第8話 真実の対話と、潜む黒幕
~正義と闇の共闘へ~
城の正面、夜明けの光が闇の城門を金色に染める中。
鉄也は仮面を完全に脱ぎ捨て、桃子を伴ってゆっくりと姿を現した。
赤い瞳と赤黒い紋様はそのままに、その表情には冷徹さはなく、穏やかな意志の光が宿っている。
向かい合うエクリプス戦隊の面々――
リーダー・赤城大介、一条冷、青葉みどり、黄島向日葵の四人は、緊張した面持ちで剣を構えていたが、攻撃の意思は見えなかった。
「鉄也…本当にお前なのか?」大介が声を震わせる。
「ああ、間違いない。俺は黒金鉄也だ。かつて君たちの仲間だった戦隊ブラック…そして今は闇の民の総帥だ」
鉄也は手を上げ、戦士たちに退くよう合図する。
「だが俺たちは、お前たちの敵ではない。桃子から聞いているだろう?古の真実を…」
一条冷が前に進み出た。
「ああ…古文書に記されていた。我々が信じてきた歴史は、権力者によって歪められた嘘だった…。
貴方たちこそ、虐げられた被害者だったのですね」
鉄也は静かに頷き、古の悲劇と隕石の生命核の真実、復讐に駆られていた自分の姿を語り始めた。
仲間たちは言葉を失い、胸を締めつけられるような思いで聞き入った。
「そんな…!私たちはずっと…嘘の正義のために戦ってきたなんて…」みどりが唇を噛む。
「だけど鉄也さんは、桃子ちゃんを守るために頑張ってくれてたんだ!」向日葵が涙ぐむ。
「俺たち…本当に馬鹿だった」大介は深く頭を下げる。「許してくれ、鉄也!これからは共に真の敵と戦おう!」
桃子も笑顔で頷く。
「ええ!鉄也さんの力と、皆さんの正義の心があれば、きっと世界を救えます!」
――その瞬間!
上空に不気味な歪みが生まれ、甲高い笑い声が響き渡った!
「クックック…感動的な場面だが…残念でしたねぇ~」
闇よりもさらに禍々しい気配と共に、黄金の仮面を纏った男が現れた。
「お前は…!?」鉄也が声を上げる。
「我こそは、古の時代にお前たちの民を陥れた権力者の生き残りにして、この歴史を操ってきた者!
正義の組織も、闇の帝国も、全て我の駒に過ぎなかったのだ!」
彼の放った閃光が大地を裂く。
「さあ、全てを無に帰して、我が真の世界を築くとしよう!!」
「なんてことだっ!」大介が叫ぶ。
「こいつこそが…真の黒幕だったのか!」
鉄也は桃子を守るように前に立ち、赤い瞳に闘志を燃やす。
仲間たちも肩を並べ、武器を構えた。
「よく言ってくれた!」鉄也の声が轟く。
「俺の復讐の相手はお前だった!
正義の戦士だった俺も、闇の総帥になった俺も…この命を賭けて、お前を倒す!!」
「我らも共に戦う!ブラック!」
「エクリプス戦隊、再結成だ!!」
光と闇、全ての絆が一つになり、最終決戦の火ぶれが切って落とされた――




