3日目
明日にすると息を巻いていた自分を次は咳と原因不明の大量の鼻血が襲ってきた。
余談だが風邪気味のときに席をすると血が混ざった痰のようなものが口の中に出てくるが、
あの味が嫌いじゃないのは私だけなのだろうか
この質問を全国ですると、マッキーのシンナーの匂い、ガソリンの匂いと並ぶほどの賛否両論を巻き起こすだろう。
ちなみに私はガソリンの匂いは嫌いではない。
そしてシンナーの匂いは語弊のある言い方にはなるがかなり好きだ。
なんなら新学期などで新たな教科書にネームペンで名前を書くとき
自分の鼻にペンを近づけて一瞬匂いを嗅いで書いていると言っても過言ではない。
こんなこと周りには引かれるので絶対に言えないが、何倍、何十倍の人に見られる可能性があるネットでは言えるのでネットというものは不思議だ。
さて、今私は学校に向かうべく電車に揺られている。
今から、、と言っても3時間後くらいだが部活があり、私はマネージャーなのでその準備をするためだ。
例のせいで2日ぶりの部活だが私は部活がかなり楽しいの感じているので学校へ向かう足取りもどこか軽く感じる。
しかし、もしクラスメイトに、なぜ部活が好きなのかと聞かれたら、私はすぐには答えを出せないだろう。
当たり前だが、マネージャーは選手をサポートをするのが役目で自分は一切プレーしない。
なので少し極端な言い方をするなら、自分と関係ない人たちのために2時間も前から練習の準備をして
関係ない人たちためにシュートのリバウンドをして、モップをかけて、
関係ない人たちのために片付けをする。
今日は土曜日のため私は関係ない人たちのために
8時間もの時間を使った。
平日は3時間ほどなので、
一週間のうち、オフを含めても合計28時間も関係ない人たちのために私は行動している。
前にも言ったように私はクラスの底辺なのでその時間を勉強にあてたら、、、
そう考えると自分のしていることに意味を見いだせなくなってきて、終いには馬鹿らしく思えてすらくる。
しかし結局私は、そんな損しかしていないようにも思える部活がとても好きなのだ。
私の働きに対する対価はせいぜい
感謝されるくらいだが、それがとても嬉しい。
それだけで十分とすらおもえてくるほどに。
それに選手たちはきつい練習を毎日していて、私なんかよりもずっと疲れているはずだ。
だったら私が音を上げるわけにはいかない。
所詮マネージャーは自己満足なのだと私は思う。
なので私は今日も自分のために時間を費やすことにしよう。
しかし、そんな部活を私は辞めなくてはいけないかもしれない。
何ヶ月か前から親に期末テストで一定の結果を出さなければ、強制的に辞めさせると勧告を受けていたのだ。
そして次のテストがその運命のテストなのだ。
正直、私が学校へ行っている理由の半分くらいは部活をするためであり、そんな大好きな時間を奪われるわけにはいかない。
だから、と言うと言い訳のように聞こえるが今回の中間テストは全くと言っていいほど勉強をしなかった。
しかし私は天才なんかではないので当たり前だがテストの結果はいつも通り、いい感じに言うと現状維持だった。
まあ、もともとが底辺なので落ちることはないのだが。
だが良かった点もいくつかはあった。
私はクラスの私と同じような人たちとまとめて、ワンピースになぞらえて「五皇」なんて呼ばれている。
(ちなみに五皇の中では一番成績が良い)
なのでいつも、どの教科でも順位は下から5番目というのが定番なのだが、
今回は一つの科目だけ下から6番目だったのだ。
恐らく運だし、たった一つ順位が違うだけでここまで大げさに書いているのをバカらしく思うだろうが、
私たちのクラスにしてみれば、これは波乱のようなものだ。
五皇は別格に頭が悪く、他のクラスメイトと大きな差がある。
というのが私含めクラスの共通認識だからだ。
そしてそれよりも、夏休みに行われた模試が返却されたのだが、その結果がすごかった。
国語が学年の真ん中よりも順位が上だったのだ。
私は極度の文系なので国語はできないと寧ろいけないのだが、いつも底辺の私がそこまでいい点数を出せるとは正直自分自身でも思っていなかった。
そしてその中の現代文に限っては上位20%だった。
これには普段お世辞でしか褒めなかった友達も
驚きながら賞賛していた。
数学と英語はいつも通りの結果だったことは言うまでもないだろう。
そんなこともあり、少しずつではあるが勉強のモチベーションも上がってきている。
この調子で五皇から抜け出せるように頑張りたいものだ。
ここ最近の私はこんな感じだ。
もうテストも終わったので出来るだけ日記をつける頻度も高くしていきたいものだ。
ちなみに明日(今日)は練習試合がある。
当然、私は試合には出ないが私のためにもチームのためにも精一杯働こうと思う。