天翳なき瞳 ――禊の旅路を歩む者――

赤血を操る魔術師は、贖罪の旅に出る。――それが世界の神話を暴く戦いになるとも知らずに。

幻夢戦争の爪痕が残る世界。
〈記録〉を巡り争う四つの国家は、今もなお“祈り”の名のもとに血を流していた。

少年アーロンは、家族を失い、暗殺者アーデンに拾われた過去を持つ。
そして今――彼自身が〈血廟魔術〉を操る“処刑者”としてギルド〈ルフ＝アルヴェス〉に属している。

そんな彼が任されたのは、「戦争記録の封印を解く任務」だった。
だがそこに眠っていたのは、神々の神話と、義父が隠してきた禁忌の記憶。

「僕は、誰かの背中ではなく、自分の足で――罪を越える」

■ 西洋×神殿×封印×血の魔術バトル
■ 少年が贖罪と絆を問う、幻想ダークファンタジー
■ ギルド、術式、禁忌の記録…壮大な世界が交差する