表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
386/436

378.大人会議…子ども会議

しれっと新章に突入します。

お知らせを忘れて申し訳ありませんでした。

〔ダニエル〕


魔術コンクールが終わった翌日の隠密ギルド。

その執務室で、俺はコーヒー片手にナージエの学園に潜入したディーノたちからの報告書を読んでいた。

ここにいるのは俺だけでなく、構成員であるヘンリエッタとベック。(ついでにそのペットであるミミック、プラリア)

そしてココ。

さらにもう一人…


グリム「♪~」


客応対用に置いてあるソファーに座って優雅に茶を飲んでいるグリムだ。

ちなみに茶と菓子はヘンリエッタが用意した。


呑気に鼻歌まで歌ってやがるそいつのことは一旦無視して報告書を読み終えた俺は、見るからにご機嫌なグリムとは対照的に不機嫌さを隠さない大きなため息を吐いた。


グリム「おやおや。そんな大きなため息をしては幸運が逃げてしまうよ?」

ダニエル「うっせぇ。ちょっと前までジルに世話焼かれねぇとまともな生活も送れねぇほどどん底にいたくせによぉ」

グリム「でも終わりよかったから全てよし!さ♪」

ダニエル「振り回されたやつのことも気にかけてほしいんだがな……」


(※なおダニエルは特に何もしていないし、なんならそこまで心配もしていませんが、そんなことは棚に上げています)


ベックとヘンリエッタが何か言いたげな顔をしているが、今はそんなことを指摘している暇はない。


ダニエル「まぁいい。それよりこいつだ」

グリム「あぁ、あのお姫様たちの報告書だろう?もしかしてまた翡翠龍でも出たのかい?」


お姫様ね。

まさかそんな高貴なご身分だとは思っていなかったから知った時は驚いたもんだ。

おかげでかなり信ぴょう性の高い情報を手に入れられるようになったわけだから、コウスケには感謝だな。


で、翡翠龍だが…


ダニエル「いや、残念…というべきかどうかはアレだが、翡翠龍はあれから痕跡すら見つかってないそうだ」

グリム「ふむ…そうか。私としては今回の件もあるし、ビシッと借りを返せるようなことをしたいんだけどね」


これはまぁ言わずもがな、コウスケとマーガレットのことを指しているだろう。

こいつは《賢王》なんて大した二つ名を持ってるにも関わらず、子どものように可愛がってるシエルと上手く付き合えてなかったからなぁ。

それを解決してくれたのが相当嬉しいんだろう。


だがさすがに翡翠龍で恩返しは過剰すぎると思うが。


ダニエル「確かに翡翠龍のことで助けてやれれば、アイツらにとってこの上ない恩返しになるだろうがな。その言葉だけでも伝えてやるだけでも十分じゃないか?」

グリム「それも考えたのだけどね……友人と楽しく時を過ごしているのに、私が掘り返すようなことを言うのは少し抵抗があってね」

ダニエル「…まっ、俺たちじゃ本人の気持ちは理解してやれねぇからな。コウスケに聞くか、本人が出てきたときに尋ねるか」

グリム「どちらにしてもリスクが付きまとうね。一番いいのは向こうから話を切り出してくれることだけど…」

ダニエル「それもいつになるんだかな」


まぁコウスケが顔を出したときにでも教えてやればいいか。

元々ここにくる用事なんざそれ関連だけだしな。


ダニエル「それよりも今はこっちだ」

グリム「あぁ、そうだったね。翡翠龍ではないとなると、何がそんなに悩ましいんだい?」

ダニエル「こいつを見てみろ」


そう言って俺は控えていたベックに報告書を届けさせる。

それを受け取ったグリムは早速目を通し始めるが、その表情は読み進めるごとに徐々に難しいものになっていった。


そして読み終えたグリムが顔をあげた。


グリム「なるほど…確かにこれはため息も吐きたくなるね」

ダニエル「だろう?」


それは、学園に来る奴隷商の数が増えていること。

そして連れてこられている奴隷は種族などがバラバラであること。

最後に、売れなかった奴隷を持つ奴隷商は一様に王都の方面へ向かっていったことが書かれていた。


グリム「これだけならまだ分からないところは多い…けど」

ダニエル「あぁ」


グリムに答え、俺は机の引き出しから別の報告書を取り出す。

それは三日ほど前に王都にいるギルド員から送られてきたものだ。

これが届いたときの内容はギルドマスターたちとハルキに共有済みである。

もちろん今回のものも共有する。


が、今回は昨夜シエルと一緒のベッドで寝たんだと、わざわざ各ギルドに自慢しに行ってるらしい暇人がちょうど来ているときに届いたので、面倒だが茶を出して足止めし、こうして意見を聞いているわけだ。


そうでなければこんな浮かれているやつの相手など絶対にしない。

めんどくさい。


そんな面倒な状態のグリムは、俺が取り出した報告書を見て神妙な面持ちで呟く。

ずっとそうしていれば楽でいいのに。


グリム「王都で戦の準備がされている恐れあり、ね」

ダニエル「兵力増強、武具の補充、食料や薪、油なんかの軍需品の調達が見られている」

グリム「それに伴って、増税や徴兵令の施行も確認されている…か。ここまで揃えばまず間違いは無いだろうね」

ダニエル「あぁ。まぁその徴兵も、スラムから拾って来たり奴隷を買い漁ったり…徹底的に低コストで押さえようとしているのがな。相変わらずケチくせぇ奴らだ」

グリム「集めた税金は本当に軍備に使われているのかも怪しいというのが、信頼の無さをよく分からせてくれるよね」

ダニエル「どうせスラムや奴隷連中にゃ、ちんけな武器持たせて壁代わりにするんだろうさ」

グリム「昔からそうだからね。この数十年、何も学んでいないというのはさすがに笑えないよ」

ダニエル「その目で見てきたエルフ様の言葉は説得力があるねぇ」


こういうところが、エルフなんかの長命種が人間族を良く思わないところなんだろうなぁ。

ぐぅの音も出ないねまったく。


グリム「それで、標的はまだはっきりしていないって?」

ダニエル「あぁ。今回の手紙にも書いてなかった。だがおおよその検討は付いてる」

グリム「帝国」

ダニエル「あぁ」


帝国。

ワァズ王国の北に位置する国で、武力に重きを置く実力主義の国。

絶えず戦をしているような好戦的すぎる国であるが、さすがに王国、並びに同じ程度の国力を持つミューロット共和国には手を出してこない。


なんなら、王国と共和国は同盟を結んでいたはずだ。

そりゃあ身近に年中戦争をしているような国がいるんだから安全確保に走るに決まっている。


しかし王国はこのざま。

共和国も内部分裂が起きてガタガタで、いつ崩れるかわからない薄氷の上の城だ。

正直言って、国力があろうとこんな国二つが合わさったところで勝てる未来が見えない。


というか王国も共和国も、帝国に片方が攻められたらもう片方は助けずに帝国に進軍。

次に弱ったその攻められた国にも進軍、というのをしそうだ。

強欲な奴らなら容易に想像できる。


そんな簡単なことではない。

それは分かっているはずなのだが、それでも上のやつらは現場を知らない。

そのため目測が甘いことが多い。


さらに言えば現場に出ないがゆえに情報の伝達などにも時間がかかる。

刻一刻と変わっていく状況に対応するにはそれではいけないのだが、安全な場所から出たくない彼らはそれを現場の者がどうにかしろと言うのがほとんど。


要は無責任なのだ。

机上の空論が本気で上手くいくと思っているような者たちなのだ。

上司どころか同僚、部下にも持ちたくない。

なんなら関わりたくない人種だ。


それに控えて、帝国は実力主義を推し進めるだけあって精鋭揃い。

一般兵ですら粒揃いで、下手な相手なら3、4人がかりでもおそらく負けないだろう。


そんな帝国を相手にするなら、いくら準備してもし足りないほどであるわけで、それ自体はまぁ良いのだが……


ダニエル「やっぱトップがなぁ……」

グリム「それに関しては私たちではどうしようもないよ」

ダニエル「だよなぁ……」


正直王国がどうなろうと知ったことではないのだが、帝国相手だと仕事がやりづらくなる。

穴だらけの王国の方が断然楽。


グリム「しかしそうなると、いずれここにも声がかかるだろうね」

ダニエル「そうだな。一応王国領なわけだしな。むしろまだ来てないのが不思議なくらいだ」

グリム「そうだね。だが…ロッサ村にはいたのだろう?」

ダニエル「…あぁ、そう聞いている」


マーガレットの故郷、ロッサ村。

そこに王国兵…そして教会本部の奴らが村に来ていた痕跡があるという情報を受けてすでに久しいが、その後こちらに王国兵が近寄ってきたという知らせは受けていない。


グリム「何か近づきたくない理由でもあるのかな?」

ダニエル「それは分からないが……逆に不気味だな」

グリム「そうだね……なんにせよハルキに相談しないとだね」

ダニエル「そうだな」


ハルキならダンジョンをいじって戦える。

王国程度なら余裕で打ち負かせられるだろう。

帝国は分からないが……まずは目の前のことから対処していこう。


ダニエル「コウスケにも話くらいは通しておきたいがな」

グリム「ダメだよ。彼にはマーガレットくんがいるし、なによりまだ若い」

ダニエル「それを言ったらハルキもだろう」

グリム「まぁね。まったく、大の大人が情けない話だよ」

ダニエル「500越えが言うと深みが違うね」

グリム「はっはっは。キミが死んだら墓にあることないこと書き込んであげるよ」

ダニエル「罰当たりなやつ~」


マジでやりかねないな、と内心呆れながら、俺たちは他の面々とも対策を練るために部屋を出た。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


〔コウスケ〕


そんなことは露知らず、魔術コンクールの次の日にお休みをもらった子ども組。

いつも通り我が家に遊び&お泊りに来たみんなだが、そんなみんなの目を盗んで、シエルが昨夜グリムさんと寝たという話を俺にだけ、もじもじしながらもこっそり教えてくれた。

その様子はとても愛らしかったのだが、それと同時にグリムさんが嬉しすぎて周りに言いふらしてないか不安で仕方がなくなった。


あの人はテンションが上がったらやらかすタイプだと思ってる。


一応シエルに探りを入れた方がいいとアドバイスをしたところで、俺たちは遊び&お泊り以外の本日のメインである会議をリビングで始める。

なおお昼は済ませた時間なのでチェルシーもおめめパッチリである。


で、肝心のその内容はというと…


コウスケ「ユーリさんの様子おかしくない?」

みんな『(うん)』


これ。

満場一致のため話が早くて助かる。

ちなみにユーリさんたちは今日はお休みを取って各々好きなように過ごしているが……。


ともかく、きっかけはこう。

昨日の打ち上げで外の空気に当たりに言ったほろ酔いユーリさんがなかなか帰ってこず、心配して探しに行こうかと話し始めたところで帰還。

しかし何故かとても元気がなく、目元も赤くなっていた気がするのだが、そっちはすぐに隠され誤魔化されたので確信は持てない。


持てないが…


パメラ「あれは絶対泣いてたよ!」

サフィール「はい。一瞬でしたが、泣いた後の症状が出てたように見えます」


と、同じく泣いていると判断した子たちの声が俺の予想を後押しする。

まぁこの子らは推測じゃなくてすでに確信の域っぼいけど……。


そんな力強い声もありユーリさんは泣いてたで話は進み、次は何が原因なのかという話になっていく。


ショコラ「なんでユーリさん泣いてたんだろう……」

リオ「外に行くときは元気だったよな?」

チェルシー「うん……むしろ楽しくなりすぎて落ち着くために外に出たわけだし……」

シエル「それなのに帰ってきたときにはああなっていた……」

メリー「……だれかにいじめられた……?」

モニカ「ユーリさんをいじめられるような人っているのかなぁ……?」

コウスケ「強い人はいるっちゃいるけど……殴り合ったって感じじゃなかったような……」

サフィール「そうなると……悪口を言われたとか?」

チェルシー「それが近そう。でも…誰に?」

みんな『(う~ん……)』


しかしユーリさんの様子だけ、しかもチラッとしか見れてない俺たちでは答えなど分かるはずも無く会議は難航。

かと言ってユーリさん本人に尋ねてもはぐらかされるだけだろうし……。


…早くも手詰まりでは……?


そんな俺たちにソファーに座って様子を眺めていたフルールさんが参加してきた。


フルール「そもそもあの子が泣くような内容って何かしらね?」

コウスケ「ん…そうですねぇ……」


マグ(う~ん……ユーリさんが泣く内容……悲しむ話…と言うと、みんなとお別れとか?)

コウスケ(あ~、泣きそう。でもそれだとユーリさんが、酔っぱらってふらっと外に出てる間にいつかくる別れを考えて泣いただけのただの酔っぱらいになっちゃうな……)

マグ(…割とありそう)

コウスケ(困る~…困るなそれはちょっと困るな~……)


こんな会議開いてただの酔っぱらいムーブでしたとか、あっけなさすぎるというかなんというか……。

いや、まぁそんぐらい平和な結末の方が本来はいいんだけどね?


コウスケ(でも残念ながらそんな雰囲気ではなかったよなぁ……)

マグ(そうですね……もしそうならもう少し恥ずかしがったりしそうですし……)


サフィール「そういえば……」


と、ここでサフィールちゃんが何かを思い出したようでぽつりとつぶやいた。


サフィール「帰ってきたときのユーリさんのひざ…ちょっと汚れていたように見えたんですよね……」

パメラ「ひざ?」

サフィール「はい。そっちも一瞬だったので断言はできませんが……」

リオ「ふ~む……ぱっと見上着は汚れてるように見えなかったな」

シエル「どっかよれてるとかでもなかったわ。そうなると……」

チェルシー「ユーリさんは外でひざをついたってこと?」

メリー「……なきくずれた?」

フルール「今までの話から考えると十分あり得るわね。私が見た後ろ姿だったけど、そっちは特に汚れた様子はなかったわ」

モニカ「それじゃあ座ったとか、壁に寄り掛かったとかでもなさそう…?」

ショコラ「そんな悲しいことを言われたの……?」

コウスケ「わかんない……結局現場を見たわけじゃないからなぁ……」

みんな『(……)』


振り出しに戻ってしまった。


そうなんだよなぁ……。

答えを知っている唯一の人物であるユーリさんは今ここにいない以上、結局全部推測でしかないわけで……。


ショコラ「やっぱりユーリさんに聞いた方がいいんじゃないかな……?」

パメラ「昨日聞いてもなんでもないの一点張りだったじゃん。教えてくれるわけないよ」

ショコラ「でもこのままじゃショコラたちもユーリさんも幸せにならないよ……」

パメラ「それはそうだけど……」


コウスケ(俺たちが心配してるっていうのはとっくにバレてるしなぁ……)

マグ(そのせいかユーリさん…朝早くからどこかに出かけてるみたいですしね……)

コウスケ(心配かけて気まずいんだろうなぁ……荷物はあったから帰ってくるとは思うけど……)


何故か無性に心配になった俺は、いけないと分かってはいたもののユーリさんの部屋を覗いてしまったのだ。

と言っても本当に扉を開けて覗き込んだだけだが、それでもうら若き乙女の部屋を無断で覗くという変質者ムーブ。

あるいは空気の読めない家族ムーブをしてしまったことには変わらないので多少の罪悪感に(さいな)まれたわけだが、その甲斐あって突然の家出ではないということは確認できたのでちょっと安心した。


フルール「…とにかく、あの子が隠したいならそうさせてあげましょう。あまり無理に聞き出すのもいけないわ」

リオ「そう…ですね……」

パメラ「うぅ~…気になるなぁ……」

フルール「きっと何か難しい事情があるのよ。あの子もちょっと訳ありみたいだしね」


マグ(たしかにユーリさんもいろいろと複雑な事情を持ってそうですよね……)

コウスケ(そうだね……聞いてる感じだと家出した雰囲気があるし……)

マグ(家出……)


…マグは家出じゃなくて焼き出しされた身だからな……。

ちょっと思うところがある…


マグ(もしかしてそれじゃないですか?)

コウスケ(全然違かった)

マグ(えっ?)

コウスケ(いやなんでも)


マグは強いなぁ……。


コウスケ(え~っと…それっていうのは?)

マグ(家出ですよ。もしかしてお家の人に見つかっちゃったんじゃないですか?それで帰ってこいって言われたとか!)

コウスケ(ん~…なるほど……)


確かにそれならお別れを予感して泣き崩れても不思議じゃない……。

それに俺たちに内緒にしようとする行動原理もなんとなく理解できる。

ユーリさんはそういうとき絶対ひとりで悩むタイプだし、割とギリギリまで黙って怒られるタイプでもある。(※主観)


しかしそれなら逆に問いただした方がいいか……?

ユーリさんが帰るにしろ残るにしろ、逃げるにしろ、このまま気まずい状態で時を過ごすなんて嫌だし後悔しそう。


でもこれも結局推測の域を出ないわけで……う~む……。


コウスケ(やっぱりせめて何があったのかくらいは知りたいなぁ……)

マグ(誰かと話していたのかどうかすら分かりませんからね……誰か見てたりしないかなぁ……?)

コウスケ(そんなヘマをユーリさんがするとは思えないし、ユーリさんの身内だとしたらそっちもそんな隙は無いと思うなぁ……)

マグ(ですよねぇ……ネコちゃんとか鳥さんなら怪しまれませんけど、さすがに人はねぇ……)

コウスケ(あとはいっそ神様とか?)

マグ(神のみぞ知るって?)

コウスケ(そういうこと)

マグ(もし教えてくれたらこれから毎日祈ってあげますけどねぇ)

コウスケ(なんてふてぶてしいんだ……でもまぁ気持ちは分かる)


第三者視点というか、TPSサード・パーソン・シューティング視点というか……。

ともかくそんな感じで、見てても疑われないような、そもそも意識の外にあるようなところから見えればいいんだけど、この世界には監視カメラとか無いし……。


……。


いや…いるな……?

知り合いに一人……この街全体のプライバシーを侵害できるやつが。


チェルシー「マギーちゃん?」

コウスケ「閃いた」

チェルシー「えっ?」

コウスケ「チェルシー!ちょっと一緒に来て!」

チェルシー「えっ?えっ?」

リオ「マーガレット!?」

パメラ「どこ行くのマグ!?」

コウスケ「ちょっとそこまで!多分すぐに戻るから!いってきマッスル!」

モニカ「い、いってらっしゃい…?」


バタバタバタバタ…


シエル「…どうしたのかしら?」

リオ「さぁ……」

ショコラ「閃いたって言ってたね」

サフィール「何か心当たりがあるのでしょうか?」

パメラ「なんでチェルシーだけ連れてったんだろうね?」

モニカ「う~ん…わからないねぇ……」


メリー「……ママ」

フルール「そうね。多分…」




チェルシー「マ、マギーちゃん!どこ行くの!?」

コウスケ「チェルシーの旦那んとこ!」

チェルシー「えっ!それって…」

コウスケ「そっ!」


コウスケ・フルール「「ハルキのとこ」っ!」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ