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書籍化作品

【書籍化決定】【第二部開始】破滅回避の契約結婚だったはずなのに、お義兄様が笑顔で退路を塞いでくる!~意地悪お義兄様はときどき激甘~

作者:狭山ひびき
※第10回オーバーラップWEB小説大賞にて銀賞をいただきました!

 十七歳の春。
 前世の記憶を思い出し、その事実に気が付いたわたしは焦った。
 乙女ゲームの悪役令嬢マリアは、すべての攻略対象のルートにおいて、ヒロインの恋路を邪魔する役割として登場する。
 わたしの活躍(?)によって、ヒロインと攻略対象は愛を深め合うのだ。
 そんな陰の立役者(?)であるわたしは、どの攻略対象ルートでも悲しいほどあっけなく断罪されて、国外追放されたり修道院送りにされたりする。一番ひどいのはこの国の第一王子ルートで、刺客を使ってヒロインを殺そうとしたわたしを、第一王子が正当防衛とばかりに斬り殺すというものだ。

 ピンチだわ。人生どころか前世の人生も含めた中での最大のピンチ‼

 このままではまずいと、わたしはあまり賢くない頭をフル回転させて考えた。
 まだゲームははじまっていない。ゲームのはじまりは来年の春だ。つまり一年あるが…はっきり言おう、去年の一年間で、もうすでにいろいろやらかしていた。このままでは悪役令嬢まっしぐらだ。

 うぐぐぐぐ……。
 この状況を打破するためには、どうすればいいのか。
 一生懸命考えたわたしは、そこでピコンと名案ならぬ迷案を思いついた。

 悪役令嬢は、当て馬である。
 ヒロインの恋のライバルだ。
 では、物理的にヒロインのライバルになり得ない立場になっておけば、わたしは晴れて当て馬的な役割からは解放され、悪役令嬢にはならないのではあるまいか!

 そしておバカなわたしは、ここで一つ、大きな間違いを犯す。
 「おほほほほほほ~」と高笑いをしながらわたしが向かった先は、お兄様の部屋。
 お兄様は、実はわたしの従兄で、本当の兄ではない。
 そこに目を付けたわたしは、何も考えずにこう宣った。

 「お兄様、わたしと(契約)結婚してくださいませ‼」

 このときわたしは、失念していたのだ。
 そう、お兄様が、この上なく厄介で意地悪で、それでいて粘着質な男だったと言うことを‼

 そして、わたしを嫌っていたはずの攻略対象たちの様子も、なにやら変わってきて……。

 マリアがこの世界の真実を知るとき、ゲームとは違う未来が開けていくーー


※逆ハー要素ありですが、ヒーローは一人です。
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エピソード 101 ~ 138 を表示中
生徒指導室の常連 1
2025/01/01 21:10
生徒指導室の常連 4
2025/01/07 21:20
お兄様とお買い物 1
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結婚準備 2
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結婚準備 4
2025/01/19 19:20
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第一王女のお茶会 4
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突然の言いがかり 1
2025/02/03 19:50
突然の言いがかり 2
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突然の言いがかり 4
2025/02/09 20:20
期末試験と謝罪 2
2025/02/13 20:10
期末試験と謝罪 4
2025/02/17 20:10
お兄様と結婚式と 4
2025/02/27 20:10
第二部 四大精霊と女神たちの願い
精霊信仰 1
2025/08/15 21:10
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エピソード 101 ~ 138 を表示中
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