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ステータスが確認できるようになりました 2

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 ひとまずステータスの確認を終えたわたしは、次に「仲間」のアイコンをぽちっと押してみる。


 ……ほえ⁉


 わたしは、途端に登場した名前にギョッとした。


 ちょ、ちょちょちょちょちょっと‼ サラマンダーって書いてありますよ⁉

 え?

 わたし、サラマンダーをお仲間にできたの⁉


 わたし、レベルめっちゃ低いけど、サラマンダーが仲間って言う時点でもう最強じゃない⁉

 とりあえずサラマンダーに何ができるのか調べてみようと、サラマンダーの「ステータス」をクリックしてみる。



 名前 サラマンダー

 称号 火の大精霊

 召喚消費魔力 一〇〇/分

 親密度 一

 注意 レベルが低いと言うことを聞いてくれません



 ちょっと待てー‼


 消費魔力一〇〇/分? つまり一分で魔力を一〇〇も消費するってこと? え? わたし今魔力五ですけど?

 しかも親密度一で、「レベルが低いと言うことを聞いてくれません」って、もうこれ仲間じゃないよね⁉ 今のわたし、逆立ちしたってサラマンダーを使えないじゃん‼


 わたしはもう深く考えたくなくなってきたので、そーっと「仲間」の画面を消した。

 散々喜ばせて落とすとか、鬼‼

 そして最後に「指示書」という意味のわからないアイコンをクリックしてみる。


 すると――



 四人の精霊を仲間にせよ



 え?

 これだけ?

 いやもう、このゲーム画面、不親切すぎやしませんかね⁉

 まあ、そもそもスマホがある時点で謎ですけどね?


 わたしはぽいっとスマホをベッドの上に投げて、ごろんと仰向けに横になる。

 本当に意味がわかんないわ。

 このスマホはわたしに何をさせたいんだ。


 この世界に精霊は四体だけ。

 つまり、四人の精霊とは「サラマンダー」「ノーム」「ウンディーネ」「シルフ」のことを指すのはわかる。

 そしてサラマンダーはすでに仲間になっているから、残りの三体を仲間にしろと言うことだろうが、いったいどうやって仲間にしろと?

 サラマンダーが仲間になったのだって謎なんですよわたし。


 ……よし、「仲間」と「指示書」は見なかったことにしよう。


 とりあえず、レベルがあげられるのは嬉しいから、定期的にポイントが入手できたかを調べて、ポイントがあればレベルを上げていくのだけにこのスマホは使えばいいや。


 わからないことをわかるまで探求しようなどという向上心は、残念ながら前世のわたしにも、今のわたしマリア・アラトルソワにも搭載されていない。

 というか、頭を使い慣れていないから、あんまり考えると知恵熱が出そうなのよね。うん。


 昨夜の様子だと、このスマホはわたし以外の誰にも見えていないようだった。

 だから例えばお兄様を捕まえて「教えてくださいませ!」とおねだりすることもできない。

 いくら考えたところでわたし一人では正解にたどり着くことはできないだろうから、考えるだけ無駄なのだ。


 ……とりあえずファイアーボールが習得できたからよしとしよう!


 わけがわからないが、ひとまずラッキーということで。

 慣れない考え事で頭を使って疲れたわたしは、ヴィルマの「安静に」という言葉の通り、そのあとの時間は怠惰に寝て過ごすことにした。


 お昼寝って気持ちいいよね!





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― 新着の感想 ―
[一言] あっ(察 サラマンダー、これ、ジムバッヂどころかいきなり冒険始まる前にマ◯ターボールで捕まえちゃった伝説のポ◯モンだコレ しかしそもそも呼び出せないのにどうやってなつき度上げるんだコレ………
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