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東京物語  作者: 月夜実
1/1

過去と未来と

序章

男「ただ…ただ…普通に暮らしていた。 普通に恋をして、普通に家族を作って、普通に家族を養って……普通に…………人殺しをしていただけなんだ。それなのに何故?何故?何故なんだ!! 俺が何故、警察に追いかけられなきゃいけない!! 俺が殺した人は全員、俺の敵だった。悪だった。それなのに何故……何だ。」


ふと、頭に声が聞こえる。 初対面の人にも安心させ、自分の全てを預けさせられる程のいい声だった。


?「人という生物は相手の事を本当にわかろうとしない。 友達はもちろん。恋人、家族さえも。

(私だけが貴方の事だけを分かっているのよ?) とか、(私は貴方の事を知ろうと頑張っているよ) そんな言葉はまやかしだよ。 その場しのぎの言葉、貴方に対しての好感度上げ。ぐらいにしか相手は思っていない。 でも、僕は大丈夫だよ? 僕も君のような人生をおくってきたからね。本当に気持ちをわかる者はその物事に直面したことのある人だけだよ? さぁ、君もこっちにおいで、僕は君を守るし、僕は君の全てを受け入れよう。」


普通に考えれば、この言葉は嘘だと、第三者からは見えるだろう。ドラマの浮気しているは人がヒロインに(愛してるよ)なんて、言っていたら、そいつは浮気しているぞ!! とか言うのと一緒だ。 だが、人間という生物は欠けている物を別の物で満たそうとする生物なのだ。 だから、俺はそれに従った迄だ。


東京 新宿某所 PM18:00


どうも、俺は(神谷征士)23歳の新人警官だ。

俺はいつも通りに仕事に行き、いつも通りに書類仕事に外回りをして、いつも通りに仕事を終え、家に帰る途中だった。 そう、だったのだ。過去形。 何故なら、今、目の前で少女がローブを着ている二人組に連れされそうになっているからだ。 ここで見逃したら、警察の名が泣く


征士「おい! お前達、何をしているんだ。俺は警察だ!」


しかし、こんな夕焼け時に拉致しようとしている人に効くかどうかが悩みだよな。


ローブ1「チッ、また1人死体がになりたい人が現れたようですね? まぁ、今から死ぬ人には関係ない!!」


そう言うのが早いか、ローブ男はイキナリ上段蹴りをかましてきた。

がっ、残念。 俺ではなかったら、綺麗に技が決まり、殺していたかもしれない。 でも俺だ。


征士「あまい!! 」


俺は足技を捌き、逆に技を掛けた(一本背負い)を!! 他にも色々と技があるし、有効な技がある。しかし、相手はもう一人いるが故に俺はこの技をかけたのだ。 ボキッ!! 明らかに骨が折れた音が聞こえたが、俺には関係ない。 犯罪を犯している奴に容赦はしない。


征士「さぁ、お仲間さんがやられたぞ、それでもまだや(殺)るのか?」


ローブ2「そう?私が貴方に勝てないとは思わないけど、まぁ、その言葉にあやかるわ。 ほら、あっちに行きな。」


捕まっていた幼女が俺の横に歩いて来る。

こういう時は直ぐに要求に従う、こちらが嘘をついてしまうと、やられる。 こいつらは普通じゃないからな。俺もローブ野郎を相手に放り投げてやる。


ローブ2「おやおや?こうやって、渡して頂けるとは貴方は稀に見る頭がいい人ですね。その少女は(今)はお預け致します。それでは、またいつか、会いましょう。」


そう言うと、ローブ二人組は闇に包まれる様に消えていった。 俺は人並みにオカルトは知っているし、信じている方だが、目の前で起きた事は信じれなかった。 しかも、あのローブ野郎、強い。絶対に俺より強い。何が目的で俺を見逃したか、分からないが助かった事は確かだ。 良かった。


少女「あ、あの、助けて貰って、ありがとうございます。でも、私を助けても、何にも渡す物無くて、それで…あの…変わりに私を貰ってください!!」


目がパチくりとする。こういうのは漫画とかだけの話だと思っていた。彼女の言葉を確かに聞こえていたが、意味がわからなかった。いや、わからなかったでは無く、わかりたくなかったかもしれない。 だって、彼女の目は本気そのもの、代わりの物が見つかっても変えない、その目だったから。


場所は変わり、俺の家にて彼女から事情を聞く所にする。


征士「さて、君の名前は?どうしてあんな連中に襲われていたのかな?」


少女「わたしの名前は(鈴木美穂)16歳です。あの人達は今日初めて会いました。多分、お姉ちゃんの事だと思います。私のお姉ちゃん、3日前に居なくなっちゃったんです。」


浩史「3日前に姉が居なくなったと言っていたけど、そんなニュースは無かったよ?それにそんな届け出は出ていなかった気がするよ。」


美穂「そんな筈はありません!!3日前にお姉ちゃんの友人の方と一緒に届け出を出したはずなんです。ニュースになっていないのはまだ、準備が出来ていないと思っていたんです。」


俺が届け出を聞いていないだけかも知れないし、二人ともニュースを見ていないだけかも知れない。明日、署に行き調べればわかることだしな。


浩史「まぁ、君の名前にアイツらに襲われていたのも偶然だと分かったしね。君の家まで送るよ、あんな連中に襲われた後だしね。」


美穂「あんな連中に襲われた後ですのでここに泊めてください!それに私は貴方の物です!!」


はぁ、こんな事を平然と言う子とは。でも、この子の言うことは確かだ。あんな連中がこの子の家を特定していないとは言えないし、止めるしかないのだろう。 明日一番に署に行って色々と調べれば分かるだろう。 それから俺達は飯を食べ、寝たのだった。


同県 中野某所 PM18:00


ガタガタと音を立てながら、風邪が部屋の中に入り込んでくる。 ここはしがない探偵事務所の応接間。机とソファと書類が並べられている棚があるだけの部屋だ。 この時期になればいつも隙間風が入り込んでくる。この業界に入って数年はたった。 そんな探偵事務所の主。 政道正広28歳 独身だ。 そして、この事務所に居候している助手。 沢村誠人17歳 こいつが来たことは今も覚えている。たまたま、仕事の関係でこいつを助けたのが始まりだった。何を思って行動したかは分からないがここに住み着き、助手をしている。 そんな昔の事を思い出していると、扉をノックする音が聞こえてきた。


政道「はーい、開いてますよ。」


ガチャ、と音を立て扉が開かれる。 そこには見た目は18.19歳ぐらいの若い女性が立っていた。


誠人「依頼ですか? そんな所に立っていないでコチラにお座り下さい。」


女性は会釈をし、言われた通りにソファに座る。


女性「ここはお金さえ、払えばどんな依頼もやってくれると聞きました。なので、お願いします。」


政道「って、言われてもねぇ、依頼内容を聞かないことには、やるとも言えないし。」


誠人「政道さん、いいじゃないですか?こんな女性が命に関わる依頼をするとは言えないし、それにあっち系の依頼よりはマシですって。」


誠人はそう言いながら、お茶を置いて、俺の横に座った。


女性「お茶、ありがとうございます。 それで依頼内容ですが、私の親友を探して欲しいんです。こちらがその子の資料です。」


女性はカバンから資料をだし、私に渡してくる。

内容はこうだった。


名前 (鈴木麻耶)

年齢 22歳

身長 164cm 体重は黒線で消されていた

特徴 髪の毛が栗色でどちらかと言うと男勝り

最後に見かけた所は3日前、会社から家に帰る途中に行方不明になったもよう。 時間帯はPM16:00から18:00の間。 下校途中の帰路には人目が無くなるような場所も無いため、途中でどこかにより、行方不明になった可能性もあり。

最後に見た服装は上下共に黒色。


こんな事しか書かれていない。 気になる点は何点かある。


政道「何点か質問があります。 帰る際には誰かに何か言っていましたか? それに監視カメラに映っていないのですか? 警察には届け出は?何より、3日も経っているのにニュースになっていないうえにSNSにも話題になっていない。これはどう言う事ですか?」


女性「貴方は他の人と違って、そんなにも質問をして下さるのですね。質問にお答え致します。 帰る時は誰も聞いていないし、見てません。しかし、朝礼には出ていたを見ました。 監視カメラは警察でないと見せれないと言われた為、警察に行ったところ、警察は届け出は受理しました。しかし、ニュースにはなってないのです。彼女の性格故に1日も居なかったら、誰かが話題に出すのですが誰も話題に出さないのです。 いや、出せないのかもしれないですね。まるで記憶から消えたかのようなものです。 それで私はここに依頼をしに来たのです。」


誠人「なるほど、その仮定の話だけを聞いていると、何か大きな力が加わってるみたいですね。なんちゃって♪」


そう、まさに誠人が、言った事が本当の可能性が高い。でも、疑問が残る。ただ1人の女性に対してこんな事をする必要があるのか?誰でも疑問に思う様な証拠がある。しかし、相手は疑問に思われた所で構わないか?逆に疑問を覚えた時点で遅いのか? でも、こんな友達思いの娘を見逃したら、私のプライドが許せないから、引き受けるしかないな。


政道「分かりました。この依頼引き受け致します。しかし、時間が掛かりますね、警察等も使えないとなると下手に情報も集まりませんし。それでもよいといらっしゃるので言うのであればの話ですが?」


女性「時間がかかる事は承知しています。あと、これ、前金と私の名刺です。150万円入っています。」


それでは。彼女はそう言うと、会釈をし、出ていってしまった。


誠人「人探しで前金、ひゃ、150万円!? これって、やばい感じの依頼何ですか!?」


政道「いや、今の時点では50:50だよ。どっちに転んでも可笑しくない。危険じゃ無かったら、お金は人探し分だけ貰えばいいし、危険だったら更に貰えばいいからね。しかし、友達思いだけで大金をポンッと出せるかね?」


妙に引っかかる部分もある。それとも私の勘違いかな?今の時点では何とも言えないけど、用心だけはしないと。


政道「とっ、名刺も置いていったんだっけ? 名前が(坂見美羽) 電話番号×× 勤め先があの大手製薬会社コンティオトリーかぁ、そりゃあ、お金は持ってるわけだわ。」


誠人「大手って言ってますけど自分使ってないんですよね、ここの薬。」


私もだよ誠人にいい、私達は明日から行う(鈴木麻耶)探索に向け準備を進めたのだ。 初めは住んでいた新宿駅に行こう。


同県 赤羽某所 PM17:00


携帯のアラームが部屋中を走り回る。部屋はゴミ箱をひっくり返したような有り様、この部屋はつい先週、数少ない友達達を駆使し、片付けた部屋なのだ。そんなきたn ゲフンゲフン、部屋の隅に捨てられた犬の様に毛布にくるまりモゾモゾと動く部屋主 (藤原美香) 21歳 独身

売れない作家だ。朝まで徹夜をし、書いた小説の原文がそこら中に落ちていた。


美香「うんがっ、うぅぅ、またこんな時間起きてしまった。でも、仕方ないですね。今回の小説は絶対に売れる物でしたからね。私の頭から溢れ出るイメージはストーリーは止めれなかったようです。さて、昨日書いた小説は…」


ガサゴソと探して昨日書いた原文を見る美香だが、その顔は先程の嬉しそうな顔ではなく、恐怖のドン底に落ちた顔だったのだ。 その理由は原文の自分の字が余りにも汚すぎて、書いた本人にも読めないのだ。 通常、記憶さえあればここはこう書いたはずだと、頭で思い出しだんだんと思い出すのだが美香が書いた原文は半分以上寝ていて、記憶がない状態で書いたために読めなかったのだ。


美香「そ、そんなぁぁ、太陽様が私を見続けても書いた小説がぁぁぁ」


そんな絶望に落ちている美香の携帯がなる。 着信先は(川島文)


美香「うぅぅ、何だろう。もう貴方とはやっていけないとかかなぁ?もう嫌だぁぁ」


ブツブツと文句を言いながら美香を携帯を出る。


?「あ、美香?文だよ〜。今回もいいネタ見つけたけど、どうする?」


美香「文ちゃん!! 私、もう文ちゃんに捨てられる電話かとおもちゃたよー」


彼女は(川島文)高校、大学と同じ学校を通ったいわゆる腐れ縁。文ちゃんはその業界では有名で女性の中ではトップだと言われるほどのジャーナリストだった。私にネタを提供してくれたりと、色々と手を貸してくれる数少ない友人だった。


文「でも、今回の件はまだ、誰も知ってる可能性少ないんだよね。妹さんも行方不明らしいし、危険になると思うけど、行く?」


美香は考えた。足りないあt ゲフンゲフン 脳をフルスロットルさせ、天秤をかけたのだ。危険と新鮮のネタを取れる可能性を。 しかし、答えは決まっていたのだ。ポンコツ頭では。


美香「はい!そのネタ貰います!!」


文「わかったよ、じゃあ、明日の10:30分ぐらいに新宿駅で待ってるね♪」

序章

男「ただ…ただ…普通に暮らしていた。 普通に恋をして、普通に家族を作って、普通に家族を養って……普通に…………人殺しをしていただけなんだ。それなのに何故?何故?何故なんだ!! 俺が何故、警察に追いかけられなきゃいけない!! 俺が殺した人は全員、俺の敵だった。悪だった。それなのに何故……何だ。」


ふと、頭に声が聞こえる。 初対面の人にも安心させ、自分の全てを預けさせられる程のいい声だった。


?「人という生物は相手の事を本当にわかろうとしない。 友達はもちろん。恋人、家族さえも。

(私だけが貴方の事だけを分かっているのよ?) とか、(私は貴方の事を知ろうと頑張っているよ) そんな言葉はまやかしだよ。 その場しのぎの言葉、貴方に対しての好感度上げ。ぐらいにしか相手は思っていない。 でも、僕は大丈夫だよ? 僕も君のような人生をおくってきたからね。本当に気持ちをわかる者はその物事に直面したことのある人だけだよ? さぁ、君もこっちにおいで、僕は君を守るし、僕は君の全てを受け入れよう。」


普通に考えれば、この言葉は嘘だと、第三者からは見えるだろう。ドラマの浮気しているは人がヒロインに(愛してるよ)なんて、言っていたら、そいつは浮気しているぞ!! とか言うのと一緒だ。 だが、人間という生物は欠けている物を別の物で満たそうとする生物なのだ。 だから、俺はそれに従った迄だ。


東京 新宿某所 PM18:00


どうも、俺は(神谷征士)23歳の新人警官だ。

俺はいつも通りに仕事に行き、いつも通りに書類仕事に外回りをして、いつも通りに仕事を終え、家に帰る途中だった。 そう、だったのだ。過去形。 何故なら、今、目の前で少女がローブを着ている二人組に連れされそうになっているからだ。 ここで見逃したら、警察の名が泣く


征士「おい! お前達、何をしているんだ。俺は警察だ!」


しかし、こんな夕焼け時に拉致しようとしている人に効くかどうかが悩みだよな。


ローブ1「チッ、また1人死体がになりたい人が現れたようですね? まぁ、今から死ぬ人には関係ない!!」


そう言うのが早いか、ローブ男はイキナリ上段蹴りをかましてきた。

がっ、残念。 俺ではなかったら、綺麗に技が決まり、殺していたかもしれない。 でも俺だ。


征士「あまい!! 」


俺は足技を捌き、逆に技を掛けた(一本背負い)を!! 他にも色々と技があるし、有効な技がある。しかし、相手はもう一人いるが故に俺はこの技をかけたのだ。 ボキッ!! 明らかに骨が折れた音が聞こえたが、俺には関係ない。 犯罪を犯している奴に容赦はしない。


征士「さぁ、お仲間さんがやられたぞ、それでもまだや(殺)るのか?」


ローブ2「そう?私が貴方に勝てないとは思わないけど、まぁ、その言葉にあやかるわ。 ほら、あっちに行きな。」


捕まっていた幼女が俺の横に歩いて来る。

こういう時は直ぐに要求に従う、こちらが嘘をついてしまうと、やられる。 こいつらは普通じゃないからな。俺もローブ野郎を相手に放り投げてやる。


ローブ2「おやおや?こうやって、渡して頂けるとは貴方は稀に見る頭がいい人ですね。その少女は(今)はお預け致します。それでは、またいつか、会いましょう。」


そう言うと、ローブ二人組は闇に包まれる様に消えていった。 俺は人並みにオカルトは知っているし、信じている方だが、目の前で起きた事は信じれなかった。 しかも、あのローブ野郎、強い。絶対に俺より強い。何が目的で俺を見逃したか、分からないが助かった事は確かだ。 良かった。


少女「あ、あの、助けて貰って、ありがとうございます。でも、私を助けても、何にも渡す物無くて、それで…あの…変わりに私を貰ってください!!」


目がパチくりとする。こういうのは漫画とかだけの話だと思っていた。彼女の言葉を確かに聞こえていたが、意味がわからなかった。いや、わからなかったでは無く、わかりたくなかったかもしれない。 だって、彼女の目は本気そのもの、代わりの物が見つかっても変えない、その目だったから。


場所は変わり、俺の家にて彼女から事情を聞く所にする。


征士「さて、君の名前は?どうしてあんな連中に襲われていたのかな?」


少女「わたしの名前は(鈴木美穂)16歳です。あの人達は今日初めて会いました。多分、お姉ちゃんの事だと思います。私のお姉ちゃん、3日前に居なくなっちゃったんです。」


浩史「3日前に姉が居なくなったと言っていたけど、そんなニュースは無かったよ?それにそんな届け出は出ていなかった気がするよ。」


美穂「そんな筈はありません!!3日前にお姉ちゃんの友人の方と一緒に届け出を出したはずなんです。ニュースになっていないのはまだ、準備が出来ていないと思っていたんです。」


俺が届け出を聞いていないだけかも知れないし、二人ともニュースを見ていないだけかも知れない。明日、署に行き調べればわかることだしな。


浩史「まぁ、君の名前にアイツらに襲われていたのも偶然だと分かったしね。君の家まで送るよ、あんな連中に襲われた後だしね。」


美穂「あんな連中に襲われた後ですのでここに泊めてください!それに私は貴方の物です!!」


はぁ、こんな事を平然と言う子とは。でも、この子の言うことは確かだ。あんな連中がこの子の家を特定していないとは言えないし、止めるしかないのだろう。 明日一番に署に行って色々と調べれば分かるだろう。 それから俺達は飯を食べ、寝たのだった。


同県 中野某所 PM18:00


ガタガタと音を立てながら、風邪が部屋の中に入り込んでくる。 ここはしがない探偵事務所の応接間。机とソファと書類が並べられている棚があるだけの部屋だ。 この時期になればいつも隙間風が入り込んでくる。この業界に入って数年はたった。 そんな探偵事務所の主。 政道正広28歳 独身だ。 そして、この事務所に居候している助手。 沢村誠人17歳 こいつが来たことは今も覚えている。たまたま、仕事の関係でこいつを助けたのが始まりだった。何を思って行動したかは分からないがここに住み着き、助手をしている。 そんな昔の事を思い出していると、扉をノックする音が聞こえてきた。


政道「はーい、開いてますよ。」


ガチャ、と音を立て扉が開かれる。 そこには見た目は18.19歳ぐらいの若い女性が立っていた。


誠人「依頼ですか? そんな所に立っていないでコチラにお座り下さい。」


女性は会釈をし、言われた通りにソファに座る。


女性「ここはお金さえ、払えばどんな依頼もやってくれると聞きました。なので、お願いします。」


政道「って、言われてもねぇ、依頼内容を聞かないことには、やるとも言えないし。」


誠人「政道さん、いいじゃないですか?こんな女性が命に関わる依頼をするとは言えないし、それにあっち系の依頼よりはマシですって。」


誠人はそう言いながら、お茶を置いて、俺の横に座った。


女性「お茶、ありがとうございます。 それで依頼内容ですが、私の親友を探して欲しいんです。こちらがその子の資料です。」


女性はカバンから資料をだし、私に渡してくる。

内容はこうだった。


名前 (鈴木麻耶)

年齢 22歳

身長 164cm 体重は黒線で消されていた

特徴 髪の毛が栗色でどちらかと言うと男勝り

最後に見かけた所は3日前、会社から家に帰る途中に行方不明になったもよう。 時間帯はPM16:00から18:00の間。 下校途中の帰路には人目が無くなるような場所も無いため、途中でどこかにより、行方不明になった可能性もあり。

最後に見た服装は上下共に黒色。


こんな事しか書かれていない。 気になる点は何点かある。


政道「何点か質問があります。 帰る際には誰かに何か言っていましたか? それに監視カメラに映っていないのですか? 警察には届け出は?何より、3日も経っているのにニュースになっていないうえにSNSにも話題になっていない。これはどう言う事ですか?」


女性「貴方は他の人と違って、そんなにも質問をして下さるのですね。質問にお答え致します。 帰る時は誰も聞いていないし、見てません。しかし、朝礼には出ていたを見ました。 監視カメラは警察でないと見せれないと言われた為、警察に行ったところ、警察は届け出は受理しました。しかし、ニュースにはなってないのです。彼女の性格故に1日も居なかったら、誰かが話題に出すのですが誰も話題に出さないのです。 いや、出せないのかもしれないですね。まるで記憶から消えたかのようなものです。 それで私はここに依頼をしに来たのです。」


誠人「なるほど、その仮定の話だけを聞いていると、何か大きな力が加わってるみたいですね。なんちゃって♪」


そう、まさに誠人が、言った事が本当の可能性が高い。でも、疑問が残る。ただ1人の女性に対してこんな事をする必要があるのか?誰でも疑問に思う様な証拠がある。しかし、相手は疑問に思われた所で構わないか?逆に疑問を覚えた時点で遅いのか? でも、こんな友達思いの娘を見逃したら、私のプライドが許せないから、引き受けるしかないな。


政道「分かりました。この依頼引き受け致します。しかし、時間が掛かりますね、警察等も使えないとなると下手に情報も集まりませんし。それでもよいといらっしゃるので言うのであればの話ですが?」


女性「時間がかかる事は承知しています。あと、これ、前金と私の名刺です。150万円入っています。」


それでは。彼女はそう言うと、会釈をし、出ていってしまった。


誠人「人探しで前金、ひゃ、150万円!? これって、やばい感じの依頼何ですか!?」


政道「いや、今の時点では50:50だよ。どっちに転んでも可笑しくない。危険じゃ無かったら、お金は人探し分だけ貰えばいいし、危険だったら更に貰えばいいからね。しかし、友達思いだけで大金をポンッと出せるかね?」


妙に引っかかる部分もある。それとも私の勘違いかな?今の時点では何とも言えないけど、用心だけはしないと。


政道「とっ、名刺も置いていったんだっけ? 名前が(坂見美羽) 電話番号×× 勤め先があの大手製薬会社コンティオトリーかぁ、そりゃあ、お金は持ってるわけだわ。」


誠人「大手って言ってますけど自分使ってないんですよね、ここの薬。」


私もだよ誠人にいい、私達は明日から行う(鈴木麻耶)探索に向け準備を進めたのだ。 初めは住んでいた新宿駅に行こう。


同県 赤羽某所 PM17:00


携帯のアラームが部屋中を走り回る。部屋はゴミ箱をひっくり返したような有り様、この部屋はつい先週、数少ない友達達を駆使し、片付けた部屋なのだ。そんなきたn ゲフンゲフン、部屋の隅に捨てられた犬の様に毛布にくるまりモゾモゾと動く部屋主 (藤原美香) 21歳 独身

売れない作家だ。朝まで徹夜をし、書いた小説の原文がそこら中に落ちていた。


美香「うんがっ、うぅぅ、またこんな時間起きてしまった。でも、仕方ないですね。今回の小説は絶対に売れる物でしたからね。私の頭から溢れ出るイメージはストーリーは止めれなかったようです。さて、昨日書いた小説は…」


ガサゴソと探して昨日書いた原文を見る美香だが、その顔は先程の嬉しそうな顔ではなく、恐怖のドン底に落ちた顔だったのだ。 その理由は原文の自分の字が余りにも汚すぎて、書いた本人にも読めないのだ。 通常、記憶さえあればここはこう書いたはずだと、頭で思い出しだんだんと思い出すのだが美香が書いた原文は半分以上寝ていて、記憶がない状態で書いたために読めなかったのだ。


美香「そ、そんなぁぁ、太陽様が私を見続けても書いた小説がぁぁぁ」


そんな絶望に落ちている美香の携帯がなる。 着信先は(川島文)


美香「うぅぅ、何だろう。もう貴方とはやっていけないとかかなぁ?もう嫌だぁぁ」


ブツブツと文句を言いながら美香を携帯を出る。


?「あ、美香?文だよ〜。今回もいいネタ見つけたけど、どうする?」


美香「文ちゃん!! 私、もう文ちゃんに捨てられる電話かとおもちゃたよー」


彼女は(川島文)高校、大学と同じ学校を通ったいわゆる腐れ縁。文ちゃんはその業界では有名で女性の中ではトップだと言われるほどのジャーナリストだった。私にネタを提供してくれたりと、色々と手を貸してくれる数少ない友人だった。


文「でも、今回の件はまだ、誰も知ってる可能性少ないんだよね。妹さんも行方不明らしいし、危険になると思うけど、行く?」


美香は考えた。足りないあt ゲフンゲフン 脳をフルスロットルさせ、天秤をかけたのだ。危険と新鮮のネタを取れる可能性を。 しかし、答えは決まっていたのだ。ポンコツ頭では。


美香「はい!そのネタ貰います!!」


文「わかったよ、じゃあ、明日の10:30分ぐらいに新宿駅で待ってるね♪」

第1章 「探索者達の出会い」


さて、署に着いて3日前に届け出を調べたが、不思議な事が分かった。確かに3日前に届け出は出ていた。が、消されていた。どうして消されていたのかは分からないがどうして消す必要があったのだろう。


浩史「事件に巻き込まれた可能性と事件を知ってしまった可能性の2つがある。でも、なんで届け出を消す必要があったんだ?謎だらけだな。」


ガチャ、資料室の扉が開く。


?「あらあら、エリート新人警官、浩史君じゃないか」


同じ署に勤務している オッサン刑事、(佐々木原和正) 46歳 こんな人がなんでここに居るんだ? 資料室とかで頭使うより、身体が動く行動派刑事なのに。


浩史「佐々木原刑事お久しぶりです。 でも、刑事もこんな所には来ない方だと思っていたので。」


あまりの事に俺は苦笑いしかできない。あの行方不明の件は警察が関わってる可能性もあるために人とはあまり会いたくないのだが。


佐々木原「いやね?おじちゃんが今関わってる山が昔の件と関係してそうだから、探してるのよぉ。なにぶん古い事件やからねぇ。」


そう言いながら佐々木原さんは奥の方へ消えていった。 俺は資料室を後にし、美穂と共に姉の家がある新宿に向かう。


AM07:00 政道探偵事務所

誠人は困っていた。原因は目の前で眠っている政道だ。昨日あれだけ生き込んでいた本人が眠っているとは。


誠人「政道さん、早く行きましょうよ。」


政道「うぅぅん?何がどんすたんてーゆー?」


誠人「意味わかんないこと言わないで下さいよ! 今日は新宿に調査行くんじゃあないんですか?もー、いつもこうだから困る。でも、こんな風に寝てる政道さん見れば、女性みたいだよなぁ、名前とか行動はオッサンだけど」


結局、政道が目を覚ますのは二時間後AM09:00だった。


政道「何で起こさなかったんだ誠人。今日は新宿に行く予定なんだぞ!!」


誠人「起こしましたよ!夜遅くまでゲームなんかして、起きなかった政道さんが今回は悪いですよ。」


政道は誠人の文句を受け流しながら準備を済ませ、誠人にこう言った。


政道「人生楽しまなきゃソンだぜ。」


誠人「いい言葉で終わらそうとするなー!!」


そんないつも通りのやり取りをしながら2人は新宿に向かう。


AM09:00 美香宅


美香「ふがっ、ふがっ、うぅぅ頭ががが」


文「美香さん早く起きないとネタが腐ってしまいますよ、起きてー」


こちらでも寝坊しているあh ゲホゲホ 人がいるようで困っている彩だったら


文「起きないのであればこの件は私だけで行っちゃいますよー」


そんな言葉に反応するかの様に美香がうごめく


美香「そ、それは嫌ですぅ。私も行きますよぉ」(涙目)


文「動こうとするのは嬉しいんだけど、美香、服さえまともに着れてないよぉ」


結局、文が美香の着替えを手伝うはめになったのだ。


美香「さぁ、行きますよぉ文ちゃん」


文「はぁ、姫の仰せのままに」


こうして、2人も新宿に向かうのだ。


AM10:00 新宿駅ホーム


浩史「やっと新宿駅に着いた。署の方も早く出たはずなんだが、案外時間がかかるなぁ」


美穂「浩史さんが時間掛けすぎ何ですよ、あと、一時間は早く付けましたよ。もぉ」


浩史は勘弁してくれよ。と、美穂の頭を撫でながら周りを見渡す。 その先には何と!?


政道「う、吐きそう。私、車より早い物は受け付けませんの」


誠人「政道がそんな言葉吐いたって、オッサンメーターがぶっちぎりでキモイだけですよ。」


美香「車より早い物は吐きそうになるよ」


誠人「そうそう、あんな可愛い人が言えばいいんですよ、政道さん。」


誠人は偶然、列車から降りたそれなりに綺麗な女性を指さす。


文「美香ちゃんが可愛いって言ってくれる人がまだ、この世に入るとはねぇ」


そんな誠人が指さした人が隣の綺麗な女(笑)

だと気づいた文はわざとこう言う


美香「あぁ、そんな事言っちゃって、酷いと思いませんか、ねぇ!!」


そんな文の冗談も分からない綺麗な(ry)が指さした本人に本当に綺麗だから指さしたんだろと迫る


誠人「えぇ、俺に振らないで下さいよ、俺が巻いた種ですけど、助けてぇ政道さん!!」


まさか、見られてるとは思わなかった誠人は政道に助けを求める


政道「悪いね、美しいお嬢様方。私達、実は鈴木麻耶って言う女性探してるんだけどね、知らない?」


その助けの声も聞きつつ、依頼をこなそうとする政道


文「それは好都合と言いますか、何と言いますか。私達もその人の情報集めにここに来たんですよ。」


これは偶然だ!!と文も情報を聞き出そうとするが直ぐに横から小さい子が寄ってくる。


美穂「そ、その話、詳しく聞かせて下さい、その人、私のお姉ちゃん何です。」


その場から少し離れていた浩史も含め、全員が声を上げる。


全員「えぇぇ!!(貴方が鈴木麻耶のいも) (貴方もそのネタしっ)くわwkせuqcドルドル」


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