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未知の元号

 彼は知らない場所で目覚めた。

 そこへ何者かが現れた。彼は怒鳴った。


「やめろ、何をする気だ! 今はもう昭和じゃない。令和だ!」

「違うよ。今はもう令和じゃないどころか、その次の次の次の元号だよ! まぁ私バカなもんで名前忘れたけど。てかもっと先だった気もするけど。とにかくおじいさん、令和なんてもう終わったから、いい加減目覚めてよ! あっ今、人工冬眠から目覚めたばかりか」



 人工冬眠技術が普及した時代に目覚めた彼は、人工冬眠の存在さえ知らなかった。



おわり

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