264.本日の振り返り…と不意の一撃
マグ「コっウスっケさん♡」
コウスケ「うぅぅ…マグぅ……」
リオを宥めて、メリー共々寝たことを確認したところで睡魔に襲われ、抗えずに夢の世界へ来てしまった。
つまり、何も思い浮かんでいない。
このまっさらな状態からマグに愛の告白をしなければならないというおっそろしい状況だ。
どうすりゃいい?
なんて悩む時間すらなく、マグは目の前で期待に満ち溢れた眼差しを向けてきている。
ここでやっぱ無しなんて言おうものなら、とんでもなく落ち込むだろうし泣き出すかもしれない……。
さすがの俺でもそれだけ愛されてる自覚はあるので、多分そう大きく間違ってることはない…はず。
だからまぁ…引くことはできないんだけど……。
じゃあ何を言うかってことになるわけで……。
マグ「……☆(わくわく)」
この期待を裏切らない愛の告白を絞り出さなければいけないというプレッシャーが半端なくてヤバいわけで……!
どうする、どうするぅ……?
う〜ん…う〜ん……!
…………あれだ……。
やっぱりここは自分の素直な気持ちをぶつけるしかないやつだ。
噛んだり失言したりしないようにだけ気をつけて、あとは思い浮かんだことをそのまま伝えればいいだけだ。
よ、よし……!
コウスケ「えっ…と……マ、マグ……」
マグ「はい♡」
コウスケ「そ、その…………っ!」
マグ「?」
これ今気づいたけど目線合わせた方がいいんじゃないか……!?
いつもお話するときは座ってるからそんな気にしなかったけど、当然ながら立ってたら身長差は歴然なわけだし、目と目を合わせてお話するにはマグがこっちを見上げなきゃだから首を疲れさせてしまう……!
とりあえずしゃがんで同じくらいの高さに合わせないと……!
そうして慌ててしゃがんだは良いものの今度は別の問題が出来た。
それは…
コウスケ(あぁぁぁマグの顔が近いぃぃ!!)
マグ「……///(顔が真っ赤になる音)」
手が余裕で届く距離…なんならキスが出来なくもない距離でマグの顔を見ることになってしまったこと。
いつも見ているとはいえ、やはり好きな人の顔が目の前にあると緊張するもの。
とはいえ、顔の高さを合わせたのであとは愛の告白をビシッと決めるだけ。
先ほど覚悟を決めたのだからと自分を鼓舞し、改めてマグに話しかける。
コウスケ「ママママグっ!」
マグ「ふぁ、ふぁいっ!」
あかーん!目を見てらんねぇぇ!恥ずかしすぎるぅ!
でも言わなきゃぁ……い、言うぞぉ…このまま押し込むぞぉ……!
コウスケ「笑顔が好きっ!」
マグ「ふぇっ!?」
コウスケ「怒った顔も好きっ!ほっぺた膨らませて地味な抗議をしてるときのも可愛い!好きっ!」
マグ「ぴぇぇ…///」
コウスケ「悲しんでる顔はあんまり見たくないけど……でも、それでも前に進もうとするところが素敵だと思う!」
マグ「す、ステキ……!」
コウスケ「でもやっぱり笑顔が1番好き!友だちと遊んでるときの無邪気な笑顔も、ユーリさんたちのむ、胸を見てニヤけてる顔も好きだし…」
マグ「ん"っ"!」
なんかマグがちょっとダメージを受けた気がするが、それに気を止める余裕はないのでそのまま押す。
コウスケ「でも…その……キ、キスした後とかに見せてくれるふにゃっとした笑顔が…1番…俺も幸せを噛み締められて好き…です……///」
マグ「しょ、しょしょしょ、しょうでしゅか……///」
段々と勢いが無くなって、最後には謎の敬語まで出してしまった。
が、マグもどうやら俺の怒涛の褒め殺しに顔を真っ赤にしてしまったようで、お互いに相手の顔を見れずに俯いてしまった。
うぅ……やっぱり恥ずい……!
で、でも…これで要望は答えて……。
…………。
……あれ……?
俺…顔のことしか言ってなくない……?
やばい……!
このままじゃ俺が見た目だけで付き合っているダメ野郎になってしまう……!
早く内面も好きだと言わなければ!
コウスケ「性格っ!」
マグ「ふぁえぇっ!?」
慌てていたせいで単語だけ叫んでしまった……。
だ、だがまだだ……!
勢いがあれば割とイケるということはさっきので証明済みよぉ!
コウスケ「いつも誰かのことを考えてる優しいところも好き!いたずらが好きなお茶目なところも好き!怖いことや嫌なことがあっても前を向けるところも好きぃっ!」
あれ、さっき言った!?
まぁいいや!
マグ「あ、あの…あの…コウスケさぁん……///」
コウスケ「さりげなく椅子を引いてあげたりクッションを敷いてあげたりするイケメン力も好きっ!」
マグ「も、もういいです……!大丈夫ですからぁ……!これ以上はぁ……///」
コウスケ「でも自分のことは俺に任せてくれるところとか信頼されてるなって感じて嬉しいし「あ〜好き」ってなるし、俺に甘えてくれるときも全力で甘えてくれて甘やかし甲斐もあるし可愛いし癒しだしもうほんと幸せすぎて死にそうだし…」
マグ「あぅぅぅ……!ダメになっちゃうぅ……///」
コウスケ「大きいお胸にだらしないところとか、ちょっと困ることもあるけどそれ以上に楽しそうなのは嬉しいしいつもはしっかりしてるマグとのギャップが逆に萌えるというかときめくというか最後は「も〜しょうがないな〜」ってなっちゃってお説教とかが意味をなしてなかったりしたこともあったけどそれも含めて楽しんでる自分がいるからやっぱり無理にやめさせる気はないし…」
マグ「それは普通に恥ずかしいぃ……!ごめんなさいちゃんと気をつけますぅ……!」
コウスケ「それから…」
マグ「もうやめてぇ……///」
そんなマグの静止の声にも気づかないほどテンパっていた俺は、その後もしばらくマグのここ好きポイントを上げまくり彼女を恥ずか死寸前まで追い込んだ。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
数分後。
そんな自信の所業を顧みることが出来るぐらいに冷静になった俺は、勢いに任せて恥ずかしいことを言いまくったのだと頭が理解してしまい、自信も恥ずか死にそうな状態になりました☆
控えめに言って、俺のバカ!
これ後でいじられるやつだぁ……。
マグが事あるごとに持ち出しては「えへへ♡」って言って俺を萌えと恥ずかしさで殺しにくるやつだぁ……!
と、思ったのだが、どうやらちょっと違うようで…
マグ「……///(ぷしゅ〜)」
マグは俺が止まってからも、沸騰したまま動かなかった。
完全にキャパオーバーしたんだな……。
…ってことは…全部嬉しく感じてくれたってことだよな……?
そう思っちゃっても大丈夫だよな……?
もしそうなら……なんか…嬉しいな……♪
ただまぁ…やっぱそれ以上に恥ずいけどなっ!!!
マグ「……コウスケさぁん……」
コウスケ「えあっす!?」
とかなんとかやってたらマグが復活したようで、さっそく話しかけてきた。
マグ「その……好きな人に自分の好きなところをいっぱい言われるのはとても恥ずかしい気持ちになるっていうことがよく分かりました……///」
コウスケ「……そっか……」
過去の俺、聞こえますか……?
あなた数日後に同じことやり返しますよ?
無意識で。
無意識じゃ気をつけようがないですね。
運命だと思って諦めてください。
あとさりげない「好きな人」発言がキュンときて死にかけるけど耐えてね。
俺は瀕死で済んだよ。
マグ「でも……えへへへ……♡」
おっ?
マグ「…そんなにいっぱい好きって言われるのは…もっとずっと嬉しい気持ちになります……♡」
コウスケ「ーーーー」
トドメさすのやめようねマグさんね。
俺はキュンキュンしすぎると死ぬんだよ?
マグ「でもやっぱりドキドキしすぎて止まらないので、あれはたまにでいいです……///」
そうだよな、ドキドキするよな。
それを俺はあなたのお友だちの前でどうにかこうにか耐えさせられたんだよぉ?
反省してくれよぉ?
マグ「……コウスケさん」
コウスケ「ん?なぁにマグ?」
マグ「…えへへ♪私もいっぱい好きです♡」
襲いそう。
コウスケ「襲いそう」
マグ「襲わないんですか?」
コウスケ「襲います」
マグ「きゃあ〜♡」
マグが可愛すぎて限界が来た俺に、さらっとトドメのひと押しをかましてきたマグをころ〜んと緩めに寝かせて (背中とか頭打ったら痛いだろうから)襲いかかる俺。
まぁ襲うと言っても、ぎゅっとしてキスするだけなのだが。
それ以上はダメだと、とても固い意志で守られているので。
舌を絡め、脳が溶けるような感覚を味わいながらも、押し倒してある程度満たされたことで少し冷静になれた俺はマグを起こし、あぐらをかいた自分の足の上に座らせる。
マグのお顔が心なしか艶やかなものになっている気がする。
そして多分俺もそうだと思う。
幸せホルモンの働きですね、お疲れ様です。お世話になってます。
さて、そんなわけでとりあえずは落ち着いた俺たち。
少しまったりしたあと、マグが話しかけてきた。
マグ「今日はいろんなことがありましたねぇ」
コウスケ「そうだねぇ」
マグ「リオ、金槌持ててよかったですね♪」
コウスケ「うん。まだまだやることはあるけど、それでもこれでリオはだいぶ自信が付いたんじゃないかな?」
マグ「ですね。それに、サワコさんと親方さんとも仲良くお話も出来てました♪」
コウスケ「あぁ。それもあって、リオはだいぶ心に余裕が持てるようになったと思うよ」
マグ「リオが鍛治に戻るのも時間の問題ですかね?」
コウスケ「壁は多いけど、この調子なら復帰はそう遠くないかもね」
マグ「えへへ、よかった♪」
コウスケ「うん♪」
リオが復帰する。
それは本当にそう思う。
コウスケ「でも、そうなったらリオも実家に戻っちゃうかなぁ」
マグ「むぅ……それは寂しいですねぇ……」
コウスケ「どうせすぐに会えるとはいえね」
会おうと思えば現状みたいに毎日みんなと顔を合わせることが出来るのだが、それはそれ。これはこれ。
発散がしづらいのはキツいが、それを差し引いても寂しさがちゃんと勝つ。
割と差をつけて勝つ。
負けてたらマ〜ジで最低な男だと自分を責めるところだった。
危ない危ない……。
マグ「う〜ん……でも…もしかしたら残ってくれるかもしれませんよ?」
コウスケ「ん?まぁリオもこっちでの生活を気に入ってくれてるみたいだしねぇ」
マグ「それもありますけど……」
コウスケ「けど?」
他に何か?
マグ「……コウスケさんもズルいですよねぇ」
コウスケ「えっ?」
マグ「だからこそリオも告白みたいなことを言っちゃったのかもしれませんけど……」
コウスケ「えっ?えっ?」
マグ「まぁ、それでこそコウスケさん、ですよね!」
コウスケ「何が?」
マグ「…♪(ニコッ♪)」
コウスケ「わっ、いい笑顔」
じゃなくて。
なんの話をされてるの今?
なんかよくわからんけど、なんとなく適当に扱われてる気はする。
さっきまであんなに愛し合っていたのに。
マグ「んふふ…♪それにしても、リオの言葉、やっぱり素敵だったなぁ〜♪」
待って?
俺まだ何も理解してないのに話を変えないで?
マグ「一生かかる恩返しを受けてくれ、な〜んて…死ぬまで一緒にいたいって言ってるようなものですよね〜♪」
コウスケ「あぁ……あれはまぁ、そう思っちゃうよね……」
マグ「……コウスケさん♪」
あっ、嫌な予感。
マグ「さっきの好き好きプロポーズもいいですけど……別のプロポーズも受けてみたいな〜、なんて……♡」
さっき放心してた子が何を言っているのかな???
コウスケ「それはまた別の機会にね」
マグ「ぷぅ〜……!」
コウスケ「ほっぺた膨らませてもダメ (ぷに)」
マグ「んにゅ…(ぷしゅぅ)」
膨らんだほっぺを突っついて萎ませる。
いずれね、いずれ。
今日はもうこれ以上甘いことは言いたくありませ〜ん。
…そういうのは…またちょっと……覚悟とか、ムードとか……ね……。
と、とにかく、話を逸らそう。
コウスケ「でもあれだね。モニカちゃんにはびっくりしたね」
マグ「むぅ……まぁ、そうですね。モニカちゃんのあんな顔、初めて見ましたよ」
コウスケ「俺も」
いつもふわふわ可愛いモニカちゃんが、あんなにトロトロなメs…げふんげふん。
あ〜……艶やか。艶やかな顔をするとはねぇ。
マグ「う〜ん…でもあの顔……」
コウスケ「えっ」
マグさんあの顔知ってるんすか?
許さんぞそんな不埒な輩。
どこのどいつだマグにそんな顔を記憶させたやつは……。
マグ「チューとかペロペロとかした後のコウスケさんのお顔に似てる気がします」
コウスケ「あっ……」
俺ですやん。
安心したけど、なんだろうこの気持ち。
すごい罪悪感を感じる。
理由は分かりきってるけどね。
コウスケ「というか待って。俺そんな顔してる?」
マグ「はい。なんだかとっても可愛くてエッチで好きですよ?」
コウスケ「お、おぉう……あ、ありがとう……?」
褒められてる?これ。
マグ「でもそんなコウスケさんのお顔に似てたってことは……(じー)」
コウスケ「な、なんでしょう……?」
なんかめっちゃ見つめてくる……。
普段ならいいんだけど、今の状況だとあんま良いこと言われなさそうだから怖いなぁ……。
と、思っているとマグが視線を外して前を見た。
マグ「うん。やっぱりコウスケさんですね」
コウスケ「なんか知らんが不名誉な気がする」
マグ「大丈夫ですよ。モニカちゃんとリオなら私も大好きですから♡」
コウスケ「えっ、う、うん?」
それはいいことだけど……。
なんでそんな話に……?
結局その謎はあやふやにされたまま、朝を迎えることになったのだった。
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そんなわけで少しモヤモヤしていたのだが、それを吹っ飛ばす事件が発生。
それは…
【可愛い+可愛いの融合!戦慄の天使と小さなウサギちゃん、禁断の関係!?】
という、新聞の見出し記事に、俺がモニカちゃんに指を突っ込まれているところの絵だった。
ディッグ「あちゃ〜……こりゃまた……」
ケラン「どういう状況なんだい?これ……」
ユーリ「マーガレット……またやられたねぇ……」
フルール「あなたは相変わらずネタに尽きないわねぇ」
メリー「……モニカ…積極的」
メイカ「ぐへへへへ……♪美少女が美少女の指をちゅぱちゅぱしてる……♡」
リオ「あ〜……マーガレット?気にすんな。な?それどころじゃなかったんだしさ……」
リオが慰めてくれるが……どうしてもこれは言いたい。
コウスケ「そういうところだよもぉぉぉぉぉ!!!!」
朝の第三寮舎に、俺の声がこだました瞬間だった。
商業ギルドの新聞制作班にはマジで1度カチ込んでやろうか……。
バカップル回と不意の一撃(文○砲)
はい。
まだまだリオの問題は解決していませんが、キリがいい感じなのでここで章をくぎらせていただきます。
このあとは4章…なのですが、その前に3.5章と称して、物語に関わったり関わらなかったりするお話を載せていこうかなと。
時系列はあまりいじらないようにしますが、多少は変わるかもしれませんので、そこだけはご容赦を。
そして毎章恒例の今章初登場キャラまとめですが、これはまだまとまっていないのでまた後日ということで……。
本当に申し訳ございません……。
連休中にあげられるように努力させていだたきます。
では本日はこの辺りで。
ではでは




