表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
俺は内緒でパチンカス。彼女も内緒でパチンカス。  作者: エンザワ ナオキ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

7/7

第7話 ガンカケのカップル

「新年あけましておめでとうございます」


 正月。謹賀新年。

 俺とまどかは、地元の大きな神社へ初詣に来ていた。


「やっぱり、すごい人だね……啓司くん」


「正月だからね。迷子にならないように手を繋ごう」


 俺たちは人混みをかき分け、賽銭箱の前へと進んだ。

 まどかは、白のコートにピンクのマフラー。

 今年も自慢の彼女は、相変わらず可愛い。


 俺たちは、賽銭箱に5円玉を投げ、手を合わせた。


(今年もまどかと仲良く過ごせますように……)


 まずは、彼氏としての健全な願い。

 そして、ここからが本番だ。

 俺は強く目を閉じ、神に念じた。


(今年こそ、収益がプラスになりますように……)

(いっぱい、先バレ聞けますように……)

(相性の良い台が出てきますように……)


 煩悩の塊のような願いを捧げ、目を開ける。

 横を見ると、まどかも真剣な表情で、長い時間手を合わせていた。


 「ふぅ……。啓司くんは、何をお願いしたの?」


「え? あぁ……『今年も二人で健康にいられますように』ってね」


「わぁ、素敵! 私も一緒だよ!」


 まどかはニコッと笑った。

 だが、その長い祈りの時間は、健康祈願だけでは説明がつかない気がする。

 きっと、今年も勝てるように祈っていたに違いない。


 ◇


 参拝を終え、俺たちは社務所へ向かった。

 お目当ては「お守り」だ。


「可愛いお守りがいっぱいあるね! 縁結びに、健康祈願……」


 まどかが色とりどりのお守りを物色する。

 しかし、俺の狙いは一つだ。


 俺は、ある御守りに手を伸ばした。

 そこには、力強い筆文字で《《勝守》》と書かれている。

 本来はスポーツや受験の勝利を願うものだが、俺たちギャンブラーにとっては〈必勝祈願〉のアイテムだ。


(この〈御守り〉にしようかな……)


 そう睨みを利かしていると、白い手がその〈御守り〉を掴んだ。

 紛れもないまどかであった。


 彼女が《《勝守》》を持つ理由は分かる。

 ここは一つ、それを何故選んだのか、理由を聞いてみるか。

 彼女は、何と答えるか、好奇心が湧く。


「まどか、何の御守り買ったの?」


 まどかは、御守りの入っている袋を軽く握りしめた。


「わ、私……今年は大きなプロジェクトがあるから、そこで負けないようにって意味で買ったのよ」


 俺はその理由で納得出来た。

 確かに、まどかは前々から、今年は大きなプロジェクトが控えていると話していた。


 それなら、彼氏としてやることは一つ。


(俺も、その〈御守り〉買おう)


 まどかのプロジェクトが上手くいってほしい……


「俺もその〈御守り〉買うよ」


「ん? 何で?」


「まどかのプロジェクトが上手く行くように……そして、俺の仕事も上手く行くようにって」


 俺は、その話を聞き、まどかと色違いの《《勝守》》を購入した。


 まどかもお揃いの〈御守り〉を持ち、ニコッと笑顔になった。

最後まで読んでいただきありがとうございました!


まだ初詣行けていないので、早く行きたいです。


もし「続きが気になる!」「面白い!」と思っていただけたら、下の【☆☆☆☆☆】から評価やブックマークをいただけると、執筆の励みになります!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

こちらの作品も更新中です!


珈琲を焙煎してたら恋琲になっていました

あらすじ

俺は、スーパーのバイト先の後輩に告白するも振られてしまった。
心機一転、バイトをやめ、新しく憧れの喫茶店へバイト先を変える。
そこには、初恋の相手、雫ちゃんが働いていた……?

― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ