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俺は内緒でパチンカス。彼女も内緒でパチンカス。  作者: エンザワ ナオキ


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第2話 カクヘンな彼女

 雨が降り、ジメジメとしている土曜日の午後。 

 今日は、2人ともお休みの日。

 そのため、まどかの家で映画鑑賞をするため、まどかの家にお邪魔していた。


 ジメジメとして、心が晴れない天候の中、まどかの機嫌がやけに良い。


「啓司くんにプレゼントがあるの!」


 俺が映画の準備をしていると、まどかから突然プレゼントを渡された。

 中身は、俺が前から欲しいと言っていた、馬の刺繍が入っている財布である。


「ありがとう! 急にどうしたの??」


「えぇ?? うんとね! たまにはサプライズも良いかなって!!」


(たまのサプライズ……)


 俺は、まどかがプレゼントを渡した理由を知っている……。


 それは、2日前の出来事である。


 その日は、俺が仕事で、まどかはお休み。

 仕事が終わったら、まどかの家に遊びに行く予定であった。


 時刻は、17時すぎ。

 今日は忙しくて、全く携帯を見る余裕がなかった。

 仕事が終わり、メッセージアプリを急いで開く。


『啓司くん! お仕事お疲れ様! 急で悪いんだけど、友達にカラオケに誘われちゃって……。帰りが19時頃になっちゃいそう……。』


 まどかは休みなので、急に友達と遊ぶ予定が出来るのは、仕方がない。

 俺は、まどかに『それなら、俺の家に来な! ご飯用意して待ってるね!』と返事を返した。


 俺の家から職場は、ドア・トゥ・ドアで1時間。

 簡単なご飯を作って待っていよう……。


 しかし、何かが引っかかる。

 今までも、まどかが急な予定が入り、会う時間がズレることは、何度かあった。


(まさか、パチンコ屋さんにいないよな??)


 俺たちは、有事の事態や、帰宅のタイミングを測る目的で、位置共有アプリを入れている。

 俺は、その不安を解消するべく、位置共有アプリを開いた。

 

 まどかの位置は、カラオケ店を指していた。

 

 流石にそこまではしないか……これで一安心……。


 とはならない。


(知っているぞ。ここのカラオケ屋さん……1階から2階は、パチンコ屋さんだ!)


 俺の予感は大当たりだった。

 きっと、まどかは階下にいる。


(ちょっと、見に行ってみるか……)


 そこは俺の最寄り駅にあるホールだ。

 まどかの正体を確認して以来、俺はあえて立ち寄らないようにしていた場所だ。

 反対の出口だが、寄り道してみることにした。


 30分後……。


 俺は、パチンコ屋さんに到着し、あたりを見渡す。


(こないだ打っていた台は、これだよな……って)


 見覚えのある髪型に、極限まで前屈みになった姿勢。


(まどかだぁ!)


(また打っているのかい!!)


(というか……なんだあの出玉! めちゃくちゃ当たってるじゃん!)


 まどかの台のデータカウンターには、『50000玉』と記載があった。

 おそらく、俺の1か月の給料に等しい額を勝っている……。


(まどかさん……この前も勝ってたよな。スーパーラッキーすぎないか?)


 ◇


「啓司に似合うと思ったの!!」


「ありがとうね!」


 俺がまどかをパチンコ屋で見かけ、大勝ちしている姿を目撃した次のデートでは、必ずこうしてプレゼントが贈られてくる。


(……俺も次勝った時、いや、次に会う時に何かプレゼントを渡すか)


 「パチンコで勝ったから」とは、口が裂けても言えないけれど。

 まどかも同じことを考えているのだろうか。

最後まで読んでいただきありがとうございました!


まどかがいつから、内緒で通っていたのかが、気になってきます。


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あらすじ

俺は、スーパーのバイト先の後輩に告白するも振られてしまった。
心機一転、バイトをやめ、新しく憧れの喫茶店へバイト先を変える。
そこには、初恋の相手、雫ちゃんが働いていた……?

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