354.最強の子どもたち…とWお見舞いの欠点
ココさんも一緒に食べてくれることになりました。
あとから合流したサフィールちゃんにそう伝えると、彼女は純粋に喜び、ココさんは若干照れた…のを確認した俺の視界を一瞬で何かで覆って見えなくした。
多分形的におててですね。
背中にさっきまでなかった柔らかい感触がありますし。
いや~…目をつぶされるとかじゃなくてよかった。
そんな物騒な思考は置いといて、ココさんを連れて白兎亭へ向かう俺たち。
途中でシエルとメリーを拾って白兎亭まで来ると、相変わらずの行列が見えた。
いつものようにそこに並ぶ俺たちだったが、待機列での周りからの視線が普段よりも多い…というか、ほぼ全ての人がココさんの姿を見て驚き動きを止めているという状況に、俺たちはひそひそと話し始める。
チェルシー「ココさんすごい注目されてるね」
リオ「うん。さすがは隠密ギルドの凄腕冒険者だな」
サフィール「隠密ギルドって本来バレちゃいけないはずなんですけどね……」
コウスケ「ココさんは宣伝塔の役割もあるからじゃない?憧れの人がいる場所には行ってみたくなるでしょ?」
ショコラ「なるほど~」
実際、隠密ギルドの人の何人かはココさんに憧れて入ったらしいんだよね。
ただまぁ惜しくも実力が足りなかったり、生半可な覚悟で来ていたりで不合格になった人も山ほどいるみたいだけど。
隠密ギルドはどこよりも規律が厳しいからなぁ。
実力と人間性が伴わなくてはいけないんだろう。
…人間性はどこでも欲しいよな普通。
シエル「それにしたってすごい見られてるわねぇ……」
チェルシー「んね。珍しいっていうのもあるんだろうけど、ココさん自身もすごい美人さんだから目立つんだろうね」
メリー「……(こくこく)」
ココ「…そんなことないと思うけど……」
隙あらば誉め始めるこの子たちがココさんの美貌の話を始めると、ココさんは少し恥ずかしそうに否定した。
が、この子らにそういうのは悪手である。
ショコラ「そんなことなくないですよ!ねっ!」
リオ「はい!」
サフィール「みんなが見惚れる完璧な容姿だと思います!」
ココ「そ、そう……?」
子どもたち『はい!』
このように熱が入るからだ。
しかもまっすぐな目で見つめてくるもんだから、聞いている方が恥ずかしくなるのはほぼ当たり前。
そしてその勝算は基本的に的確なので周りの人の賛同も得ることがほとんど。
今も並んでる人やココさんをひと目見ようと周りに集まったギャラリーたちが男女問わずみんな揃って「うんうん」と頷いている。
いくら最強の冒険者であろうと、この純粋で全力全開な褒め殺しと周囲の目には耐えられなかったようで、首に巻いてた隠密マフラー(隠密っぽいマフラーのこと。命名は俺)を口元を隠すように引っ張った。
しかしそれも良くないぞココさん……。
なんせこの子等は褒め殺しのプロ。
止めない限りほぼ無限に良いところを口にする恐ろしき褒め褒めモンスターたちなのだから……!
チェルシー「体のバランスがいいよね~!女の子の理想みたいな感じ!」
シエル「わかる。憧れるわよね~!」
リオ「装備の手入れも行き届いてるしな。しっかり大事にしてくれてるんだと思うと鍛冶師冥利に尽きるよ」
サフィール「ケガや後遺症なども感じませんね。危険なお仕事でしょうに、さすがですね」
ココ「…言い過ぎ……」
子どもたち『そんなことないですよ~!』
メリー「……!(こくこく)」
ココ「…マーガレット……」
コウスケ「あっはい」
まさかココさんに助けを求められる日が来るとは……。
しかし相手がこの子たちなら納得の結果でもある……と、それはそれとして。
コウスケ「はいはい。ココさん恥ずかしがってるよ~。あんまいじめちゃダメでしょ?」
ショコラ「あわわ…!ご、ごめんなさい……」
リオ「すみません…困らせるつもりじゃなかったんですけど……」
ココ「ん…大丈夫……慣れてないだけだから……」
まぁ褒め殺しに慣れてる人って普段どんな生活してんだよって感じするしなぁ……。
ともかく、ちゃんと「ごめんなさい」が出来る良い子たちが無事に許されたところで話題を変えることに。
コウスケ「そういえば、ココさんって普段何を食べてるんですか?」
ココ「そのときあったものを食べてる」
コウスケ「え~っと……?」
そこまで食にこだわりはない感じかな?
なんて考えてると今度サフィールちゃんが質問した。
サフィール「行きつけのお店などはありますか?」
ココ「ない。私が行くとどこも騒がしくなって落ち着けないから、ララやダニエルに用意してもらったものを食べてる」
サフィール「そうなんですね……」
コウスケ・マグ((なるほどぉ……))
リオ「あぁ~……確かにココさんが来たらついつい見ちゃいそうだなぁ……」
シエル「そうね。でもそれじゃあ落ち着けないのも仕方ないわねぇ……」
ココ「そう。私も落ち着けないし周りも落ち着かない。だから普段はお店に行かないようにしてるの」
チェルシー「そうなんですね。あっ……」
と、ここでチェルシーが気付いてしまう。
チェルシー「それじゃあもしかして…ご飯に誘ったのって迷惑でした……?」
ショコラ「あぅ……ちょっと強引すぎたかな……?」
ココ「!?」
チェルシーの言葉にショコラちゃんもしょんぼりしてしまったことでさすがのココさんも焦ったようで、慌ててふたりを安心させようといつもよりも早口目に言葉を並べ始める。
ココ「大丈夫、問題ない。時々はお店のものを食べたくて行くときもあるから、あなたたちが気にすることじゃない」
チェルシー「そうなんですか……?」
ショコラ「よかったぁ……」
ココ「ん……」
どうにか納得してくれたふたりに静かに安堵するココさん…と、俺の目が合った。
ココ「……」
コウスケ・マグ「(……)」
ココ「…忘れて」
コウスケ・マグ「(あっはい)」
静か~に圧をかけられた俺が一瞬で屈したところで、そろそろお店に入る頃合いとなった。
アリシア「いらっしゃいませ~…って、えぇぇぇ!?《絶影》!?」
店内の皆様『えっ!?』
お店に入ると、接客に来てくれたアリシアさんが大きな声を出して驚いた。
それに釣られてこちらを見たお客さんや他の店員さんたちもこちらを振り向き同じように驚いた。
ココ「……ね?」
俺たち『(あ~……)』
確かにこれは落ち着かないわ……。
これ俺の世界だったらみんなこぞってスマホで撮影してくるんだろうなぁ……。
それぐらい周りからの視線が凄い……。
芸能人って大変だなぁ……。
リオ「マーガレットも結構目立つけど、ここまでじゃなかったよな……」
サフィール「やはり珍しさが強いんじゃないでしょうか?私たちは毎日のように来てますから……」
メリー「……マグはもうめずらしくない」
コウスケ「なんか引っかかっちゃうぞその言い方ぁ」
抗議したい。
そんな大したことじゃないんだけど断固抗議したい。
だがしかし、それは一旦置いといて……俺は空いているテーブルを指差して、まだ動き出さないアリシアさんに尋ねた。
コウスケ「え~っと……あそこ…でいいんですかね…?」
アリシア「ハッ…!?ご、ごめんね!で、ではあちらまでご案内します!」
驚きから復帰したアリシアさんに案内され、さっき俺が指差した席に着いた俺たち。
その間もずっとココさんに視線が集中しており、さしものココさんも少し居心地が悪そう……。
マグ(次は屋台かどこかで買って、落ち着ける場所で食べるってしたほうが良さそうですね……)
コウスケ(だねぇ……)
さっきココさんは気にしなくて大丈夫と言っていたが、やはり罪悪感がある俺たちは、あとで他の子たちとも話しとこうと決め、せめて早く済ませようと巻きで注文を済ませることにした。
効果があるかどうかは……まぁ……気の持ちようだよ。うん……。
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さて、しれっと5人前の食事を頼みペロッと完食したココさんがまた違う意味で注目されてる中食事を済ませ、会計も済ませた俺たちはアリシアさんからモニカちゃんのご飯やタオルと水桶なんかの看病セットを受け取ってモニカちゃんの部屋へと向かった。
何度目かのモニカちゃんの部屋の前まで来た俺が扉を軽くノックして呼びかける。
コウスケ「モニカちゃ~ん。私だよ私~」
チェルシー「怪しい人だ」
シエル「開けちゃいけない人だ」
コウスケ「怖くないよ~。ほら~、お菓子もあるよ~」
リオ「絶対ダメな人じゃん」
サフィール「ついて行ったら最後、何をされるか分からないやつですね……」
ショコラ「マグお菓子持ってきてたの?」
メリー「……ちがう、そうじゃない」
リオ「ってか遊んでる場合か」
コウスケ「そりもそうだ」
というわけで返事を待たずにゆっくり扉を開けると、モニカちゃんがベッドでぐったりしていた。
モニカ「あ……まーがれっとちゃぁん……」
コウスケ「ありゃりゃりゃりゃりゃ……だいぶ酷そうだねぇ……」
扉の前で遊んだのを後悔しつつ、俺たちはモニカちゃんのもとへ。
コウスケ「ほら、お菓子はないけどお水とお粥もらってきたよ」
ショコラ「お菓子ないの?」
コウスケ「え~っと…あとでね?」
あの冗談をここまで本気にされるとは……。
帰りがけに何か買ってあげないとな……。
チェルシー「モニカちゃん。ココさんも来てくれたよ~」
モニカ「あぇ……あ…ほんとだぁ……」
マグ(先月より元気なさそうですねぇ……)
コウスケ(だねぇ……)
水桶をベッドのそばに置いてくれたココさんを見てもこの反応。
これはちょっと本気で心配だなぁ……と思っていると、水桶にタオルをつけながらサフィールちゃんが尋ねた。
サフィール「モニカさん、もしかして先ほどまでお休みになってましたか?」
モニカ「うん……コンコンってドアを叩く音で起きた……」
コウスケ「あっ、そうだったんだ」
コウスケ(んじゃあ先月より酷くなってたわけじゃない感じ?)
マグ(かもですねぇ。よかったぁ)
コウスケ(だね)
サフィール「ん~…前と同じくらいか…それよりはいいかなってところですかね」
リオ「そうなのか?」
モニカ「うん……まだちょっとぐったりするけど……前のときと比べたらあんまりかも~……」
サフィール「一度経験していることだから以前ほど不安が無くなっているのかもしれませんね。不安で居るとそれだけで疲れてしまいますし」
シエル「なるほどぉ……」
チェルシー「病は気からってやつ?」
サフィール「そうですね。心が諦めてしまえば体も諦めてしまうものだとマスターも言ってました」
ショコラ「じゃあ気合いを入れれば治るんだね!」
メリー「……むん!」
サフィール「気を強く持てば必ず治るというわけでは無いですよ?」
ショコラ「そうなの!?」
メリー「……ざんねん……」
ココ「結構治ったよ?」
サフィール「ココさん!?」
マグ(なんかユーリさんみたいなこと言い出した)
コウスケ(既視感あるなと思ったらユーリさんか)
確かにあの人も言いそう……。
サフィール「ダメですよ!どんなに軽い症状でも、放っておいたら悪化することもあるんですから!」
ココ「でも、今までいつも薬がある環境では無かったから慣れてないし、今までそれで大丈夫だったから……」
サフィール「今まではしょうがないにしても今はお薬をもらいやすい環境にいますし、前は大丈夫だったからといって放っておいては、いずれ本当に大変な時に後悔することになりますよ!」
ココ「わ、わかった……」
コウスケ・マグ((わーお……))
さすがサフィールちゃん……。
医療に関しては絶対に引かない姿勢で、あのココさんを圧倒した……。
さっきのショコラちゃんたちと言い、この子たち最強か?
サフィール「よいしょっと……よし。モニカさん、お体を拭きますね」
モニカ「うん…ありがと~……」
ココさんへのお説教を終えたサフィールちゃんは、適度に絞ったタオルを持ってモニカちゃんにそう言った。
そしてモニカちゃんは服を脱ぎ始めるが、まだまだ本調子じゃないのでその動きはだいぶゆっくりだ。
チェルシー「あっ、手伝うよ~」
モニカ「ありがと~……」
シエル「じゃあアタシたちは代わりの服を出しときましょ」
リオ「だな」
シエルとリオがモニカちゃんのタンスを開けて着替えを見繕い始める。
う~ん、じゃあ俺はどうするか……。
まぁ……あれしかないか。
というわけで早速ベッドの上かつサフィールちゃんたちの邪魔をしない位置に移動。
体を拭いてもらって気持ちよさそうにしているモニカちゃんの隣に陣取ったところでバッグからモニカちゃん用のクシを取り出す。
しかし一日寝っぱなしだったっぽいモニカちゃんの髪は若干ぼさぼさしておりクシが通りづらそうに思える。
コウスケ「サフィールちゃん。ちょっと水もらっていい?」
サフィール「はい、いいですよ」
サフィールちゃんに小さい水球を出してもらい、指をつけて濡らした手でまず髪を軽く湿らせてから丁寧に梳いていく。
モニカちゃんは髪が長いわけではないので、丁寧にやってもそこまで時間はかからずに梳き終えることができた。
ちなみにショコラちゃんとメリーは、ココさんを巻き込んでずっと静かに応援してくれていた。
人数多すぎるとやることなくなってちょっと落ち着かなくなるよね……。
それはともかく、俺が髪を梳いている間に体も拭き終えたようで、パンツ以外すっぽんぽんなモニカちゃんにシエルとリオが用意した着替えの服を着せる流れになった。
が、その前にまずは下半身…肝心な部分の処置から行う。
モニカちゃんに横になってもらい、その後腰を浮かせてもらう。
その隙にタオルを敷き、モニカちゃんのパンツにチェルシーが手をかけた…ところで俺はモニカちゃんの頭を撫でることに集中。
本当はちゃんと見て覚えた方がいいのだろうが、生々しさと大事なところを見るという気恥ずかしさが勝ってしまいちょっと直視できない。
まぁ大事なところ云々に関してはあまりにも今さらなのだが、それとこれとはまた話が違うというかなんというか……。
ともかく、前回よりも多少マシかもしれないとはいえキツイのは変わらぬ事実なので、それを少しでも和らげる役割も大事だと思うのだ。
だからこれでいいのだ。
と自分に言い聞かせてモニカちゃんをなでなで。
たまに汗を拭き拭き。
ほっぺもぷにぷに、お耳もふにふに。
チェルシー「これでよしっと。モニカちゃん、足あげて〜」
モニカ「ん〜……♪」
チェルシー「ありゃ、夢見心地だ。じゃあこっちでやっちゃおっか」
サフィール「いいなぁ……」
チェルシー「サフィーちゃん?」
サフィール「あっ、す、すみません……」
チェルシー「ふふっ♪アタシたちも後でいっぱい褒めてもらおうね♪」
サフィール「は、はい……///」
承りましたよ〜っと。
とはいえ俺はこの後パメラちゃんのところにも行かないとだからな。
ふたりの相手はお昼休みが終わった後になりそうかなぁ。
さて、ふたりが下を着替えさせてくれたので、今度は上。
モニカちゃんに体を起こしてもらい、上の服を着させる。
コウスケ「ん、よし。できたよモニカちゃん」
モニカ「みんなありがと〜…♪」
チェルシー「どういたしまして〜♪」
サフィール「何か必要なものがあればもらってきますので、遠慮なく言ってくださいね」
モニカ「うん…♪」
再びベッドに横になるモニカちゃんになったところで、この後の予定も兼ねた雑談タイム。
モニカ「え…?パメラちゃんもそうなの…?」
コウスケ「うん。だからこの後私だけパメラの方に向かう予定なの」
モニカ「そうなんだ……あっ、それでココさんがいるんだね…?」
ココ「ん。本当は外で待ってるつもりだったのだけど……迷惑じゃなかった?」
モニカ「いえいえそんな…驚きはしましたけど、迷惑なんてことは絶対にありませんよ」
ココ「そう?よかった」
モニカ「はい。あっでもそれじゃあマーガレットちゃんとココさんはもう行っちゃうの…?」
コウスケ「そうだねぇ……こっちに先に来ちゃったからパメラも寂しがってるだろうし、なるべく早めに行ってあげないと」
モニカ「そっか…パメラちゃんはまだ私もだってことを知らないんだもんね……」
ショコラ「うん、だからパメラ今すごく落ち込んでるかも……どうして誰も来ないの〜って……」
コウスケ「よしココさん行きましょうすぐ行きましょう今行きましょう」
どうしてそんな大事なことを言ってくれなかったのか。
いや、パメラちゃんの性格を考えれば容易に想像がつくことか……。
いやいや、今は後悔よりも行動。
コウスケ「ごめんモニカちゃん、もう行くね!」
モニカ「うん、パメラちゃんのことお願いね…?」
チェルシー「アタシたちの分までよろしくね!」
コウスケ「了解!」
みんなにパメラちゃんのことを任されながら、俺とココさんは一階へ降りてアリシアさんに挨拶をしていく。
コウスケ「アリシアさん、すいません。これからパメラの方も行かなくちゃなんでお先に抜けますね」
アリシア「あっうん!ありがとね!」
コウスケ「いーえー、失礼しまーす!」
ココ「ご馳走様」
慌ただしくもお客さんに当たらないように早歩きで店を抜ける。
コウスケ「よし!ココさんおねがぁぁぁ!?」
マグ(わぁぁぁ!?)
人混みから完全に抜けたところでココさんにお願いしようとした途中ですでに抱えられ上空に飛び立っていた。
何度か抱えてもらったことがあるものの、不意打ちではるか上空にいるというのはちょっと…いや、かな〜り怖い。
とはいえ急ぎの今はありがたいことでもあるのでその感想を飲み込む。
そしてものの数分で教会へ到着。
上から降ってきた俺たちに周りにいた人たちが驚くのを尻目に、下ろしてもらった俺は猛然と扉へダッシュ。
そして勢いよく扉を開けてご挨拶。
コウスケ「こんにちはぁ!」
シスター「わぁびっくりした!」
シスターをビビらせたが気にせず質問。
コウスケ「すみません。失礼ついでにパメラはどこにいますか?」
シスター「あっ、えっと、あっちの部屋にいるよ…?」
コウスケ「あざます!」
室内なので早歩きで移動し、パメラちゃんがいるという部屋に到着。
まずはノック。
コンコン
ガチャ
コウスケ「私!」
返事を待たずに入ったそこには、数人の大人とめちゃくちゃ目元を赤く腫れさせたパメラちゃんの姿が。
事件……?
大人「あっ、やっときた!ほらマーガレットちゃん来たよ、パメラ!」
パメラ「マ、マグぅぅ……遅いぃぃぃ…!!!」
…どうやら犯人は俺のようだった。
いや、あの……
コウスケ「ほ、本当に申し訳ない……」
ダブルブッキングは…ツラい……。
ほんとに……。




