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一人百物語 2

ホットケーキ

作者: 犬猫夜行
掲載日:2026/07/20


ある休日の昼下がり。大竹さんはご主人とホットケーキを食べようと焼いていた。

あたりに甘い匂いが漂い、いい色に焼けてそろそろフライパンから皿に取ろうとした時。

急にホットケーキの真ん中が異様に膨らみ……そしてポン、と裂けた。

裂け目からは指が一本、のぞいていた。

ゴツゴツとした男の人差し指(?)だった。

「き……」

大竹さんが悲鳴をあげるより早く、指は裂け目の中に見えなくなった。

大竹さんはホットケーキをひっくり返したり半分に割ったりしたが、中には何もなかった。

どうしたものかと思ったが、大竹さんはホットケーキにバターと蜂蜜をかけ、ご主人に出した。



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