来た
父が死んだ翌日
朝が来た
あなたが分かれを宣言した翌日
朝はまるで何もなかったかのように訪れた
それは本当になんでもなかったのかもしれない
それはごくごくフツウの当たり前のことだっただけなのだ
剝きになることもない
腹を立てることもない
涙も必ず乾いてしまう
生きることの意味が解せなくても
朝は天と地が交わした難い約束の上にその使命を果たすため
何にも分からなくても
何にも分からないからこそ
朝は来る
何かを解らせようと
何がどうなっても
命があれば
たいしたことじゃないのかもしれない
そのときそのときが大切なことで
そのときそのときのために
朝が来るのだと思う
私がいなくなってもそれはたいしたことじゃない
よき夢でさえも時とともに色褪せて忘れられてしまう
だから朝が来ることは素晴らしいことだ