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狂乱 その前日

 翌々日、デザはその一日を静かに病室ですごした。とても穏やかな日々で、学校の友人が見舞いにきたり、談笑したり、見舞いの本を読んだりした。おかしな点といえば、自分がなぜ入院しているのか思い出せないこと、どうやら魔法災害に巻き込まれたらしいが、何か大事な事を忘れているような気がした。そしてそれをなぜか他人に聞いてはいけない気持ちもあったのだ。


 だがテレビを見るうちに“カルナ”という護衛魔女が自分の護衛をしていたらしい情報は手に入れた、それで刑事にそのことを尋ねるがすぐに話をかえられたり、今の護衛魔女というリーヌと話しても、“あなたは忘れたままでいて”というばかり。夕方になり、母がきて少し話をしたが、母も“心配しないであなたは療養に専念しなさい”と、何かのけ者にされている気分になり、夕方ごろ、リーヌがロズ刑事にアイコンタクトをとって隣の部屋に入っていくのをみて、トイレへいくふりをして、その部屋の外にはりつき、様子をうかがっていた。

リーヌ「あなたも協力して」

刑事 「ああ」

リーヌ「もしカルナが希星魔女院を裏切っていたら、もし害をくわえたならその場で彼女の行動力を奪う、もし彼女と一緒に大勢の人を傷つけるようなことをしたら、射殺も考えられる」

刑事 「ああ、わかってる、いくら魔女とはいえ、人間に危害を加えたり、もし重大な犯罪をおこそうとしたなら、こっちも黙ってられないからな」

 

 デザは盗み聞きしたことを後悔した。静かに病室に戻り、寝たふりをする。どのくらいだろう、寝たふりをしたつもりがすっかり寝入ってしまっていて、その間に夜になり、目が覚めると掛布団で顔を覆っていた。

 「ふう」

 掛布団をはぐと、直ぐ傍に護衛魔女リーヌがいて、こちらを見下ろし杖を構えていた。

「ごめんなさい、あなたは眠っていて、敵の居場所をつきとめたから」

 そういって、リーヌは呪文を唱え、デザにまたもや何かの魔法をかけるのだった。



夜中、刑事と交代で寝て、見張りをしていたが、自分が2時間眠る交代の段になって、リーヌは予知を少しでもみられないかと、プリダクションヘットセッドをつけて、病室の外のソファで眠った。そこで彼女はこんな夢をみた。


 デザと小さな魔女がカルナをみつけ、デザはカルナと一緒に魔女グルトと戦う。そこでデザは勇敢に敵に襲い掛かる、敵の一人はデザの親友トールズだった。トールズにつかみかかり、デザは彼を殴りつけ、今までの本心を吐露する。

 「すべてお前が元凶だ、お前は、間違ったことをし続けてしまった!!」

 そしてトールズは床にふせ、カルナはグルトを押さえつけ、そこでリーヌや希星魔女院のエージェント、警察がかけつけ、決着がつく。その夢に、ボロボロになった魔女リーヌや、魔女カルナの姿もなく、傷ついた人々もほとんどいなかった。ただ、デザの骨折はさらにひどいことになり、入院しているデザの脇にたち、カルナは泣いている、そんな夢だった。

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