一話『私のまちの風景』
甥のために課題を描きにきた緋山蓮26歳は流行りの異世界への招待状を受け取る。
ジージージー、ジーワジーワジー、
『暑い…。』
此処は、とある県にある日吉神社
夏休みの課題の市が主催する【私のまちの風景】を書くために見晴らしの良い神社に来た。
神社に上がるには正面の男階段 横の女階段 裏に資材搬入用の道がある。
俺こと、緋山蓮は蝉の鳴く男階段を汗を垂らしながら進んでいく…『26歳になったのに山でお絵描きか…何が中学生みたいな絵だから甥(中学一年夏期講習中)の課題描いてきてだよ』
そう、自分のではなく甥の課題…弟が授かり婚で作った子供が可愛くて仕方がなく描きに来ていたりする…文句を口にするのは言い訳だ。
以前していた介護の仕事は仲良くしてくださっていた入居者さんの看取りに耐えきれず、夏の前に退職してきた。
『やっぱり地元はいいな、空気が美味い』
暫く描いていると…ポツリポツリポツポツザー
『夕立か?』夏祭り用に組まれた櫓に非難しないとな…。
あと一歩で辿り着く瞬間に、バリバリバーンと激しい音と共に落雷が墜ちてきた。
ネクロな日々も頑張りたいがいろいろ浮かんでまだ駄目