250.おむすび作り…新メニュー考案会
悩みに悩んでとりあえず1番欲しかったお米と気になっていた紙扇子 (ナスの絵が描かれててなんか惹かれた)。
あと小豆。
万が一ユーリさんが作り方を知らなかったときのためにレシピも教えてもらいメモしてきたので、これで餡子が作れる。
シベリア作ろう。
カステラの作り方わかんないけど。
それに加えて、《かんざし》と和テイストなクシを買った。
せっかくだからこれでお団子ヘアーをしてみようと思ったからだ。
お団子といえば、お米も普通の米 (うるち米と言うらしい。知らなかった)ともち米の2種類があった。
もちろんどちらも買わせていただきました。
さらにしゃもじと、お米を炊くための羽釜というものも買いました。
釜飯のアレ、のデカいやつ。
コンロで使えるんかな?
まぁそれはいいとして……確か、もち米からお餅が作れて、米粉からお団子が作れたはずだから、これでどちらも食べることができるようになったわけだ。
…理論上は。
もちろん作り方なんてわかりません。
多分めっちゃ潰してこねこねすればいいんかな?ぐらいしかわかりません。
ユーリさんが知ってるといいなぁ。
知らなかったら大人しく普通に炊いて食べます。
ともかく、そんなお米たちを買えて上機嫌な俺は、みんなにもお米の良さをお見舞いするために寮に招待した。
まぁそんな理由がなくても普通にここで遊ぶ予定ではあったが。
ちなみに、熱燗とかお酒類もあったのでディッグさんたちへのお土産はそれにしようかと思ったのだが、残念ながら未成年には売ってくれませんでした。
ちゃんとした人たちでした。
飲みたかったら自分で買ってね。
あと文句は大豆にしか目が行ってなかったお狐さんに言ってね。
なお、その大豆の入った米俵を2つ抱えて帰宅したユーリさんは今怒られています。
フルール「こんなに使い切れるの?」
ユーリ「そ、それは多分大丈夫だと思います……」
フルール「いつまで持つの?」
ユーリ「え〜っと……乾燥したところに置いておけばしばらくは持ちます……」
フルール「へぇ…で、どこに置くの?」
ユーリ「…わ、私の部屋…とか……?」
フルール「ふぅ……まぁその辺りね。あそこは日差しが良く当たるからね。でも日差しが当たりすぎるのもどうなの?」
ユーリ「えっ。あ〜…それもそう…ですねぇ……あっでもそこは上手く調整をですね……」
フルール「……私にもそれの扱いを教えてくれる?あなたがいないときは私がやっとくから」
ユーリ「あっ……」
フルール「やっぱり失念してたのね……」
ユーリ「ご、ごめんなさい……」
無事にまとまったようです。
あとで俺も聞いとこうかな……。
俺もあんまり家にいないけど……。
さて、常識的な量を買った俺は無事に済み、みんなをリビングで待たせ、これまた尋ねといた保存方法でしっかり保存。
普通のキッチンの横にある、子どもや小人系種族用 (ドワーフなど)の背の低いキッチンに、うるち米とかいう1月ちょいぶりのいつもの米だけを用意する。
そして取り出したるはこちら。
ジャッジャジャーン!
炊飯器〜!
なんと米が楽しみで仕方なかったハルキが、先に炊飯器だけ用意していたらしく、俺の分も作ってくれていたのだ!
羽釜買った意味が無ぇ!
まぁあれだ。
最悪兜代わりに被ろう。
やっぱ首やりそうだからやめよう。
さてさて…俺のバッグに突っ込めるようにCランク以下のモノだけで作ったらしい炊飯器を早速セッティング。
コンセントなんて無いので、内蔵品の魔石に全てを託していくスタイル。
そしてお次にお米。
炊飯器の中の容器を取り出し、そこにお米をザンザバザーン…と入れたら後が困るのでちゃんと測っていれる。
この測るようの容器も買いました。
これ一杯で1合。
で、問題は何合入れるかなんだけど……。
う〜ん……今日はディッグさんたちもお休みだから、まず俺ら寮メンバーだけでも7人でしょ?
で、モニカちゃんショコラちゃんパメラちゃんとリオにチェルシーにシエルとサフィールちゃんで7人。
合計14人分…か……。
炊飯器じゃ足りないな。
これは羽釜の出番か……?
いや…よく考えよう。
お昼は済ませて、今は大体おやつどき……。
ここでガッツリ食べたら夕飯に支障をきたす……。
なら、そこまで大量に炊かなくても大丈夫か。
というか、お茶碗とかも人数分あるわけじゃないし、そもそも今回はおにぎりをお見舞いする予定だから、1人1つぐらいと考えれば……う〜ん……。
それでも何合ぐらい必要なんだろう……?
1人1合…目安ではあるかもだけど、今回はちょっと違うわけだし……。
ん〜…いや、待てよ?
1人1合目安なら、その半分を今回の量とすれば……まだ多いかな?
おやつ代わりだからもうちょい減らして…6合……いや、まだ多い気が……う〜ん……でも足りなくなると嫌だし……。
…残ったら冷凍……ダメだ…ラップが無い……。
むぅ……しゃあない……。
余ったら責任を持って俺がいただこう。
夜ご飯が入らなそうならフルールさんに謝ろう。
よし、6合だ!
米をジャバジャバ水で研いでは白く濁った水を流してまた水を入れる。
そしてある程度研いだら流す。
これを繰り返す。
あ〜…でもこの白いのが良い…的なことをテレビで見た記憶があるような…無いような……。
ん〜…まぁ、知らん。
ウチはこうだったからこれでいく。
繰り返し研いで白く濁らなくなってきたら、水をお米に合わせた量入れる。
炊飯器中のこの容器には、内側にちゃんと何合だったらこの量まで…という、水を入れるサインが書かれていたのでここはスムーズだった。
ありがとうハルキ。
容器を炊飯器にセットし、水の量をコップで微調整したらフタをして、スイッチオン…の前に、早炊きモードにセッティング。
これしないと時間かかるからな。
気持ち的にはじっくり炊いたやつの方が良さそうなんだけど……まぁしゃあない。
また今度だな。
さて、改めてスイッチオーン!
ポチッとな。
で、時間は…40分か。
早いねぇ。
おやつの時間は余裕で過ぎるけど。
とにかく40分暇なのでのでみんながいるリビングへ移動。
そこではみんなが机の上に置いてある紙を中心に固まっていて、何かを考えていた。
ショコラ「あっ、マグ来た〜!」
モニカ「もうお米の準備はいいの?」
コウスケ「うん。そっちは何やってたの?」
モニカ「えへへ…♪みんなが私のとこのお店の新メニューを考えてくれてたの♪」
コウスケ「ほほう?」
マグ(新メニューですか。面白そうですねぇ)
これは参加するしかあるめぇ。
コウスケ「で?今出たのはどんなもんなの?」
モニカ「えっと……」
シエル「それがねぇ……この街っていろんなものが食べられるから……」
サフィール「新しいもの…というのがなかなか……」
コウスケ・マグ「(あ〜……)」
マグ(そうですねぇ……私も知らないものがいっぱいありましたし、まだまだ気になるものもたくさんありますから、ここでまったく新しいもの…というのは難しいですねぇ……)
コウスケ(だねぇ……俺の世界のものも割と出回ってるし……)
元からあったものと、ハルキが広めたもの…だろうな。
ありがたいけど……新メニュー開発には障害として立ち塞がってしまう……。
それにウチの世界のものって結構材料の使用量がえげつないものとかあるし……。
デザートの類の物は大抵引くほど砂糖を使う…とかなんとか聞いた覚えがあるような無いような。
なんにせよ作り方がわかんないから教えようがない。
…いや、待て……。
新メニュー考案なわけだから、作り方は別にいいのか。
とにかく新しいメニューのアイデア。
そしてそれの試行錯誤。
これをやって納得したものが新メニューとしてお店に並ぶわけで。
それにここは異世界。
ウチの世界にはなかった材料がゴロゴロ転がってる世界なんだから、同じような作り方でも別のものが出来上がるかも……。
…そうなると、ある材料だけで醤油ラーメンとかの味を再現したハルキはなかなか凄いな……。
まぁそれはともかく、なんかいい感じの…白兎亭のイメージに合ってる料理とかないかなぁ……?
リオ「それこそヤマトの料理とかどうだ?ユーリさんもいるし、マーガレットとハルキさんもヤマトのことになんか詳しいし、結構いい案が出るかもだぜ?」
パメラ「う〜ん……でもヤマトとこの街じゃ距離があるからなぁ……人気が出たらすぐに足りなくなっちゃうかもしれないし、だからって買いすぎて余っちゃったら大変そうだし……」
リオ「あ〜…そっか……食いもんだからなぁ……あんまり取っておくってのが出来ないのか……」
チェルシー「モニカちゃんとこのお店なら余ることは無いんじゃないかなぁ?でもそれだとやっぱり材料が足りなくなっちゃうかぁ……」
サフィール「そうなるとやはり調達しやすい食材であったほうがいいですね……ですが、それだと目新しさが無くなってしまいますし……」
メリー「……むぅ…むずかしい……」
みんな『う〜ん……』
コウスケ(ふぅむ…そうかぁ……大抵なもんは揃うこの街だけど、それが手に入りやすいものかどうかはまた別問題だもんな……)
マグ(そうですね……う〜ん……何かないかなぁ……?)
一斉に首を捻る俺たちだったが、ちょっとあることが気になった俺はモニカちゃんにそれを尋ねてみることに。
コウスケ「あっ、ねぇモニカちゃん」
モニカ「なぁに?マーガレットちゃん」
コウスケ「そもそもモニカちゃんとこ、新メニュー考えなきゃいけないほど切羽詰まってたっけ?」
いつも大賑わいな気がするんだけど……。
モニカ「あっ、うん。毎日お客さんがいっぱい来てくれるからお金の心配は無いよ。でも、だからこそ何かしてあげたいなって思って……」
コウスケ「あぁ、それで新メニュー?」
モニカ「うん。やっぱり新しいものってワクワクするかなって。それに、美味しそうに食べてくれてるところを見るの好きだから♪」
コウスケ「そっか〜」
はぁぁ〜…も〜…天使ぃ〜……。
この子超天使ぃ〜……。
なんだその耳ピコピコしやがってこんにゃろぉ〜……。
モフるぞ〜?
モニカ「あっ…えへっ♪」
モフってたわ〜。
無意識こわ〜い。
でもこのふわふわからは逃れられな〜い。
モニカ「♪〜」
ショコラ・パメラ「「あーっ!いいな〜!」」
そったらまぁ当然こうなるな。
ふははしゃあない。
君らもモフってくれるわかかってこい。
ショコラ「えへ〜♪」
パメラ「んふ〜♪」
チェルシー「あっ、アタシもアタシも〜!」
メリー「……わたしも」
よぉしいいぞぉ。
いや〜、なんだかんだ言っても、この子ら撫でてるときって落ち着くんだよねぇ。
あれだね。
なんかで言ってたけど、ぬいぐるみとか触ってるとストレスが緩和されるとかなんとかのあれと同じ感じだね。
この子らには癒しの効果があるんだね。
マグ(コウスケさんコウスケさん!私も!私もいっぱい撫でてくださいよ?)
コウスケ(もちろんですとも)
マグ(やった♪)
毎日撫でたりぎゅっとしたりそれ以上のことしたりしてるのに飽きないね〜。
まぁ俺も飽きてないから人のこと言えないけどね。
サフィール「あ、あの…マーガレットさん……!」
コウスケ「ん〜?」
サフィール「そ、その……私は、マーガレットさんのそのツノを触ってみてもいいですか……!」
コウスケ「ツノ?」
はて……?
……あっ…消すの忘れてたわ。
まぁ魔力保ったから別にいいか。
んで、お返事はもちろん…
コウスケ「うん、いいよ」
サフィール「ありがとうございます!で、では……!」
許しを出すと喜んだサフィールちゃんは、おそるおそる俺のツノに手を伸ばす。
さながら、取扱注意の物に触るが如く。
ってそうか。
俺のは外付けだけど、サフィールちゃんのは自分の体の一部だから感覚があるのか。
……いろんな作品でツノって感覚が鋭敏 (オブラート表現)って表現があるけど、サフィールちゃんのツノはどうなんだろう?
でもそれを聞くのはシンプルにセクハラだから聞かない。
なんて考えてる間にサフィールちゃんの手が俺のツノに触れた。
サフィール「あっ…ちょっとピリッとしますね……」
コウスケ「ん…痛かった?」
サフィール「いえ、そこまでではないので大丈夫ですよ。少し驚いただけですので…もう少し触っていてもいいですか……?」
コウスケ「ん、どうぞ」
サフィール「では……ふふ…♪可愛らしい…でも、カッコよくもある立派なツノですね♪」
コウスケ「そう?ありがと♪」
カッコよくもあるのか……。
むふふ…それは良いことを聞いたな♪
っと、いかんいかん。
モニカちゃんたちをうっかり甘えモードにしちゃったからには、責任持ってしっかりと新メニュー案を考えねば……。
コウスケ(ん〜……とはいえ、そうホイホイと出てくるわけもなく……)
マグ(難しいですねぇ……新しいもの…新しいもの……)
ふぅむ……新しいものか……。
そういえば、前世じゃコンビニとかで毎月のように新商品が出てたよなぁ……。
たまに見覚えがある気がするようなものとか出てきてたっけ……。
あとは味違いバージョンとか……ん……?
コウスケ(味違い……)
マグ(味?)
コウスケ(ん〜……白兎亭でハンバーグとかに使われてるソースって大体決まってたよね?)
マグ(えっと…そうですね。いつ食べても美味しい極上のソースです。秘伝の味って感じですね)
コウスケ(わかる。でも、そこを突いてみるのはどうだろう?)
マグ(む。といいますと?)
コウスケ(新しい料理…って考えると広すぎてちょっとまとめづらいけど、新しいソースなら……?)
マグ(…なるほど……お料理が決まってる分、少しはかんがえやすいかもですね)
コウスケ(そゆこと♪)
やっぱりマグは話が早い。
というわけで早速ご提案。
コウスケ「〜〜ってのはどう?」
モニカ「そっか…そういうのもいいかも……!」
ショコラ「いろんな味がするのって楽しいもんね!」
チェルシー「今日はこっちの気分〜とか出来るしね!」
シエル「一から考えるよりは決めやすいかもしれないわね」
リオ「だな。よし、じゃあそっちで考えてみるか?」
モニカ「うん!それじゃあ……(チラッ)」
コウスケ・マグ「(?)」
どうしたのモニカちゃん?
また撫でてほしい?
モニカ「…うん。まずはハンバーグのソース、かな」
あっ、違ったのね。
考えてただけね、はいはいはい。
サフィール「いいですね。う〜ん…でも、あのソースがすでにとても美味しいですから、新しいソースというのも難しいですね……」
メリー「……うん…あれ、好き」
パメラ「美味しいよね〜……あの味と同じくらい美味しいソースとなると……」
みんな『う〜ん……』
ふりだしに戻ったかもしんない。
ま、まぁでも新しい道が出来たということで……。
新しいものってのは料理だけじゃなくてもええんやでというのを示しただけでも儲けもんでしょ、多分。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
結局答えは出なかったが、とりあえず40分経って炊飯器が「炊けたよ〜」と音を出して呼んだのでそっちにいく。
せっかくなのでユーリさんを招集。
そしてお料理ということで気になって着いてきたモニカちゃんとフルールさん。
さらにハルキが熱心な物ということで気になっていたチェルシーの4人とともにおむすびを作ります。
なお、お米を買った際に「何に使うの?」と問われたのだが、鬼人族の方の前で「おにぎり」と言うのはどうなんだろうと思ったので「おむすび」と言ったら…
ヤマト女性A「あぁ、おにぎりね!」
と普通に言われた。
いいのかそれで。
ヤマト女性B「その程度で気分を害するほど器の小さきものではないでござるよ」
だそうです。
俺もそんな懐の深い人間になりたいと思いました。(小学生並)
まぁ正直どっちでもいいのでその時々で使っていこうと思います。
閑話休題。
ユーリさん主導でみんなでおむすびを作っていく。
ユーリ「それじゃあ行きますよ〜。といっても手順自体は単純なんですけどね」
フルール「そうなの?」
ユーリ「はい。まずお水を軽くつけて、お米が手に引っ付きにくくします」
チェルシー「ふむふむ……(チャプチャプ)」
ユーリ「お米に余計な水分を与えないように軽く手を拭いたら、次にしゃもじで自分の手のひらぐらいの量を掬って…」
コウスケ「あっ、ユーリさん。お塩は?」
ユーリ「おっと、そうだった。塩おむすびにしたいときは、お塩をひとつまみ取って、手に馴染ませてからお米を掬ってくださいね〜」
モニカ「は〜い(ちょい…ぬりぬり)」
ユーリ「そしたら両手で軽く形を整えながら握っていって……はい。完成です♪」
マグ(えっ、もう?)
フルール「これだけ?」
ユーリ「これだけです」
フルール「へぇ…確かに手順自体は簡単ね」
チェルシー「あちち…!あちちち…!」
モニカ「だ、大丈夫…!?チェルシーちゃん…?」
コウスケ「ほれほれチェルシー。1回ここ置いて」
チェルシー「うぅ…ありがとうマギーちゃん……ちょっとやけどしちゃったかも……モニカちゃんは平気そうだね……」
モニカ「私はお店のお手伝いで熱いものにも少し慣れてるから」
チェルシー「そっかぁ……」
ユーリ「あわわ…!あ、熱かったら1回お皿に出して粗熱を取ってからでも大丈夫だよ!」
フルール「ちょっと遅かったわね……」
ユーリ「あぅぅ…ご、ごめんね〜……!」
チェルシー「あっ、だ、大丈夫ですよ!」
も〜、ユーリさんはうっかり者なんだから〜。
とか考えながらチェルシーの手に《ヒール》をかけてやけどを治す。
あとは一応冷水に浸けておいてもらって…っと。
コウスケ(よし。んじゃあ俺もやろっと)
マグ(大丈夫ですか?やけどしませんか?)
コウスケ(しそうだからちょっと冷ますパターンでやります)
マグ(安全ですね)
マグの体だから無謀なことはしませんよ。
でもラップがあればなぁ……。
ゆるく丸みのあるお皿にラップを敷いてお米載せて、ラップで包んでぎゅっぎゅっぎゅ〜っで完成なのに……。
まぁラップにお米が付くけど。
それもまぁ愛嬌だよきっと。
お米をお皿にぽふっとしながらそんなことを考える俺。
まだまだ考え事は止まらない。
せっかくだから他の具材も入れてみたいよなぁ……。
う〜ん……しゃけ、いくら、明太子、ツナマヨ、おかか、梅干し…あと肉とかあったよな。
あとワカメとゆかりとの○玉。
ふむ……魚は割と手に入るっちゃ入る……。
マヨは作る必要があるなぁ……。
梅干しはなぁ……そもそも漬け物の文化がなぁ……。
肉は美味しいのをぶち込める自信がある。
ワカメは海藻の登場に期待だな。
ゆかりは…なんだっけ?思い出せないや。
の○玉は丸○屋がこっちにくれば解決するな。
あっ、ウインナーとか添えてみようか。
ウインナーってか、ソーセージ。
違いは知らない。
あぁでもタコさんウインナーの概念が無いかぁ……。
海水っぽいのがあるとはいえ、ギルドの資料を見た感じだと、魚がメインでまだまだ種類が豊富だとは言えない感じだからなぁ……。
まぁ……海の生物みんなぶち込もうなんてほぼ不可能だもんなぁ……。
何種類いるかも分かんないのに、分かってるだけでも種類が途方もない数がいる…らしいからなぁ……。
しゃあない。
タコさんウインナーは今回は見送ろう。
なんて考えてる間に程よい熱さになった…かな?
いけそうだから握り始めよう。
塩を摘んで手にぬりぬり……。
ご飯を乗せて……確か、あんまり強く握っちゃダメなんだっけか?
でも弱すぎると型崩れしちゃうから、ほどほどに……ほい、ほい、ほいっと。
マグ(ほぇ〜……お上手ですねぇ……)
コウスケ(まぁ何度かやったことがあるからね。感覚がまだ残っててよかったよ)
だからだろうか。
見よ、このまん丸を。
このちょっと楕円形な感じがするの……完璧に前世と同じ感じだ。
三角とか出来たことないぞ!
モニカ「わっ、マーガレットちゃん上手…!」
チェルシー「おぉ〜!さっすが〜!」
コウスケ・マグ「(ふふ〜ん♪)」
褒められるのは気持ちがいいな!
フルール「こんな感じかしら?」
ユーリ「えっ!?わっ!すごっ!?」
モニカ「えっ?ふぇっ!?フルールさん、すごいキレイな形……!」
チェルシー「ホントだ!フルールさん初めてじゃないんですか!?」
フルール「初めてよ?ただ、上手くできただけ」
なんということでしょう。
フルールさんが見事なまん丸おにぎりを作られました。
あれだな、フルールさん。
多分泥団子作るのもめちゃくちゃ上手そうだな。
それ磨いてピカピカにしたら飾っておきたくなるレベルのもん作れそうだな。
マグ(コウスケさん)
コウスケ(なんでしょマグさん)
マグ(コウスケさんのおむすびも素敵ですよ♪)
コウスケ(優しさが心に染みるよ……)
あんさんほんまにエエ子やで……!
とまぁそんな感じで、もはや教える必要がなくなったフルールさんとユーリさん、そして俺がメインでおむすびを作り、合間合間にモニカちゃんとチェルシーのフォローをする。
このシステムでせっせと握りまくり、6合炊いたお米はあっという間におむすびとしてお皿の上に並んだ。
結局ほかの具材は試さず、しかも海苔も無いのでただただ普通の塩むすびだけを量産したが、今回は食べる人数も多いので大丈夫だろう。
で、肝心の数だが、大小合わせて23個ほどのおにぎりがお皿に並んでいる。
俺とモニカちゃんとチェルシーは子どもゆえに手がちんまいので、その分おにぎりも小さくなり数が増えたのだが、それでもこの数……。
う〜ん……ユーリさんとフルールさんが作った大きさで大体1合のお米から2〜3、4個ぐらいかな?
2〜3個って言っても、思ったより大きめだ。
1人1合目安じゃねぇわこれ。
そんな食えねぇわ。
ちなみに、量産されたおにぎりの形にはそれぞれの個性が出ている。
俺は少し楕円形のおにぎり。
これはテレビで見たおにぎり専門店の女将さんがやってたのを見様見真似でやった結果、三角になりきらず、しかもちょっと横に出ちゃったのが原因だと思われる。
まぁ少しだから。
ほぼまん丸と言っても差し支えないから。
ちなみに俺は3つ作ったのだが、最後のだけはマグと交代して作ってもらった。
興味深々の様子だったので。
マグは俺の見様見真似で頑張ってにぎにぎ。
やや不恰好ながらも、俺のと同じような楕円形になりました。
これは絶対俺がいただきます。
絶対に。
次にこっちの世界の日本こと、ヤマト出身のユーリさん。
これが見事な三角形で、角はふんわり丸目の角。
お米も凝縮されてるわけではなく、さりとてすぐに崩れそうなほどほろほろなわけでもない絶妙なさじ加減。
海苔が無いのが本当に悔やまれる。
そしてお次はフルールさん。
先ほども言ったようにとてもキレイなまん丸おにぎり。
しかも握り加減もユーリさん同様ほどよい感じ。
初めてのはずなのになぁ……。
それはそれとして次はモニカちゃん。
実家が料理処とはいえ、さすがにフルールさんのようにはいかず少し苦戦していたが、ハンバーグを作るときの応用でなんとか切り抜けた。
なので平たいです。
鏡もちの上段みたいな感じです。
最後はチェルシー。
チェルシー「うぅ……アタシのだけ変な形してるぅ……」
ユーリ「だ、大丈夫だよチェルシーちゃん!練習すればすぐに出来るようになるよ!」
モニカ「そ、そうだよ!きっとすぐ上手になるよ…!」
チェルシー「そうかなぁ……?」
ほかの面々と比べちゃって少ししょんぼりしまった。
まぁでも大丈夫でしょう。
コウスケ「チェルシーはこれから作る機会なんていっぱいあるんだから、すぐに上達するよ」
チェルシー「えっ……?」
コウスケ「お米にご熱心なのは私だけじゃないでしょ?」
チェルシー「あっ……」
ハルキもお米を待ち望んでたんだから、おにぎりだけじゃなく、お米のことを学ぶ機会自体が多くなりそうじゃん?
コウスケ「それに、チェルシーが作ったものなら喜んで食べてくれるよ。君のお兄ちゃんはそういう人でしょ?」
チェルシー「……うん!」
ふふっ♪
こんな良い子に好かれて、ハルキは幸せ者だねぇ♪
マグ(えへへ♪チェルシー、元気になりましたね♪よかった♪)
まぁ俺も大概幸せ者の自覚はあるけどな!(ドヤァ)
ま、それはさておき……これで完成なので、リビングに持ってってみんなにお披露目だ。
さぁ見るがいい!
この艶やかで真っ白なお米を!
……やっぱり海苔欲しかったなぁ……。
久しぶりにコンビニのおにぎりを買って、ツナマヨに満足し、シャケに具材の少なさにガッカリしました。
ツナマヨは満足出来る量あったのに……どうして……?
少し悲しみつつもこの辺で。
また来週なのです。ではでは〜




