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カルナという魔女

カルナとグルトが組み合う。カルナはグルトの腹部をよく観察していた。腹部を中心に、挙動が妙な時があり重心がずれる事がある。それを察知するために、極力魔術をさけ手に風魔法をまとい格闘術で対応していた。グルトの右手には見覚えのある小刀が握られ左手は風をまとっていた。グルトがそんなカルナをたきつけるように言い放つ。

「やっぱりだ、私と対峙してから、お前は、一度も自分の魔法をつかっていない、私の魔法を真似してばかりだ、お前“得意な魔術がないCランク魔女だろう”」

「だったら何なのよ」

「お前は、私より弱いってことだよ!!!」

 グルトが右手の小刀を勢いよく、スキをついて薙ぎ払った。

《パシィッ》

その時、ボトリ、と地面に何かが落下した。

(腕をとったか……)

ニヤリと笑い手元をみるグルト、しかしその手には、何も握られていなかった。カルナの手もとをみても、つきだした右手はちゃんと手首とつながっている。

下をみる。落下したのは、小刀だった。

 「フッ」

 「しまっ」

 カルナはそれをグルトより早く拾い上げる。そして何やらグルトに話はじめた。

 「……渦巻きの装飾に薄く金色に光る刃、魔法導力の強い“魔術小刀”これは貴重品で普通師や姉弟子から送られるものだ、お前、根っからの孤独ではないな、よかったよグルト、本当はまともそうで」 

「だから何だよ」

 グルトが風をまとった左手でカルナに殴りかかった。カルナは一転攻勢にでる。まずはむなもと、次に足を狙う。やはり攻撃の直後に重心が奇妙にずれる。まるで腹部だけが空中から糸でつられていて自由自在に位置を変えられるようだった。

 「ハア!!!」

 カルナは次に胴体を小刀の柄でなぐりかかった。というより殴打した、だがグルトはびくともしない。

グルト「??」

 《ドカアッ!!》

カルナ 「ウッ!!」

 疑問を抱いたグルトが、右手に魔法をかけ、なぐりつける、そのままカルナは殴りつけられて後方に突き飛ばされた。

「いったああ!!」

 まるまりながら起き上がろうとするカルナ、ふと、そのとき小刀から妙な魔力を感じた。今まで一度も魔法をこめて使ってなかったから、その魔力に気づきはしなかったが、どうやら直近で何者かが小刀に魔力をこめたらしい。

「これは……光の魔力、かなりの手練れね」

「何をぶつぶついってるの」

 カルナはひざにてをつき、上半身と全体体を起こす。

「この小刀“エンチャント”されているみたいよ」

「またはったりか!!この女!!いけ!!シャドウ!!」

影がいきおいよくのびて、カルナに近づくたびに太くなり、人型にたちあがってカルナに襲い掛かった。その瞬間、カルナが影に小刀を当てて小声で何か魔法を唱えた。

「~・~」

《ビシャッ》

影は二つに分断され、本体と分離された方の先っちょの影が、消失する。その時、カルナは、確かにグルトの肉体のどこかから響く声をきた。

「痛い!!痛い!!お姉ちゃん!!」

(!?)

 それを聞いて驚いたカルナが突如右手で顔をおおって、笑いだす。

「はは、ははははは!!」

(!?)

 右足を前にだしていたグルトが右足と左足の前後を入れ替えた。

「カルナ、あんた狂ったの?あんたの方が悪い魔女みたいよ」

「……わかったのよ、あんた“体に弟の死霊を飼っている”のね、あなた、腹部に感覚がない、大方その腹部に“飼っている”そして、あんたの目的はその弟の復活」

「!?」

「お互いの手の内はもうほとんどばれているでしょう、ほら、この小刀あなたにあげるわ、私は“風の剣の魔法”を使えるから、だから“決闘”でけりをつけましょう、はじめからそのつもりだったんだから」

 そう言い放つと、カルナは右手に剣の形に風を形成し、呪文を言い放った。小刀が二人の間にコロコロところがった。

「あんたの魔力で、切れ味なんてでるわけないでしょ!!バカにしやがって」

「いいから、決闘、するのしないの!!」

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