225.リハビリアイデア…と緊急連絡
その日の夜。
いつも通りマグと夢の中で会ったわけだが、昼間の件でちょっとお仕置きしたろ、と思ったため、それを実行に移した。
そのお仕置きとは…
「コ、コウスケさんに甘えちゃダメ…ですか……!?」
「そう。でも俺はマグに甘えまくります」
「えっ?じゃ、じゃあ…」
「でもマグは俺を甘やかすのも禁止です」
「えぇぇっ!?」
とまぁそんな感じにした。
要するに、マグは甘える俺に甘えちゃダメだし甘やかすのもダメな生殺しを味わう…ということだ。
くくく…可哀想だが、少しは俺の気持ちを知ってもらうぜ……。
「というわけで、まずは膝枕をしてもらうぜ!」
「えっ!えっと〜…ど、どうぞ?」
「失礼します!」
今回はガッツリ主導権を握れるからか、俺のテンションがえらい高くなっている。
だがそのおかげで普段は照れてなかなか踏み出せないようなことも出来るので気にしない。
あとで思い出してぐぁぁっ!ってなるかもだけど気にしない。
そんなこんな考えながら、俺はマグの健康的なおみ足の上に頭をゆっくりと乗せる。
そうするとこちらを見下ろすマグと目が合い、彼女は反射的に俺の頭を撫でてくれようとしてくれる。
正直かなり惜しいが、今回はその好意を止めさせてもらう。
……うん、止める…止める……うん…………止めます!
「マグ……まだ甘やかしていいだなんて言ってないぜ……!」
「あぅ…!うぅ〜!」
ぐぅ…!
めちゃくちゃソワソワしてるマグには本当に悪いが、今日は生殺しを味わってもらうために心を鬼にする。
「ほ、ほれほれ…マグのほっぺをむにらせてもらいますわよ〜……!」
「あ、あれ……?コウスケさんもものすごい我慢してません……?」
「してないしてない我慢してない」
「え、えぇ……?」
嘘です、我慢してます。
まさか秒で勘づかれるとは……やるな、マグ……!
えぇい、とりあえずほっぺむにむにじゃっ!
「んにゅ……」
「おぉぉ……」
なんという安心感……。
凄い心が落ち着くのを感じる……。
…そうだ、今後困ったらマグのほっぺをむにって心を落ち着かせ……いやダメだ。
自分のほっぺを急にむにり始める不思議ちゃんに見られてしまう。
それにマグの姿でやるのはなんか違う。
やっぱり本人にしてるからこそなんじゃないか?
よし…じゃあここだけのお楽しみということで♪
「ふにゅ……んにゅぅ……♪」
おっ…マグも甘えモードに入ってきたな。
うむうむ…いいぞぉ♪
このままのんびりと……
(おい待てコラ。今回はマグにお仕置きするんだろ俺よ。何普通にイチャつこうとしてんのさ)
なっ…!?
お、お前は……だいぶ前に出てきて以降まったく見なかったリトル俺……!?
(そうかな?自分で自分にツッコミを入れてたのはだいたい俺だぞ?)
確かに。
(な?で、どうすんの?マグ止めるの?)
う、う〜ん……。
そこでチラッと彼女の顔を窺うと、彼女は気持ちよさそうな顔でむにむにを受け入れている。
正直今止めるのはかなり酷な気が……。
(でも最初はそのつもりだったじゃん?)
そ、それは…はい……。
(…ふぅ……ならば、悩める俺に1つ、記憶の中からこの言葉を与えよう……)
な、何でしょう……?
(…自分の嫌なことは相手にもしない)
「っ!!」
「んぅっ!?ど、どうかしましたかコウスケさん!?」
「いや…ちょっと天啓が……」
「て、天啓……?」
天啓すぎて態度に出てしまい、マグに伝わってしまった。
だが…うん……そうだな……。
この言葉を地球上のどの人類も守れていなくとも、だからってマグにしていいってわけじゃない……。
うむ…どうせ最後は許してイチャつくつもりだったけど、その過程でもこの子を少したりとも悲しませてはダメだな……。
というか俺はよく見るサプライズパーティー開くために本人をハブるやーつが苦手な男だった……。
ダメじゃん……同じことしちゃ……。
…すでにやった気がしないでもないけど、今はいいや……。
もしかしたら本当に気のせいかもだし……。
やってないことでも「あれ…?」ってなるアレかもしんないし……。
…よし。
「マグ……」
「は、はい……?」
「癒しが欲しいから俺を甘やかして」
「っ!…♪〜…はいっ♪」
うん、いい笑顔!
あ〜…計画やめといてよかった〜!
と、早速マグが、さっき止められた頭なでなでを敢行。
ふわっと優しく撫でられ、俺はさらに気分が良くなる。
「♪〜」
そしてそして、あっという間に超上機嫌になった彼女に、さらに俺も上機嫌。
いやぁ〜、いいわぁ〜……♪
世の中負の連鎖とかループはよくあるけど、ちゃんと……ちゃんと……あれ?
負の反対ってなんだろ?
正でいいのかな?
光?いやでも闇の反対な感じだしな。
う〜ん…まいっか!
そんなことより今を楽しむのだ!
「マグ〜♪」
「えへ〜♪コウスケさ〜ん♪」
「ふふっ♪マグはかぁい〜なぁ〜♪」
「えへへぇ♪コウスケさんはかっこいいですよ〜♪」
「んふふふ…ありがと♪」
上機嫌になりすぎて俺のどこにあったのか分からない甘えんぼスイッチが入っている気がするが、そんなことは今の俺にはどうでもいいのだ。
羞恥心で悶えるのは明日の俺に任せた!
「ねぇねぇコウスケさん」
「うん?なぁに?」
「どうして最初は甘やかし禁止だったんですか?」
マグが純粋な疑問、という感じで小首を傾げてサラッと尋ねてくる。
なので俺もさらっとネタバラシ。
「ん〜…まぁまずはお仕置きだよね。昼間のやつの」
「あ、あぁ〜……」
はい、目を逸らさない。
「あとはまぁ……私怨」
「私怨!?」
「いつもいつもギリギリラインを攻めやがってありがとうございますこのやろう。おかげで毎日理性が死にかけてますぜ、へっへっへという私怨」
「お礼混ざってません?」
「まぁ理性以外は喜んでるから」
「へぇ〜……」
理性だけだよ?悲鳴上げてんの。
いつもありがとね。
俺の最終防衛ラインだからマジで頑張ってほしい。
「じゃあ…ほとんど喜んでるってことですよね…?」
あとマグはこうして妖しい雰囲気を出さないでほしい。
心が揺れるから。
「喜んでるけど、同時に重要な戦いを強いられていることを覚えておいてほしい……」
「むぅ…それが私のためを思ってのことだからなぁ……それを言われるとなぁ……」
と、口では納得したように言ってるが、体全体で思いっきりしょんぼりしているのが分かるマグ。
「ごめんね…俺のワガママで……」
「いえ、いつもワガママを言ってるのは私の方ですし……」
…………。
「……まぁ……今言ったけど…喜んでるのは確かだから……暴走しないようにだけ気をつけてくれればいくらでも甘えていいから……」
「……暴走……多分しますねぇ……」
するんかい。
「でも…えへへ…♪そういうことなら…甘えちゃいますし、甘やかしちゃいますね♡」
「……ん……」
さっきまでのテンションはどこへやら。
思いっきり照れてマグの顔から視線を逸らす俺。
しかしスイッチの入ったマグがそれを黙って見てるわけもなく……
「コウスケさんっ♪」
「ん……」
「ふふふ、可愛い…♪」
「っ……!」
甘やかしモードに突入したマグは、俺の頭を撫でていた手を頬に移し、そして撫で始める。
その手はとても優しくて……むしろ優しすぎてめっちゃくすぐったい。
「あの…ふふ…マグ……」
「ん〜?なんですかぁ?」
「ふふ…いや…ちょっとふふ…くすぐったいっす……んふふ…♪」
「およ?そうですか?やんわりしすぎたかな……?う〜ん、まぁいいじゃないですか〜♪ほ〜ら、さわさわ〜♪」
「んふっ…マ、マグ、待って…!ふふふふ…♪」
「さわさわさわ〜♪」
「ふふ…あはははは!」
耐えきれず声を出して笑い始める俺に、マグも楽しそうに撫で続ける。
しばらくそうしたあと、マグは手を止めるとジッと俺を見つめて微笑んでくる。
「マグ?」
「…♡」
「!」
俺の呼びかけに目を細めて答え、マグは俺に顔を近づけて軽くキスをした。
普段の生活の中ならまずありえない、上下の反転したようなキスはなんとも不思議な感じがしたが、幸せなことには変わりはなかった。
「えへへ…♪なんだか変な感じですね…♪」
「確かに」
マグもやっぱり違和感を感じていたようだ。
「マグって柔らかいよね」
「そうですねぇ…昔から割と柔らかいんですよね」
「怪我しにくくていいねぇ」
「あはは、確かにそうですねぇ♪」
そんなこんな少しの間雑談を楽しんだのだが、ある程度話したあと、2人ともに何も喋らない時間が流れた。
とはいえ、気まずさや緊張感、不快感などは一切無い。
とても穏やかで、心地よい時間が流れていく。
そんな中、マグが静かに話しかけてきた。
「…コウスケさん」
「うん?どうしたの?」
「お昼に、ショコラたちに私のことを話したじゃないですか」
「…そうだねぇ」
どうやら真面目な話のようだ。
俺は若干あった眠気を振り払い、マグの話に集中する。
「それで、みんながいっぱい慰めてくれて、そのあと有耶無耶になったじゃないですか」
「…なったねぇ……」
死ぬほど恥ずかしかったよ……。
「それで私…みんなが泣いてまで慰めてくれたことは嬉しかったんですけど……」
「けど?」
「……やっぱりこのままじゃいけないなぁ…とも思って……」
「…なるほど……」
みんなに泣くほどの心配をさせるのが気になるのか……。
…まぁ気になるよね……。
俺の頭を撫でていた手も止め、マグは話を続ける。
「メイカさんやショコラたちとは普通に話せるようになりましたし、ララさんやハルキさん、ココさんたちともお話出来ましたけど、他の人たちとはまだちょっと……」
「まぁ…そう簡単に解決することじゃないからねぇ……」
「はい……それはわかってるんですけど……早くどうにかしたいなって……」
「そっか……」
とはいえ、荒療治とかはやりたくないし、そもそも俺も上っ面を取り繕えるだけでコミュ力が高いわけじゃないから、効果的なアドバイスの1つも出来ないし……う〜ん……。
原因を潰すのが1番なんだけど、現状アイツはどこにいるかも分からん状態……。
そもそも殺れる準備もしてないのだから今のところはます無理……。
となると、やっぱりゆっくり慣れていく…が1番になるんだけど……それは今彼女がほしい答えじゃないだろう。
そのことは分かってるんだし、わざわざ聞いてきたってことは、誰かに弱音を吐いてスッキリして、名案があったら儲けもの…ぐらいの感覚で言ったんだと思う。
誰かに聞いてもらうだけでも割とスッとするからね。
まぁ弱音を吐くのも勇気がいるんだけどね……しかも望む答えじゃないとまた溜まっちゃうし……。
聞いてくれるだけで…と思ってたのに、相手が違う答えを出すとモヤっとするのはなんなんだろうねぇ……。
わがままな体だねぇ……。
まぁそんなことよりも、今はマグですよ。
「…そうだなぁ……それなら…ちょっと仕事やってみる?」
「えっ?」
「ちょっとね?ほんとちょっとだけ。それで同じ職場の人たちと話せるようになって、慣れてきたら他の人たちと話せるのを目標にして…っていくのが1番いいかなって思って」
「なるほど……それなら確かに、ゆっくりと…それでも確実に克服は出来ますね……」
そう。
これならゆっくりと慣れていくという手段を取りつつ、着実に進歩しているという感覚も分かりやすい。
それにこの案なら、万が一のことがあってもチェルシーやララさんたちの助けが借りられる。
アフターケアもバッチリ。
そういうこともあって相手が納得しやすいのも良い。
モヤっと感を感じさせず、さらに親身になって考えてくれた…別の案を出してくれた…ということで好感度のアップも図れる。
が、そんなことよりやっぱり前者2つの存在が大きい。
自分の成長を感じるのと、周りの人の助けって大事だよほんと。
そしてこの案はどうやら、マグのお気に召したようだ。
「ありがとうございますコウスケさん!私、頑張ってみます!」
「うん。いざとなったら俺やララさんたちが助けるから、自分の好きなようにしてみ」
「はい!」
元気のいい返事をするマグはとてもすっきりした顔をしていた。
元気になってよかった。
やっぱマグは笑顔が1番だよ。
ちなみに照れ顔と妖艶な笑みも同率1位で好き。
マグの悩みを解決策を出せたことと、さっき散々笑って感じた心地よい疲労感で俺があくびをすると、マグは聖母のような笑みを浮かべ優しく話しかけてきた。
「コウスケさん、もう寝ちゃいますか?」
「ん〜…そうだねぇ……ちょっと眠いかな……」
「そうですか……ふふふ…♪」
「…?マグ……?」
眠気と戦う俺とは対照的に、マグは何か楽しそうにくすくすと笑い始めた。
「いえ、いつもは私の方が先に寝ちゃうので、なんだか新鮮だなぁって」
「あ〜……」
確かにそうかな……いや…例外もあったような気が……。
まぁでも、マグの方が先に寝る時のほうがほとんどなのはそうだね。
「ふふ…♪コウスケさん、ありがとうございます♪」
「ん…いや、大したことじゃないよ」
「えへへ…それでもですよ♪」
「…ん……」
マグの笑顔は好きなんだけど、それをまっすぐ向けられるのはいつまで経っても慣れない。
それで顔を逸らしてしまう俺に、マグはクスリと笑うと、俺の頭を再び撫で始めた。
「コウスケさん、今日はこのまま私がぐっすりさせてあげますね♪」
「…ありがと……」
「ふふふ♪おやすみなさい、コウスケさん。良い夢を♪」
「ん…おやすみ、マグ……」
でも良い夢ならもう見てるよ…と言うかどうしようかとちょっと悩んだのも束の間、俺の意識はだいぶ深いところに沈んでいて。
「…ん……♡」
マグが2回目の反転キスをしてくれたところで、俺は完全なる眠りについた。
「ふふ…可愛いなぁ…♡よしよ〜し……♡」
翌日、自分でもビビるほどぱっちり目が冴えた。
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それからちょこっと日にちが経って次の休日……をみんなと遊んだ次の日の午後。
俺はショコラちゃんたちと昨日のお休みの日のことを話していた。
ちなみに俺の案の通り、マグは少しずつ仕事を学んできている。
まだ他のスタッフさんとだと緊張が取れない感じだが、それでも着実に成長しているのが分かる。
マグ…立派になって……!
閑話休題。
チェルシー「昨日も楽しかったね〜!」
パメラ「うん!いろんなお洋服が着れて楽しかった!」
ショコラ「でもリオは遊べなかったねぇ……」
チェルシー「そうだね……やっぱりリオちゃんとも遊びたかったなぁ……」
パメラ「だね……お洋服にあんまり興味の無さそうなリオにいろんな可愛いお洋服を着せたかったなぁ……」
コウスケ・マグ・チェルシー「(「わかる〜」)」
ショコラ「やめてあげて……あれすごく恥ずかしいんだからぁ……!」
はい。
口ぶりで分かる通り、昨日はファッションに少し無頓着なショコラちゃんを、チェルシーと服に対して熱い感情を持つシエルが可愛い服を着せようとして、純粋にその姿が見たい俺とマグ含め他6名が後押しした結果、ショコラちゃんは着せ替え人形になり、他のみんなもそれぞれ気になる服を着てみる…というプチファッションショーが開催されました。
俺の部屋で。
俺の服で。
それに気づいたとき、なんとも言えない気持ちになりましたとさ。
あと同性で友だちだからしょうがないとは思うけど、相変わらず脱ぐときに躊躇いがないのはどうなんだショコラちゃん。
あと君は持ちなさいチェルシー。
モニカちゃんとサフィールちゃんぐらい照れなさいよ。
ていうか旦那以外の男の前で堂々と脱ぐのやめなさい。
ハルキはほんと知ってるのこれ?
なおサフィールちゃんは絶対着れないので、冒険で不在のメイカさん、ユーリさん、そしておやつを作ってくれたフルールさんの服を持ってきて着せました。
許可はフルールさんがくれた。
ただ、ユーリさんの方は前にローズさんにもらった服があるのでそれでよかったのだが、メイカさんの方はそもそも部屋がカオスだったので、部屋に入ることなくそっ閉じした。
フルールさん曰く、「無力さを痛感した」とのこと。
俺たちはフルールさんを全力で労い、一緒にファッションショーを楽しんだ。
そんな昨日のことを振り返り、やはりリオとも遊びたかったなぁ…と思っていたとき。
テレフォンオーブに着信があった。
朱色だから…鍛治ギルドだな。
チェルシー「あっ、ちょっと行ってくるね」
パメラ「うん」
チェルシーが向かったので、俺たちはなんの連絡かと予想を立ててみる。
コウスケ「鍛治ギルドからかぁ……何か発注ミスとかあったかな?」
ショコラ「依頼のってこと?」
マグ「そうそう。他に鍛治ギルドから来そうなのって思いつかないし……」
パメラ「そうだねぇ……あっ、それか鍛治ギルドからの依頼があるとか?」
コウスケ「おっ、なるほど」
ショコラ「う〜ん…どっちにしろ、お仕事が入るかな?」
コウスケ・パメラ「「そうなるね」」
ショコラ「よっし!頑張ろう!」
パメラ「うん!」
ここで「やだな〜」ってならないのが凄いよねこの子らは。
現代人はみんな「やだな〜」ってなるのに。(偏見)
なんでだろう?
やりがいの問題かな?それとも職場環境?
まぁどっちも元の世界よりも数段上だとは思うよ。
めっちゃ働きやすいし、なんなら楽しいもん。
仕事が楽しいって相当だよ?(個人の感想です)
ショコラ「ん…?」
パメラ「どうしたの?」
ショコラ「なんか…チェルシーの様子が変な気がする……」
コウスケ・マグ・パメラ「(「えっ?」)」
ショコラちゃんの言葉に俺たちもチェルシーの方を見ると、確かに何かショックを受けているような雰囲気がする。
パメラ「どうしたんだろう?まさか何か失敗しちゃってたとか?」
ショコラ「えぇっ!?どうしよう……」
コウスケ「…いや…なんとなく違う気がする……」
マグ(はい……何かもっと…深刻な感じな気がします……)
そうだ。
チェルシーの今の様子は、仕事でミスをしたから落ち込んでいる…というよりも、電話で急に身内の事故を知らされて冷静になろうと必死になっているような……。
コウスケ(……猛烈に嫌な予感がしてきたんだけど……)
マグ(えっ……そ、そう言われると私も不安になってきました……)
あっと。
マグまで不安にさせちゃった。
こういうことこそ心の奥底でつぶやくだけに留めとかないとなっと……チェルシーが出てきたな。
…物凄い動揺してるな……。
ここは優しく…やさ〜しく尋ねてみよう。
コウスケ「チェルシー…?どうしたの…?」
チェルシー「……リ、リオちゃんが……」
コウスケ「リオが?」
チェルシー「……鍛治の練習中に大怪我したって……」
4人「(えっ……)」
チェルシー「それで、医療ギルドに運ばれたって……グラズさんが……」
……ほんとさぁ……。
嫌な予感ほど的中するのやめてほしいよね……。
次回、三章の本題へと進んでいきます。
なおクリスマスなお話を投稿する予定はありません。
…季節ネタやりたいけどね〜!
物語内で辻褄合わせるのとかがねぇ〜!
あとシンプルにネタが思いつかん……。
…もういっそのこと、全てをポイした頭空っぽにして読んでねなモノにするか……?
まぁそれは置いといて。
また来週、ではでは。




