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異世界で少女とまったりするために頑張る  作者: レモン彗星
第5章…魔術コンクール
341/435

334.魔術コンクールについて…突然の表明

ハルキと通信を終えた俺はララさんのもとに行き手紙を受け取った。


ララ「はい、どうぞ」

コウスケ「ありがとうございます」

ララ「ごめんね、勝手に読んじゃって……」

コウスケ「いえ、大丈夫ですよ。確認は大事ですからね。あの子らに害が及んでいないっぽくてよかったです」

ララ「そうだね。でも近くにいたってだけでもちょっと心配になっちゃうよね」

コウスケ「ですね。もうこんな近づくようなことが起きないといいんですけどねぇ……」

マグ(はい…ほんとにそうですね……)


翡翠龍の動きが分からない以上、願うしかないってのがねぇ……。

なんとも不安に駆られるわぁ……。

こっち側からやってあげられることが無いから余計なのかも……。


あぁいや…あるか、してあげられること。

手紙を早く送ってあげること。

返事がくれば生存報告にもなるし、なによりお互いの楽しみにもなるし。


……楽しみに…してくれてるといいなぁ……。

いやいや、こうしてなる早で返ってきてんだから楽しみにしてくれてるはずだ。うん。


今俺がやるべきことは、この心配性な部分といい加減決着を着けることなのかもしれないな……。


ララ「まぁその件に関してはこっちで調べていくよ。ようやく尻尾を出したんだしね。この機を逃す気はないよ」

コウスケ「はい。お願いします」

ララ「うん。あぁそうそう。翡翠龍のことはまだ話しちゃダメだよ?多分すぐに噂になってこの街に広がり始めるから、そうなってからね」

コウスケ「はい、分かりました」


マグ(騒ぎになっちゃうと大変ですもんね)

コウスケ(あくまで噂始まりで、じわじわと…って感じだね)


ララ「うん。それじゃあ次は魔術コンクールのことね」

コウスケ「何かあったんですか?」

ララ「ううん、むしろ起こす側。コンクールの日程が決まったよ」

コウスケ・マグ「(おぉ!)」


聖歌隊の来訪でスケジュールがずれた魔術コンクールだが、どうやらこのまま開催はするようだ。


コウスケ「それで、開催日はいつですか?」

ララ「7月の10日と11日の2日間の予定だよ。威力とか発動までの早さとかの基本的なことから、見栄えなんかの実用性に関わらないところを審査する部門なんかも開くつもり」

コウスケ・マグ「(おぉ~!)」

コウスケ「なんかおもしろそうですね!」

ララ「そう言ってもらえると嬉しいよ~♪開催はこのあと告知する予定だから、これも言うのはそれまで待ってね?」

コウスケ・マグ「(は~い!)」

ララ「うん。良いお返事♪」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


コウスケ「というわけです」

子どもたち『おぉ~!』


お昼。

午前の間に魔術コンクールのことが告知されたので、白兎亭に集まったみんなに魔術コンクールの話をした。


みんな告知をまだよく見ていなかったようで、俺の説明を目を輝かせて聞いていた。


ショコラ「魔術コンクールか~。いいな~……私も魔法が使えればな~……」

パメラ「使えたとしても、ちょっと使える程度じゃ参加してもすぐに負けちゃって終わりだよ~」

モニカ「マーガレットちゃんは出る方なんだっけ?」

コウスケ「うん。自分の魔法の腕がどんなものか確かめたくてね」

リオ「マーガレットなら優勝も夢じゃないんじゃないか?」

サフィール「そうですね。以前試合をした時点でもかなりの腕前でしたし、もしかしたら……」

コウスケ「いやいや、さすがにそれは……」

メリー「……うん、むずかしい」


リオとサフィールちゃんの言葉を否定しつつも評価してくれてることに喜びを感じている俺に、メリーの言葉が突き刺さった。


シエル「珍しい……メリーはマーガレットのこと応援すると思ってたのに……」

メリー「……うん、おうえんはする。でも、まほうだったらメイカとユーリもとくいだから」

みんな『(あっ…)』


そうだ。

今回のお祭りは魔法使いたちの腕の見せ所。

前回の新人講習会みたいなものではないので、腕に覚えのある人は誰でも参加できる。


そうなると、こういう催し物が結構好きなメイカさんやユーリさんも高確率で参加するだろうし、他にも腕自慢の参加者は山ほどいるだろう。


その中で優勝を目指すというのはかなりの困難…どころか、無理無茶無謀と言っても差し支えないほどだ。


俺だって分かっていた。

最初から優勝など無理であろうことは。


でも…


コウスケ(いざ人に言われると結構へこむなぁ……)

マグ(自分で考えるのと人に言われるのとじゃ違いますからねぇ……)


コウスケ「う~ん……たしかにメイカさんとユーリさんが出るなら勝ち目はないなぁ……」

チェルシー「魔法使ったところはあんまり見たことないけど、ふたりともつよつよ冒険者だもんね~」

モニカ「でも…それはなんかちょっと…つまんなくない?」


弱音を吐く俺を見て、モニカちゃんがボソッと呟いた。

それにリオが反応する。


リオ「あぁ~……まぁそうだなぁ……結果が分かりきってる大会なんてつまんないよなぁ……」

パメラ「でもでも、他の冒険者さんたちも参加するんなら、まだメイカたちが勝つとは限らないんじゃない?」

シエル「それはそうだけど……それでもやっぱり、勝てないって分かってるのに出ようってなる人は少ないんじゃないかしら?」

サフィール「えっと…部門がいくつかあるんでしたよね?ひとり一部門…という感じですか?」

コウスケ「う~ん…そこまでは聞いてないなぁ……もしかしてこのままだと…やばそう……?」

チェルシー「えぇぇっ!?困るよぉ…!せっかくのお祭りが失敗なんてしたら、お兄ちゃんたちも悲しんじゃうよぉ……!」

ショコラ「ララさんたちに言ったほうがいいかなぁ……?」

コウスケ・マグ「(う~ん……)」


他の子たちも徐々に心配ムードになっていく中、俺はマグと相談を始める。


コウスケ(どう思う?)

マグ(正直なところ、無くはないんじゃないかなぁ…って思います。やっぱり出るからには優勝したいじゃないですか)

コウスケ(そうだねぇ……特に冒険者は負けず嫌いが多いし……でもそれと同じくらい……)

マグ(…引き際が分かっている方が多いですよねぇ……)


マグの言葉に頷いて返す。


そう。

負けず嫌いは多いものの、勝てない勝負を仕掛けるようなことは決してしない。

それが自分たちの命を守るために必要なことだからだ。


リオ「一応、何人か腕試しに参加しようって人はいるだろうし、それこそ打倒誰々!ってな感じで参加する人もいそうだけど……」

コウスケ「それでも少なくなりそうだねぇ……」

チェルシー「そんなぁ……」


俺たちの言葉にしゅーんとしてしまうチェルシー。

自分の家族であるハルキたちが考えたお祭りがボロクソ言われたらそりゃあ悲しいだろう。


むしろここでブチギレないのがチェルシーの優しいところというべきか。

こんなに言われたら普通、ちょっとくらいキレそうなもんだからな……。


うん。

そんな子に否定的な意見ばっかぶつけて落ち込ませてるとか最悪だわ死にそう。


ちゃんとフォロー入れとかないと……ん~…え~……


コウスケ「あっ。でもそっか」

チェルシー「…?」

モニカ「どうしたの?」

コウスケ「いや、私らがちょろっと話しただけで思い浮かぶような懸念を、ハルキさんやララさんが見落としたままにするかなって……」

チェルシー「!」


コウスケ・マグ((あっ、ちょっと元気になった))


サフィール「確かにそうですね。ララさんやリンゼさんが対策してないとは思えません」

メリー「……うん(こくこく)」

シエル「そうねぇ。それに大きなお祭りになるんだから、アタシたちのマスターだって関わってるはずでしょ?」

リオ「だな。シエルのとこは特に今回は深く関わってそうだよな」

シエル「マスター何も言ってくれなかったけどね!」

モニカ「あはは……グリムさんらしいなぁ……」


コウスケ(実はグリムさんも知らされてなかったりしないかな?)

マグ(それはさすがに……でもグリムさんだと、わざと教えなかったのか本当に知らなかったのかの判別がしづらいですねェ……)

コウスケ(あの人シエル弄るのが生きがいだからね)

マグ(そこまで言いますか?…でもあながち間違いに聞こえない……)


チェルシー「あっ!」


と、そこでチェルシーが唐突に大きな声を上げて立ち上がった。


だが今はまだ食事中なので…


モニカ「チェルシーちゃん、お行儀悪いよ!」

チェルシー「あっ、ごめ~ん…!」


モニカちゃんにメッてされて大人しく席に着きなおした。

どっちも偉い。


ショコラ「それで何か思いついたの?」

チェルシー「うん。えっとね~…告知するときにポスターとかチラシを町のいろんなところに貼ってくんだけど、そのチラシにもしかしたら細かいルールとか書いてあるかもって思ったの」

パメラ「そっか!チラシはいつもリンゼさんが作ってるから、そこら辺のことはしっかり書いてあるよね!」

コウスケ「そういえばそのチラシ貼るために街中走り回ったことあったわ私……」

ショコラ「ショコラも~!」

パメラ「私も~!」

リオ「オレも手伝ったことあったなそういや……」


リハビリ始めてからリオはいつも俺と一緒に冒険者ギルドに顔を出しているので、その関係でたまに手伝いを頼まれるんだよね。

それを毎回ふたつ返事で了承するの凄いと思ってます。


コウスケ「って、それならこの店のどこかにも貼ってあるんじゃ…?」

モニカ「あっ。そういえばさっきお姉ちゃんがギルドの制服を着た人と話してたような……」

シエル「それならアリシアさんが持ってるんじゃない?」

サフィール「それか、告知だから目立つ場所……お店のメニューを書いてある看板や掲示板に貼りだしているかもしれませんね」

メリー「……あれじゃない?」


メリーが指をさした方向を見ると、壁に貼られたメニュー表の隣に新たなポスターが貼られているのが見えた。


当然昨日も訪れているこの店で、昨日までは見ていないポスターが貼ってあるとなれば、時期も合わせてやはりあれが告知の紙だと見て良いだろう。


あれを見れば俺たちの次のアクションが必然的に決まるだろう。


詳しく書かれていればそれでよし。

書かれていなければギルドへ行ってララさんたちに確認だ。


ショコラ「じゃあショコラ見てくる!」

モニカ「ショコラちゃん!まだご飯の途中だよ!」

ショコラ「ハッ!ご、ごめんなさい……」


だがやはりご飯を放り出して行くのは許されないので、きちんと食べ終わってからにします。はい。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


サフィール「お待たせしました」

パメラ「どうだったサフィール?」

サフィール「私が見た感じだと、しっかり組み分けされている感じでしたよ」

チェルシー「ほんと?よかった〜……」


1番最初に料理が来た関係上、1番最初に食べ終えたサフィールちゃんが代表して見に行ってくれた結果、チェルシーがホッと胸を撫で下ろした。

よかったね。


そんなチェルシーから視線を外し、席に戻ったサフィールちゃんに詳しい内容を尋ねてみた。


コウスケ「それで、細かいところどんな感じだった?」

サフィール「はい。まず、いくつかの部門に分かれてまして、希望者は複数の部門に参加しても良いらしいです」

シエル「そうなの?」

パメラ「分かれてると思ってた…」

サフィール「ただその代わり、冒険者ランクで組分けをするみたいですよ?」

コウスケ・マグ「(えっ?ランクで?)」

サフィール「はい」


冒険者ランクって…S〜Gまであるアレだよなぁ……?

それだけでも8つになるし、何より冒険者登録してない人はどうするんだろう?


という疑問はサフィールちゃんがすぐに教えてくれた。


サフィール「ランクごとと一般参加の計9個の組に分かれるみたいですね。各部門、一般参加の次にGランク、その次にFランクという順番で進めていくみたいですよ」

チェルシー「凄い人を後に持ってってるねぇ」

リオ「まぁ最後の人が…たとえば初級しか使えないとかだと確かにスッキリ終わらない気はするよな」

パメラ「すごい人の後だとやる前に諦めちゃう人も出てきそうだしね」

シエル「ランクごとならいろんな部門に出ても問題なさそうね。強さは大体同じくらいなわけだし、同じランクの人に負けたのならまだ頑張ろうって気になれそうだしね」


凄いなぁ…みんな理解力高いなぁ……。


モニカ「でも低いランクの人だって凄い魔法を使える人はいるよね…?マーガレットちゃんとか…」


なんて考えていたらモニカちゃんの言葉で俺に注目が集まった。


リオ「確かに……正直マーガレットに勝てそうな同ランク帯の人っていると思えないんだよなぁ……」

シエル「そうよねぇ……なんなら数ランク上の人相手でも勝てそうだし……」

サフィール「見栄え部門があるらしいのですけど、以前の試合や練習などを見ていた感じだと、全クラス交えても十分優勝を狙えるのではないかと」

ショコラ「マグの魔法すごいもんね!こう…ブワーッてやつとか!」

メリー「……!(こくこく)」


マグ(他にも見たことも聞いたこともないような魔法がありましたし、コウスケさんなら優勝も夢じゃないですよ!)

コウスケ(う、う〜む……///)


やっぱりこう…まっすぐ期待やら尊敬の眼差しを向けられるのはまだ照れ臭いな……。

慣れる気が全然しないぜ……。


チェルシー「でもそれだと確かにマズイかも……もし自分より下のランクの人がもの凄い魔法使ってたら心が挫けちゃうよ……」


ひっそり照れてる俺をよそに、チェルシーはまだ心配なことがあるようでそれを口に出していた。


リオ「まぁ、マーガレットみたいなのがそうポンポンいるとは思えないけどな……」

パメラ「でもこの街ならいてもおかしくないかも……?」

ショコラ「ギルドで見る人、みんな強そうだもんね〜」

モニカ「お店に来る人もみんな凄そうだもんな〜……」


リオがチェルシーに返すと、他の子たちもそれに乗っかっていく。


サフィール「う〜ん……参加に関してはどう制限しても懸念が残りますね……」

シエル「それはもうしょうがないんじゃないかしら?みんなが納得できるものなんてそうそうあるものじゃないもの」

メリー「……だれかがよろこんでも、だれかはいやがる」


メリーの言葉にみんな黙り込んで悩み始めてしまった。


どうすんのこの空気。

まだこれからデザートが来るというのに、こんなお通夜ムードじゃ楽しめないぞ?


う〜ん……とはいえ正直答えが出そうにないしなぁ……。


サフィール「ふふふ…」


と、そんな空気の中サフィールちゃんが何故か吹き出していた。


ショコラ「どうしたのサフィール?」

パメラ「マグとの思い出を思い出しちゃった?」

コウスケ「あらやだ恥ずかしいわ」

サフィール「違います違います。今回私たちはどちらかというと参加者側なのに、ずっと運営側のお話しているな〜って思っちゃったらつい笑っちゃって」

みんな『(あっ…)』


そういえばそうだ。

告知の手伝いとかはすれど、今回は俺たちも参加者側。


それなのにさっきからずっと大会のマッチング方法についての話し合いばかりで、肝心の参加者としての話がほぼ皆無。


コウスケ「そうだった……コンクールの成功も大事だけど、参加する側として大会が盛り上がるような魔法を考えるのも大事だったよ……」

リオ「完全に取り仕切る側の話しかしてなかったな、オレら」

パメラ「これが職業病、ってやつなのかなぁ」


まだ成人どころか、この間13になったチェルシー以外のメンバーは小学校に通っているような年齢だというのに、ここまで仕事の話ばかりしてしまうとは…真面目で良いと思うべきか、子どもらしさがないと嘆くべきか……。


そんなことを考えてしまうようなちょっとしんみりした雰囲気を変えようと、サフィールちゃんが俺に話しかけてきた。


サフィール「そういえば、マーガレットさんはどの部門に出るつもりなんですか?」

コウスケ「ん?そうだなぁ……」


コウスケ(正直総なめしたいよね)

マグ(照れてた割りにとんでもない野望持ってますね)

コウスケ(マグの姿でやるならテッペン取りたい)

マグ(そうなったら嬉しいですけど、よく考えたら自分の力じゃないのに優勝は私!って言われるのもなんだかな〜って思っちゃったんですよねぇ)

コウスケ(それ言われたらもう俺出場自体辞めようか考えるんじゃが……)

マグ(いえ。思ったといってもちょっとなので。コウスケさんが優勝するところを見たいっていう気持ちが全然勝っているので大丈夫です)

コウスケ(そ、そっか……)


ならいいのか……?

う〜ん……こういうとき体を共有してるとちょっと考えちゃうよなぁ……。


サフィール「マーガレットさん?」


おっと、返事が遅れてた。


コウスケ「え〜っと…出れそうなやつはとりあえず出てみたいかなぁって。出場の目的は腕試しだし」

ショコラ「それじゃあマグのこといっぱい応援できるね!」

モニカ「そうだね。マーガレットちゃん、がんばってね♪」

コウスケ「うん。応援よろしく…」

シエル「待った!」

みんな『(!?)』


応援ムードが流れたと思ったらシエルがそこに待ったをかけた。

そして高らかにこう宣言した。


シエル「今回はアタシも出る!」

みんな『(えっ!?)』


シエルの宣言に再び驚く俺たち。

チェルシーが代表してシエルに尋ねた。


チェルシー「シエルちゃんどういうこと!?」

シエル「正直ね?アタシもずっと出たいとは思っていたの。でもアタシじゃどう頑張ってもマーガレットに勝てないし…ってずっと悩んでた。でも…やっぱり試したくなったの。アタシの魔法が、マーガレットにどこまで届くのか!」

モニカ「おぉ…!シエルちゃん本気だ…!」


確かに。

俺からみてもシエルが燃えているのが分かる。


リオ「いいじゃねぇか、そういうの。チェルシー、せっかくだしお前も出たらどうだ?」

チェルシー「えぇっ!?なんで!?」

リオ「チェルシーも魔法が上手いし、せっかくなら自分が盛り上げてやる!って気持ちで出ちまうのもアリじゃないかって思ってさ」

チェルシー「うっ…なるほど……う〜んでもなぁ……アタシの魔法は正直地味なやつばっかりだし、あんまり使えるって知られるのは避けたいやつも多いしなぁ……」


あ〜…出会ったばっかの時にかけられた催眠術的なやつとかかな?

確かに催眠系はあまり知られたくはないだろうなぁ……。

いやあれ睡眠魔法か?

あれ、どっちだっけ?


パメラ「そんなに知られたら危ないの?」

チェルシー「危ないっていうか……あんまりいい顔はされないだろうなぁって魔法かなぁ……種族上、威力が凄い!とかよりも、相手に直接かける系が多いんだよねぇ……」

リオ「あ〜、そうか……サフィール、そういう魔法の部門なんかはあるのか?」

サフィール「いえ、やっぱり見た目でも分かりにくいような魔法は難しそうで、見てすぐにわかるようなものが部門になってましたね」

リオ「そうかぁ……すまん、チェルシー。ノリで言っちまった」

チェルシー「いいよいいよ〜。でもどこかで盛り上げは狙いたいよね〜……」

ショコラ「その辺はララさんに聞いちゃえばいいんじゃない?」

パメラ「他の先輩たちも同じように狙ってる人がいるかもだし、もしかしたら何かに協力してって頼まれるかもよ?」

チェルシー「そっか、確かにありえそうかも」

シエル「ちょっと!またお仕事の話に戻っちゃってるわよ!」

ショコラ・パメラ・チェルシー『あっ!?』


俺がド忘れしている間に話がまた仕事寄りになっていたのをシエルが直してくれていた。


サフィール「シエルさんも出場するのでしたら、マーガレットさんだけでなくシエルさんのこともしっかり応援しないとですね」

モニカ「そうだね。あっでも、マーガレットちゃんとシエルちゃんが対決するんじゃ、どっちを応援すればいいのか悩んじゃうよぉ……」

メリー「……むずかしい……」

パメラ「あんまり難しく考えなくていいんじゃない?」

ショコラ「そうそう!どっちも応援して、勝っても負けてもどっちも頑張ったー!っていってあげればいいんだよ!」

リオ「ははは、ショコラらしいな♪」


マグ(ふふっ、ほんとに。まぁショコラにどっちかだけを応援なんてできないよね♪)

コウスケ(それがショコラちゃんの良いところだね)

マグ(はい♪)


アリシア「はいは〜い、お待たせ〜♪デザート持ってきたよ〜♪」

みんな『わ〜い!ありがとうございま〜す!』


いい感じにまとまったところでちょうどアリシアさんがデザートを運んできてくれた。


シエルの突然の参加表明にはびっくりしたが、今回は1人で出るわけではないと考えるとなかなか心強く感じる。


だがやるからには負ける気はないぞシエルよ。

と、それはそれとして。


コウスケ「いただきま〜す!」

みんな『(いただきま〜す!)』


まずはデザートを堪能するとしましょう♪

新章入ってようやく本格的に章タイトルに触れていくスタイル。


とはいえまだまだ序の口。

ここからうっかり脱線しないよう、気を引き締めて頑張ります!


なので(?)また来週!

ではでは!

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