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ダブり集

新しいストーカー

作者: 神村 律子

 私は某私立大学に通う女子大生。


 容姿は普通。


 だと思う。


 スタイルも普通。


 だと思うのだが・・・。


 そんな私の周囲に妙な男がいるのに気づいた。


 大学へ行く途中、帰宅途中と必ず後ろから歩いて来る。


 まさか? まさか、まさか、まさか?


 これってストーカー? 


 あり得ない、あり得ない。


 後ろを歩いている男って、パッと見だけど「イケメン」。


 私のような特徴のない普通の女を追い回すほど困っているような顔ではない。


 必死に否定した。


 しかし現実は悲しい。


 そいつは確実に私をつけている。


 今日もいる。


 歩調もピッタリ。


 私が立ち止まると歩くのをやめる。


 私が角を右に曲がると男も右に曲がる。


 間違いない。


 ストーカーだ。ストーカーだ。ストーカーだよ!


 どうしよう?


 警察に届ける?


 でも、何もされていないから、警察も取り合ってくれないだろう。


 怖い。怖い。こわいけど、どうする事もできない。




 そんな日が一週間ほど続いた。


 今日もいる。私の後ろに。


 このままじゃ、気が変になりそうだ。


 何か考えないと・・・。


 不安の絶頂に達していた私は、歩く速度を速めた。


 あれ? 男は歩くのをやめたようだ。


 ついて来ていない。


 どうしたの?


 ふと前を見るとおまわりさんが2人立っていた。


 そうか、だからつけるのをやめたんだ。


 私はホッとしておまわりさんに近づいた。


 するとおまわりさん2人は私を見上げた。そしておまわりさんの1人が言った。


「貴女ですね、届出があった方は。毎日あの男の人の前を歩き回るのをやめてもらえませんか? 彼が怖がっているんです」

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― 新着の感想 ―
[一言] そうきたか! ヤラレタ>< ある意味超能力ですねw この女性w 言いがかりに近いですがw 次作も楽しみにしています☆
2011/01/18 21:19 退会済み
管理
[一言] 前って…。そんなのないよね。。。。
[一言] 小説書くの早いですね。 オチでの逆転のインパクトが今回は弱いと思いました。 捻りの利いたオチ期待しています。
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