320.サプライズの下準備…みんなの夢見る洋服案
さっそく俺はお昼になる前に行動を起こした。
メリーをリオに任せて向かうは商業ギルド。
そこでテューレさんやリベリアさんを始めとした知り合いの方々とちょっとお話をしたかったのだが、今日はギルドで仕事をしていたらしいギルドマスター、ミュイファさんに捕まりギルドマスターの部屋へと連行されてしまった。
お付きの方に出してもらったお茶をひと口すすり弱やけどしながら一服したのち、さりげなく口の中を冷やしていると、同じくひと口飲んでカップをソーサラーに置いたミュイファさんが尋ねてきた。
ミュイファ「それで、今日はどういったご用件かな?キミが1人でいるなんて珍しいじゃないか」
コウスケ「ちょっと欲しいものがあって…でもそれが流通しているのか分からないので直接聞いてみようと思いまして」
ミュイファ「ふぅん?何が欲しいんだい?」
コウスケ「着せ替え人形です」
ミュイファ「着せ替え人形?あんなのが欲しいのかい?」
さすがに予想外だったのか、ミュイファさんは少し怪訝な顔をした。
着せ替え人形。
俺が思い浮かべたものは前世で多くのファンが付いているリ○ちゃん人形なのだが、こっちの世界にも着せ替え人形は存在する。
木で作られ、表面はヤスリがけされてすべすべで子どもが触っても安心。
各関節が球体になっており手足を動かすことも可能。
顔はまんまるでくびれは無く、その大きさは一般人間女性の平均っぽそう。
まぁ端的に言うとマネキンです。
そりゃマネキン欲しがる人なんて限られてるからなぁ。
一般の女児が求めるものじゃねぇかんなぁ。
そりゃあ怪訝な顔のひとつもされらぁな。
だが俺もそんなものが欲しくてここに来たわけじゃない。
目的はリ○ちゃん人形なのだ。
なのでここは否定&より正確な情報の伝達。
コウスケ「いえ、着せ替え人形といってもアレではなくて、もっと小さい、ほんとにお人形サイズなものがいいんです」
ミュイファ「ふぅむ?もしかしてシエルちゃんの誕生日に関わるものなのかな?」
おっと、さすがミュイファさん。
しっかり情報を持っていらっしゃる。
まぁ隠すほどのことでもないしな。
コウスケ「そうです」
ミュイファ「ふむ…なるほどね……シエルちゃんはオシャレなものが好きだし、着せ替え人形ならいつでもオシャレを楽しむことができるから、確かに喜びそうなプレゼントだね」
コウスケ(わぁ……あの質問だけでそこまでいくかぁ……)
マグ(えっ、合ってるんですか?)
コウスケ(うん、ドンピシャ)
マグ(へぇぇ…すごいですねぇ……)
ミュイファ「で、それに着せる服を君たちで作ってあげれば、シエルちゃんはもっと喜ぶだろうしミハクちゃんもプレゼントを用意できて嬉しい、みんな喜ぶ素敵な案ってわけだ」
わぁお…そこまでわかるんですねぇ……。
コウスケ「こわっ…」
ミュイファ「えっ、あっしまった!」
うっかり本音と建前を間違えてしまった。
まぁどっちも引いてることに変わりはないし別にいっか。
ミュイファ「あはは…ごめんね〜!職業柄どうしても2手3手先を読んじゃう癖があって……」
コウスケ「あぁいえ…ミュイファさんが本当に優秀なんだなって」
ミュイファ「そ、そっか…いや待って?それは今までそう思ってなかったってこと!?」
コウスケ「あっいや、準備やら指示出しやら司会やらいろいろやって、ギルドマスターとしては凄いなって思ってたんですけど、こういう商談とかはあまり見たことがないから、商人としてもちゃんと凄い人なんだなって思って……」
ミュイファ「あぁ、そういうことかぁ。そういえばあまりこっちの顔は見せてないっけね。ごめんごめん」
けろっと立ち直ったミュイファさんが紅茶を口に運んだので、俺もそれにならって自分のを口に運ぶ。
互いにふぅっ…とひと息入れて仕切り直したところで、ミュイファさんが話の続きを始めた。
ミュイファ「さて…アイデアとしてはとても良い。シエルちゃんも確実に喜ぶだろうし、他の子たちも楽しめるだろう。しかし、残念ながらそんな都合の良い人形は無くてね」
コウスケ「そうなんですね……」
やっぱりなぁ……。
マグ(えっ?普通のお人形じゃダメなんですか?)
コウスケ(サイズ的にはあんなもんでいいんだけど、あれは服が縫い付けられてるし、着せ替えするには頭が大きすぎるんだ)
マグ(あっ、そっか……それじゃあまずはそのためのお人形を作らないといけないんですね……あっそれで…)
コウスケ(そっ。金とコネの使いどころ)
ないなら作ればいいのはそうだとして、残念ながら俺にもマグにもそんな技能はない。
じゃあ誰か他の人に作ってもらうしかないわけだが、人形が作れる、それに合わせられる洋服や小物を作れる人材orその伝手がある人となるとかなり限られる。
しかしそれを叶えられるのが商業ギルドだ。
商業ギルドならそういった人材に伝手を持つ者もいるだろうし、なんなら欲したブツそのものがあるかもしれない。
一応自分の伝手でいえば、ローズさんにお願いしてお人形用の服を作ってもらい、人形の方も鍛治ギルドで手先の器用な人に依頼をするという選択肢もあったのだが、やはり現物があればそれが1番手っ取り早い。
なのでちょっと尋ねてみようと思って訪れたわけだが、まさかギルドマスターに出会えるとは思っていなかった。
まぁ結局販売もその予定も、そもそもそんな商品自体がなかったわけだが。
だがまぁ、それも想定内。
そこも想定した上で、商業ギルドを訪ねてみたのだ。
そして出来る商人たるミュイファさんは、俺の期待通りこの話に食いついた。
ミュイファ「だけどマーガレットちゃん。そう残念がる必要はないよ?」
コウスケ「えっ?そうなんですか?」
ミュイファ「ふふ〜ん、もちろんだとも♪なんせ私は商業ギルドのギルドマスターだからね!」
コウスケ「えぇっ!?どういうことですかぁ!」
マグ(???)
お互いにわざとらしく、無駄に身振り手振りを加えて会話をする俺たちに、なんとなくマグが困惑している気がする。
まぁ急に始められてもなんのこっちゃわからんよな。
まぁ要するに。
ミュイファ「キミのそのアイデア、私に売ってみる気はないかね?」
ってなわけだ。
マグ(う、売る?)
コウスケ(そっ。これは金になるって思ってくれたみたいだね)
目論見通りだ。
ミュイファ「このお人形はシエルちゃんだけじゃなく他の女の子たちにもウケると思う。精巧な人形にそれに合った細かい作りの服というのは生産コストが嵩みそうだが……人形さえ手に入れてしまえばあとは服だけというのもいいね。季節に合わせた服を出すのはもちろん、流行りを取り入れるというのも出来る……髪型も変えられるようにすればもっと幅が広がるんだが…やはり髪の取り替えは子どもには少し刺激が強いか……?いや、髪も本物同様の質感にすれば……いやいや、そうなるとまたコストが……ぶつぶつ……」
新たな商売の話に刺激を受けたミュイファさんがぶつぶつ言いながら思考を巡らせ始めてしまった。
コウスケ(あの話だけでここまで考えを巡らせられるなんて、さすがは商売人って感じだねぇ)
マグ(ですねぇ。あれだけでこんなにいろいろ考えられるなんてすごいです)
なんてマグと話しながらぽそぽそと聞こえてくるアイデアを聞いているのも楽しくはあるが、そこまで時間に余裕があるわけではない。
残念だがちょっと巻きを入れさせてもらおう。
コウスケ「ミュイファさん?」
ミュイファ「っ!おっと、ごめんね〜…つい考え込んでしまったよ」
コウスケ「いえいえ。それで、アイデアを売るのはやぶさかではないのですが、その前に試作品でもいいので現物が欲しいんです。なる早で」
ミュイファ「そうだね。シエルちゃんの誕生日プレゼントとして提案したんだものね。もちろん納期は守るさ。伝手もちゃんとあるから製作自体は問題ないはずだよ。だがその前に、キミの考える着せ替え人形の特徴を出来る限り細かく教えてほしい。顧客のニーズに応えるには情報をしっかり持たないといけないからね」
コウスケ「はい、わかりました」
ミュイファ「細かい商談はまた後日。まずは現物を作ってから。出来たら…そうだなぁ……チェルシーちゃんにも内緒かい?」
コウスケ「いえ、最悪シエルにバレなければいいので大丈夫です」
ミュイファ「そうかい?なら冒険者ギルド経由で教えてもらってくれ。必要ならチェルシーちゃんに伝言を頼ませてもらうよ」
コウスケ「はい。お願いします」
ミュイファ「うむ。出来上がったものを見て問題のある箇所を教えて欲しい。なにぶん、小さく精巧な人形というのは初めてだからね」
コウスケ「了解です」
まぁそれはさすがにな。
こっちも専門外だから細かくは言えないだろうが、完成度の高いものになるよう、記憶を掘り起こす努力しよう。
ミュイファ「あとは人形に着せる服か。これはそちらでデザインをするつもりなのだろう?それでシエルちゃんに勘付かれる可能性はないのかい?」
コウスケ「この後遊ぶ予定ですので、そこで自分の好きな服を描くという流れに持っていきます」
ミュイファ「なるほど。なら描き上がったものもこちらにくれないか?いや、転写してオリジナルはキミに持っててもらう方がいいか……何があるかわからないし…何より、キミだから彼女たちは預けてくれるんだろうからね」
コウスケ「…ありがとうございます♪」
うぅむ…やっぱり他の人に言われるのは照れるな……。
ミュイファ「とりあえずはこんなところかな。何か他に伝えたいことは?」
コウスケ「いえ、大丈夫です」
ミュイファ「よし。それじゃあ早速で悪いけど、人形の特徴をこの紙にまとめてくれ。多少大雑把でもいいから、出来るだけ多く出して欲しい」
コウスケ「はい」
というわけで俺はリ○ちゃん人形の特徴を思いつく限り書き込んだ。
途中でバー○ー人形が混ざったかもしれないがまぁ大丈夫だろ。多分。
そうして特徴が思い浮かばなくなった頃にはもうお昼ご飯の時間になっていたので、思い出したらまた伝えるということで解散。
俺はみんなが待つであろう白兎亭へと向かった。
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コウスケ「お絵描き大会〜!」
みんな『わぁぁ〜!』
お昼過ぎ。
ご飯を食べ終えた俺たちは我が家に集まった。
そしてお昼ご飯時にさりげなく絵を描く流れに持っていけたのでこうして自然な流れでお絵描き大会を開くことが出来た。
俺の大勝利である。
なおミハクちゃんはさすがに緊急招集は出来なかったので、ショコラちゃんとパメラちゃんにあとで話を伝えておくように伝言を頼んだ。
さて、リビングでお互いに多少距離をとって絵を描く俺たち。
描いた後のお楽しみだと言ったため、互いに見えないようにしたための距離感である。
まぁ普通に見えるっちゃ見えるのだが、それを言うのは野暮ってことで。
さてさて、カリカリと筆の進む音とうんうんと悩む声を多めに聞きつつ、なんとか全員完成。
さっそく発表会が開始された。
まず最初に自信満々で絵を見せてくれたのはショコラちゃん。
ショコラ「じゃーん!」
コウスケ「半そで短パン!!」
マグ(う〜ん、ショコラらしい)
トップバッター、まさかの半そで短パン。
おしゃれ要素、ZERO。
い、いや…逆に新鮮…か……?
半そで短パンのリ○ちゃん……ありなんじゃないか……?
なんて考える俺の横で、パメラちゃんたちが至極真っ当な意見を述べた。
パメラ「ショコラ…それがショコラの思うおしゃれなの……?」
シエル「ぜんっぜんおしゃれじゃないわよ……」
ショコラ「まぁ…うん……ショコラもなんか違うかなとは思った」
自覚あるんかーい!
ショコラ「だから他にも描いたよ!」
おっ。
大量に紙を用意した甲斐があったってもんだ。
ショコラ「こっちはどう?」
コウスケ「どれどれ?」
そこに描かれていたのは、服どころか体中にリボンをつけたフリッフリの…
コウスケ「リボン人間!」
マグ(重そう)
確かにそうだけども、そうじゃなくてね?
いや…でもこれは頑張ればそういうファッションに……?
いや無理だな、どう足掻いてもリボン人間だわこれ。
ん〜、でもおかげでリボンがいっぱいありつつ可愛く整えられたキャラを思い出した。
そんな感じでまとめられれば…ふむ……。
モニカ「リボンがいっぱい……」
ショコラ「かわいいでしょ♪」
パメラ「多すぎるよ……」
ショコラ「むぅ〜!じゃあそういうパメラはどうなの!」
パメラ「私?私はこれ!」
そう言ってパメラちゃんが出したのは…なるほど、ショコラちゃんに文句を言うだけはある可愛い服の絵だった。
前の世界でいうカジュアルコーデという感じだ。
よく知らんけど。
パメラ「ふふ〜ん♪どう?」
ショコラ「うぬぬ〜…!」
チェルシー「あはは…まぁまぁ、アタシの案でも見て落ち着いて?」
そう言いながら見せてくれたチェルシーの絵の女の子はとても薄着で…
コウスケ「アウトー!」
薄着というか下着だった。
ネグリジェってやつだった。
若干の透け感がよりリアルだった。
何故ベストを尽くしたのか。
チェルシー「よく出来てるでしょ♪」
コウスケ「だから余計なんだよたわけ☆」
モニカ「あはは……あっ、マーガレットちゃんは?どんなの描いたの?」
コウスケ「ん?私はあれ」
モニカ「あれ?……どれ?」
コウスケ「あそこのやつ全部」
モニカ「へっ?」
リオ「はっ?結構な数あるんだけど?」
サフィール「あれを全部…ですか……?」
コウスケ「うん。興が乗ったもんで」
まぁ俺だけじゃなく、マグが描いたやつもあるけどな。
ふたりであれこれ言いながらお絵描きするの、めっちゃ楽しかった。
シエル「わっ、これ可愛い……!」
メリー「……これもすてき……」
パメラ「こっちはかっこいい感じ〜♪」
コウスケ・マグ「(んふふ〜♪)」
俺たちの絵は大好評といったところで、ふたりしてご満悦な笑みを浮かべてしまった。
ありがとうマグ。
ありがとう前世の画集たち及び、その作者様たち。
貴方様方のお陰で俺は幼女たちにチヤホヤされています。
コウスケ「モニカちゃんは何描いたの〜?」
モニカ「ふぇっ!?う、う〜ん…マーガレットちゃんの後だと恥ずかしいなぁ〜……///」
拝啓作者様方。
ハードル上げちゃったみたいです。
どうしたらいいですか?
ごり押そ。
よし。
コウスケ「え〜、見せて〜♪」
モニカ「しょうがないな〜♪」
はい、可愛い。
じゃない、はい成功。
さて、モニカちゃんの絵は…
コウスケ「ウサ耳衣装!」
モニカ「えへへ……前見た獣人族の耳飾りが可愛くて…せっかくだから描いてみたの…///」
リオ「おぉ〜、いいじゃないか!」
ショコラ「かわいい〜!」
モニカ「えへへ…///」
いいねぇ〜、ケモ耳衣装!
可愛さMAXよ!
コウスケ「よし次!リオ!」
リオ「うぇっ!?こ、この後だとちょっとギャップが……!」
コウスケ「でぇじょうぶだ!いけるいける!」
リオ「そ、そうかぁ…?」
勢い任せにリオに番を回し絵をご開帳。
コウスケ「…?鎧?」
マグ(これは確かにギャップがありますねぇ……)
これはさすがに予想外。
全体的に軽装だが完全におしゃれとは程遠い衣装…というか装備。
って、あっ。
コウスケ「冒険者衣装ってこと?」
リオ「どうしてもこれが頭から離れなくて……」
コウスケ「なるほど」
チェルシー「リオちゃんらしいねぇ」
確かに。
リオ「あ〜…オレはもういいだろ?シエルはどうなんだ?」
シエル「アタシ?アタシもどっちかと言えばリオに近いわね〜」
サフィール「そうなのですか?」
コウスケ「じゃあガチガチなのか」
パメラ「ユーリさんみたいな感じかも?」
シエル「残念。ガチガチの鎧でもユーリさんみたいな破廉恥な衣装でもないわよ」
ユーリさん、シエルに破廉恥判定されるの巻。
まぁ妥当か。
ーーーーー
ユーリ「くちゅっ!」
メイカ「ユーリちゃん風邪?」
ユーリ「いえいえ、なんか急に出ちゃっただけなので」
ディッグ「なら、誰かに噂されてるのかもな」
ケラン「噂が耐え無さそうですもんね」
ユーリ「マーガレットには負けますよ〜」
3人『それはまぁ、そう』
ーーーーー
コウスケ(なんか今不当な評価を受けた気がする)
マグ(よくわかりませんが、正当な評価じゃないですか?)
コウスケ(なん……だと……?)
サフィール「どんな衣装なんですか?」
モニカ「早く教えてよ〜」
シエル「ふふ〜ん♪これよ!」
俺がマグの言葉にショックを受けている間にシエルが絵を公開してた。
リオ「ん?これは…妖精か?」
パメラ「おおっ!可愛いじゃ〜ん!」
チェルシー「なるほど〜。冒険者と妖精…確かに繋がりはあるね〜♪」
シエル「でしょ?でしょ?」
ほぉ〜、妖精か。
やるなぁシエル。
ってそうか。
エルフ自体森の精とか言われることがある(らしい)し、その繋がりもあってのものかもね。
サフィール「服だけでなく、羽もキレイに描かれてますね」
シエル「ふふん♪自信作よ!どうどう?マーガレット?」
コウスケ「うん、凄い。細かいところまでしっかり描き込まれてて、描き手の情熱がひしひしと伝わってくるよ」
シエル「んふ〜♪でしょでしょ〜♪」
コウスケ・マグ((可愛い))
とってもご満悦なシエルが可愛すぎるがひとまず次へ。
リオ「メリーはどんなのを描いたんだ?」
メリー「……これ」
リオに聞かれて見せてくれたメリーの絵は、いわゆるゴスロリ衣装だった。
ん?
というかこれ…
パメラ「あれ?これメリーの服じゃない?」
シエル「ほんとね。あっ、こっちはフルールさんの服かしら?」
メリー「……うん。わたしとママのおもいでのふく」
コウスケ・マグ((あぁ、なるほど))
メリーの言葉に納得した。
メリーとフルールさんと初めて会ったとき、ズタボロの奴隷服の代わりにと買った服がこれだ。
あの時にローズさんにも初めて出会ったんだっけ。
そうか…思い出の服か……。
そういうのもいいね。
これを売り物にするのはアレだから……これは個人発注にしてもらおっかな。
チェルシー「じゃあ最後はサフィーちゃんね」
サフィール「ふふふ…確かにいざ見せるとなると照れくさいですね……///」
ほっこりしたところでラストバッター、サフィールちゃんの番へ。
さてさて、サフィールちゃんはどんなのを描いたのかな?
サフィール「私はこちらを……」
コウスケ「おっ、これは…」
サフィールちゃんがおずおずと見せてくれたのはパジャマ。
ってもしかしてこれも…
サフィール「メリーさんとコンセプトが被ってしまいましたが……私も、思い出の詰まった衣装にしようかと思って……///」
ショコラ「パジャマ!みんなお揃いだもんね〜!」
リオ「まぁ、嬉しかったもんな」
メリー「……うん♪」
シエル「ん。こっちはキモノね」
サフィール「はい。それもとても可愛くて…お気に入りなので……///」
チェルシー「いいねいいねぇ♪」
パメラ「キモノかぁ〜!しまった〜忘れてた〜!」
着物のとき、「お気に入り」の部分でチラッとこっちを見た気がした。
そうだね。
俺にアプローチかましたもんね。
もちろん忘れてないゾ☆
むしろ忘れられないゾ☆困った。
まぁそれはともかく、これでミハクちゃん以外は出揃った。
これでこっちが揃えるパーツは終了。
あとは頼みましたよ、ミュイファさん。




