274.まだまだインタビュー…からの少女たちの決意
[リオへのインタビュー]
リオ「よ、よろしくお願いします」
【えぇ、よろしくお願いします。それじゃあさっそく質問を始めるわね】
「はい」
〜〜〜〜〜〜滞りなく進んだのでカット〜〜〜〜〜〜
【う〜ん…これはデリケートなことだから無理に答えなくてもいいのだけど……その…ケガの調子はどう…?】
「あ〜…えっと……はい、医療ギルドの方たちが痕を残さずに治してくれたので大丈夫です」
【そう。それはよかったわ。……それで…ね…?心の方は…どう…?】
「…それは…えっと……」
【あぁ、答えなくてもいいんだからね?ただ、何かあれば私たちも協力は惜しまないってことだけは言っておきたかったの】
「えっ?」
【私たちは商業ギルド。世界に対するコネクションはこの街で随一だと自負しているわ。情報に関しては隠密ギルドのほうが当然上だけど、私たちも引けを取るつもりはない。だから、世界中であった似たような症例を調べたり…それに対する対処法や薬なんかを仕入れたりできるの】
「…!」
【まぁつまるところ、焦ったりしないで大丈夫ってことよ♪】
「…ありがとうございます…!」
【まぁでも、正直あまり必要なさそうではあるけどね?】
「え?」
【マーガレットちゃんが心も仕事もケアしてくれてるんでしょう?】
「あっ…!えと…そ、それは……!」
【ふふふ♪そんなに焦らなくてもいいのよ。むしろ羨ましいわ】
「えっ…羨ましい…ですか……?」
【えぇ。大変なときに、支えてくれる相手がいるのはとても幸せなことだもの】
「!…そう、ですね……はい…マーガレットには凄く助けられてます」
【…♪大事にしてあげてね♪】
「はい!」
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ショコラ・チェルシー「「リオおかえり〜♪」」
パメラ「なんのお話してたの?」
リオ「えっ、そ、それは……(チラッ)」
コウスケ・マグ「(?)」
リオ「ひ、秘密だ秘密!」
パメラ「えぇ〜!そう言われると気になっちゃうな〜♪ね〜?」
チェルシー「ね〜♪」
リオ「絶対に言わなーい!(ダッ)」
パメラ「あっ逃げた!」
チェルシー「追え〜♪」
ショコラ「おにごっこ?ショコラも…」
コウスケ「こら!他の方の迷惑になるから暴れないの!」
パメラ・チェルシー「「あぅ…ご、ごめんなさい……」」
リオ「す、すまん……」
ショコラ「…ショコラはやめとこ〜……」
コウスケ「うん。えらいぞ〜(なでなで)」
ショコラ「えへ〜♪」
リオ・パメラ・チェルシー「「「むぅ……」」」
サフィール「あはは……あっ、次は誰が行きますか?」
モニカ「えっと…メリーちゃんは…?」
メリー「……(ぎゅっ)」
ユーリ「あはは…まだ緊張してるみたい。モニカちゃん先に行っちゃいなよ」
シエル「そうね。あっそうだ。ついでにお店の宣伝とかしちゃえば?」
サフィール「今日はヤマトの品物がメインなんですよ?それに宣伝をしなくても白兎亭はすでに大繁盛してますし……これ以上増えたらむしろ大変そうなくらいに……」
シエル「あぁ…それもそうね……」
モニカ「ふふふ…♪でもお店のために言ってくれたんだよね?ありがとうシエルちゃん♪」
シエル「べっ!?別にそんなんじゃないし!お店がもっと繁盛したらいいな〜って思っただけだし…!」
カエデ「…同じ意味ではないか…?」
ユーリ「それがシエルちゃんですから♪だから言っちゃダメですよ?もっと真っ赤になっちゃいますから…」
カエデ「うむ…わかった……」
モニカ「それじゃあ行ってくるね」
サフィール「はい、いってらっしゃい」
メリー「……がんばれ (手ふりふり)」
シエル「…緊張するんじゃないわよ!」
モニカ「は〜い♪」
コウスケ(青春してんなぁ〜)
パメラ「マグ〜!私もなでなで欲しい〜!」
チェルシー「ちゃんと謝ったからご褒美になでて〜!マギーちゃ〜ん!」
リオ「……(そわそわ)」
ショコラ「んふ〜♪や〜♪まだショコラの番〜♪」
コウスケ(…俺の知ってる青春と違うなぁ〜)
マグ(コウスケさ〜ん……私もしてくださいね?絶対ですよ?今夜絶対なでなでしてくださいね?)
コウスケ(頼まれなくてもいっぱいなでなでしてるでしょ〜)
マグ(それはそうですけどぉ〜……!)
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[モニカへのインタビュー]
「モーラーさんこんにちは」
【えぇ、こんにちはモニカちゃん。今日はよろしくね】
「はい」
【それじゃあさっそくだけど、モニカちゃんはさっき食べたおもちとおだんごはどうだった?】
「美味しかったです。控えめな甘さと独特の食感、あんことも相性が良くて…それに、多分他のものとも合うと思うんです」
【おぉ。そういうと言うことは何か目星を付けているものが?】
「これ…というものはちょっと……でも、あんこと同じようにちょっと甘いものとか、逆に少ししょっぱいものとか…いろいろ試せそうだなって…」
【ふむふむ…あっそういえば、おもちをスープに入れて食べることもある…と聞いたことがあるわね】
「おもちをスープに?…なるほど……それなら味付けはこうで…」
【その味付けならこの辺の具材が…】
「いいですね……あっ、あれも合いそうですよね…」
【確かに。それとあとは…】
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
【ふぅ……白熱してしちゃったわね……】
「あはは……でも、おかげで美味しくできそうなアイデアが出来ましたね…!」
【えぇ。ただ…ここまで話しておいてなんだけが…材料の工面がやはり……】
「そうなんですよね……」
【う〜ん……と…またほとんど質問せずに終わるところだったわ……ごめんなさいモニカちゃん。とりあえずサクサクっと質問の続きをさせて?】
「あっはい」
【それじゃあえ〜と…まずは、マーガレットちゃんロッサ村のみんなが来てからどう?正直聞くまでもなさそうではあるけど…】
「はい。みんなすごく仲良くしてくれて楽しいです♪」
【ふふ♪やっぱりそうよね♪それで…う〜ん…これは答えづらければ無理に答えなくて構わないのだけど…】
「…?はい…?」
【一部の人からね?その…マーガレットちゃんと普通の友だちとは思えないほど仲良しなことをしてたってお話をしてて……】
「ふぇっ……」
【そこのところどうなのかなぁ〜…って…モニカちゃん?】
「えと…それは…その……///(ぷしゅ〜)」
【モ、モニカちゃん?その反応…も、もしかしてだけど……マーガレットちゃんとお付き合いしてる…とか……】
「へっ!!?ち、ちがいますちがいます!!」
【そ、そうよね!うん!さすがに飛躍した考えだとは思ったのよ、えぇ!マーガレットちゃんは密かに誰かとお付き合いしてるらしいしね!】
「っ!…そ、そうですよ……マーガレットちゃんはちゃんと男の人が好きなんですから……」
【ごめんなさいね、変なこと聞いちゃって。それじゃあ他の質問に移るわね】
「はい……」
ーーーーーーーその後、滞りなく終了ーーーーーーー
チェルシー「おかえりモニカちゃ〜…ん?」
パメラ「モニカ…なんだか元気がない?」
シエル「どうしたの?もしかして変な受け答えしちゃったとか?」
モニカ「あっ…ううん!大丈夫!そんな変なことは言ってないよ!うん……」
リオ「そうか?それじゃあどうして…」
モニカ「えっと…それは……(チラリ)」
コウスケ・マグ「(…?)」
モニカ「…大丈夫……うん…変な子じゃないはず……」
リオ「モニカ?」
ショコラ「ほんとにだいじょーぶ?」
モニカ「だ、大丈夫…!ちょっと…うん……やっぱりちょっと答えが不安で……」
リオ「あぁ〜…やっぱそうだよなぁ……」
サフィール「緊張しちゃいますよね……」
シエル「アタシ、なんて答えたかあんまり覚えてないのよね……」
パメラ「…………そっか」
シエル「ちょっと?なにその間は?」
パメラ「大丈夫だよシエル」
シエル「えっ、なにが?」
チェルシー「心配しないで大丈夫だからね、シエルちゃん」
リオ「お前はドンと構えてるだけでいいんだよ。な?」
サフィール「はい。しっかり答えられているはずですよ」
メリー「……いろいろと」
シエル「えっ?えっ?どういうこと?」
コウスケ「…ショコラ…次、行っといで……」
ショコラ「あっ、は〜い。じゃあいってきま〜す♪」
みんな『(いってらっしゃ〜い♪)』
シエル「えっ?え、えぇ…いってらっしゃい……?」
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[ショコラへのインタビュー]
「こんにちは〜!」
【こんにちは、ショコラちゃん。なんだかちょっと揉めてた…?けど、どうしたの?】
「え〜っと…モニカがちゃんと質問に答えられたかなって不安がってたんです」
【あらそうなの。大丈夫、モニカちゃんはキチンと答えてくれてたわよ】
「そうなんですね!よかった♪じゃあそう伝えてきますね!」
【あっ!ちょ、ちょっと待ってショコラちゃん!それはインタビューの後でゆっくりお話しても大丈夫だから!】
「あっそっか!ごめんなさい」
【いやいや、いいのよ。すぐに伝えてあげようとするのは優しくていいことだからね。でもそれはちょっとだけ待っててね】
「は〜い」
【それじゃあインタビューを始めるわね。まずは、おもちとおだんごは…】
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【次に、ショコラちゃんはこの街に来てから1ヶ月くらいよね?この街での暮らしには慣れたかしら?】
「はい!楽しいです!」
【ふふふ♪それはよかったわ♪それじゃあ今のお仕事はどう?楽しい?】
「はい!マグもパメラもチェルシーもいるし、ララさんやリンゼさんたちもみんな優しいし、冒険者のみんなも優しくてすごく楽しいです!」
【そうなの?いいわね〜♪】
「えへへ♪はい!」
【ショコラちゃんかわいいわ〜…♡と、そうだ。ショコラちゃんもパメラちゃんも、マーガレットちゃんのことを「マグ」って愛称で呼んでるわよね?そう呼ぶようになったキッカケってあるのかしら?】
「はい!マグと初めて会ったときに、マーガレットって名前が長いねってお話して、そのときにマグはマグになりました!」
【へぇ〜。そう名付けたのは誰だったの?】
「ショコラです!」
【ショコラちゃんが?】
「はい!」
【そうなのね。ちなみに、どうしてマグって呼び名になったの?】
「え〜っと…マーガレット、マーガレ…マーガ…マガ…マグァ…マグ…マグ!ってなったからです!」
【そ〜…なのね……ごめんなさい、ちょっと分からないわ……】
「む〜……やっぱりみんなマグとパメラと同じこと言う〜……(ぷく〜)」
【(か、かわいい……)え、えっと…それじゃあ次は、《イシオン》の皆さんのことを聞こうかな?】
「?ディッグさんたちのことですか?」
【えぇ。《イシオン》の皆さんとも昔からの知り合いだと聞いたの。だから、よければあの方たちのお話も聞きたくてね】
「いいですよ〜♪」
【ありがとう!それじゃあまずは…リーダーのディッグさんのことを……(他のスタッフが耳打ちしに来る)…えっ?ショコラちゃんの分が多すぎちゃうから、それはまた次の機会にしてとりあえずひと言だけ?くっ…そうね……仕方ないか……】
「?」
【ごめんなさいショコラちゃん。本に書く内容がいっぱいになっちゃうから、《イシオン》の皆さんのことはまた今度詳しくお話してもらって、今はひと言で表してもらってもいいかしら…?】
「えっと…う〜ん……そのときもマグたちと一緒ですか?」
【そうね。出来ればみんなにはまた来てもらいたいと思ってるわ】
「そうなんですか?ショコラはみんなと一緒ならいいですよ!」
【そうなの?ありがとうショコラちゃん!】
「えへ〜♪」
【あぁ〜…ほんと良い子だわショコラちゃん……!他の子ももちろん良い子たちなんだけどね!】
「はい!みんな良い子です!」
【えぇ!みんな良い子だわ!】
「んふ〜♪」
【もうすっごい癒されるわこの子……仕事してるときに応援に来てくれないかしら……(再び耳打ち)…はっ!そ、そうね…こほん……ごめんなさい、はしゃぎすぎたわ……それじゃあ《イシオン》の皆さんをひと言で表すとどうなるかしら?まずはディッグさんから】
「ディッグさんは……優しくて強いおじさん!」
【おじ…そ、そうなのね。…記事にするときは「おじさん」じゃなくて「大人の人」にしときましょ……それじゃあ次はケランさん】
「ケランさんは〜……優しいお兄さん!」
【ふむふむ。それじゃあメイカさんは?】
「変だけど優しい変なお姉さん!」
【(変って2回言った……!しかも即答……)そ、それじゃあ最後はユーリさんね】
「ユーリさんは……ふわふわでキレイなお姉さん!」
【(ふわふわ!どこのことを言ってるのかしら……!?)そうなのね。ありがとう、これで質問はおしまいよ。あと残ってるのはメリーちゃんとカエデさんだから……最後だと余計緊張しちゃうだろうし、メリーちゃんを呼んでくれるかしら?】
「はい!わかりました!(テッテケテ〜)」
【走ると危ないわよ〜!ふふふ♪ショコラちゃん、とっても可愛かったわ〜♪…あれ?戻ってきた……どうしたのショコラちゃん?】
「えっと、お礼忘れてたので…!モーラーさん、ありがとうございました!」
【っ!あらあらそうなの?わざわざありがとう♪こちらこそ、いい取材が出来て嬉しかったわ、ありがとう♪】
「えへ〜♪どういたしまして〜!それでは〜♪」
【えぇ、またね♪】
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ショコラ「マグ〜!言えたよ〜!」
コウスケ「うん、えらいぞ〜♪(なでなで)」
ショコラ「えへ〜♪」
パメラ「これで残るは…」
リオ「メリーとカエデさんだな」
メリー「……(ぎゅー)」
パメラ・リオ「「……」」
シエル「…マーガレットから一向に離れないわね……」
サフィール「顔も見せてくれなくなっちゃいましたね……」
チェルシー「う〜ん…やっぱりメリーちゃんにインタビューはまだ早いんじゃないかなぁ?」
コウスケ「まぁ、元々モデルだけしか聞いてないしね。別に断っちゃってもいいと思うよ?多分ネタはいっぱい手に入れられただろうし」
メリー「……でも……」
コウスケ「待ってるのに今さら悪いって?」
メリー「……(こくこく)」
モニカ「確かに断りづらいよね……」
リオ「罪悪感が凄いよな……」
パメラ「私も驚いちゃったよ……でもなんだかんだ楽しかったからいいかな〜」
チェルシー「パメラちゃんはほとんど恋バナしてただけでしょ〜?」
シエル「そういうあんたは後半めちゃくちゃ困らせてたけどね」
ユーリ「あはは、まぁまぁ……」
カエデ「…ユーリ殿も同じような感じでござったぞ?」
ユーリ「えっ……」
みんな『うんうん』
ユーリ「あ、あははは〜……」
コウスケ「ほら。割とちゃんとインタビュー受けてない人もいるわけだし…」
パメラ・チェルシー・ユーリ『うっ……!』
コウスケ「今さら緊張したからごめんなさい…ぐらいどうってことないよ」
メリー「……そういわれてみれば…そうかも?」
コウスケ「そうそう。というわけで行こ?私も一緒に行くからさ」
メリー「……うん」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
コウスケ「いけたわ」
リオ「いけたか」
パメラ「やったじゃんメリー!」
メリー「……(そわそわ)」
モニカ「メリーちゃん?」
サフィール「そわそわしてますね……」
コウスケ「ほんとにあっさり許してくれたから逆に申し訳なくなっちゃったみたい」
ショコラ「そっかぁ……あっ、それなら今度来たときは受ければいいよ!」
メリー「……こんど…?」
ショコラ「うん!ショコラ、また来てねって言われて、みんなと一緒だったら行きますって言ったの。だから今度またみんなでこよ?そのときに受ければいいよ!」
モニカ「ま、またって……」
リオ「う〜ん……ここの人たちはいい人ばっかだったし、仕事も新鮮だったけど……」
サフィール「やはり緊張しちゃいましたし…ね……?」
パメラ「楽しかったけど、そこはやっぱりね〜?」
ショコラ・チェルシー「「えぇ〜!?」」
チェルシー「こようよこようよ〜!それでまたいろんなお洋服着させてもらお?」
みんな『う、う〜ん……』
マグ(みんなはやっぱり緊張しちゃったから乗り気じゃない感じですね)
コウスケ(まぁしゃあないよね。俺だってまだ緊張するし)
マグ(絵にされると思うとやっぱりそうですよねぇ)
ユーリ「う〜ん…まぁとりあえず…カエデさん、行ってきては?」
カエデ「ぬぇっ!?や、やはり拙者も行くでござるか……!?」
ユーリ「そりゃまぁ…カエデさんは今回ヤマトの品を宣伝するのもお仕事のひとつですし……」
コウスケ「まぁ、同じように断るなんてことは出来ないと思いますよ?」
カエデ「そ、そうか……うぅぅ……」
ショコラ「大丈夫だよカエデさん!」
パメラ「そうですよ!私たちが出来たんですから、カエデさんなら大丈夫です!」
リオ「聞かれたことに答えるだけですし、考える時間もちゃんとありますから」
シエル「アタシたちとお話してるときみたいで大丈夫ですよ!」
モニカ「多分ヤマトの品物のことを聞かれたりするので、そのときは私たちに説明さてくれたみたいにすれば大丈夫ですよ…!」
サフィール「はい。困ったら1度大きく深呼吸を挟むのも効果的ですよ。体の中の空気を入れ替える感覚ですれば少しスッとするはずですから」
メリー「……!(こくこく)」
カエデ「み、皆……!よ、よし……頑張るでござる……!」
ユーリ「うん!頑張れカエデさん!」
カエデ「うむ!では!」
コウスケ・マグ「(いってらっしゃい)」
みんな『いってらっしゃ〜い!』
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[カエデへのインタビュー]
【え〜っと……カエデさん……?】
「は、ははははいでござるっ!」
【そ、そんなに緊張しなくて大丈夫よ?】
「は、はひっ!はっ!(…こ、こういうときは確か深呼吸だと言っていたでござるな……!よ、よし……!)し、失礼!少し深呼吸を……!」
【え、えぇ、そうね…それがいいわ……!】
「で、では……!ひ…ひ……ひっ…ひっ…ふー!」
【カエデさん!?それは出産のときにするやつよ!】
「はっ!?あわわわわわ、し、しし深呼吸、深呼吸……!…深…呼吸……?」
【カエデさん!?まさか深呼吸の仕方がわからなくなっちゃったの!?しっかりしてカエデさん!カエデさーーーん!】
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〔コウスケ〕
コウスケ・マグ「(……ダメだこりゃ……)」
みんな『う、う〜ん……』
さすがになんとも言えないらしい皆さま。
そこに近づく大人が1人。
フルール「…なかなかなことになってるわね……」
コウスケ「フルールさん」
フルール「終わりそうだったからそろそろ帰り支度をと思って呼びに来たの。許可はもらってるわ」
コウスケ「そうなんですね」
確かに、時計を確認するともうそろそろといったところだ。
なんだかんだあっという間だったな。
とはいえカエデさんはまだまだかかりそうだし、あんまり早く支度を済ませちゃうのも余計焦らせそうだなぁ…とぼんやり考えてると、その横でシエルがフルールさんに話しかけた。
シエル「あっあの、フルールさん……」
フルール「どうしたの?」
シエル「えっと……ローズさんとお話してもいいですか……?」
みんな『えっ?』
シエルの言葉にみんなが驚いた。
その理由をフルールさんが尋ねた。
フルール「あんなに怖がってたのに、急にどうしたの?」
シエル「えっと……た、確かに怖いですけど……でもそれは外見だけ…というか……今までもそうだったし、今日もずっとローズさんは怖がるアタシたちから距離を取ってて…それに、服に対してものすごく真剣な姿を見て、この人は外見ほど怖くない人なんだろうなって……」
最後のそれ褒めてる?
と言う雰囲気ではないので心の中に留めておく。
シエル「だから…その……お話してみたいなって……」
フルール「ふ〜ん……そうねぇ…きっとローズは受け入れてくれるわ。よっぽど失礼なことをしなければ彼女は基本的に優しいから」
シエル「失礼なこと…………わかりました。アタシ、いってきます…!」
そう言って、何やら覚悟を決めたシエルがローズさんの元へ向かおうとすると、そこに待ったをかける子たちがいた。
サフィール「あ、あの、シエルさん……」
シエル「…?」
サフィール「その…私もご一緒してよろしいですか……?」
シエル「えっ?サフィールも?」
パメラ「あっ…わ、私も……」
モニカ「私も…いいかな…?」
ショコラ「ショコラも……」
リオ「オレも……」
シエル「えっ?えっ?みんなも?」
チェルシー「その……アタシたちもシエルちゃんと同じ気持ちなの……」
モニカ「私たちも、ローズさんとお話したくて……」
シエル「そ、そうだったの?」
サフィール「ですので…ご一緒してもよろしいですか……?」
シエル「…うん!それじゃあ一緒に行きましょ!」
マグ(みんなもローズさんとお話したかったんですねぇ……)
コウスケ(う〜ん…あれじゃないかな?今まで怖がってたことを謝りたいとかじゃない?)
マグ(あっ、なるほど。あり得ますね)
コウスケ(それでシエルの場合は服のことを語り合いたいとかもあるかも)
マグ(なるほど。ローズさんは受けてくれますかね?)
コウスケ(ん〜…ローズさんなら大丈夫じゃないかな?)
マグ(ですよね。うふふ♪きっとローズさん、喜びますよ♪)
コウスケ(気にしてたからね。これで話せるようになったら確かに喜ぶだろうね)
多分慣れるのにはまだかかるだろうけど。
ピコットさん未だに驚いてるし……いや、あれはむしろもう少し慣れなさいよと言いたいかもしれん。
なんて話している間にシエルたちはローズさんの元へ。
話しかけて…一斉に頭を下げて…ローズさんが驚いて……なんやかんや話し合っている。
う〜ん……なんだろう……。
俺が一緒に誘われなかったのがなんか寂しい……。
ローズさんと仲のいいマーガレットと一緒なら少し心に余裕が…とかなんとか言って一緒に誘われるかと思ってたのに……。
なんでもかんでも俺頼りじゃないのだな……。
当然っちゃ当然なんだけど……いざこうして一切頼られずに事が進んでるのを見ると……めっちゃ寂しい……。
これが……親心……?
その後、戻ってきたショコラとチェルシーに誘われて、俺たちも会話の輪に入り共にいろいろとおしゃべりをした。
その間ローズさんは終始笑顔を浮かべており、子どもたちもまだ少し遠慮気味ながらもローズさんと楽しくおしゃべりをしていた。
それを親目線で見ていた俺だが、ふとフルールさんの方を見ると、彼女は柔らかい笑みを浮かべてその光景を見つめていた。
マグ(フルールさん、嬉しそうですね♪)
コウスケ(うん♪友だちが喜んでる姿を見るのが嬉しいんだろうね♪)
そう話しているとフルールさんがこちらに目を向け視線が合ったが、彼女は少し照れた顔をすると、そっぽを向いてしまった。
それに俺たちは、先ほどのフルールさんと同じように柔らかい笑みを浮かべた。
こうして、みんなで初めてのモデル仕事は、もろもろ大成功で幕を閉じたのだった。
カエデ「ひゅー…ひゅー……!」
【あわわわわどうしましょう……!!?】
……あっちは最終的に俺とユーリさんが助けに入ってどうにかした。
これにてみんなでモデル&インタビュー編は終了です!
メリーはモデルしたんだしインタビューも今さらでは?と思うかもしれませんが、個人的には可愛い服を着て描いてもらうのと人と話すのとでは労力が違うと思っていますので…そういうことでお願いします。
そして、今さらといえばこの3.5章。
酒場編とモデル編…これ4章初めでもよかったかな?と思っています。はい。
とても今さらですね。
とりあえず、次からはもっと短めの、SSだねぇって言われるようなものをあげ(るつもりで頑張りたいと思ってい)ますので、そういう感じになっていなかったら……
あぁ、作者は話をまとめるのが苦手なんだなと思ってください。はい。
それでは謎のプレッシャーを己にかけたところで今日はこの辺で。
また来週お会いしましょう。
ではでは。




