310.悪魔っ子の安堵と誘惑…あと割と友情の危機
ユーリさんにマグ成分を補充し終えた(ついでにマグのふにふに成分も補充された)ところでリビングへ移動。
そこにはすでに他の人はみんないて、どうやら自己紹介は済ませてあるようだった。
それはまぁいいとして、今最も重要なことは…
ミハク「……(こそこそ)」
メイカ「なぜ…どうしてこんなに警戒されてるの私……!?」
フルール「妥当な判断よ」
パメラちゃんの後ろに隠れてメイカさんの様子を窺っているミハクちゃんに、さっきまでの痴態をどう思われているかだ。
元凶であるメイカさんはまぁいいとして、俺とユーリさんまでそういう人だと思われて引かれてしまったらちょっと心が折れて横になることになりそう……。
ショコラ「あっ、マグおかえり〜!」
ちょっと不安に思っていたところでショコラちゃんにバラされた。
ショコラちゃんはテッテケテ〜っとこっちに近づいてきて、メイカさんがしたように抱きついてきた。(勢いはだいぶ弱かったが)
さっきまでの惨事を見て羨ましくなったのだろうか。
まぁいつものことですもんね。
しかしショコラちゃんを撫でてると恐怖心が和らいでいくのを感じる。
現実逃避とも言う。
ミハク「…いつもこうなの?」
リオ「あ〜…まぁ……」
シエル「そう…ねぇ……うん……」
ミハク「へぇ〜……」
ちょいと聞こえてきた会話にまた心に負荷を負った私だよ。
コウスケ(大丈夫かなぁ……?引かれてないかなぁ……?)
マグ(だ、大丈夫ですよ!ミハクちゃんもコウスケさんにぎゅっとされてなでなでされればそういうものなんだって思ってくれますよ!)
コウスケ(こっち側に引き込めと申すか)
なかなかの力技じゃん。
コウスケ(それ、余計に警戒されるんじゃ……?)
マグ(警戒される隙を与えずにギュッ!といけば大丈夫かと!)
コウスケ(だいじょばないですねぇ)
マグ(しゅーん……)
なんか可愛いことを言っているが、さすがにミハクちゃんに嫌われる可能性を考えると迂闊には攻められないので却下。
なんてマグと相談している間に、ユーリさんがミハクちゃんに話しかけた。
ユーリ「こんばんは。改めまして、ユーリです。よろしくね」
ミハク「はい〜、いろいろお話を聞いてました〜。よろしくお願いします〜♪」
ん…思ったより普通の対応っぽい?
いやしかし、ユーリさんの話を事前にしてたから、その事前情報とピッタリ合致してたから驚きがなかっただけかも……?
…それなら俺も大丈夫そう…?
いやいや予防線はあって困るもんでもない……。
ここはもうちょい様子見を……。
ミハク「マーガレットちゃん~」
コウスケ「んぇっ…あ、なぁにミハクちゃん?」
向こうから詰められて動揺する俺です。
さっきのことでなんか言われるかな……?
ミハク「マーガレットちゃんは~、褒めるのが好きって聞いたけど~…ほんと?」
コウスケ「えっ、うん…まぁ……」
ミハク「そっか~…じゃあ……」
そこで少しもじもじし始めるミハクちゃん。
なにかお願い事でもありそうな感じだけど…なんだろう?
そして、意を決したミハクちゃんが口を開いた。
ミハク「…私にもしてって言ったら…してくれる?」
コウスケ・マグ「(!)」
コウスケ(これはつまり……)
マグ(自分も甘えていいかってこと…ですよね?)
コウスケ(うん、そうだと思う)
マグ(そういえば…聖歌隊の中で、子どもってミハクちゃんだけだったような……?)
コウスケ(言われてみれば……ドワーフとか背の低い種族はいたけど、ほんとのほんとに子どもなのってミハクちゃんだけだったかも……)
マグ(でもそれなら他の大人の方々に甘えられますよね?)
コウスケ(いや、逆に大人に迷惑をかけないように遠慮してたり…っと、考察はとりあえずあとにしとこう)
今はまずミハクちゃんに返事を返さなきゃ。
コウスケ「うん、私でよければいくらでも」
ミハク「!やった~♪」
緊張した感じだったのに、俺が承諾したらすぐにいつものゆるふわな感じに戻ったミハクちゃん。
実はかなりメリハリをつけるのが得意なんじゃ……?
ショコラ「じゃあさっそくおいで!」
ミハク「うん~♪」
まだ俺に抱きついていたショコラちゃんがミハクちゃんを呼ぶと、ミハクちゃんは嬉しそうに近寄ってきてぎゅっと抱きついてきた。
ショコラ「どう?」
ミハク「ぽかぽか~♪それになんだかいい匂いがする~♪」
ショコラ「でしょ~♪」
コウスケ・マグ「(恥ずかしいからやめて……)」
いい匂いなのは全面同意するけど、それはそれとして気恥ずかしくなるからね?
ディッグ「なんだかんだ馴染んでるな」
ケラン「ですね」
メイカ「ふふ、可愛い子が増えて私も嬉しいわ♪」
ディッグ「お前はちったぁ自重しろ」
フルール「あれであの子が関わるのやめておこうとか考え始めてたらあなたみんなに嫌われてたわよ」
メイカ「ひぇっ!?そ、そんなの生きていけないじゃない…!?」
ユーリ「じゃあもうちょっと慎重になりましょうよ……」
ケラン「どうして可愛いものが関わるとそんなに残念になってしまうんですか……」
メイカ「み、味方がいない……」
ディッグ「そりゃそうだ」
フルール「反省なさい」
メイカ「しゅーん……」
あれ反省してるか……?
ともあれ、メイカさんへの注意も終わったみたいだし……
コウスケ「とりあえず、まずはお風呂かな」
チェルシー「お風呂ー!」
パメラ「わーい!なんだか久しぶりな気がするよ~!」
リオ「言うほど空いてないだろ?」
パメラ「リオたちはずっとマグといたからでしょー!」
ショコラ「そうだそうだー!パメラとミハクだけじゃやっぱりちょっと寂しかったんだからー!」
まぁいつも大人数で固まってたしな。
8人9人でいつも一緒にいたのが、急に3人に減ったらそりゃ寂しいか。
言うてこっちも寂しかったからなぁ……。
人数の問題じゃあないか。
ユーリ「まぁまぁ。ほら、みんな。着替えを持って早く行こ?ミハクちゃんはこっちに来てからお風呂入ったことある?」
ミハク「いえ~。お風呂があるとは聞いてましたけど、入ったことは無いです~」
コウスケ「ん?教会ってお風呂無いんだっけ?」
ショコラ「シャワーはあるよ」
パメラ「むしろそれだけなんだよね。まぁ、もともと人が暮らすための建物じゃないしね」
ケラン「祈りをささげるための場所に、生活感あふれる人がいたら確かにちょっとアレだね……」
シエル「あれ?でも確か宿に泊まってるのよね?そっちにも無いの?」
ミハク「しゃわー?だけだったよ~」
ディッグ「元々この街の人口が多いしな。もしかしたら急造の宿なのかもしれねぇな」
ハルキなら全部の建物にお風呂を付けるくらい造作も無さそうだけど……きっとコストとかなんかあるんだろうな。
というかまぁ、お風呂が贅沢品なこの世界で「全部の建物に風呂あるんすよ~w」とか聞いたら正気を疑うか。
シャワーの時点で珍しいものだしな。
あんまりやりすぎても良くないってところか。
モニカ「うちもそうだなぁ…でもそれだけでも十分すぎるんだけどね」
リオ「あったかいお湯で汗を流せるだけでも幸せだよなぁ」
サフィール「場所によっては水浴びもロクにできないなんて言うのもザラにありますしね」
メリー「……からだがかゆくてたいへんだった」
ミハク「飲み水を使うわけにもいかないしね~」
ユーリ「うんうん。だから雨のときは嬉しかったな~、体をサッパリさせられるんだよね」
シエル「あんまり濡れすぎると風邪を引くからほどほどにいけないんですけどね」
マグ(旅ってやっぱり大変なんですね~)
コウスケ(……そうだね……)
マグ(あれ?コウスケさん?どうしました?)
コウスケ(自分がいかに恵まれているのかを改めて痛感してます……)
マグ(へぇ?)
前世は言わずもがな、異世界に来ても先駆者におかげで生活水準をあまり落とさずに暮らせている……。
そんなぬるま湯人生な俺がこの子らと対等に話してるとか……
コウスケ(なんか…なんかもう急に辛くなってきた……)
マグ(コウスケさん!?)
コウスケ(ちょっと横になっていいですか……?)
マグ(コウスケさんしっかり!)
コウスケ(無理ぃ…なんかもうほんと無理ぃ……イージーモード野郎でごめんなさい……)
マグ(ダメだ……コウスケさんが久しぶりにぐずぐずになってしまった……ということは……)
うぅ…ごめんねマグ……すぐに気持ちを切り替えるから……
マグ(ということは、立ち直らせてあげられたらなんでもお願いを聞いてくれる……!)
……ん?マグさん?
なんか凄い打算的な発言しなかった?
マグ(そうと決まればコウスケさんを元気付けないと!)
うん、待って?
傷心の人間のすぐそば(というか心の中)でそんな欲にまみれたこと言っちゃ駄目じゃない?
一応本気で落ち込んでたんですけど?
マグ(かぷかぷちゅーちゅーぺろぺろのために!)
コウスケ(立ち直った)
マグ(えぇっ!?)
あぶねぇ……。
このまま落ち込んでたらマグにセンシティブされるところだった……。
そりゃされたくないかと言われればウソになるが、それ以前に俺の心が絶対耐えられないので阻止するしかない。
正直まだちょっと引きずっているがこんなもん誤差よ誤差!
それにこれから風呂なのだ。
ショコラちゃんたちわしゃわしゃしてれば傷ついた心なんざすぐに治る。
というわけで、ヨシ!
マグ(むぅ~!コウスケさんどうして立ち直っちゃったんですかぁ!)
コウスケ(いいでしょ別に~)
マグ(…私が支えてあげたかったのに……)
……。
コウスケ(…ちょっと今ので良心が傷ついた……)
マグ(!)
コウスケ(それにさっきの分もまだちょっと残ってるかも……)
マグ(…ほほ~ん…♪)
あ~……我ながら甘いなぁ……。
マグ(それじゃあまずは…♪)
ユーリ「マーガレット」
コウスケ「(!)」
マグが何か言おうとしたタイミングでユーリさんに話しかけられたので意識を戻す。
ユーリ「待たせてごめんね。思ったより盛り上がっちゃった」
コウスケ「あ~いえいえ、大丈夫ですよ」
ユーリ「ほんとごめんね~。そろそろお風呂いこっか」
コウスケ「はい」
マグ(ぷ~…いいところだったのに~)
助かった~…ありがとうございますユーリさん……。
マグ(まぁでもあとで……ふふふ♪)
問題が先延ばしになっただけだったー。(知ってた)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
みんなの前で醜態を晒す心配がなくなっただけマシだと思って気持ちを切り替えつつ移動し脱衣所にやってきた。
各々服を脱ぎ始める中、やはりサフィールちゃんが少し緊張していた。
ミハクちゃんの方をチラチラと見ているがなかなか踏ん切りがつかないようだ。
コウスケ「サフィールちゃん」
サフィール「マーガレットさん……」
コウスケ「大丈夫だよ。ほら、手握ってるからさ。一緒に行こ?」
サフィール「…はい、ありがとうございます…!」
よし、サフィールちゃんの背中を押すことに成功したようだ。
あとは……
サフィール「み、ミハクさん……」
ミハク「?どうしたの~?」
ミハクちゃんの反応次第……。
他のみんなも見守る中、サフィールちゃんが勇気を出して
サフィール「え…えと……わ、私…その……」
ミハク「うん~?」
サフィール「じ、実は……」
言いながら帽子を外しツノを見せるサフィールちゃん。
さぁ…ミハクちゃんの反応は…
ミハク「おぉ~…!」
コウスケ・マグ((あっ、なんか大丈夫そう))
ちょっと興奮した感じの、少なくとも嫌悪感は感じない。
が、絶賛ド緊張中のサフィールちゃんはどうやら気付いていないようで…
サフィール「そ、その……ツ、ツノが……」
ミハク「かっこいい~!」
サフィール「……へっ……?」
と、ここでようやくミハクちゃんの反応に気付いたようだ。
サフィール「か、かっこいい…ですか……?」
ミハク「うん~♪くるんってなっててかっこいい~♪」
サフィール「かっこいい……」
コウスケ(あっ、そわそわし始めた)
マグ(大丈夫だっただけじゃなくて褒められたんですもん。そりゃあサフィールちゃん喜んじゃいますよ)
コウスケ(確かに。にしても……かわいいねぇ)
マグ(かわいいですねぇ)
サフィール「あ…で、でも…こ、これ…鬼人族の方や牛人族でも無いのに…こんなツノがあるんですよ……?」
ミハク「えっ!?」
コウスケ・マグ((ん?))
ミハクちゃんが凄い驚いている……。
もしかして…
ミハク「牛人族じゃないの……?」
サフィール「!…は、はい……」
やっぱり他の種族だと思ってたパターン……!
一気に雲行きが……まずいな……なにか今からでも入れる保険…もとい打開する策は……
ミハク「……そのおっぱいで……?」
サフィール「……はい……?」
…………。
あっ、そっち?
ミハク「そんな同い年の子だとは思えないほどのおっぱいがあるのに牛人族じゃないの……?」
サフィール「は、はい……残念ながら……」
ミハク「そ、それってつまり……」
サフィール「つまり……?」
ミハク「他の種族でもおっぱいが大きくなる可能性があるってこと…!?」
サフィール「…………はい?」
先ほどまでガッチガチに緊張していたサフィールちゃんが今は頭の上にクエスチョンマークを浮かべて首をかしげている。
うん…まぁ……そうなるわな。
マグ(ミハクちゃんの体……ふにふにとは程遠い、パメラのようなぺったんこなお胸……ハッ!)
マグが死ぬほど失礼なことを口にしながら何か閃いたようだ。
聞かれたらケンカになりそうなことを口走りながら辿り着いた答えとは?
マグ(…ミハクちゃんもふにふにに憧れている……?)
まぁそうでしょうね。
パメラ「ちなみにユーリさんは私たちと4、5歳違うだけだよ」
ミハク「えっ!?」
ユーリ「巻き込まれた!?」
被害者が増えたが、それよりもサフィールちゃんの様子が気になるのでとりあえずほっといてそちらを見やる。
コウスケ「あ〜…サフィールちゃん?」
サフィール「…複雑です……」
コウスケ「うん?」
サフィール「ツノのことを気にしないでくれたのは嬉しいのに、それよりも胸の方に驚かれたのが複雑です……あんなに不安がっていたのがなんだかバカみたいです……」
コウスケ「そ、そっか……」
え〜っと……。
と、とりあえず山場は超えたということで……。
サフィール「…そんなに大きいのがいいのでしょうか……?(たぷたぷ)」
コウスケ「う、う〜ん……」
サフィールちゃんが空いている方の手で自分の胸を下からたぷたぷし始めた。
その光景がなんだかイヤらしく見えた俺は明後日の方向を見ながら曖昧な返事を返す。
なんて返すのが正解なのか……。
貧乳はステータス、なんていうのはよく聞いたが、巨乳で悩んでる子には何かなかったか……。
思いつかないのは覚えがないからか。
それとも語彙力がないからなのか……。
とりあえず、このままこの話題を続けるのは危ない気がするのでさっさと切り上げてお風呂に入ろう。
コウスケ「ま、まぁでも、嫌われなくてよかったよ」
サフィール「…そうですね。えぇ、それは間違いないです」
コウスケ「うん。それじゃあ注意が向こうにいってる間にサクッと脱いでさっさと入っちゃお?気付かれたら揉まれるかもよ?」
サフィール「あはは…それは大変そうですね。そうしましょう」
よし。
話題逸らしOK。
そしてさりげなくこの場から離脱も出来そうだ。
そう思っていたのだが…
サフィール「それじゃあ…はい」
コウスケ「はい?」
サフィールちゃんが両手を広げてこちらを向いていた。
そして…
サフィール「脱がせてください♪」
コウスケ・マグ「(えっ?)」
サフィール「朝の件」
コウスケ「んっ……!」
マグ(朝の件?)
そのとき起きていなかったマグがポカンとしているが、それよりも理性を削るイベントを回避するべく俺は頭を回す。
頑張れ俺。
確実にえっちぃことになるから必ず避けるのだ俺。
じゃないと理性が溶けるぞ!
コウスケ「た、たしかあのときのは今日一日一緒にいるってことで合意したはずじゃ……」
サフィール「…甘えるのは無しですか……?」
コウスケ「ぐふっ……!」
そ、そんな上目遣いで……!
しかも両手を膝に付けて前屈みに…どこでそんなグラビアポーズ覚えたの……!
し、しかしここで折れるわけには……!
サフィール「……(じー)」
お、折れる…わけには……!
サフィール「……ダメ…ですか……?(しゅん)」
コウスケ「蕩けるほど甘やかしてやるよぉ……!」
サフィール「…えへ…♪」
無理だよこんなん負け確イベントだよ……。
事前に精神力調整しないとクリアできないような初見殺しイベントだよ……。
うぅ……かくなる上は…あまりこういう場面で頼りたくはないが…仕方ない……。
うちのふにふに魔人に任せよう。
コウスケ(マグ……)
マグ(う〜ん……)
あれ?
コウスケ(マグ?)
マグ(コウスケさん……今回は…私としても非常に残念ですが……協力できません……)
コウスケ(えっ…な、なんで?)
マグ(だって、サフィールちゃんはコウスケさんに脱がして欲しがってるんですもん……)
コウスケ(えっ……)
マグ(よりわかりやすく言うと……コウスケさんが恥ずかしがってる可愛い姿を見たいんです)
コウスケ(ひぇっ)
ま、またですか……!?
マグ(う〜ん…サフィールちゃん、なかなかのイジワルですねぇ)
コウスケ(いやいやいやいや、感心してないで助けてよ!)
マグ(コウスケさん……これはコウスケさんにしかできないことなんです……私だとうっかりふにふににダイブしちゃうかもしれませんから……)
コウスケ(んっ…ん〜……!)
やりかねない……!
マグ(そういうことです。それに前からそうですが、私とコウスケさんとで反応が違うのがみんなに気付かれています。そして今このとき、サフィールちゃんが対応して欲しいのはコウスケさんの方なんです。だから私は力を貸せません)
コウスケ(うっ、うぅ〜……!)
それはわかる……わかるんだけど……!
ん〜……!!!
コウスケ(…はぁ…わかったよぅ……)
マグ(ごめんなさいコウスケさん)
コウスケ(いや…マグの言うことが正しいよ。それに、せっかく信じて甘えてきてくれてるのに、俺の方から逃げちゃダメだよね)
マグ(コウスケさん……)
コウスケ(よし……いってきます!)
マグ(はい!あとでめいっぱい癒してあげますからね!)
あっ、ちくしょう。
癒しコース延長された。
これここで耐えたら逆に後でえらいことになるかもしれん。
もういっそ沸るリビドー爆発させよかな?
コウスケ「えっとそれじゃあ…失礼します……」
サフィール「はい♪お願いします♪」
そんなことを出来るわけもないので、俺は大人しくサフィールちゃんの服を脱がし始めた。
途中途中サフィールちゃんがくすぐったそうに身を捩ったり吐息を漏らしたりするのが非常に心臓に悪かったが、どうにかこうにかすべて脱がし終えることができた。
コウスケ「よし…終わったね?」
サフィール「はい、ありがとうございます♪」
ふぅ……どうにか耐えた……。
今俺の目の前には全裸のサフィールちゃんなわけだが、風呂入るときはいつも見ているのでむしろ落ち着くまである。
大丈夫か俺?
性癖歪んでないか?
いやきっと大丈夫だ。
見るのに慣れただけで触れるのはやっぱり別問題だからドギマギしてただけだ。
そうであってくれ。
とにかく、これで一旦落ち着け…
サフィール「それではお礼に、今度は私がマーガレットさんのお手伝いをさせていただきますね?」
コウスケ「……そんな気はした……」
その後バンザイさせられた俺はなすすべなく彼女にひん剥かれた。
合間合間に胸をぎゅむっと押し付けてきてめちゃくちゃ大変だったが、やってる本人のサフィールちゃん…とついでにマグはひたすら嬉しそうにしていた。
そしてその様子をバッチリ見られていたらしく、パメラちゃんとチェルシーがミハクちゃんに、
パメラ「マグは甘やかすのは得意だけど、甘やかされるのは苦手なんだよ♪」
チェルシー「それに押しにも弱いから、ああやって恥ずかしがりながらも好きにさせてくれるんだよ♪」
ミハク「へぇ〜…可愛いね〜♪」
パメラ・チェルシー「「でしょ〜♪」」
と、いらんことを教えていた。
うぅぅ……!
死ぬほど恥ずかしいぃ……!
結局サフィールちゃんにしたように下着まで脱がされたときには顔だけでなく全身真っ赤になってるんじゃないかと思うほどポカポカで、お風呂入るのやめようかなとも思ったが当然許されなかったので大人しく入ることにした。
メイカさんとフルールさん。
そしてユーリさんとメリーにまで温かい眼差しを向けられたのがまた心にダメージを与えたのは言うまでもない。
すみません…お風呂回は次回で…。
期待していた方には申し訳ありません……。
というわけで次回こそお風呂回です。
そんな次週をお楽しみに!
ではでは!




