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異世界で少女とまったりするために頑張る  作者: レモン彗星
第5章…魔術コンクール
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343.エルフ少女の練習予定…ライバル

ドリンクの後におつまみも届けられたので、みんなでちょいちょいとつまんだところで、メイカさんが軽く咳払いをしてから話を切り出した。


メイカ「こほん。それじゃあ改めて言うけど、みんなはもっとワガママになってもいいと思うの」

子どもたち『う〜ん……』


気を取り直して言ったメイカさんの言葉は、しかし子どもたちの心に刺さらなかった。


まぁ今ちょっとワガママ言って俺を困らせたユーリさんを見たばっかだからな……。

やっぱり迷惑なんじゃ…って思いが根付いてしまったかもしれない。


そう考えるとメイカさんは自分で自分の首を絞めたことになるな。

あそこで必要以上にユーリさんをイジるからこうなったわけなんだし。


そんなユーリさんは今俺を膝に乗せて抱きしめながら、運ばれたおつまみを俺に食べさせたり食べさせてもらったりしてるうちにすっかり上機嫌になっていた。


位置関係的に、ユーリさんから俺へはともかく、俺からユーリさんへの「あーん」はそこそこ難易度が高いのだが、割と何とかなるもんである。


たまに指食われるけど、完全に意識する前にハンカチで拭っているのでまだセーフ。


つまりこのハンカチ…とかも考えたら(理性が)死ぬので少しでも考えそうになったら別の行動でキャンセルする。


ともかく、さっきとは打って変わって上機嫌なユーリさんは、先ほどの仕打ちをヨシとしたのか忘れたのか、イマイチな反応を返され地味にショックを受けてるメイカさんに助け舟を出した。


ユーリ「でもメイカさん。私も含めて、みんな結構マーガレットに甘えてますよ?」

メイカ「うん。でもそれはマーガレットちゃんにだけ、でしょう?」

チェルシー「あっ、なるほど。アタシにとってのお兄ちゃんとかララ姉みたいに、マギーちゃんと同じくらい甘えられる人が他にいるの?ってことですね?」

メイカ「そういうこと」

みんな『(なるほど〜)』


前にサフィールちゃんと話したような内容かな?

確かサフィールちゃんはジルさんとちょこっと距離を縮められたはずだけど、他の子たちはどうだろう?


ショコラちゃんとパメラちゃんはご両親がいるみたいだし、他にもロッサ村の人たちやナバロさんだっているから、誰かしら頼れる相手はいるだろう。


リオは母親はともかく、父親とコミュ障拗らせてるからなぁ……。

まぁ最悪、母親であるサワコさんがなんとかしてくれるだろうし、今ならフルールさんや一応メイカさんにも簡単に相談できる状態だからまぁ大丈夫だろう。


モニカちゃんとこはかなり仲良さそうに見えるけど…な〜んかモニカちゃんにも隠してる確執的なものがあるように感じるんだよなぁ……。

おかげでモニカちゃんの甘えたい欲が全部俺に向かってきてるわけだし。

常連さんとかもいるだろうけど、やっぱり俺以外に甘えられるとしてもフルールさんとかになりそう。


シエルはこの前話したときにグリムさんくらいしかいないことが判明したからなぁ……。

魔術ギルドの他の人たちも頼れるだろうけど、やっぱり筆頭は親代わりのグリムさんだろう。

ただ本人のイタズラ好きが災いしてるからかもう一歩って感じだな。


う〜ん……そう考えると、モニカちゃんとシエルが特に該当するかな?


さりげなく子どもたちを見渡してみると、俺の予想通りモニカちゃんとシエルが難しい顔をしていた。


リオも同じような顔をしていたけど、あれは難しいというか…苦い顔?そんな感じがする。

まぁあの父親だしな……。


で、難しい顔をしていたのは子どもたちだけでなく実はユーリさんだった。

俺と目が合うとパッと笑顔に戻ったが、だからこそあの一瞬が余計に印象に残った。


う〜ん…そうかぁ……。

思えばユーリさんも大人の仲間入りはしているものの、年齢だけ見ればまだ15歳の女の子……。


しかも家はかなり遠くにあるっぽくて、さらにはあまり親と上手くいってなさそうな様子も時折り見える……。


あれ、もしかしなくてもユーリさんも割とマズいか?


俺が分析している間に、メイカさんも子どもたちの様子を見渡して何かを理解したように頷いた。


メイカ「必ずしもマーガレットちゃんと同じくらい甘えなくてもいいわ。ちょっとしたことでも相談できるような相手でいいの。そういう人が他に1人いるだけでも心強いものだからね」

パメラ「なるほど〜……」

サフィール「そうですね。マーガレットさん以外にも、なんでもとまではいかなくても、頼れる人がいると思うと少し気持ちが楽になります。マーガレットさんに頼りきりというのも申し訳ないですし……」


チラッとサフィールちゃんがこっちを見る。


その心意気は立派だけど、こちらとしてはちょっと寂しくもある。


サフィール「…マーガレットさんには聞かれたくない相談とかもありますし……///(ぽしょ)」

コウスケ・マグ「(?)」


後半何か言ったように見えたが、残念ながら聞き取れなかった。


なんだろう?

彼女の隣にいるチェルシーがなんかニマニマしてるから、多分可愛らしいことを言ったんだろうなぁ。


くそ〜。

両耳が柔肉に埋もれてなければ聞こえたかもしれないのに。

両耳っていうか、顔と頭頂部以外の頭部っていうか。


すげぇよこれ。

だって視界の両側にふにふにが見えててかなり視界が狭まってるもん。

ちょっとした操縦席と言っても過言ではないかもしれない。

いや、さすがに過言かもしれない。


まぁでもよかったよ俺のデフォ髪型が下の方で結んだツインテールで。

上の方だったら柔圧でゴムが頭部に食い込むかもしれなかったからな。

あれ地味に痛いんだ。


ところでなんでサフィールちゃんはちょくちょく自分の胸とこっちを見比べて何かを確かめてるんだ?

もし仮に自分にもできるかな…?的なことだった場合、そしてターゲットが俺の場合それはもう大変なことになるぞ?

俺も周りも騒然とするぞ?


というかもう大体諦めたユーリさんはともかく、サフィールちゃんに包まれるのは精神衛生上とてもキツいのだが?

さすがに断るぞ?


…しかし…なんだかんだ受け入れるんだろうなぁ俺は……。

ちょっと彼女たちが寂しそうな顔をしたら良心の痛みに耐えかねて許しちゃうんだろうなぁ……。


今までもそうだったもの……。

きっとこれからもそうなんだ……。


なんて俺が割と深刻な脱線をしてる間にも、他の面々は話を続けていく。


リオ「そうだな。オレもイシオンの皆さんやフルールさんにいつでも相談出来る環境にいるんだって思うだけでいろいろ気負わなくなったし、頼れる相手が複数いるっていうのはかなり安心感があるかな」

メイカ「そう思ってくれてるなんて嬉しいわ♪」

ディッグ「あぁ。もちろん他の嬢ちゃんたちも俺たちに頼ってくれていいからな」

ケラン「えぇ。いつでもチカラになるからね」

メイカ「もちろんフルールもね。あの子も絶対チカラになってくれるはずよ♪」

ショコラ「わ〜い!ありがとうございま〜す!」

子どもたち『ありがとうございます!』


ショコラちゃんの元気な声に続いて、みんなでお礼を言う子どもたち。


…確かに多少ワガママにはなってほしいけど、やっぱりこの善性はいつまでも持っていてほしいな。うん。


さて。

ひとまず話もまとまったところで、またホッとひと息。


ふぅ……。

シエルの悩みも聞いたし、解決案も出た。

メイカさんも、ユーリさんをイジりこそすれ、俺がこの間お風呂で相談したことは口に出さずにシエルの話を聞いてくれた。


そう言う気遣いはできるのになぁ……。

いや、そういう気遣いができる反動で普段のあの暴れっぷりなのかねぇ……?


…って、そうじゃん。

まだ大事なこと決めてないや。


コウスケ「そういえばシエル」

シエル「ん、なぁに?」

コウスケ「どっちみちいつかは練習始めるけどさ。そのときどうする?」

シエル「どうするって?」

コウスケ「私と分かれてやるかどうか」

シエル「えっ」


俺の言葉にシエルは分かりやすく、「まるで考えてなかった」という顔をした。


まぁそんな気はしてた。


シエル「た、たしかにマーガレットに勝つなんて言っちゃったわけだし、秘密の特訓で急成長した姿を見せて驚かせるとかやってみたいけど……」

モニカ「でもその間会えないんじゃ……?」

シエル「うっ……」

チェルシー「練習だけ別にして、それ以外は一緒にいるとかじゃダメなの?」

シエル「あっ…そ、そうよね…!」

リオ「いや、シエル絶対喋るだろ」

パメラ「うん。しかも絶対自分から喋る。マグはこういうとき自分から聞くことないもん」

シエル「ぐぅっ……た、たしかに……!」


コウスケ・マグ((「認めるんかい」))


俺とマグとリオのツッコミが被ったが、口に出したのはリオだけだ。


しかし苦笑してる人が何人かいるので、多分思ってはいた人がもう何人かいるだろう。


しかしもちろんシエルにだって言い分はある。


シエル「しょ、しょうがないでしょ!?マーガレットが頼りやすいのが悪いのよ!」


コウスケ(なんという責任転嫁)


リオ「それはそうだけど…」


コウスケ(そうなんだ……)

マグ(まぁコウスケさんが頼りやすいっていうのはそうですけどねぇ)


リオ「でも今マーガレット以外にも頼れる相手を探せって言われたばっかだろ?」

シエル「うっ……」

パメラ「メイカさんたちも手伝ってくれるって言ったばかりだし……」

シエル「うぅっ……」


ふたりに正論を返され言葉に詰まるシエル。

ここでサフィールちゃんがすかさずフォローに入った。


サフィール「ですが、ついマーガレットさんに頼ってしまう気持ちはよくわかります。歳が近いのももちろんですけど、落ち着いていて、こちらが少し取り乱してもキチンと最後までお話を聞いてくれて…さっきは頼り切りは申し訳ないと言いましたけど、やはり1番に思い浮かべるのはマーガレットさんなんですよね」

チェルシー「おぉ〜、ベタ褒めだぁ〜♪」

ユーリ「やったねマーガレット♪」

コウスケ「お、おぉう……///」


褒められることにほんとにまったく慣れる気配がない俺である。


ショコラ「マグ照れてる〜!かわいい〜♪」

パメラ・メイカ「「可愛い〜♪(ニマニマ)」」


ショコラちゃんの無邪気な口撃と、確実にからかいの意図が含まれた声と顔で乗っかってきたパメラちゃんとメイカさんの言葉で追撃されてさらにむず痒い気持ちになった俺の頭をユーリさんが優しく撫でてくれる。


おかげでより一層なんとも言えない気分になったよありがとうユーリさんこんにゃろめ。


さて、すぐに脱線する俺たちを見かねて、ディッグさんがひとつ咳払いをした後に話を戻してくれた。


ディッグ「こほん。話を戻すが、シエルの嬢ちゃんは気にせずマーガレットの嬢ちゃんと練習してもいいと思うぞ?」

シエル「そ、そうですか?でもそれだとマーガレットを驚かせられないし……」


シエルの目的が勝つことから俺を驚かせることに変わっているけど、多分やろうとしていることは特に変わっていないんだろうなぁ。


この子は本当にとにかく俺が目標なんだ。

う〜ん、なんだか照れくさいような誇らしいような。


ディッグ「それなんだが、別に急ぐ必要はないんじゃないか?」

シエル「そ、それは……」


そうだけど…と続きそうなシエルに、ディッグさんは手を前に出して静止する。


ディッグ「まぁ聞いてくれ。確かにこういう催し物のときに誰かと競り合うってのは熱くなるもんだ。だが他にも熱くなれるもんはある」

シエル「えっ?それは……?」

ディッグ「ズバリ、日々の研鑽(けんさん)…まぁトレーニングだな」

シエル「ト、トレーニング?それが熱くなるものなんですか?」


思ってたよりも単純だったディッグさんの答えにシエルは思わずといった感じで疑問の声を出した。


それに対してディッグさんは、その反応も予想通りだというように落ち着いて話を続ける。


ディッグ「あぁそうだ。1人でももちろん結果は出るが、大勢でやればそれだけ結果もついてくる。誰かに見てもらってれば、自分では気付かないことにも気付かせてくれるからな。だがそれだけじゃない。誰かに手伝ってもらうのもいいが、誰かと競いながらやるトレーニングが1番熱くなれるんだ」

シエル「競い合う……」


ディッグさんのプレゼンに、シエルが何かを感じ始めたようだ。


ディッグ「そうだ。言うなればライバルだな。コイツには負けたくない。コイツをアッと驚かせたい。そういう思いを抱いて今回みたいな催し物に挑むってのはよくある話だが、その気持ちをトレーニングの度に思うようになる。そうなるとどうなると思う?」

シエル「それは……たしかに熱いですね…!」

ディッグ「だろう?」

リオ「なるほど……」


シエル、説得されるの巻。

リオも密かに感銘を受けたようだ。


だけど確かにライバルとしのぎを削り合うというのはマンガやアニメなんかでも「いいなぁ」と思う展開が多い。


横で聞いているだけの俺たちまでも引き込み始めたディッグさんの話はまだ続く。


ディッグ「それにこれはシエルの嬢ちゃんの要望にも適ってたりする」

シエル「えっ、どういうことですか?」

ディッグ「あぁ、その前に聞くが…シエルの嬢ちゃんはマーガレットの嬢ちゃんを驚かせたいっつったが、それは何か策があるのか?」

シエル「うっ…そ、それは…これから考えようかな〜って……」


コウスケ・マグ((無計画〜))


シエルらしいっちゃらしいけどね。


ディッグ「それならなおさらちょうどいい」

シエル「ちょうどいい、ですか?」

ディッグ「あぁ。シエルの嬢ちゃんは風使いだったよな?」

シエル「はい、そうです」

ディッグ「なら、風魔法の立ち回りなんかはある程度知ってるだろう?」

シエル「え〜っと…い、一応は……?」


コウスケ・マグ((おっと…?))


あれは間違いなく自信がない顔ですねぇ……。


パメラ「あれ絶対知らないよね……?」

ショコラ「うん……」

モニカ「シエルちゃん……」

シエル「う、うるさいわね!ちょっと勉強出来てないだけだから!」


他の子にバッサリ言われて言い返すシエルだが、ディッグさんはそれもしっかり拾って話を進めていく。


ディッグ「それだったら魔術コンクールは本当にちょうどいい機会だな。他の風使いの動きもよく見てみるといい」

シエル「は、はい!」

ディッグ「それで話を戻すが、風魔法以外の立ち回りってのは分かるか?」

シエル「え〜っと、そ、それも一応……う〜……いえ…分からないです……」


コウスケ・マグ((素直でよろしい))


ディッグ「まぁそうだろうな。だからこそのチャンスだ。魔術コンクールもそういう狙いがあってのものだろうが、勉強なんざ1日2日で叩き込めるほど簡単なものはそう多くない。それも自分の魔法の勉強をしながらなんてのは大変だろう。だがここにライバルがいたら?どうしたって意識するような相手と毎日練習したとすれば?」

シエル「そうだとすれば……あっ、その相手の動きとかがなんとなく分かるようになる…?」

ディッグ「その通り。勝ちたい相手の動きはよく見て、自分ならこうすると考え、それを練習で試してみるってだけでも十分な勉強だ。それが毎回となれば相当なもんだろう?」

シエル「た、たしかに…!」

サフィール「目で盗む…ということに近いですかね?」

モニカ「そうかも。そういえば私もお料理のお勉強でお兄ちゃんたちが料理してるところをよく見てるよ」

サフィール「私も、他の先輩方の動きを見て、この場合に優先することなどを覚えたりしてます」


みんな勉強熱心で偉いなぁ……。

俺がみんなくらいのときはバカみたいに遊びに行ってたよ……。

バカだから。


ディッグ「それにある程度知識を持ってからの方が魔術コンクールも楽しめるんじゃないか?知識がない時とある時で見方がだいぶ変わるだろうからな」

シエル「たしかに……」

チェルシー「同じ魔法でも使い方が結構違うってララ姉も言ってたもんね!」

リオ「使えるやつだからこそ分かる難しさとかも分かるようになったりしてな」

ディッグ「そうそう。それにほれ、これならマーガレットの嬢ちゃんと別々にならなくてもいいだろ?」

シエル「!は、はい!」

パメラ「そうだね。これならむしろマグと一緒にいた方が良いことがいっぱいあるってことだしね♪」

ショコラ「うん!みんなと一緒だと楽しいことがいっぱいだよ〜!」


コウスケ(なんだあのぴょこぴょこ跳ねてるように見える可愛い生き物は)

マグ(あれは耳と尻尾が動いてるから跳ねてるように見えてるだけのかわいいかわいい私の親友です)

コウスケ(なるほど、可愛いね)

マグ(かわいいでしょうそうでしょう)


ほんま癒し枠だなあの子。

ただその分、たまにくる攻撃が威力ありすぎるんだけどな。


ディッグ「まぁ、俺からの提案は以上だ。あとは本人たちで決めてくれな」

シエル「はい!ディッグさんありがとうございます!」

ディッグ「あぁ、チカラになれたんならなによりだ」


コウスケ(なんだあのイケオジは)

マグ(あれはメイカさんが濃すぎだったり、フルールさんの頼りみが強すぎて薄くなってるだけで、本当はめちゃくちゃ頼りになるイケメンなおじそん冒険者さんです)

コウスケ(渋いねぇ)

マグ(カッコいいですよねぇ)


俺もああいう大人な男になりたいねぇ。


まぁそれはさておき、本人たちで決めなって言われても答えはほぼ決まったようなもの。

俺としてもライバルの存在はとても良い刺激になるだろうから大歓迎だしな。


この店に入った当初とは打って変わって目をキラキラさせているのがなんとも微笑ましいシエルを見ながら、俺はちびっと飲み物を飲みながらそう思った。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


フルール「…で、遅くなったわけね」

俺たち『申し訳ございませんでした』


シエルを元気付けることに成功したものの、時間が思ったよりも遅くなってしまった結果、玄関でフルールさんにジトーっとした目で見られてしまい、揃って謝ることになった俺たち寮組。


うん。

どんなに強くなったとしても、多分俺たちはフルールさんには一生頭が上がらないんだろうな。


遅い帰りに頬を膨らませ、めっちゃ何か言いたげなメリーに抱きつかれながら、俺は静かにそう確信した。

ようやく練習に漕ぎ出せそうです。


…このあと大会本番もあるんやな……。

まだまだ長くなりそう……。


と、とにかくまた来週!

ではでは!

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