表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界で少女とまったりするために頑張る  作者: レモン彗星
第3章…鍛治コンテスト
235/435

232.説得に行こう…そして見守ろう

コウスケ「というわけでリオを拉致りに行きます」

ジル「は?」

グリム「いいねぇ、手伝うよ」

ジル「はっ?」

ララ「私も手伝うよ〜」

ジル「はぁっ!?」


てなわけで鍛治ギルドに来ました。

さっそく押し入ろうと思います。


コウスケ「こんにちはぁっ!」

親方「あぁっ!?うるせぇ!!」

グリム「おっと」


未だかつてない速度で投げられた武器を、グリムさんが魔法で軽々止めてくれた。


いやぁ…久しぶりに死を感じたね。


でもここで俺が怯えた様子を見せたら、今後ろに団子状になって震えてるこの子らが不安になるから、不敵な笑みを浮かべてそのまま仁王立ちをしておく。


ジル「荒れてるな、ガリオン」

親方「…お前らか……ガキどもを連れてなんのようだ」

グリム「いやなに。私たちは付き添いでね。用があるのはマーガレットくんなんだよ」

親方「何……?」


マグ(機嫌が悪いですねぇ…親方さん)

コウスケ(まぁ、可愛い1人娘が大変なことになってるってときにこんなやかましくしたらそりゃ怒るよね)

マグ(わざとだったんですねぇ、コウスケさん?)

コウスケ(そんなことないですことよ?)


親方「で?なんの用なんだ娘っ子?俺は暇じゃねぇんだよ」

コウスケ「じゃあ簡潔に言います。お宅の娘さんをもらいますね」

親方「…………は?」

コウスケ「じゃっ」

親方「いやいやいやいや待て待て待て待てっ!?そりゃどういうことだっ!?」


思考停止したらしい親方さんに別れを告げて立ち去ろうとすると、どうにか立ち直った親方さんに全力で止められた。


コウスケ「親方さんは忙しいようなので、グラズさんかサワコさんともお話しますのであとでそちらから聞いてください」

親方「も、問題ねぇ!どうせ身が入ってなかったから大丈夫だ!」

コウスケ「それなら問題ないですね☆」

ジル「問題しかねぇよ……」


ジルさんがボソッとツッコんだが、そんなことは気にせず俺たちは話を続ける。


コウスケ「ではお話すると、私たち子ども組でちょっと話した結果、今のリオはろくに目にしてないけど見てられないという結論に至りました」

親方「あ、あぁ……そうだな…ここ最近、アイツ外に出てないからな……そっちの娘っ子たちともほとんど会ってないな……」


ん…ってことは、今朝リオが薬をもらいに行ったことは知らない感じか。

なら、そこにはとりあえず触れないでおくか。


コウスケ「で、リオもまぁあの性格ですし、私たちもそれを知っていましたから、今まで陰ながら応援するということを続けておりました」

親方「あぁ……」

マグ「ですが、それはリオが回復に向かっているならの話です」

親方「っ…」


声のトーンを下げて放った言葉は、親方さんに多少のダメージを与えたようだ。

まぁそんなことはどうでもいいので話を続ける。


マグ「リオはかなり苦しんでると聞きました。それを知ってそのままほっとくなんてことはできません。ですが、生半可なことでは逆に彼女を追い詰めかねないことはみんなわかっています」

親方「…その上で…リオに何をするつもりなんだ……?」


言葉だけなら鋭いまま。

しかし、その顔はとても弱々しいものだった。


コウスケ(追い詰められてるのは親方さんも同じか……)

マグ(親方さん…きっと、ずっと自分のことを責めてたんでしょうね……)

コウスケ(なんだかんだ家族愛は強いからな……)


さて、そんな彼のことも救えるかもしれないかも気がしないでもない案を、満を辞して発表といこう。


コウスケ「特別なことは何も。いやまぁ特別ではありますけど、そこまで珍しいことではないですよ」

親方「勿体ぶらずに早く言ってくれ」

コウスケ「はい。え〜っと、では……またお泊まり会を開くことにしたので、リオにも参加してもらおうとしてます」

親方「…お泊まり会……?それでなんになるってんだ?」

コウスケ「では順を追って説明しましょう!」


まずリオは過度なストレスにより様々な障害が発生している。

根本的なことは本人の問題なので解決できないが、せめてそれに向き合うなり逃げるなりの思考が出来るぐらいまでには元気にすることは出来るんじゃないか。


そのための案がお泊まり会。


そもそも人は1人で悩んでると悪い方へ悪い方へと考えやすいもの。(自論)

それを止める、またはプラス方向へと思考を向かわせるための手伝いを俺たちで出来ないかと考えた。


さらに言えば、誰かとお話をするというのは、人間嫌いや会話嫌いだったり、気を遣わなきゃいけない相手だったりしない限り…まぁつまり気の置かない相手なら心が軽くなるもの。


なので俺たちが話し相手になることでストレスの緩和。

もし出来そうなら、リオの悩みやトラウマの克服の手伝いを…という作戦だ。


さらにさらに、ストレスの原因になってしまっている鍛治から離れることで直接的にストレスの緩和に繋がり、あまり休めていない体の療養も出来ちゃうというお得なプランなのだ。


親方「なるほど……わかった…おめぇさんに預けよう。どうせ俺たちじゃどうにもしてやれなかったしな……」

ジル「ガリオン……」

グリム「…それは私たちも同じようなものさ」

親方「……グラズ!」

グラズ「はい」


実は近くで聞いていたグラズさんを呼ぶ親方さん。


親方「リオのところに案内してやれ」

グラズ「はい。では皆さん、こちらへ」


どうやら納得してもらったようなので、グラズさんにリオのところに案内してもらうことに。


グラズ「リオちゃんは別の部屋で練習してるんだ」

コウスケ「へぇ…1人でですか?」

グラズ「…そうだね。その部屋は本来親方が使ってる部屋で、1人で作業に集中するための個室なんだ。でも親方は他の弟子とかの様子を見れて、いろいろとアドバイスを請われた時にも動きやすい、いつものあのカウンター近くのところにも自分用の炉と金床を置いてるから、そっちの部屋を使うのは本当に話しかけないでほしいときぐらいなんだ」

コウスケ「今は使わないからリオに貸してるんですね」

グラズ「そういうこと」


個室かぁ……。

個室に1人かぁ……。


マグ(…それって危なくないですか?)

コウスケ(だいぶ危ないね……まぁさすがに誰か近くにいるはずだけど……)


というか1人だといろいろ考え込むって言ったばっかりなのに……。

今言ったことだから、これに関してはしょうがないとは思うけどさぁ……。


なんて考えていると、2人の鍛治ギルドのメンバーが、中の様子が見れるようになっている小窓の付いた扉の前に立っているのを見つけた。


そしてグラズさんはその方向に迷いなく進んでいるので、多分あの部屋が件の個室なんだろう。


鍛治ギルドのメンバーA「あっ、グラズさん…に、ララさんとジルさんとグリムさんまで!?それにマーガレットちゃんや他の子まで……どういうことですか!?」

グラズ「あぁ、リオちゃんが心配で来てくれたんだ。それで、リオちゃんの様子は?」

A「え、えぇ……相変わらず…ですね……」

グラズ「…そうか……」


どうやらこの人たちはリオに何かあってもすぐ動けるように見張ってる…じゃなくて見守ってる人たちのようだ。


…でもその小窓……刑務所とかの独房のやつみたいでなんか見栄えが悪いんだけど……。

親方さんこれが嫌で向こうでやってるってことない?


グラズ「マーガレットちゃん。本当に誘うんだね?」

コウスケ「はい」

グラズ「…リオちゃんのこと、お願いね……」

コウスケ・マグ「(はい!)」


さて…それじゃあ行く…


A「えっちょっと待ってくださいよ!?どういうことなんですか!?」


まぁそうなるな!


コウスケ「じゃあグラズさんはこっちをお任せしますので〜」

グラズ「あっうん…わかった……」


よし!じゃあ気を取り直して…


コウスケ「いってきます!」

チェルシー「いやアタシたちは!?」


まぁそうなるな!


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


というわけでちょっと話し合った結果、子ども組だけで部屋に突入することになりました。


そうね。

話の流れ的に俺に全任せだったけど、元々はみんなで誘いに行こうぜって話だったんだから、そりゃそうよな。うん。


さてさて…じゃあまた気を取り直したところで……


コウスケ「行こうか」

みんな『……(こくり)』


緊張した面持ちで頷いたみんなに頷き返し、俺は部屋の戸をゆっくりと開ける。


そこには、泣きながら、震えながらも、金槌に手を伸ばそうとするリオがいた。


リオ「大丈夫…大丈夫…大丈夫…大丈夫……ふぅ…ふぅ…!」

みんな『(…………)』


その姿に、誰も声を出せなかった。

それはとても、痛々しい姿だったから。


だから俺は動いた。

ゆっくり静かにリオに近づいていった。


リオ「だいじょう…ぶ……だって……ぐすっ……震えんなよぉ……!怖くないから……ふぅ…!ぐすっ……!」


背後に立っても、リオはまったく気付かない。

なのでとりあえず俺はまた事故らせないために安全確認をする。


手には何も持っていない……炉も燃えてるわけじゃなさそうだし、台にも何も置かれてない……。

ここからの事故なら……驚いてぶつけることぐらいか。


ならば動きを封じよう。


俺はリオの背後から手を伸ばし、彼女が金槌に伸ばそうとしている右手の上に重ねる。


リオ「っ!?」


驚いたリオがこちらを振り向く。


ばさっ


コウスケ「ぐぁぁぁ!?」

リオ「うぉぉぉ!?」

みんな『(えぇぇぇ!?)』


近づきすぎて振り返った反動でバサッと広がったリオのショートヘアーが目に刺さった。


コウスケ「目がぁ!目がぁぁぁ!」

リオ「えっ、お、おい!?だ、大丈夫か!?」


今の今まで泣いていて目を腫らしている少女に逆に心配されるという謎の状況。

痛みとは別の理由で泣きたくなってきた。


コウスケ「おぉぉ…リオぉ……久しぶりぃ……!」

リオ「お、おう…久しぶり……いや、それより大丈夫か……?」

コウスケ「大丈夫だと信じたい……」

リオ「それダメなやつじゃね……?」

サフィール「マーガレットさん、動かないでくださいね。《彼の者の痛みを和らげよ…ヒール》」

コウスケ「おぉぉぉ…ありがとうサフィールちゃん」

サフィール「お気になさらず」


サフィールちゃんに痛みを和らげてもらったところで、俺はまだ心配そうなリオと向かい合う。


コウスケ「ふぅ…もう大丈夫だと思う」

リオ「そうか……あ〜…それで、みんななんでここに……?」

コウスケ「今日はリオをお泊まり会に誘いに来ました」

リオ「お泊まり会?」


俺の答えを聞いたリオは、寂しそうな顔で俯いて言った。


リオ「…悪いけどオレは…」

コウスケ「まぁお待ちなさいな。私が今の忙しそうな時期にわざわざ持ちかけるのに、特に理由が無いとでも思って?」

リオ「それは……いや…またお泊まり会をしたかっただけとか……?」

コウスケ「さすがにそれだけで仕事の邪魔はしないって……」


俺はパリピにでも思われてんのか。


ショコラ「リオぉ…一緒にお泊まりしようよぉ……」

チェルシー「そうだよぉ……リオちゃんも一緒に遊ぼ……?」

リオ「…………」


ショコラとチェルシーもお願いするが、リオは困ったように目を逸らしてしまう。


コウスケ「リオ。これはリオにとっても良い話だと思うの。目の下にちょこっとクマできてるし、あんまり休めてなさそうだし。この機会にゆっくりしない?」

リオ「…ダメだ……これ以上ゆっくりなんて出来ないよ……」

コウスケ・マグ「(これ以上?)」


どゆこと?


リオ「オレは…ケガしてから……帰ってきてから、何もしてないんだよ……ただずっと金槌と睨み合ってるだけで……そんなんなのに…遊びになんて行けない……もっと頑張らなきゃいけないんだ……」

サフィール「リオさん……」

モニカ「リオちゃん……」

リオ「だから…悪いけどオレは……」

コウスケ「違う」

みんな『(……?)』


どうしても断ろうとするリオの言葉を、俺は否定した。


リオ「違うって…何が違うんだよ……?」

コウスケ「リオは何もしてないなんてことない」

リオ「してないんだよ!お前らと最後に遊んでから…ずっと……何も……」

コウスケ「それは()()()()んじゃなくて、()()()()()んだよ」

リオ「……?なんだよそれ……何も変わってないだろ……?」

コウスケ「全然違うよ。してないっていうのはそもそもアクションを起こしてないことを言うの。それに対して、出来てないっていうのは頑張ってるけど無理でしたってことなんだよ」

リオ「…じゃあなんだよ……オレはもう十分頑張ってるとでも言うのか……?」

コウスケ「うん」

リオ「ふざけんなっ!」

みんな『(っ!!)』


後ろでみんながビクッとした気がする。

だが俺はそちらの確認はせずに、リオのことを真っ直ぐに見据える。


リオ「オレは頑張ってこれだってことかよ!?お前はオレに、これ以上やっても無駄だって言いたいのかよ!お前もオレに夢を諦めろって言うのかよ!」


お前()…ねぇ……。

グリムさんかジルさんか……グラズさんや鍛治ギルドの人の会話が耳に入ったか……。


…まぁ今はどうでもいい。


コウスケ「…ねぇリオ……君はバカ硬い敵も殴ってればそのうちやれるなんて言うような脳筋だったっけ?」

リオ「はぁ?」

コウスケ「そういう敵には弱点を突くなり魔法を使うなり、なんなら関わらずに会ったら逃げるなりすりゃいいってことも分かんないポンコツちゃんだったっけ?」

リオ「なんだよ急に……そんぐらい常識だろうが、バカにすんなよ」

コウスケ「じゃあなんで鍛治師への道が1つしかないと思ってるの?」

リオ「は……?」

コウスケ「道はいくらでもあるの。君が勧められたように、他の職に移る道も確かにあるさ。でもそれだっていくつもの選択肢があるわけでしょ?なら鍛治師になるって言うのだって、ゴールがそれなだけでいくつかの道があるはずでしょ?どうしてそっちに行かないの?どうして目の前の山を越えるしかないと思ってるの?」

リオ「えっ……」


俺の問いに、リオはさっきまでの威勢が嘘のように狼狽(うろた)え始める。

そんなリオに、俺はそのまま話を続ける。


コウスケ「ただ頑張ってどうにかなるなら、誰だって鍛治師になれるでしょ?毎年のように…もしかしたら毎月誰かが鍛治師になってたっておかしくないでしょ?」

リオ「えっ…いや……」

マグ(それはちょっと……)

コウスケ「おかしくないでしょ?」

マグ・リオ(「あっはい……」)

コウスケ「でも実際はそうじゃない。どうして?」

リオ「へっ?そ、そりゃあ……いくら頑張っても技術がないんじゃダメだから…じゃないか……?」


ん〜……。


コウスケ「まぁ技術も大事だね。でも、これは得意だけどこれは苦手って人、いない?」

リオ「…いるな……」

コウスケ「でしょ?その人はどうしてる?足りない技術を補おうと頑張ってるんだろうけど、他にも何かやってるんじゃない?」

リオ「…………」


俺の言葉に考え込むリオ。

そして、心当たりがあったようで、小さく頷いた。


リオ「確かに……自分の得意なことを伸ばしたりして、それが結果的に鍛治にも応用されてたかも……」

コウスケ「ね?ただただ1本の道を進むのも悪くないけど、それだけが全てじゃない。そういうときこそ落ち着いて立ち止まるのも、大切なことなんだよ」

リオ「……そうだな……うん…ありがとう、マーガレット。オレ…焦りすぎてたんだな……焦るのは良くないことだって分かってたはずなのに……」


ふぅ…どうやらリオの心を軽くすることに成功したみたいだ。

彼女の顔が少し晴れた気がする。


リオ「悪い…マーガレット……怒鳴っちまって……」

コウスケ「気にしなさんな。私も挑発じみたこと言ったしおあいこってことで、ね」

リオ「…ありがと」

コウスケ「ん♪」


だいぶ落ち着いたね。

よかったよかった♪


リオは俺から視線を外すと、今度はみんなの方を向いて謝った。


リオ「その…悪かったな…驚かせたし……凄い心配もかけちまって……」

チェルシー「リオちゃん……!うん、そうだよリオちゃん!いっぱい心配かけて!」

ショコラ「そうだそうだ!バツとしてショコラたちといっぱい遊ぶの刑だー!」

モニカ「あと私のお店でいっぱい食べるの刑だよ♪」

リオ「ははは…なんだよそれ」


コウスケ・マグ((あっ笑った))


久しぶりのリオの笑った顔に俺とマグは密かに安堵した。


マグ(これなら大丈夫そうですね)

コウスケ(だね。上手くいってよかった)


最悪強引に引っ張っていこうと思ってたけど、その心配はなさそうだ。


サフィール「あっ、では私は、体の疲れが完全に取れるまでマッサージの刑に処します」

シエル「それってもしかして痛いやつ?」

サフィール「はい♪」

リオ「ひぇっ…」

シエル「うわぁ…まぁでも自業自得よね〜」

サフィール「シエルさんもいかがですか?」

シエル「ゔぇっ!?い、いやアタシは遠慮しとこうかな!」

コウスケ・マグ「(ふふふ♪)」


リオの謝罪からまさかの刑罰重複執行の流れになり、それでも楽しそうに笑うみんなの姿に思わず笑いが溢れる。


そんな俺に、サフィールちゃんが狙いを定めてきた。


サフィール「それではマーガレットさんはいかがですか?」

コウスケ「ん〜?痛くしないならいいよ。あっでも、フルールさんにしてもらうこともあるから…どうせだからフルールさんにしてもらってもいい?」

サフィール「はい、もちろんいいですよ。フルールさんには私もお世話になりましたから」

パメラ「あっ私も手伝う!」

チェルシー「アタシも〜!はっ!メリーちゃんはどうかな?」

コウスケ「喜んで一緒にやってくれると思うよ」


あっ、そうだ。


コウスケ「出来ればユーリさんや他のみんなのマッサージもしてあげてほしいかな」

ショコラ「いいね!じゃあみんなで手分けしよう!」

コウスケ「シエルも、せっかくだしユーリさんに洋服を見せてもらったら?」

シエル「えっいいの!?」

コウスケ「ユーリさん次第だけど、多分大丈夫だよ」

シエル「やったぁ!」


ちょうど今日、この前のモデルとインタビューをした本が届いたし、ついでにみんなにそれを見せてあげよう。

やってることはナルシストみたいだけど、みんなほんとに喜んでくれるし……むしろ見せないと怒られるし……。


まぁマグの可愛い姿なんていくら見てもいいですからね!


あっ、あと確か、からあげとドーナッツも一部のお店で取り扱い始めるらしいんだよね。

今朝ハルキ(ダンマス)が言ってた。


知ってるお店だから、帰りに寄ってみんなにも食べてもらおう。

で、沼にハマってもらおう。


よし。そうと決まれば…


コウスケ「それじゃあとりあえず、こっから出よっか?」

チェルシー「そうだね。お泊まりの準備もしないとだから一回みんな帰らないとだし」

シエル「そうね。今度はしっかり着替えも持っていかないと……下着も忘れずにね……」

みんな『あ〜……』


前は何故かバッグに入ってたみんなの下着を渡してノーパン少女軍団化は免れたんだよな……。


モニカ「…マ、マーガレットちゃん……」

コウスケ「ん?なぁにモニカちゃん」

モニカ「えっと……また私たちの下着…持ってたり…する……?」

コウスケ・マグ「(もう持ってないよ!?)」


コウスケ(えっ持ってない…よね……?)

マグ(持ってないです持ってないです!あれからみんなの下着を預かった記憶なんてないでしょ!?)

コウスケ(無いよな、うん……それならいいんだけど……)


前はマグが表に出てるときに預かって、しかもひっそりと洗濯されてたから記憶になかっただけだからな……。

最近は仕事のときにもちょくちょくマグと交代してはいるけど、俺がサポートに着いてたし、そんなインパクトのあることは無かったはず……。


うん…だから大丈夫…だろう……多分……。


前科があるから少し不安になったが、今回はみんなも準備してくるし大丈夫だろうと思い考えるのをやめる。


さてと…それじゃあ一旦解散…する前に…見届けないといけないことがある。


グリムさんとジルさん…なにより、親方さんとサワコさんと、どんな話をするのかを…ね。

相変わらず面倒そうな状態の相手とはロクに会話しようとしないコウスケくん。

多少強引だけどもリオを確保したので、お泊まり会の開催が確定しました。


お風呂回…やるよ。

来週か再来週に。(まだ未定)


お楽しみに。

ではでは☆

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 〉マグ(わざとだったんですねぇ、コウスケさん?) コウスケ(そんなことないですことよ?) 〉近づきすぎて振り返った反動でバサッと広がったリオのショートヘアーが目に刺さった。 誰がシリアスを…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ