253.犬耳少女とエッチなこと…のお勉強(超初級編)
ショコラ「…ショコラでも…えっちな気分になる……?」
なんて聞かれた俺はたっぷりフリーズした後、慌ててマグと緊急会議を開いた。
コウスケ(マグマグ、助けてマグ!どう返せばいいのマグゥ!?)
マグ(おおお落ちついてくださいコウスケさん。ショコラはまだそういう知識はアレなはずなので落ち着いてよく聞けばもしかしたら違うかもしれないですよ!)
コウスケ(な、なるほど…オーケー…落ち着こう…よ〜し落ち着こう……ふぅ〜……)
マグに宥められてちょっと落ち着きを取り戻した俺は、ショコラちゃんに確認を取る。
コウスケ「え〜っと……」
ショコラ「ダメ……?えっちな気分にならない……?」
あぁ…聞き間違いの線は消えましたね……。
というかこれ、一旦答えないとダメかな……?
うぅ〜……さすがに抵抗があるけど……。
ショコラ「……(じっ)」
ショコラちゃんが不安そうにずっと見つめてくるから逃げられない……。
俺は意を決してショコラちゃんの質問に答えることにした。
コウスケ「あ〜…えっと……その……なります……」
ショコラ「…そっか」
俺の答えにショコラちゃんは思ったよりアッサリした返事。
えっ…なに……?
まさか距離置こう的な……?
俺のせいで……?
うわぁぁどうしよぉぉ……!
ショコラ「あのね…?」
コウスケ「う、うん……なぁに……?」
焦る俺にショコラちゃんは静かに話を続けようとする。
ショコラ「…ショコラ…えっちな気分って分からないの……」
コウスケ・マグ「(へっ……?)」
分からない……?
いや、まぁ…ショコラちゃんがそういうのに鈍いのは知ってたけど……だからこそ今のこの状況に動揺が隠せないというか……。
ショコラ「だから、えっちな気分ってどんなのかなぁ、って……」
コウスケ「……え〜っと……それってつまり……私にエッチな気分になったことがあるなら教えて欲しいな〜って思って、さっきそう聞いて来たってこと……?」
ショコラ「?うん、そうだよ?」
コウスケ・マグ「(…………)」
コウスケ・マグ((よ、よかったぁ〜……!))
軽蔑されるとかじゃなくてホントよかったぁ〜……!
そっか〜、そっかそっか〜、うんうん。
……説明したらまた軽蔑フェーズあるくね?
これあんま説明したくないんだけど?
とはいえ、このままだと次はサフィールちゃんに凸しそうだなぁ……。
サフィールちゃん絶対テンパるから、ここで俺がしっかり教えてサフィールちゃんを救わねば。
コウスケ「そっか。んじゃあ説明を…とはいうものの……ん〜……そうだなぁ……」
ムラムラすること……ムラムラってなぁに?って言われそう……。
……そういやなんで「ムラムラ」って言うんだろうか……?
いやそんなことより……う〜ん……。
コウスケ「…難しいな……」
ショコラ「そうなんだぁ。……あっ、じゃあね〜……えいっ♪」
何か思いついた様子のショコラちゃんが俺に抱きついてきた。
コウスケ「え〜っと……どうしたの?」
ショコラ「あれ?えっちな気分にならない?」
コウスケ・マグ「(えっ)」
ショコラ「ショコラでもえっちな気分になるんでしょ?だからぎゅってして、えっちな気分になったらそれを教えてもらおうかなって」
コウスケ・マグ「(…なるほど……)」
確かにそれは説明しやすいかもだけど……。
コウスケ「う〜ん……でもこうやってぎゅってするのはいつものことだから、慣れちゃってあんまりえっちな気分にならないかなぁ」
ショコラ「そっかぁ……」
さすがに毎度毎度抱きつくたびにムラついてたら体が保たないよ……。
ショコラ「…おっぱいが小さいからかなぁ……」
それ以前に子どもだからだよ?
マグとかチェルシーみたいにだいぶ攻めたことしてこなければそうそう子どもに欲情は…
ショコラ「マグぅ、ちょっとしゃがんで〜」
コウスケ「あっはい」
思考中にお願いされた俺は素直にそれに従う。
すると…
ショコラ「えいっ、むぎゅ〜♪」
コウスケ「んっ!?」
ショコラちゃんに思いっきり頭を抱きしめられた。
マグ(むむ…ショコラ…やっぱりちょっとおっきいなぁ……)
コウスケ(言っとる場合かい!)
確かにちょっとおっきいけども!
お風呂で見たときも発育がいいなとは思ったけども!
ショコラ「えへ〜♪おっぱい大好きなマグなら、こうすればえっちな気分になるかな〜って♪」
コウスケ「うっ…それは……」
ショコラ「どう…かな?」
柔らかい感触に甘い香り。
おまけに普段元気印なショコラちゃんの不安げな顔での小首傾げ……。
うぅ……。
コウスケ「な、なりました……」
ショコラ「やった♪えへ〜♪(ぎゅ〜)」
コウスケ「むぅ……」
喜んだショコラちゃんはまた俺を抱きしめる。
う〜…いかんぞ……。
完全に油断してた……。
これはまずい……。
ここしばらくで溜まった欲望がムクムクと顔を出してきてるぞぉ……!
ショコラ「じゃあマグ。えっちな気分、教えて?」
コウスケ「うぅ…ちょ、ちょっと待って……」
このままレクチャーしたらいらんこと喋りそう……。
マグも聞いてるんだし、言葉選びは慎重にしないと……。
なのに…
ショコラ「マグぅ〜♪(ぎゅ〜)」
コウスケ「んんぅ……」
ショコラちゃんがめっちゃ急かしてくる。
具体的には抱きしめて横に体を揺らしてくる。
そうするとどうなるか。
俺はショコラちゃんのお胸に囚われているので、そのまま横に揺らされるとショコラちゃんのお胸が擦れてまた違った柔らかさをガッツリ受けてしまうのだ。
これは非常に良くない。
どことは言わないがよろしくない。
ひとまずショコラちゃんを止めねば……。
ショコラ「えへへ、それそれ〜♪」
コウスケ「ショ、ショコラ…!待って…それ一旦止めて……!」
ショコラ「んゆ?」
コウスケ「ふへぇ……」
ようやく止まった……。
まだ解放はされてないけど……。
コウスケ「ふぅ……もう…あれじゃあ教えようにも教えられないでしょ?」
ショコラ「そうなの?ごめんねマグぅ」
コウスケ「まぁ…分かればよろしい……」
ほんとに分かってるかは置いといて、とりあえず反省はしてくれてるのでここは許そう。
コウスケ「それじゃあ…その…えっちな気分についてだけど……」
ショコラ「うん」
なんで説明すべきか……。
ん〜……出来る限りオブラートに包んで……
コウスケ「ん〜と……体がポカポカしてきたり、なんだかドキドキとかムズムズとかしてきたりすること…かな?」
ショコラ「へぇ〜」
だいぶ簡略化したけど、まぁ大体こんなもんじゃなかろうか。
ショコラ「それっておっぱいに触ったらなるんじゃないの?他にもなることあるの?」
えらくストレートに聞くね君は。
コウスケ「え〜っと……人によってそれは違うかな。確かにお胸触ったらム…うん…そうなる人は多いだろうけど、人によって多種多様の性…好きがあるからね」
この子には「性癖」という言葉も早い気がしたので慌てて言い換えたが、ショコラちゃんはどうやら気づかないでくれたようだ。
ショコラ「そっかぁ……う〜ん…ってことは、やっぱり好きなものだとえっちな気分になるってこと?」
コウスケ「ん〜…そうとは限らないから難しいんだよねぇ……」
……ん?
コウスケ「ねぇショコラ。やっぱりってどゆこと?」
ショコラ「えっとね。サフィールちゃんがマグに甘えてるとき、すんごく嬉しそうなの。それでえっちな気分に〜ってお話が聞こえたから、もしかしてえっちな気分になる関係って、すっごく仲良しってことなのかなって思ったの」
コウスケ「へぇ……」
あれ?ということは……?
ショコラ「だから、ショコラもマグをえっちな気分に出来ないかなって思って」
コウスケ「……仲良しだから?」
ショコラ「うん!」
コウスケ「そっかぁ……」
うん、この子やっぱりそういう知識皆無ですな!
コウスケ「とりあえずショコラ……エッチな気分になる関係は…………」
マグ・ショコラ(「?」)
仲良しの上位互換じゃないよ、と言おうとしたところで止まる俺を訝しむマグとショコラ。
いや、だって…ねぇ……。
恋人、夫婦とかはその説明で合ってるわけだし、否定するのはちょっと違うかもしれないじゃん?
じゃあなんで否定しようとしたのかというと……う〜ん……。
……そういう仕事があるとか……ただその快楽に身を委ねたいだけで相手はそこまで気にしない人もいるとか……考えちゃって……。
でもこんなん子どもに言うことじゃねぇのよ当然よぉ……。
だからまぁ…前半部分だけ伝えよう……。
コウスケ「……そういうのは、恋人とか夫婦とか、もっと特別な相手に向けるべきことなんだよ」
ショコラ「そうなの?でもマグとサフィールはえっちな気分になったんでしょ?」
コウスケ「ぐっ……」
それを言われると……え〜っと…なんて返すか……。
あ〜……
コウスケ「それは…まぁ……相手は限定したいけど、エッチな気分になっちゃうことは割とあることだから……」
ショコラ「へぇ〜……なんだか難しいね」
コウスケ「ほんとにね……」
マグ(それもちゃんと相手が大人になってることが大事…ですよね?コウスケさん?)
コウスケ(う、うん…そうだよ)
体のこととかそれらしい理由を付けてはいるけど、マグを待たせてるのは結局俺の心情優先なところに変わりはないから心が痛い……。
マグ(……たとえ相手がいつでもバッチコイでも…ですよね?)
コウスケ(うぐぅ……そ、そうだよ……)
そのおかげで俺は美味しい思いをしつつも、いつ爆発するか分からない爆弾を抱えて、それを霧散させるのにも頭を悩ませて……。
それでもマグや他のみんなを傷つけたくないから頑張ってるんだよ……。
というのは、マグも分かっているようで…
マグ(…♪ちゃんとそれを守れてるコウスケさんはすごいですよ♪カッコいいですよ♪いつもありがとうございます、コウスケさん♡)
コウスケ(っ!)
なんて言ってくれて。
それだけでなんだかちょっと心が軽くなった気がして…でもちょっと気恥ずかしくて。
ショコラ「でもそれならショコラは別にマグがえっちな気分になっても気にしないよ!」
コウスケ「そっか……」
なんて言葉も生返事で………ってちょっと待て。
コウスケ「えっ…と……ショコラ……?今なんて……?」
ショコラ「?マグならショコラでえっちな気分になってもいいよって」
マグ(はわわ……)
やべぇ問題発言を適当に返してしまってた。
危ねぇ…気付いてよかったぁ……。
マグ(ショコラ…大胆だぁ……!)
コウスケ(大胆すぎるよ……)
とりあえず真意を問わねば……。
コウスケ「えと…そ、それはどういう……?」
ショコラ「ショコラね。まだ恋とかよく分からないの。だから、今知ってる中で特別に好きな人のことを考えて、それがマグで、マグならえっちなことしても良いかな〜って思ったから、いいよって言ったの♪」
コウスケ・マグ「(お、おぉぅ…なるほど……)」
そういう当てはめ方をしたのね……。
えと…じゃああと問題なのは…
コウスケ「じゃ、じゃあ…その…ショコラの知ってるエッチなことって……?」
さっきみたいにお胸を押し付けるぐらいだったら可愛いもんだが……いやダメだけどねそれも。
もし、万が一それ以上のことを知ったうえで言ってるのだとしたらこっちもそれ相応の覚悟とかなんか頑張る必要があるかもしれない……。
ショコラ「ん〜とねぇ……お胸を触ることと、チューすること!」
コウスケ「ふむふむ…」
ショコラ「どっちもマグにしたことあるから、別にいいかな〜って」
コウスケ・マグ「(あっ、そういうことね)」
うん、なるほど。大体わかった。
俺は立ち上がりショコラちゃんの肩に手を置いて諭すように語りかける。
コウスケ「ショコラ……」
ショコラ「なぁに?」
コウスケ「その純粋さを忘れないでね……」
ショコラ「?うん、わかった……?」
多分わかってない。
だがこれでいい。
いつか知ることになるだろうが……それは今じゃなくていい。
もうちょっと心が成長してからでね。
ショコラ「あっ…」
コウスケ・マグ「(ん?)」
そこでショコラちゃん、ピンと何か来たようだ。
ショコラ「ねぇ、マグぅ……」
コウスケ「うん、どうしたの?」
ショコラ「えっとね?マグはショコラでえっちな気分になるでしょ?」
コウスケ「んっ…ま、まぁね……」
ダメ人間って言いたいのかな……?
ごめんねこんなんで……。
まぁもちろんショコラちゃんはそんなことを言いたいのではなく…
ショコラ「じゃあショコラはどうなのかな?」
コウスケ・マグ「(へっ?)」
ショコラ「ショコラは、マグとチューしたりおっぱいでぎゅーってしたら、えっちな気分になるのかなぁ?」
あっ…これは……
ショコラ「どうなのか気になったから……して?マグぅ」
今度はこっちがする側かぁ〜……!
マグ(してあげましょうコウスケさん!)
コウスケ(即決だねマグ!?)
マグ(だってショコラはしてくれたんですよ!それにあそこまで言ってくれたのに、こっちはしないなんてそんなのショコラが悲しんじゃいますよ!)
コウスケ(うっ……それは確かに……)
ショコラちゃん的には…
エッチなこと(キスとかハグ)をしてくれない
=特別に好きな相手じゃない
って解釈になるから……うん、ダメだ。
ショコラちゃんのしょんぼりした顔が目に浮かぶわ。
マグ(ねっ!それにぎゅ〜っていつもしてあげてるんですから、そのときにちょっと胸を意識して当ててあげるだけでいいんですよ!)
コウスケ(な、なるほど…わかった……)
確かにハグなんて今さらなので、そこにワンスパイス入れるだけでショコラちゃんは満足してくれるというのなら簡単なお話……いやほんと簡単だったな?
よく考えたら裸も見てるし、なんなら洗ってるときに触ったことあるし (無論、邪心は持たずに本当にただ洗ってあげてるだけ)、正直こうなるとショコラちゃんのエッチのラインが分からなくなってきたけど、まぁとにかくそれだけの話だってことだ。
うん、そうと決まればさっそくお見舞いしよう。
コウスケ「じゃあ…しゃがんで、ショコラ」
ショコラ「…うん♪」
俺の言葉にワンクッション置いて嬉しそうに答えたショコラちゃんは、俺の胸と同じくらいの高さに調整してしゃがんだ。
コウスケ「じゃあ行くよ?」
ショコラ「うん、来て♪マグ♪」
ショコラちゃん的にエッチなことをするのに、そんな気が皆無なほど明るい笑顔で答えるショコラちゃん。
…まぁ、エッチな気分が分からないって言ってたしな……。
そう思い気を取り直した俺は、ショコラちゃんの頭をささやかな起伏のマグの胸に包み込むように抱きしめる。
ショコラ「んふぅ…♪マグって思ったよりあるよね♪」
コウスケ「ふふふ…日々成長してるんだよ♪」
としか言えない。
そりゃまぁ着替えとか風呂とかで見るけど、一応本人がいるのであんまりじっくりは見ないようにしてるから正直ちょっと分からない。
でもあんまりなだけで見るこた見てるので、大体の大きさは知ってる。
ただまぁ…成長してるかどうかは出会って1ヶ月の俺が分かるわけがないので、結局ああ言うしかないことに変わりはないというね。
ショコラ「マグ〜、すりすりして〜♪」
コウスケ「ん…あぁうん、わかった」
すりすり…あれだな。
お胸擦り付けりゃいいんだな。
コウスケ「ほぅれほぅれ」
ショコラ「ん〜♪ん〜♪」
軽く体を揺すってショコラちゃんを胸で擦ってみると、ショコラちゃんは俺の胸に顔を埋めながら嬉しそうな声をあげる。
…うん…エッチとは程遠いな。
そういう雰囲気になられても困るけどさ。
そんな感じでエチチさ無しのお胸すりすりを、ショコラちゃんが満足するまで続けた。
…体揺らすだけだけど、思ってたよりだいぶ疲れるねこれ……。
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コウスケ「ただいま〜」
ショコラ「ただいま〜♪」
みんな『おかえり〜』
カエデ「おかえりなさいでござる」
ショコラ「あっ、カエデさんだ〜。おかえりなさ〜い♪」
カエデ「うむ、ただいまでござる♪」
ちょっと疲れた俺とツヤツヤなお顔のショコラちゃんが事務室に戻ると、そこにはみんなと一緒にカエデさんが待っていた。
上機嫌なショコラちゃんとそれに微笑むカエデさんのやり取りの後に、俺も彼女に話しかける。
コウスケ「カエデさん。武器のお試しは終わったんですか?」
カエデ「うむ。とはいえ、自分が扱えるものだけでござるがな。他の物は仲間と相談しながら改めて探す予定でござる」
コウスケ「なるほど。確かにそっちの方が確実ですね」
命を預けるものだから、ヘタに選ぶことは出来ないもんね。
コウスケ「それで、今は何をしてるんですか?」
カエデ「今はリオ殿と刀について語り合っていたのでござる」
リオ「実際に使ってる人の話も大事だからさ。せっかくの機会だから頼んだんだ」
コウスケ「あぁ、そりゃいいねぇ」
作り手と使い手じゃあまた感じるものが違うからな。
多分その辺を話し合って、その人にあった武器を作っていくものなんだろうし。
使い手の話を聞くのは良いことだね。
カエデ「そちらはどうでござったか?分からぬところはしっかり判明したでござるか?」
おっと…そういやそんなテイで抜け出したんだった。
カエデさんは俺たちのスキンシップを知らないから、みんなに教えられたそれを純粋に信じたんだろうなぁ……。
というかこの子たち、絶対に分かってるであろうに、ショコラちゃんが俺に悩み事を相談してるって言ってないんだ……。
何気に口が固いよね、この子たち。
コウスケ「はい。いろいろ聞いてて遅くなっちゃいましたが、おかげで仕事が捗りそうです」
カエデ「それは何よりでござるな」
実際はショコラちゃんが満足したらそのまま帰ってきたから、グラズさんたち大人組には会ってないんだけどね。
いやぁ……グラズさんたちが途中で帰ってこなくてよかったぁ……。
誤魔化すのがめんどくさくなるとこだったよ……。
カエデ「ショコラ殿も何やら上機嫌でござるな。何か良いことでもござったか?」
ショコラ「はい!マグにいっぱい甘やかしてもらいました〜♪」
ショコラちゃん?
今の俺の誤魔化しを無にしないで?
カエデ「ふむ?よく分からぬが…仲睦まじいのは良い事ですござるな♪」
めっちゃええ人やんこの人。
追求しないでくれるとかええ人やでこの人。
兎にも角にも、またショコラちゃんが何かやらかす前にさっさと仕事に戻ろう。
コウスケ「それじゃあショコラ。サクッとお仕事終わらせちゃおっか」
ショコラ「うん♪」
というわけで無事にお仕事に戻れました。
よかった。
リオ「いつも思うんですけど、刀ってめちゃくちゃ薄いじゃないですか。何かの拍子に折れたりしちゃわないんですか?」
俺たちが仕事に戻った後も、リオとカエデさんはお話を続けており、それに聞き耳を立てながらお仕事を進めていく。
カエデ「あぁ、折れるでござるな」
リオ「そ、そんなあっさり……?」
カエデ「うむ。横から力を加えればぽっきりいってしまうでござる。故に、刀を使う際はその辺りも気をつけなければならぬ。刀を折られれば、もはや降伏するか斬られるか……はたまた相手の刀を素手で受け止めるしかなくなるでござるからな」
真剣白刃取りっすか?
リオ「え……す、素手で受け止めるのはさすがに冗談ですよね……?」
カエデ「いや?まぁ受け止めずとも、上手く立ち回れば刀を奪うことが出来るでござるから、出来るのであればそちらの方が危険は少ないでござるな」
リオ「そ、そうですか……」
マグ(…コウスケさん……)
コウスケ(どうしたマグさん?)
マグ(……ヤマトの人って、みんなこんな感じなんですかね……?)
コウスケ(……さすがにそんなことはない…と思いたいねぇ……)
1番身近なヤマトの出身者である某お狐さんを思い浮かべ、俺たちはちょっとヤマトの国が怖くなった。
うん……さすがにそんな超人だらけの国ではない…よね……?
過去のお風呂回よりもギリギリ感がまったく感じない……。
これは一種のタイトル詐欺なのでは……!?
と思いましたが、エチィ事に変わりはないやろってことで気にしない。
来週はどんなお話になるかなぁ……?
お楽しみに!
ではでは〜




