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異世界で少女とまったりするために頑張る  作者: レモン彗星
第1章…迷宮都市での基盤づくり
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24.2日目の反省点…洗濯機とダンスもあるよ

買い物を済ませ、寮に戻ってきた。


さーて、問題の洗濯機を確かめよう……。


……あぁ、うん。やっぱり回し忘れてたね、こりゃあ。


まぁ、回してそのまま忘れるよりはマシかな?多分。


「うーん…やっぱりどう使うかわからないですね……」

「この辺のやつを押せばいいのか……?」

「この「スタート」ってボタンを押せばいいんじゃないの?」


そして案の定、3人とも使い方を知らなかった。

なので俺が教える。


「私、今日聞いてきたので教えますよ」

「そうなの?じゃあお願い、マーガレットちゃん」

「はい、まずはですね…」


昼ごはんの時と違い、やっぱり実物があると説明しやすいね。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


その後、ご飯、お風呂を済ませて部屋に戻ってきた俺は、今日もらったノートに仕事中メモ帳にメモしたことをまとめた。


そして、注意点や効率の良い方法などを書いていく。


…ちょっとスペースが出来ちゃったな。


俺はそのスペースに前世で好きだったゲームのキャラを書いて、ワンポイントアドバイス風に吹き出しを付けてみた。


こういう一手間で割と覚えられたりするから侮れないよな。


そして次のページを開き、そちらに今日気付いたこと、明日以降の目標を書く。


まずはこの寮のことだな。


4人しかいなくて、その全員が日中居ないとなると寮の掃除や洗濯が滞ってしまう。


これが全員同じならローテーションを組んだり出来るのだが、冒険者3人はパーティなので基本的に一緒だ。


そして、冒険者は休みなどは不定期だ。

自分で今日行くかどうかを決める。


準備などの何かしらの用があったり、金銭的に余裕があれば休みも増えるが、そうでなければ大体は毎日依頼を受けたり、ダンジョンに潜ったりする。


ましてや、俺というお荷物を抱えているのだ。

食費や生活費が子供1人分余計にかかってしまうので、その分も財布に負担をかけてしまう。


一応働き出したとはいえ、まだ月の真ん中だし、そもそも来月まで待たなければならない。


結局、金銭問題が解決するのは先の事というわけだ。


これじゃあ使用人を雇うなども出来ない。


一番良いのは、誰かがこの寮に入ってくれる事だが、まだ第二寮舎に一部屋空きがあるらしいのでこっちに来るかは分からない。


…あれ?というか他の寮もこんな感じなのかな?


同じ大きさかこれ以上だとしても、1人部屋だとそんなに入らないぞ?


もし第1、第2寮舎が共同部屋とかだったら誰かこっちに来てくれたりしないかな?


あ、いや、待てよ。

ララさんもチェルシーもハルキと結婚してるらしいから、寮舎には入ってないかも。


他2つの寮が同じサイズだとしたら、空きが1人という話だから、合計19人。


そこにララさんとチェルシーを足せば21人。

ハルキのハーレムはまだいるらしいからもしかしたらもう少しいるかも。


それでもまぁ…俺を入れて25人ぐらいじゃないかな?


んで、完全週休2日制って言ってたから、絶対に週に2回はお休みがあるわけで。


シフトがどうなってるか分かんないけど、今日いたのは12人ぐらいだったかな?


…受付7人、裏方整理2、3人、今日のリンゼさんみたいに他のギルドとの橋渡し役が…リンゼさんしか見てないけど1人じゃ大変じゃないか?


なるほど…俺が喜ばれた理由が分かった気がする。


仕事量に対して人手が全く足りてない。


…早く仕事を覚えよう……。


とにかく、寮の人不足とお財布事情っと。


んで次。

体力問題。


これはもうその名の通り、この体の体力が無いという問題。


確かステータス値がFじゃなかったっけ?


ステータスの見方が冒険者ランクと同じなら、G〜Sまであるはずだ。


そうなると下から2番目というわけか……。

低いなぁ……。


あれ?待てよ?

筋力ってGじゃなかったっけ?


…最低値じゃん。


んー…やっぱり鍛えるか……。

あんまり女の子らしくないことは、この子の将来のために控えようかと思ってたけど、基礎体力とそこそこの筋力、あとついでにある程度の運動神経はあったほうが良い。


二十歳のインドア系オタクが言うんだから間違いない。

実感してるんだから。


というわけで夜寝る前と朝にラジオ体操でもやろう。

あと腹筋背筋腕立て伏せと、軽く柔軟もやっておいた方がいいな。


体硬いと色々大変だから、ホント。


そいで次、魔法問題。


無詠唱がすごい技術ってのは理解した。

そういう話もよく読んでたからな。


…それにしては迂闊だったけど、まぁ今後気をつけるとしよう。


あと自分の適性を調べてないってことに気付いた。


昨日今日とギルドに行ってるのに、しかも今日なんかいつでも調べるタイミングあったのに。


俺の記憶力もかなり問題があるようだ……。


まぁそれはともかく、昨日寝る前に2回やって少し眠くなってしまったが、今日の朝に2回やって見せた時はそこまで疲れなかった。


となるとMPの値は体力と、魔法の規模や威力なんかは魔力の値が関わってるんじゃないか?


昨日はなんだかんだ大変で、肉体的にも精神的にも参っていた。


精神力に関してはステータスの時も耳にしていないから、恐らくその項目が無いんだろう。


それかMP=精神力という考えもあるが、昨日は少し疲れただけで、別に発狂したりする気は全くしなかった。


ギリギリまで使ったら分かんないけど、それを確かめるのは休みの日だな。


ぶっ倒れて仕事に行けませんは流石に申し訳ない。


んで…そう、仕事。


今日クエストボードの前で沢山の冒険者に質問責めにされた時の事。


やっぱりああいうのは苦手だ……。

みんな好意的だったからまだ良かったけど、理不尽に怒鳴り散らすようなやつとかがいたらと思うと…ゾッとする。


あの手のやつはホント無理……。

前世のバイト先でいたけど、ほんっとに無理……。

相手してると心が病むよ、マジで……。


「はぁぁ〜……と、いかんいかん…いらんこと思い出した……」


どうにもネガティブ思考なんだよなぁ…俺。

これも改善しないとな。


そんで、仕事はまぁしばらくは裏方で、ララさんに伝えれば受付に回されることもそうそうなくなるだろう。


流石に完全には無理だろうけど、それでも少しずつ慣らさせてくれるだけでも十分ありがたい。


んー…こんなもんかな?


とりあえず思い付くのは書いてみた。


あとは、洗濯機の様子を見てきて、静かに運動して、魔法の練習して、寝る。


そして、マグと話す!だな。

うん、あの子と話す機会は今のところこの時ぐらいしか無いからな。


…とはいえ、寝不足にならない程度には加減してもらわないとな。

仕事中何回か眠りかけたぞ……。

立ったままだというのに…まったく……。


ボロ出しそうになったのも何回かあったし…ララさんたちなら知ってるからいいけど、それ以外のスタッフさんにやっちゃったら、マグが変な子扱いされるからなぁ……。


そこまで考えたところで、部屋にある姿見が目に入る。


…少し女の子らしい動きを練習しとこうかな……。

まだ不意を突かれた時は男が出ちゃうけど、まずは動作を体に覚えさせれば自ずと言葉使いもそれっぽくなるんじゃなかろうか。


そう考えた俺は姿見の前に立つ。

その鏡に写っているのは、可愛らしいパジャマを見に(まと)った、愛らしい少女。


この少女が男っぽい言動…さらにはおっさんかよ、とツッコまれるような言動をしてたら……。


……ありだな。


そういう大人びた幼女というのも悪くない。いや、むしろ良い。


が、それは俺の都合であって、マグは普通の女の子だ。

体を返したとして、それまでの俺の言動でマグに負担をかけるわけにはいかない。


なので悪いところは直していく所存です。

まず手始めに…足を閉じよう。


こう…なんて言うんだろ…ガニ股?みたいな?俺は「ゲーム立ち」って言ってるけど、とにかく足を肩幅に開いてつま先も開いて、片足を若干前に出す立ち方を今俺はしている。


長年の癖で自然にこの立ち方になるんだよね。

「何か武道でも習ってるの?」って聞かれて初めて、おかしいのか!?って気付いた。


まぁとにかくそんな立ち方をまずやめるべく、足とつま先を閉じ背筋を伸ばして気を付けの姿勢を取る。


うん、かわいい。


さて、女の子らしい仕草と言ったが…どんな感じだ?


う〜ん…とりあえず前世の記憶を頼りに色々試してみるか……。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


「♫〜♩〜」

「マーガレットちゃん?ちょっと騒がしいけど、何してる…の……?」

「…………メ、メイカ…さん……?」


数十分後、アニメ、ゲームなどのキャラを思い出し、そのポーズを取って色々試していた俺は途中から踊り出していた。


なぜかって?

俺も分からない。


確かどっかの素敵な巫女とか、そういう方の歌姫とか想像したあたりから、鼻歌を口ずさみながら踊り出してたんだよね。

テンション上がっちゃったんだろうね。


で、その姿をメイカさんに見られたところです。


「え〜〜〜っとですね、メイカさん…これは騒いでた訳では……」

「か……」

「か?」

「かわいい……(バタン)」

「メイカさん!?」


この人すぐ倒れるな!?

ていうか扉のとこで倒れられると私外に出づらいんですが!?


「ちょっ!?メイカさん!?だ、誰かー!!ディッグさーん!ケランさーん!!」


1人じゃ運べないので助けてくださーい!!


その後、ディッグさんが来てメイカさんを担いでくれたが、なんで倒れたかに関してはボカさせてもらった。


…流石に部屋でこっそり踊っているところを見られたから、なんて言うのは恥ずかしいので……。

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