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異世界で少女とまったりするために頑張る  作者: レモン彗星
第5章…魔術コンクール
342/436

335.出場申し込み…突然の重労働

昼ご飯を済ませた俺たちは早速出場登録をするために冒険者ギルドに寄ることにした。


チェルシーは昼ご飯中にも言っていた通り不参加。

サフィールちゃんも魔法が使えるが、あまり派手なものではないのと、そもそも目立つのは避けたいという理由で不参加。


まぁ爆風とかで万が一ぼうしが飛んだらコトだもんな。

仕方ない。


それはそれとして。


コウスケ「そういえばシエルって冒険者登録してるん?」

シエル「えぇ。マーガレットと同じGランクよ」

コウスケ「なら直接勝負なわけだ」

シエル「そうね。マーガレットがすごいのは分かってるけど、負けるつもりはないからね?」


おっと、ライバルっぽい。

ならばこちらも…


コウスケ「そうこなくっちゃ。私も全力でやらせてもらうからね?」

シエル「うっ…ぜ、全力かぁ……」


なんでさ。


コウスケ「ちょいちょいちょい?なんでここで引っかかったの?そらこっちだって本気でやるよ?」

シエル「そ、そうよねぇ……でもねぇ……」

チェルシー「マギーちゃんが全力なんて出したらとんでもないことになりそうだよね~」

リオ「的をぶっ壊したり…」

モニカ「オオカミさんになって大暴れしたり…」

サフィール「お花でいっぱいにしたり…」

ショコラ「お花キレイだったね~♪」

メリー「……うん♪」

パメラ「まぁキレイだったけども……あれビリビリするからなぁ……」


あぁそうね……。

パメラちゃんはショコラちゃんとメリーが花に触って感電するのを目の前で見たもんね……。


…なんで感電した本人たちはまったく気にしてないんだ……。

いやまぁビビり散らされてもどうしたもんかと困るけども……。


チェルシー「マギーちゃんならあの闘技場ぜ~んぶお花で埋められるんじゃない?」

リオ「確かにやれそうだよなぁ……」


それやったらガチで竜災害なんよ。

初音ミ○の歌声がどこからか響いてくるならほんとにやってもいいけど。

ってか是が非でもやらせていただくけども。

ミ○さんの声聞きたい。


そんなことを考えたせいだろうか……?


シエル「そういえば試合の時メイカさんたちも踏んでたわよね?痺れてたっけ?」

ショコラ「あれ?そういえばビリビリしてなかったような……?」

リオ「あぁそれオレも気になって聞いたことあってさ。答えは雷耐性のある装備をしてたからっていう単純なもんだったんだけど、その装備がかなり貴重な魔物の素材を使っててさ!」

モニカ「そうなの?」


他のみんなが会話に花を咲かせている中、俺は前世のボカ○楽曲に思いを馳せ始めた。


もうあれ聞けないんだなぁ……。

こっち来た初日に吹っ切ったはずなのになぁ……。


この世界に来て3ヵ月も近いこの時期に……。


俺。

ホームシックならぬ、ワールドシックである。


とはいえ、言うほど落ち込んでるわけでは無い。

さっきも言ったが初日に覚悟は決めたのだ。

だからちょっと懐かしい気分になっただけである。


ただちょっととはいえ落ち込んだは落ち込んだので…


ショコラ「マグはどう思う?」


この子らの話全く聞いてなかった。

どうしよう。何の話してたんだろう?


パメラ「マグもピンク色好きだよね?」

モニカ「白がシンプルでいいと思うよね…?」

チェルシー「マギーちゃんは黒結構好きでしょ~?」


やべぇ、マジで何の話してんだこれ?


え~と落ち着け落ち着け。

確かシエルがメイカさんたちが花踏んでるのに~…とか言ってたはずで……リオがそのあとなんか元気だったから…多分装備関係だな。

で、装備の色は何が好き?ってなったんだと見た。


よし。


コウスケ「好きな色…そうだなぁ……その色たちも好きだけど、私は黄色も好きかな~」


マグの艶やかヘアーの色だし。


パメラ「あぁ~、黄色もいいねぇ」

チェルシー「確かに明るい色の方がマギーちゃんっぽい気もするね~」

モニカ「そういえばマギーちゃん、淡い黄色の下着持ってたもんね」

コウスケ「……せやろ?」


びっっっくりしたぁ……。

モニカちゃん急に下着とか言い出しちゃってどうしたの?

欲求不満なの?

まだ猶予あると思ってたんだけど、もしかしてサイクル早い方だったりする?

もしそうだったら困るんじゃが?


ダメだ、まったく分からん。

こういうときは…


コウスケ(マグ~…何の話してたか分かる……?)

マグ(あぁ…やっぱり聞いてなかったんですねコウスケさん……)

コウスケ(面目ない……)


そしてばっちり気付かれてるの恥ずかしい……。


マグ(リオが装備の話を始めて、パメラがオシャレな装備のことを話し始めて、シエルがそれに乗っかって、チェルシーが外だけじゃなくて中もオシャレにしないと~って言いだして、モニカちゃんが巻き込まれて、純粋なショコラがコウスケさんに尋ねてきたという流れです)

コウスケ(なるほど)


チェルシーが犯人ね。


サフィール「えっと……皆さん、その……外であまりそういうお話はしない方が……」

リオ「そうだよ……羞恥心とかないのか……?」

チェルシー「えぇ~?リオちゃんが始めた話なのに~」

リオ「オレは下着の話に持ってってない!」

シエル「リオ、リオ…!声が大きいわよ…!」

リオ「っ!~~~~っ!(ギロリ)」

チェルシー「わわわっ!?ごめんってリオちゃぁん!そんなに睨まないでよぉ…!」


リオに睨まれたチェルシーは俺の陰に隠れながらリオに謝った。

俺を盾にしないでほしい。


リオ「まったく……もうちょっと周りに気ぃ使えよ?」

チェルシー「は~い」


しかし効果はあったようで、リオは呆れながらチェルシーを許した。


…ほんとに反省してるかは怪しいところだが……。


チェルシー「リオちゃ~ん♪」

リオ「うぉっ…たく、しょうがないなお前は」


早速チェルシーがリオに抱きついているが、リオもまんざらではない様子。


これこれリオさん?

チェルシー反省してないゾ☆


なんていつものようにわちゃわちゃしながら冒険者ギルドへと進み続けた。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


コウスケ・シエル「「お願いしま~す!」」

ララ「はい、預かります♪」


冒険者ギルドに着いた俺は、みんなに他の利用客の邪魔にならないところで待ってもらって、まず俺たち冒険者ギルド在籍組の仕事を渡し、そのときにコンクールのエントリーをしたいと伝えた。


それを聞いたララさんは喜んでエントリーシートを用意してくれたので、シエルを呼んで一緒に書き方を教わりながらシートを作成。


内容は、名前、自分のランク(一般参加なら《一般参加》と書くらしい)、得意魔法の3つだけ。

かなりあっさりした内容だ。


ただまぁ、ランク詐称防止のために冒険者はギルドカードの提示を義務付けているので、低いランクに入ってドヤッたりする初心者狩り紛いのことはできないようになっている。


とはいえそれだけなので、ランク以上の実力を持っているなどの場合は止められず、ただただ周りの出場者に申し訳ないことになるシステムだ。


つまり今までの周りの反応などから察するに、俺はそれを強いる側に立ちそうなのだ。

非常に申し訳ない。


うぬぼれているわけじゃないが、正直下手な冒険者よりも強いのではないかとは思っている。

まぁさすがに体力に差があるとは思うが。

毎日運動は続けてるとはいえ、試合前にやってたハードトレーニングをやめて早2ヵ月なので恐らく負けてる。


というか、一週間ちょいで冒険者としてダンジョンに潜ってるルーク少年に追いつける程度の体力と俊敏性を身に付けられたディッグさんのトレーニングってヤバくね?

さすが現役Aランク冒険者…で済ませられるレベルじゃない気がするんじゃが?

こわっ。


と、そんな感じの懸念をララさんもしていたようで…


ララ「う~ん……シエルちゃんが参加してくれるのは嬉しいんだけど……マーガレットちゃんをこのままGランクに参加させていいのかなぁ……?」


なんて言い出した。


コウスケ「そんなこと言ったって、上のランクや一般参加に割り当てるのもなんだか変な感じになっちゃいますし……」

ララ「そうなんだよねぇ……」

シエル「…さっきはああ言ったけど、アタシもマーガレットなら多分、数段上のランクに参加しても優勝するんじゃないかなって思ってて……」

ララ「やっぱり?」

コウスケ「えぇ……」


マグ(コウスケさんの魔法はいろいろすごいですからねぇ)

コウスケ(う~む……評価されてるのは嬉しいけど、それが原因でこういう大会に出れないとかは嫌だぞぉ……?)


ラノベの主人公たちは基本的に実力が周知していないときに参加してTUEEEE!ってなってるのに対して、今の俺は一度大観衆の中で実力を見せちゃってるからなぁ……。

もうTUEEEしたあとだからガバガバ出場は出来ないんだよなぁ……。


ララ「と、実は朝マーガレットちゃんたちを見送ったあとも考えたんだよね」

コウスケ「そうなんですか?」

ララ「うん。出ていってすぐに、あっやばい?って思ってリンゼさんとちょっと相談したの」

コウスケ・マグ「(へぇ~)」

シエル「それで、答えは出たんですか?」

ララ「うん。もう単純に新しい部門作っちゃおっかってなったよ」

コウスケ・マグ・シエル「(「おぉ~」)」


新部門設立か~。

どうメンバー選ぶんだろ?


コウスケ「選考基準はなんですか?」

ララ「ランクに対する実績かな。直接見れればすぐなんだけど、さすがにひとりひとりに着いてっては確認して~なんて出来ないから、見えてる情報から判断して、頼めるなら下の練習室で実力を見せてもらって~って感じでやるしかないんだよね」

シエル「う~ん……やっぱり見ないと分かりませんもんね……」

ララ「うん。……一応裏技はあるんだけどねぇ……」

シエル「?」

ララ「ううん、なんでもない」


マグ(裏技って……ハルキさんですよね?)

コウスケ(《鑑定》持ってるもんね)


それで俺の正体もバレたわけだし。

まぁ格上は無理とは言ってたが、それでも相手を見て検索かけてステータス見れるってのはチートだからなぁ……。

そんなん出来るなんて知られたらどうなるやら……。

とりあえずめっちゃ警戒されそう。


ってかそうか。


コウスケ「そんな部門建てるってことは、他にも何人か(良い意味で)ランクに合わない実力を持ってる人がいるってことですか?」

ララ「うん、割といる。マーガレットちゃんみたいに冒険や依頼をしないからランクアップに使うランクポイントが貯まらない人や、Dランク以上でギルドから課せられるランクアップの条件を達成しないまま冒険を続ける人とかいろいろね」

シエル「へぇ~…冒険者ランクを自分で上げないようにする人なんているんですね……」

ララ「そうだねぇ……難しい依頼なんかも増えるけど、それと同時に扱いが難しい素材とか、それを使った武器防具の使用許可なんかも下りるから、基本的にはみんなランクを上げたがるんだけど…現状で満足してる人はランクを上げて危険な依頼を増やすより、安定を取ってそこで止まっちゃうんだよね」

コウスケ・マグ「(なるほど……)」


マグ(それならランク以上の実力を持ってる人も多そうですね)

コウスケ(だね。思ったよりも激戦になるかも)


でも張り合いがあるのは喜ばしいことだ。

あとはそれがちょうどいいレベル同士であることを祈るだけ……


コウスケ「ん?でもそうなると、その特別部門内のパワーバランスがだいぶぐらつくんじゃ…?」

ララ「うん…そうだよねぇ……それが次の問題なんだよねぇ……」


まだ解決してなかった……。


ララ「しまったなぁ……もう告知出しちゃったのに……」

シエル「えっと……ランクごとに分けた理由って、高ランクの人が勝つのが決まっちゃってるから…ですか?」

ララ「ん?うん、そうだよ。そのままだと勝負にならないから分けようってなって、そのときは名案だって思って勢いに乗って告知まで出しちゃったんだけど……今言ったみたいに他の問題がわんさか出てきちゃって……」

コウスケ「うわぁ……」


大問題じゃないか……。

もう告知を出してしまったのに問題山積みって…どうするんだこれ……?


ララ「ほんとにどうしよう……辻褄を合わせようとすると他のところに綻びが出るのをずっと繰り返してて……うぅ……ここに来て頭が働かなくなるなんて……」

コウスケ「そうですね……ララさんとリンゼさんにしては珍しいミスで……」


…あれ?待てよ?

ほぼ毎日目にクマが付いてるからスルーしちゃってたけど、もしかして…


コウスケ「…つかぬことをお聞きしますが…ララさん、最後に寝たのはいつですか?」

ララ「え?4日前」

シエル「あぁ…それだ……」


原因判明。

って、リンゼさんもいるんだよな?

それでこれってことはもしかして…


コウスケ「…ちなみにリンゼさんは……?」

ララ「えっと…昨日は急なお仕事が入ってそれを手伝ってくれたから一緒に徹夜したけど……その前の日はちゃんと寝てたよ?」

コウスケ「なるほど?ちなみにちなみに、リンゼさんは最高何徹までしたことがあるか分かりますか?」

ララ「え〜?リンゼさんはそんなに徹夜したことないかなぁ」

シエル「もうそれしかない……」


シエルが頭を抱えてしまった。


徹夜がデフォになってるララさんが限界にきてたのと、リンゼさんがあまりしたことのない徹夜からの連勤をしてしまったという思考力低下要因が重なって、この不幸が起きてしまったと。


そしてやっちまったもんは仕方ないのでどうにか辻褄を合わせようとしたものの、どんどんドツボにハマっていってしまったと。


なるほど。


俺も頭を抱えた。


ララ「どうしよう……?ここからどうにか出来たりしないかなぁ……?」

シエル「う、う〜ん……もう出しちゃった内容に合うようにするとなると……」

コウスケ「これ他にエントリーした人は?」

ララ「まだ2人が最初だよ……まだ1、2時間くらい前に出したばっかりだし、今はお昼時でみんなご飯かダンジョンに潜ったまんまか、どっちにしてもここに来る人が少なくなる時間だからね……」

シエル「ならまだ誤魔化せるかな……」

コウスケ「う〜ん…条件がどうにも……」

コウスケ・シエル・ララ『う〜ん……』


これ詰んでない?


と、諦めかけた時、マグが話しかけてきた。


マグ(あの、私思ったんですけど……)

コウスケ(ん…何か名案が?)

マグ(いえ、名案かどうかは分からないんですけど……これって直接戦うわけじゃないんですよね?)

コウスケ(聞いてる限りはそうっぽいねぇ)

マグ(だったら、無理に組み分けしなくても良かったんじゃないかなって思いまして……)


うん?


コウスケ(とゆうと?)

マグ(えっと…魔法の腕を見せ合うだけなら、参加した順でもいいんじゃないかなって。同じ魔法でも人によって結構使い方が違うじゃないですか?)

コウスケ(そうだねぇ……)


火の玉を出す初級魔法ファイアボールひとつ取っても、その火を敵にぶつけるのとその火を灯りがわりにそばに浮かせ続けるなんて使い方ができるわけで。


それをさらに個人個人で自分に合う使い方をしたらさらに分かれていくわけで。


マグ(そういう使い方の違いを見せ合いっこするってだけでも、結構楽しいんじゃないかなって思ったんですけど……)

コウスケ(なるほど……)


確かに悪くはない。

悪くはないが…勝敗の決め方がもっと難しく……いや。


コウスケ(……勝敗を決めようってこと自体が邪魔になってるのか……?)

マグ(えっ?)

コウスケ(いやさ?マグの言う通りみんなの魔法を見せ合うとすると、どう評価するかで結果が大きく変わることになりそうじゃん?)

マグ(そうですねぇ……)

コウスケ(だったらいっそ勝敗を決めないで、ただただみんなの自慢の魔法を見せ合う大会にしちゃうってのはどうかなって思ったんだけど……)


魔導書に書いてある魔法で勉強したり、その勉強した人から教えられたりしていたらあまり技のバリエーションが少ないか?


でもそれでも細々とした違いがあるだろうし……どうかな?


マグ(コウスケさん)

コウスケ(うん)

マグ(天才です)

コウスケ(やったぜ)

マグ(それならいろんな魔法を見れそうで楽しそうですし、同じ魔法を使う人がいて使い方が違ったら、参加してる人も見てる人も勉強になると思います!)


マグのお墨付きをもらいました。

これで百人力だ。


コウスケ(じゃあこれを提案してみる?)

マグ(しましょうしましょう!)


というわけで提案。


ララ「なるほど……確かにそれなら……」

シエル「でももう告知を出しちゃってるのよ?そっちはどうするの?」

コウスケ「まだエントリーが無い今なら誤りがありましたでゴリ押せる…はずだから、全力で回収して作り直したものを配る」

シエル「う〜ん…まぁそうなるわよね……ララさん、どうしますか?もしそうするなら私たちもお手伝いしますけど……」

ララ「…………そうだね。うん。その案で考えよう。ひとまず各所に貼っちゃったポスターの回収しないとだから、それをお願いしてもいいかな?」

コウスケ・シエル「「はい!」」

ララ「他の職員にも知らせないと……リンゼさんはさっき家に帰しちゃったからいいとして……」

コウスケ「…私としてはララさんにも休んで欲しいんですけど……」

シエル「うんうん」

ララ「これが終わってからね。さすがにこのまま休むわけにはいかないよ」

コウスケ「じゃあせめて他に2人ほどお供をつけてくださいね?今日前科が出来たんですから」

ララ「うっ…そうだね……これ以上ポカしないようにそうするよ……」

コウスケ「お願いします。よし、それじゃあシエル。行こう」

シエル「えぇ。みんなにも手伝ってもらいましょ!」


と、そうだ。


コウスケ「他のギルドにも配ったんですか?」

ララ「うん、やっちゃった……」

コウスケ「なら先に通信で事情を説明しといた方がよさそうですね」

ララ「そうだね。それなら私から…」

コウスケ・シエル「「……(じー)」」

ララ「こほん……私()()から知らせておくよ」

コウスケ「お願いします」

シエル「それじゃあアタシたちは街の方ね」

ララ「ポスターは人通りの多い道にある掲示板とか、人気のお店とかに貼ってもらってるはずだから、そこを中心に探してみて。あと貼ってる途中の人もいるはずだから、見かけたら事情を説明して貼った場所を教えてもらって!」

コウスケ・シエル「「はい!いってきます!」」

ララ「うん、お願い!」


ララさんの声を背中で聞きながらみんなの元へ。


リオ「おかえり」

チェルシー「なんか慌ただしかったけどどうしたの?」

コウスケ「実はかくかくしかじかで…」

モニカ「えっ、大変!」

シエル「うん。だから手伝ってほしいの」

ショコラ「いいよ!」

パメラ「うん。これも仕事の内だしね」

サフィール「みんなでやれば早く終わるはずです」

メリー「……!(こくこく)」

コウスケ「ありがとう。でも走り回ることになるから、サフィールちゃんとメリーはここに残ってララさんのことを手伝ってあげて」

サフィール「えっ…でも……」

メリー「……てつだいたい……」

コウスケ「ララさん4徹してるの」

サフィール「こちらはお任せください」

メリー「……ばっちりみはっとく」

コウスケ「お願い」


素早い手のひら返し、頼りになります。


リオ「バラバラで行くか?」

コウスケ「単独行動はちょっと心配だから、2人1組で」

ショコラ「じゃあショコラはパメラと」

チェルシー「アタシはモニカちゃんと行こうかな」

シエル「じゃあアタシはリオとね」

パメラ「マグ余っちゃってるじゃん!」


学生時代の苦い記憶が……!

でも今は大丈夫!

マグがいるから!


コウスケ「私は1人でふたりなとこあるから大丈夫だよ!」

パメラ「どゆこと!?」

リオ「まるで意味がわからんがまぁわかった!」


理解が早くて助かるぜ!


コウスケ「それじゃあモニカちゃんたちは白兎亭方面を。ショコラたちは教会の方。リオたちは鍛治ギルドの方ね。私は商業ギルド方面に行く」

モニカ「うん!」

チェルシー「わかった!」

コウスケ「最後に、ポスターを貼ってる職員さんがまだいるらしいから、見かけたらこのことを教えてあげて、貼った場所を教えてもらって」

ショコラ「は〜い!」

リオ「了解」

コウスケ「よし、それじゃあ解散!」

みんな『はい!』


方針が決まったところでギルドの出入り口に走り出す俺たち。


サフィール「皆さん、頑張ってください!」

メリー「……いってらっしゃい」

ショコラ「いってきま〜す!」

チェルシー「ララ姉のことお願いね!」

シエル「大仕事しようとしたら止めてね!」

サフィール「はい!」

メリー「……(こくり)」


サフィールちゃんとメリーに見送られて外に出た俺たちは、それぞれ先ほど決めた方向に散り、ポスター回収を始めるのだった。


コウスケ(こんなことならトレーニングもうちょっとしてればよかったかなぁ!?)

マグ(あれはあれで筋肉痛がヤバいんですよねぇ……)


そうね。

最悪動けなくなるから、やっぱり軽い運動だけでいいか。

まさかルール変更。

徹夜、ダメ、絶対。


というわけでこんな時間になんですが早く寝ましょう。

ではでは

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