420.里でお泊まり…姉妹
マグ「おぉー!ふかふかー!」
ユーリ「でしょ?数少ない良いところの1つだよ」
コウスケ「ちなみに他には?」
ユーリ「油揚げ」
コウスケ「好きですねぇ……」
遊んでるうちにすっかり夜もふけてしまったので、今日のところはもう眠り明日から式紙術をもっと学ぶということに。
俺とマグはユーリさんの部屋で、エストさんとシャールさんは別の部屋を借りて、おじいさん、もといヒサメさんは自分の部屋があるのでそこで眠るとのこと。
フォバは宴の撤収準備やら何やらで里の人たちをまとめるためまだ起きているそうだ。
偉い。
そんなわけでユーリさんの部屋に来たわけだが、そこは特別広くもなく狭くもなく…普通に小さい個室、といった感じの部屋。
布団を敷くために真ん中に置いてあった机を動かす必要がある程度の部屋だ。
答えを言えば畳み6畳の部屋だ。
そんな部屋に子ども(内2名は大人)3人で眠るわけだが…当たり前な話だが布団はユーリさんの分しかない。
他のところから持ってきてもらうか?とも聞かれたが、ユーリさんがそれを拒否。
3人で固まって寝れば大丈夫だそう。
確かにユーリさんの布団は大人用なため、今の俺たちには大きいものだが……。
コウスケ「これ入って2人まででは?」
3人で使うには小さすぎる。
確実に1人布団からはみ出るだろう。
コウスケ「う〜ん……1人は持ってきた寝袋で寝るとか?」
ユーリ「えぇ〜!?やだやだ!2人とくっついて寝たいー!」
コウスケ「そう言われても……」
マグ「あっ、それなら横になるのはどうですか?」
ユーリ「それだ!」
コウスケ「足出るよ?」
大人用といっても俺たちの体全体が乗るほどの横幅はない。
確実に足が出る。
マグ「そっかぁ……」
ユーリ「も〜!コウスケいじわる〜!」
コウスケ「いじわるて……」
ユーリさんやっぱり幼児退行してない?
大丈夫?
元の体戻ったとき精神も戻れる?
まぁそこはどうにかなることを祈るとして、今はどうやって3人で寝るかを考えねば……。
う〜ん……寝袋だと身を寄せ合うのはできるけど、くっつく…というか抱きついて寝るのは到底無理。
寝袋もサイズ的に2人でギチギチ。
やっぱりどっかから借りてくるか……?
しかし納得するかなこの子……?
う〜ん……あー……
コウスケ「じゃあ横になって足のところに寝袋敷きましょ。それなら直畳よりも多少はマシでしょう」
ユーリ「!」
マグ「おぉっ!さっそくやってみましょう!」
というわけで俺の寝袋をポン。
当然ふかふかの布団と比べたらよろしくないが、畳に直足よりはやはりマシ。
掛け布団は…まぁ……夏だし……くっついて寝るし……お腹に軽くタオルかけてりゃいらないんじゃないかな?
そうだよ夏だよ。
くっついて寝るの絶対暑いよ。
まだカラッとした暑さだから耐えれてるけど普通にキチィよ。
しかし今言ったところでやめてはくれないだろうし、今のユーリさんなら最悪ぐずりだしそうなのでここは我慢だ……。
寝苦しかったら向こうから勝手に離れるだろう。多分。
マグ「わーい!これでみんなで寝れますね♪」
ユーリ「うん♪」
それにこんなウッキウキの2人にわざわざ水を差すのも無粋というものよ……。
マグ「じゃあコウスケさんは真ん中に来てください!」
コウスケ「ん?えっ、俺!?」
ユーリ「そうだよ〜。今のコウスケいつにも増して恥ずかしがり屋さんだから、2人で挟んで逃げられないようにしないと」
コウスケ「えぇっ!?」
別に逃げるつもりは…………無かったんだけどなぁ!
コウスケ「いやでもユーリさん俺らにくっつきたいって…」
ユーリ「うん。だからくっついてるでしょ?」
コウスケ「あっ、挟まれたいわけじゃないんですね……」
マグ「そっちも良さそうですけどね〜」
ユーリ「ね〜。でもまずはコウスケかな〜って」
コウスケ「おぉう……」
まさか今までの遠慮、配慮、理性の勝利がここに響くとは……。
ユーリ「明かり消すからしっかり捕まえといてねマーガレット♪」
マグ「は〜い♪というわけで観念してください、コウスケさん♪」
コウスケ「……はい……」
あぁ、これは逃げられないな……。
諦めて俺の腕に抱きつくマグと上手いこと寝転んだ俺たちを確認してから、ユーリさんがろうそく?かがり火?…とにかく明かりを消す。
なんだろうね、この時代劇でよく見るやつ。
火をふっと吹いて消して仕事(隠語)するやつ。
やべぇどうしよう、そんなこと考えてたら急に障子が怖くなってきた。
ちゃらら〜♪とか鳴り出して人の影がスッ…とか来たらどうしよう。
ユーリ「とーう♪」
コウスケ・マグ「わっ!?」
そうこうしてたらユーリさんが飛び込んできた。
障子越しの月明かりしか無いがそのシルエットはなんとか見えた。
まぁ見えたところでって話だが。
ぼふっ!と俺の隣にダイビングしたユーリさんはすぐにこちらに抱きついてきた。
ユーリ「ぎゅー♪」
とても楽しそう。
マグ「わーい、ユーリさ〜ん♪(にぎにぎ)」
ユーリ「マーガレット〜♪(にぎにぎ)」
なんて言いながら俺の体の上で恋人繋ぎもし始めた。
ご丁寧に俺の腕に自分たちの体を乗せて身動きを封じ続けながらである。
そんなことせんでも、ここまできて逃げようとは思っとらんて……。
あぁでも両方からガッツリ吐息がかかってこそばゆいからやっぱり逃げたいかもしれない。
凄い耳がぞくぞくする。
ユーリ「ふふっ、夢みたい♪こうして2人と一緒に寝れる日が来るなんて……♪」
マグ「私もです♪コウスケさんはどうですか?」
コウスケ「そりゃまぁ俺だって、まさかここでこんな体験ができるとは思ってなかったよ」
ユーリさんを助けに来ただけのはずなのに、問題解決だけでなくこうして自分の体を得る手段まで獲得できるとは夢にも思っていなかった。
おかげでちょっと覚悟の準備ができなかったが……やっぱりそれでも…
コウスケ「フォバ様々だねぇ」
マグ「ですね♪」
ユーリ「うん♪」
やったねフォバ。
今日だけでフォバの株は大きく跳ね上がったぞ。
やっぱある程度定期的に実績を残しとかないと、いくら神といえど信仰というのは失われていくものなんだよ。
まぁその原因のほとんどが人間の欲によるものなんだけど。
怪しいツボを売りにくるような金の亡者と善意でも押し付けてくるおせっかい野郎のせいなんだけど。
最近はそんな話もあまり聞かないけど……あっ、俺が異世界5ヶ月目だからか。
マグ「こうしてちっちゃいコウスケさんを見ることもできましたしね♪」
ユーリ「そうだねぇ♪」
おっと、どうやらもう考え事タイムは終わりのようだ。
マグ「もちろんユーリさんもかわいいですよ♪」
ユーリ「ありがと♪でも私もコウスケの方が気になるなぁ♪」
コウスケ「お気になさらず〜」
ユーリ「まぁそう言わずに〜♪」
マグ「ご遠慮なさらず〜♪」
コウスケ「遠慮じゃないです〜」
マグ・ユーリ「「いいからいいから〜♪」」
コウスケ「何もよくねぇ〜」
ささやかな抵抗も意味を成さず、マグとユーリさんが嬉しそうにほっぺすりすりをしてくるのを受け止めることしかできない。
まぁ〜もっちもちの潤いボディだこと。
ユーリ「ねぇねぇ」
コウスケ「は〜い」
ユーリ「ありがとね、2人とも」
コウスケ「?」
マグ「ほぇ?」
ユーリ「ほんと、夢みたいでさ。里長に連れ戻される時、もう2度と会えないって思ってたから……」
マグ「ユーリさん……」
ユーリ「だから、ごめんね……?」
コウスケ・マグ「「えっ?」」
このタイミングで?
コウスケ「えっ、ユ、ユーリさん……?」
マグ「ま、まさかまたどこかに行っちゃうとか言わないですよね……!?」
ユーリ「へっ?なんで?」
コウスケ「あっ、これは……」
マグ「大丈夫そう…ですね?」
コウスケ「だね……」
コウスケ・マグ「「はぁ〜……」」
ユーリ「えぇぇ?なになに?」
も〜…このおキツネさんは……。
コウスケ「ユーリさん……はっきり言ってユーリさんのその突然謝るの…トラウマです……」
ユーリ「えっ?」
マグ「そうですよぉ……ユーリさん1人で決めて突然街を出るなんて言い出すから……」
ユーリ「あ…あー……なるほど……それはほんとごめんなさい……」
コウスケ「ぷんぷんやでほんと〜」
マグ「ぷんぷんですよほんと〜(ぷにぷに)」
ユーリ「す、すみません……」
マグが俺の上にちょっと乗り出してユーリさんのほっぺを突っつく。
俺は相変わらず手が不自由なのでさっきのお返しに顔を押し付ける。
マグ「それで〜?そんなお騒がせなユーリさんは今度は何を謝りたいんですかー?」
コウスケ「内容によっちゃ真ん中に来てもらって挟み揚げますからね〜?」
マグ「う〜〜〜ん…………まぁそれもあり得ますね」
ユーリ「え、えぇ〜……?」
あっぶねぇ……さりげなくぶち込んだ交代案がめっちゃ悩まれつつも採用されたぁ……。
これでうまくいけば、翌朝美少女2人に絡みつかれて動けないという状況になる確率を減らせる……。
まぁ2人くらいなら日頃の鍛錬 (お泊まり会)によって抜け出すことはできるんだが、ユーリさんは力が入っていないように見えて外そうとするとびくともしない系の人だから抜け出すのも難易度が高くてなぁ……。
しかもちょっとのことで起きるから安眠を妨げやすくて申し訳ないし……。
でもそんなユーリさんでも1人ならば難易度は下がるからどうにかなる……はず。
起こさないようにはちょっともう諦めないとだけど。
だって俺が起きたのを感じて起きるような超感覚の持ち主だし……。
ユーリ「え〜っと……私が謝りたかったのは、2人が来たときのことで……」
コウスケ「来たとき?」
ユーリ「うん。ほら、あの部屋に来たとき」
マグ「あ〜。でも謝られるようなことありましたっけ?」
コウスケ「う〜ん…飛びつかれるのはいつものことだし今さら気にしなくてもいいですよ?」
ユーリ「そこじゃなくて……その…作戦を教えてくれたときに…さ……私…2人のことを信じれなくて拒絶しちゃったでしょ……?」
コウスケ・マグ「「あ〜」」
壁際までバックステッポゥして座り込んだやつね。
確かにあの時は悲しくなったけど……
コウスケ「でもあれは仕方ないやつでは?」
マグ「そうですよ。そんなになるまで追い詰めた里の掟が悪いんですから、ユーリさんは何も悪くないですよ」
ユーリ「でも、私があそこで信じていれば、コウスケがあんな変な歌と踊りをしなくても済んだのに……」
コウスケ「あぁそれは大丈夫ですよえぇ。大丈夫ですのでそのことはチリも残さず頭の中から消し去ってくださいね?」
マグ「いやぁ…あれはちょっと忘れられないですよ……」
ユーリ「うん……」
コウスケ「残酷なことだ……」
俺の黒歴史に新たな1ページを…いや、2、3ページ刻んだあれをガッツリ覚えられているなんて恥ずかしすぎる……。
ユーリ「だからごめんね、コウスケ……」
コウスケ「それは…あの……むしろ謝られた方が心に来るといいますか…挫けそうといいますか……」
マグ「で、でもユーリさんのために体を張ったコウスケさんはすごくカッコよかったですよ!」
ユーリ「わ、私も!そこまでしてくれたんだって思うと嬉しくなるよ!」
コウスケ「ありがとう2人ともおやすみなさい……」
マグ「あぁーコウスケさーん!」
ユーリ「ごめんってー!」
コウスケ「むぎゅう」
やめなさい。
2人して俺の頭を抱きかかえるのはやめなさい。
成長途上と数年後ああなるとは到底思えないぺったんを押し付けるのはやめなさい。
いやまじでなんでこれで数年後にああなるんだこのキツネさんは?
マグ「ふふふ♪」
ユーリ「ん〜?どしたのマーガレット?」
マグ「いやぁ…こうしてるとなんか姉弟ができたみたいだな〜って思って♪」
ユーリ「兄弟?」
マグ「はい♪ユーリさんがお姉さん…と、言いたいところですが!」
コウスケ・ユーリ「「えっ」」
マグ「今は私の方がお姉ちゃん!っぽい!」
ユーリ「え〜っと……あ〜…確かに体型的にはマーガレットが1番年長さんっぽいね」
マグ「そうでしょうそうでしょう!なので私!ユーリさん!コウスケさんの順番で年長さんです!私は2人のお姉ちゃんです!」
ユーリ「な、なるほど……」
マグ「あっ、ユーリさんがお姉さんだったとしてもコウスケさんは末っ子ですからね」
コウスケ「その情報いる?」
しかも無慈悲。
マグ「さぁ!私をお姉ちゃんと呼んでみてください!」
ええいままよ。
コウスケ「マグおねーちゃん♪」
マグ「わはー♡ユーリさんもユーリさんも♪」
ユーリ「えぇっ!?マ、マーガレットお姉ちゃん…?」
マグ「はぁぁ〜…♪沁みますねぇ……♪」
ユーリ「沁みる……?」
感想がおじさんのそれ。
マグ「ユーリさんもお姉ちゃんって言われればわかりますよ。ほら、コウスケさん。言っちゃってください!」
ユーリ「えっ、いや私は別に…」
コウスケ「ユーリおねーちゃん♪」
ユーリ「ぐはっ!?」
もうどうにでもなぁれ♪と悪ノリしたらユーリさんがダメージボイスと共に胸を押さえた。
ユーリ「これは確かにちょっと癖になるかも……」
マグ「ふふふ…ようこそこちら側へ……♪」
やべぇ。
沼に足突っ込ませたっぽい。
ユーリ「……」
マグ「ユーリさん?」
マグによって沼に引き寄せられたユーリさんだったが、何か考え込むように静かに俺の頭を撫で始めた。
なんだい?
足どころかもう扉開いちまったかい?
なんて思ったわけだが、それは違うようだった。
ユーリ「さっきの宴で、さ……フォバ様に褒められてた子、いたでしょ?」
マグ「ん〜と…あっ、油揚げとご飯を作ってた人ですか?」
ユーリ「そうそう。その子ね…私の兄弟らしいの」
コウスケ・マグ「「えっ!?」」
リアルご兄弟!?
マグ「でもさっき……」
ユーリ「うん。さっき初めて名前を知った」
コウスケ「掟…じゃなくて……」
ユーリ「里長の判断じゃないかな。もしかしたらもっと前から続いてたのかもしれないけど」
マグ「そんな……」
必要のない情報をシャットダウンしているのは聞いていた。
でもまさか血を分けた兄弟の名前まで教えないとは……。
ユーリ「あぁでも、兄弟って言っても腹違いなんだよ?」
マグ「そうなんですか?」
コウスケ「…あー、そういえばヤクモさんには何人か妾がいるんでしたっけ?」
ユーリ「そうそう」
マグ「……いやそれとこれとはまた別なんじゃ?」
コウスケ「ねぇ?」
ユーリ「んぇ〜あ〜……」
論破されたユーリさんはバツが悪そうに目を逸らした。
まぁ腹違いの兄弟だってことを知らなかったってのはよくあるけど、関係は知っているけど名前は知らないってのはあんまり聞いたことないなぁ……。
ユーリ「ま、まぁとにかく!マーガレットが兄弟みたいだって言ったからちょっと思い出しちゃっただけだよ」
あっ、無理やり話戻した。
マグ「えっと…それじゃあもしかして……」
ユーリ「あぁいやいや!マーガレットに兄弟みたいって言われたのは嬉しいよ?コウスケにお姉ちゃんって言われるのもうれしいというか…なんかこう……ゾクゾクしたし……」
マグ「そう、ですか?よかったぁ……♪」
新しい扉ほぼ開いちまってるんだけど?
まぁ今は野暮だから言わんが……。
ユーリ「それに歳上か歳下かも知らないしね。そんな人たちと兄弟なんて言われてもピンと来ないよ。それよりもマーガレットたちと兄弟の方が100倍嬉しいよ♪」
マグ「そうなんですね……う、う〜ん…うれしいけど喜んでいいものか……」
前半部分がなんとも言えないからなぁ……。
素直には喜べんて……。
とはいえ、ユーリさん本人がこの調子な以上、あまり突っ込むのも良くないか……。
コウスケ「まっ、変なしがらみが無くなったんですからそれで今はよしとしましょう。それよりそろそろ寝ましょうよ」
ユーリ「確かに……寝ようって言ってからいっぱいおしゃべりしちゃったね」
マグ「いつものことですけどね」
コウスケ「それを言っちゃぁおしまいよ」
お泊まり会のときはいつも誰かが寝落ち (大抵ショコラちゃん)するまで話してから寝るからな。
で、いつも夢の中でマグと延長戦をしているわけだけど……。
コウスケ「そういえば、こうして隣にいるわけだから夢では話せないのか」
マグ「あっ!たしかに……!」
ユーリ「あーそっか。いつも夢の中でお話してるんだっけ。でもその分一緒に遊んだりできたからいいんじゃない?というか今日はいろいろありすぎて夢を見る暇も無いかもよ?」
マグ「それもたしかに……」
まぁ寝てみないとわからんな。
ユーリ「それじゃあそろそろ寝よっか」
マグ「はい。おやすみなさい、コウスケさん、ユーリさん」
ユーリ「うん、おやすみマーガレット。コウスケも」
コウスケ「はい。おやすみなさい」
こうして激動の1日だったこの日の幕を閉じた。
……マグは、だが。
コウスケ「ユーリさん…」
ユーリ「ん〜?どうしたの?眠れないの?」
コウスケ「そうですねぇ。なのでちょっとお話しましょ?」
ユーリ「いいの?マーガレットにヤキモチ妬かれちゃうよ?」
コウスケ「ユーリさんなら大丈夫ですよ」
ユーリ「そうかな〜?」
コウスケ「だいじょーぶだいじょーぶ」
ユーリ「なんかダメそうな感じする答えだなぁ……」
コウスケ「まぁまぁ」
ユーリ「雑だな〜。まぁいいけど。それで?誘うからには何か聞きたいこととかあるんじゃないの〜?」
コウスケ「さすがお鋭いお方だ。じゃあ遠慮なく聞きますね」
ユーリ「うん」
コウスケ「エイコさんと…ひいては里の人たちと、仲良くなりたいですか?」
ユーリ「う〜ん……別に?」
コウスケ「なるほど〜」
ん〜そっかそっか。
コウスケ「困りますねぇ……」
ユーリ「えぇ……?」
俺の予想がガッツリ外れてめっちゃ恥ずかしいことになってしまった瞬間でした。




