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異世界で少女とまったりするために頑張る  作者: レモン彗星
第3章…鍛治コンテスト
223/436

220.オツロパ道具店…プレゼント選び

お待たせしました。

次の休み。

朝早くにフルールさんに助けてもらってスッキリしたこの日、俺はみんなとの約束通り、《オツロパ道具店》にみんなでメイカさんたちへのプレゼントを探しに行った。


時刻は午後。

今回は昼ごはんは各自で済ませてから冒険者のギルド前に集合ということにしたのだ。


理由はこの子。


リオ「へぇ…こんな店があったんだな」

パメラ「あれ?リオは知らなかったの?」

リオ「あぁ。こっち側はそんなに来ないし、遊びに行くにしても大体モニカん家かどこかのギルドかだったからなぁ……」

コウスケ「そのよく行く場所リストの中に、ウチを入れてくれてもいいんやで?」

リオ「…まぁ…機会があればな……///」


そう、前は忙しくて遊べなかったリオがいます!

午前中は練習、午後に気分転換がてら遊びに応じてくれたのだ!


やったね!

そっぽ向いてるけど耳がちょっと赤いぜ!可愛いね!


ちなみにメンバーはいつものみんなと、ユーリさんです。


実はこの前襲撃された日の夜。

そのことをメイカさんたちに報告したら、まぁ当然ながらめちゃくちゃ心配されて、四六時中離れない!とか言い出したからな……。


さすがにそれは…って止めてくれたけど、せめて休日に出かけるときぐらいは誰かがついてた方がいいって結論になったんだよね……。


でも今日はユーリさんを含む寮のみんなへのプレゼントを買いに来てるのだから、出来ればユーリさんたちには来て欲しくなかったんだけど……。


どうせマグと相談するのは心の中だし、さすがのユーリさんも心の中までは分かんないから大丈夫だろ、ということで諦めた。


ちなみに何故ユーリさんなのかは、ユーリさんが1番危機察知能力が高いことと、モニカちゃんたちと同じ女性であること、さらにみんなと仲がいいことから選ばれた。

やはりユーリさんは強い。


なおメイカさんも一流冒険者なので戦闘面や危機管理に関しては頼りになるのだが、やはり獣人であるユーリさんの方が素の能力が高いことと、ショコラちゃんたちいとかわゆき者たちを見て平静でいられず不審者になりかねないというリスクを持っているということで外された。


さすがのメイカさんでもそんなだらしないところを外でするとは…と思ったが、ギルドで散々タックルハグを受けているのですぐに思い直した。


なんならストーカー紛いの前科もあるからなぁ…あの人……。


なのでユーリさん。

まぁ必然である。


だがまぁしかし…この子らに手を出そうとした時点で俺が滅ぼしてやるがな。

こっそり身体強化魔法で聴力上げてるから、人混みの中でもヒソヒソ話がかろうじて聞けるぜ……多分な……。


誰もヒソヒソ話してなかったのか、特にそういうのは聞こえなかったから実証出来てないんだ……不安だわ……。


リオ「?どうしたんだマーガレット?」

コウスケ「んにゃ…何があるかな〜って想像してた」


言い訳は完璧なんだけどな〜。


パメラ「楽しみだね〜♪」

ショコラ「うん。それにみんな喜ぶと思うよ!」

ユーリ「喜ぶって?」

ショコラ「ふぁっ!?ななななんでもないよ!」

ユーリ「そ、そう……?」


危ないなぁ…ショコラちゃん……。


そこにすかさずチェルシーがフォローを入れる。


チェルシー「ま、まぁでもほら。何か可愛いものがあって、それをマギーちゃんが着けて帰ったら、メイカさんとか喜ぶと思うよ?それこそいつもみたいに飛びついて可愛い〜!って」

コウスケ「あれほんと毎日やってくるからなぁ……」


マジでデイリーミッションなの何なの?

ゲームでミッション消化のためになんらかの犠牲になってるキャラってこんな感じなんだなぁ……。


ごめんね……オートで流しまくってごめんね……。

だっていちいち手動でやるのは面倒なんだもん……。


サフィール「マーガレットさん……魔法で治せるとしても、1度本当に大丈夫か検査した方がいいかもしれませんよ?」

コウスケ「怖いこと言うなぁ……」

サフィール「…たとえちょっとのことでも、大きなことに繋がることもあるんですよ?」

コウスケ「はい、すみませんでした」


さすがサフィールちゃん、医療のことには妥協を許さない……!


シエル「…ねぇ、そろそろ入らない?」

モニカ「あんまりずっとお店の前にいると迷惑になっちゃうよ…?」

リオ「っと…そうだな、悪い」

コウスケ「ごめんね。それじゃあ入ろっか」


話が盛り上がってしまったが、ここは店の前。

シンプルに迷惑千万。

ごめんなさいね。


さて、店の扉を開け中に入ると…


コウスケ・マグ「(おぉ…!)」


早速今回のお目当てである魔道具が並んでいた。

それと店員らしきお姉さんが2人。


店員A「いらっしゃいませ〜…ってあら!?マーガレットちゃんじゃない!?」

店員B「えっ!?ウソッ!?本物!?」

シエル「…有名人ね」

コウスケ「あはは……」


なんか…芸能人になったみたい……いや、モデルとかしてるし、割と間違いではないかも?


店員B「可愛い〜!」

店員A「あ、あの!サインお願いしてもいいですか!?」

コウスケ「サ、サインですか…!?」

店員B「あっ!わ、私のもお願いします!」


郵便物受け取りのときと何かの書類ぐらいにしか書いたことないんじゃが!?

それすらもシャチハタとかで済ますんじゃが!?


つまりろくに書いたことないのさ!


店員A・B「「……(ドキドキ)」」


でもこんな期待に満ちた視線を寄越されたら断れないのさ!!


コウスケ「…えと…いいですよ……」

店員A・B「「やったぁ〜!!」」


子どものようにはしゃぐなぁ……。

そんなに喜ばれると、こっちもなんだか嬉しくなってくるよ……。


ユーリ「さすがマーガレットだね♪」

リオ「甘いなぁ…マーガレットは」

サフィール「そこがマーガレットさんのいいところでもありますけどね♪」

モニカ「うん…!優しいね…!」

シエル「…サインかぁ……」


やめなさい、照れて手元が狂っちゃうでしょうが。


店員B「あ、あの、ユーリさん…ですよね……?」

ユーリ「えっ?あっはい…そうですけど……」

店員B「そ、その……ユーリさんのサインも頂けませんか!?」

ユーリ「えぇっ!?私サインなんて書いたことないよ!?」

店員A「あっあっ…私からもお願いします!」

ユーリ「えぇぇぇ!?」


イェイ、ユーリさんナカーマ。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


さてさて、店員さんたちを大喜びさせたところで、みんなで思い思いに…いざ、物色!


ん〜…向こうにあるのは家電系統の魔道具かな?

あの冷蔵庫とかは見覚えあるし、多分そうだろう。

じゃあこっちの小物のやつを中心に見てこうかな……。


どれどれ……これは…もしかして、卵割り機か……?

隣のは……レモン絞るやつ……?

あっ…これは……どこぞのお料理チャンネルでレギュラー落ちした粉砕機……。

あそこのは赤い拳だったな……。


いかん…ちょっと悩む……って違う違う。

今日はプレゼントを見に来たんだよ。


とはいえ…ん〜……どうしよう……。

家電は大体初期配置で揃ってるからこっちを見たのに、あれば便利どころか、あってもまぁ…気分が乗れば?な奴らが大半を占めてるなんて……。


…ってかレモン絞るやつは別に魔道具にしなくても良くない?

何?魔力を流すとドリルしてくれるの?

どうしようちょっと見たいかもしれない。


ショコラ「見てみてマグ〜!これなんだろ〜?」

コウスケ「ん〜?」


ショコラちゃんに呼ばれて行くと、そこには透明なケースがあった。


凄い見覚えがある。

主にコンビニで。


ショコラ「冷蔵庫…かな?」

コウスケ「…いや…これは多分…逆じゃないかな…?」

ショコラ「逆?」

店員A「わっ、凄い!よくわかりましたね!」


悩む俺たちに店員さんが話しかけてきた。


A「それはねぇ、《ホットケース》っていうの」

コウスケ・マグ・ショコラ「(「ホットケース…」)」


なんでそれが売ってんの……?

買う人いるの……?


ショコラ「あっ!これに入れておけば好きなときにあったかいものが食べられるってこと?」

A「そう!さすがに出来たてには負けちゃいますけど、それでもあったかいお料理が食べられるのは嬉しいですよね?」

ショコラ「うん!よくご飯の時間に間に合わなくて、冷たくなっちゃったご飯を食べてたから、それが無くなるだけでも十分嬉しいなぁ……」


(…なんでそんなことになってんの?)

(あ〜…昔はよく日没まで遊んでて、たまにちょっと遊びすぎることもあったので、そういうときのことじゃないかと……私も何度かやって怒られましたねぇ……)


「懐かしいなぁ……」と思い出に(ふけ)りだすマグ。


…まぁ確かに…冷たい弁当ってあんまり美味しく無いよなぁ……。

親に作ってもらう(ウインナーとか唐揚げとかで)茶色強めな弁当はバクバク食ってた気がするんだけど、コンビニとかスーパーのやつは温めないと「なんだかなぁ…」ってなるんだよね……。

不思議。


そう考えると、あったかいものが食べられるのはいいよなぁ。

冷蔵庫の反対版なわけだし、使う機会も……。


……あるかなぁ……?

別にわざわざそれに入れてなくてもレンジでチンすればいいだけだし……。

それすらも面倒な人にはいいかもだけど……それ以外だと店をやってる人か、趣味とかで欲しいなぁって人ぐらいしか買わないんじゃ……?


ショコラ「う〜ん……でも高いね……さすがにお小遣いじゃ買えないよぉ……」

コウスケ「それにこれを動かす魔石のことも考えないとだから、実際はもっと掛かるよ?」

ショコラ「うっ…そうだよねぇ……」


ガス代や電気代と同じように、これらのものを使うには魔石代が掛かる。

まぁこれはモノを変えればいいだけなので、元の世界のやつらよりは安上がりではあるものの、それでもやはり子どもが払うにはかなりお高い。


コウスケ「というか、このサイズだとナバロさんの許可とかいるんじゃない?」

ショコラ「はっ!確かに!?」


借り暮らし中の教会にいきなりこれを持ち帰っても多分困られるよ?


ショコラ「うぅぅ……ショコラもお礼出来るかなって思ったんだけどなぁ……」

コウスケ「お礼に家電はなんか違う気が……」


……するねぇ…うん……。

それに気づかずに見て回ってたおマヌケさんが私でごぜぇますよへっへぃ。


まぁそれはともかく、せっかく紹介してくれたのに断っちゃうわけだし、キチンとお礼と謝罪をしないと。


コウスケ「あ〜っと…そういうわけなので、これはちょっと見送りということで……」

A「あぁいえいえ!ご家族の方の了承は大事ですし、言ってることは全部正しいので大丈夫ですよ!」

コウスケ「そう言っていただけると助かります……」


(う〜ん……今のところ、コレ!っていう物が無いですねぇ……)

(うん……なんというか、プレゼントにするにはなんか違うような気がするものばかりでねぇ……)

(まぁでもほら。ここら辺にはキッチン周りの物が集まってるってだけかもしれませんし、他にもいろいろありますから、きっといい物が見つかりますよ!)

(うん、そうだね。今度はあっちの方見てみよっか)

(はい!)


その後…


モニカ「魔道式の(はかり)…?普通のとどう違うんだろう…?」

コウスケ「針じゃなくて数字で見れるから、より正確に分量を(はか)れるんだよ」

モニカ「へぇ〜…!」


ユーリ「わっ凄いよマーガレット。このお鍋、魔力を込めて蓋をしておけば一晩置いてもあったかいままなんだって!」

コウスケ「へぇ〜、それは凄いですねぇ」

ユーリ「ねっ!あ〜でもウチは基本的にご飯はそのときに全部食べちゃうから、意味ないか〜」

コウスケ「そういえば余ったことないですねぇ」

ユーリ「みんなおかわりいっぱいするもんね〜」

コウスケ「料理が美味しいからですよ〜」

ユーリ「あはは、ありがと♪」


リオ「ん…チェーンソー…?そういえば前にオヤジがぶつくさ言いながら楽しげに作ってたけど…もしかしてこれか?でもこれ、ノコギリとどう違うんだ…?」

コウスケ「それはスイッチを入れると刃が高速回転して、オノよりも楽に木を切れるんだよ」

リオ「へぇ〜、ノコギリとはそもそも使い所が違うのか……って、なんでマーガレットが知ってるんだ?」

コウスケ「どこかで聞き(かじ)ったのさ☆」

リオ「ふ〜ん」


シエル「ねぇ、これメリーにいいんじゃない?」

メリー「……黒いメガネ?」

シエル「さんぐらす…って言うらしいわよ?太陽の眩しさを抑えてくれて、これ自体に頑丈で柔軟になるように魔法がかかってるから壊れにくいらしいわよ?」

メリー「…おぉ……!これ、ママにもあげる…!マグ、マグ!」

コウスケ「うん、聞こえてたよ〜。じゃあそれ2つ…いや、私の分も含めて3つ買おう」

メリー「……ありがとう♪」

シエル「…えっなんでマーガレットも買うの?」

コウスケ「趣味かな☆」

シエル「そ、そう……」


パメラ・サフィール「「う〜ん……」」

コウスケ「どったのおふたりさん?」

パメラ「あっマグぅ……」

サフィール「マーガレットさん…実は、パメラさんが風除けの魔法が付いたイヤリングを見つけたんですが……」

コウスケ「風除け?」

サフィール「あっそうです。これを付けてると自分にかかる風が軽減されるんですよ。強風でもそよ風ぐらいになるらしいです」

コウスケ「へぇ〜」

パメラ「ほら、私たちの制服ってスカートでしょ?それにサフィールちゃんも帽子とか飛んだら困るだろうし、あったらいいかも…って思ったんだけど……」

サフィール「その…イヤリングですから、着けるには耳に穴を開けないといけなくて…それがちょっと……」

コウスケ「あ〜…なるほど……それは確かに。ん〜…それって、ネックレスとかに引っ提げたらダメなの?」

サフィール「えっと…出来ないことは無いですけど……イヤリングである必要性が無くなっちゃいますね……」

コウスケ「あぁ、うん……それはそうだね……」


チェルシー「マギーちゃんマギーちゃん!凄いもの見つけちゃった!」

コウスケ「凄いもの?」

チェルシー「うん!軽くて丈夫で透明なナワ!」

コウスケ(ビニール紐をまとめたみたいなやつだなぁ……)

チェルシー「麻縄みたいにケバケバしてないし、凄く小さくまとめられるから場所も取らないし、凄いねコレ!」

コウスケ「あ〜、そうだね。結構スリムだよね。でもチェルシー、麻縄なんて使ってるの?」

チェルシー「あっ、あたしじゃなくてシャル姉が主にね。お兄ちゃんに縛られるのがもがが…」

コウスケ「そういうのは言ってやりなさんな……」


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


ふぅ……。


(ある程度ザックリ回ったけど、今のところフルールさんにあげる物しか決まってないな……)

(そうですねぇ……でも風除けのイヤリングは良さそうでしたよね)

(あぁ…あれは良いよね。ああいう感じの物が他にあればプレゼントにいいかも)

(はい。それじゃあ今度はその辺りを重点的に見てみましょう?)

(うん)


というわけで、パメラちゃんとサフィールちゃんが見ていた辺りに移動。

ちなみに2人はリオと一緒に芝刈り機的な魔道具を見ていた。

ほんといろいろあるなここ。


(おっ、さっきのイヤリングだ)

(じゃあこの辺りですね。う〜ん…キレイなアクセサリーがいっぱいですね〜♪)

(うん。良い物がありそうだね)

(探しましょ〜♪)

(お〜♪)



(あっコウスケさんコウスケさん。今のチョーカーは?)

(うん?これ?)

(それですそれです)

(これは…癒しの魔力を増大させる力が編み込まれているらしいね)

(じゃあケランさんにピッタリですね。う〜ん…でもケランさん…チョーカーとかどうかなぁ……?)

(まぁ慣れてる気はしないかなぁ?俺も最初は慣れなかったし…なんなら今でもちょっとソワソワするし)

(首にキュッて着けると、なんだか落ち着かないですよね〜)


見てる分には可愛くて好きなんだけどなぁ……。

首元を少しでも圧迫するのってスッゴイ落ち着かない……。

髪を切るときに美容院で首に布を巻かれるのもちょっとソワソワするもん。


(あっでも、アクセサリーは身につけていればいいんですよね?)

(ん…そうらしいけど……)

(だったら大丈夫だと思います!チョーカーなら腕輪に見えなくもないですし!)

(えっ…う〜ん……?)


まぁ…オシャレなのは変わんないけど……。


(いややっぱりチョーカーを腕に巻いてる人って変じゃない?)

(最悪!最悪の場合ですから!他に良さそうな物があったらそっちにしましょう!)

(オッケー。じゃあこれも保留ね)


というわけで、NEXTアクセサリー。


(おぉっ!この髪飾り、受ける衝撃を軽減する効果が付いてるじゃないですか!)

(衝撃な〜…バカにならないもんな〜……)

(ほんと…今でも思いますよ。コウスケさんはよくあれを防げたなって……)

(直感って馬鹿にできないんだなぁ……)


ルーク戦で被弾した時のことを思い出し、少し遠い目になる俺たち。


いやほんと怖かったよあれは……。

凄い吹っ飛んだもん……。


しかもあれ、闘技場で貸し出してる杖だったからよかったけど、自前のものだったら、買ってもらって1週間でへし折られるという苦行だからね……。

めちゃくちゃ落ち込むと思うよ……。


まぁそれはともかくとして…


(これは前衛のディッグさんにあげようか)

(ですね!髪飾りだからそんな違和感を感じることもないでしょうし、きっと喜んでくれますよ!)

(うん、きっとそうだね)


というわけでこれは買い。

ほんじゃあお次…


(ん…琥珀……)

(コハク?)

(うん。その腕輪に付いてる黄色い石。それが俺の知ってる宝石に見えたんだけど……まぁ魔石だわな)

(へぇ〜、確かにキレイですねぇ〜。それはどんな効果が付いてるんですか?)

(え〜っとねぇ……土属性魔法の使用時、魔力を一部肩代わりして消費を抑える…だって)

(わっ、いいじゃないですか!メイカさんって確か風と土を使うんでしたよね?)

(確かそうだね。うん、デザインもいい感じだし、メイカさんにはこれを送ろうか)

(はい!そうなるとあとはユーリさんですね)

(あとケランさんに良さげなやつもだね。まだ保留しただけだし)

(ですね。ケランさんなら回復系か…適性である光属性の補助があればいいですね)

(それかディッグさんと同じ前衛らしいし、守りの効果でもいいね)


というわけでその辺に目星を付けつつ探し続ける。


ん〜…ん〜……おっ…?

あの赤いのは鈴…かな?


(赤い鈴なんて珍しいねぇ)

(スズって、その丸くて切れ込みみたいなものが入ってるそれですか?)

(そうそう。初めて見た?)

(はい。それはどういうものなんですか?)

(これはねぇ、この中にちっこい玉が入っててね。揺らすとチリンチリン音が出るんだよ)

(へぇ〜)


マグに説明しながら鈴を手に取る。

そうすると、早速鈴は音を鳴らした。


チリンチリン…♪


(おぉ…キレイな音ですね♪)

(でしょ?この音で癒される他にも、これを身につけとけば目印に使うこともできるんだよ)

(なるほどぉ!この音がしたら近くにいる、しないときははぐれちゃってるってことですね?)

(その通り。んで、この鈴ももちろん魔道具だから特殊効果もあるわけで…え〜なになに……?ふむ……へぇ…この鈴自体が魔石で出来てて、身につけてると筋力上昇の効果があるって!)

(すごいですね!あっでも…音に魔物が寄ってくる…とも書いてますね)

(まぁ戦場でチリンチリン鳴ってたら気になるよなぁ……)

(でも丸ごと魔石で出来ているから効果は高いんですね)

(ぽいね。ん〜…逆にいえば、敵を呼び寄せるから稼ぎやすくなるってことでもあるし……それにこれ…)


((ユーリさんに似合いそう))


(だよねぇ)

(ですよねぇ)


やっぱりマグも思ってたか〜。

ん〜……うん。


(これにしよっか)

(はい。いいと思います♪)


ユーリさんへのプレゼントも決まったので、あとはケランさんへのプレゼントを決めようと台を見ていく。


その途中、気になる効果を見つけた。


(危険を知らせる魔法が込められており、魔力を流すと大きな音とともに魔力の波動を広範囲に広げ、危険を知らせる…か……)

(魔力の波動って……?)

(う〜ん……?)


大きな音は、いわゆる防犯ブザーみたいなもんってことだと思うけど……波動……?

スタンダードとか衝撃とかライトニングとかバイドウェーブとかのあの波動……?


……あれとはまた別かな……?

どっちかっていうと、しんそくとボーンラッシュを覚えるあっちの方かな?

これも違うかな?


まぁそれはいいとして…ふぅむ……魔力の波動を広範囲に広げる…だから……あれかな?

ソナーみたいなもんかな?

音でなんかいろいろ分かるアレ。

もしくはコウモリとかが持ってるような超音波的な……音()


解決したわ。

多分これだわ。


問題は…


(魔力の波動ってどんなもんなのかってことがなぁ……)

(?)

(いやぁ…ある程度想像は出来たんだけど…それだと、ちょっとでも威力あると被害が周りに出るな〜って思ってさ)

(う〜ん……よくわからないですけど、多分これを使うときはそんなことを気にする余裕は無いのでは?)

(ごもっとも)


そこに気付くとはマグ…やはり天才か。


さて…とはいえ実はもう発注してるんだよな……。

襲撃を受けた次の日にハルキと話したときにお願いした。

なんなら向こうから提案された。

ハルキも俺と同じ心配をしてたみたいだ。


それは、他の子たちに危害が及ばないかということ。


目標である俺に直接害を及ぼすだけならまだいいけど、ダメだと思ったら俺が苦しむこと…つまり友だちや身内に手を出そうと考えるなんて、よく見ることだから。


まぁそれは基本的に二次元の話なわけで、現実だと何かあって恨みを抱いた…のにも関わらず、関係ない人にやつ当たりして「むしゃくしゃしてやった。誰でもよかった」なんて事件が毎日のように流れてたわけで……。


誰でもよかったじゃねぇよ、お前を苦しめた奴に矛先を向けろよ。

大体「誰でもよかった」って言ってるわりにはそのほとんどが女・子ども・老人狙いのチキンアタックだし……ほんっと迷惑。


やるならマジで当人だけにしろよ……。

少なくともやつ当たりはやめろよ……。

そもそも殴るなら衝撃を吸収して周りに悟られにくい布団とかクッションにしとけって……。


あ〜……こほん。


まぁとにかく、危険があるってことで、ハルキお手製の防犯グッズを作って支給してくれるらしいので、とりあえずこのアクセサリーはいいかな。


そのあとしばらく見て周り、結局ケランさんにはあのチョーカーをプレゼントすることにした。


庶民向けとはいえ魔道具は魔道具。

そこそこのお値段がしたが、お金を稼いで大半を貯金していたので問題なく払えた。


会計が終わり、みんなとお店をあとにする。


みんなを待たせて悩みまくったことに「しまった…」と思ったが、何人かちゃっかり買い物を済ませてる子がいて、買ってない子もその子たちと楽しそうにきゃっきゃしてたので安心した。


そんな買い物終了組の中で1人、魔道具を大量に購入した俺に、チェルシーが話しかけてきた。


チェルシー「マギーちゃん、いいのは買えた?」

コウスケ「うん。喜んでくれるといいんだけど……」

サフィール「きっと喜んでくれますよ」

ユーリ「えっ?マーガレット、誰かへのプレゼント買ったの?」


話を聞いていたユーリさんがひょっこり入ってくる。

俺はチェルシーとサフィールちゃんと目を合わせたあとユーリさんに向き直り、声を揃えてひと言。


コウスケ・チェルシー・サフィール『まだ内緒です♪』

ユーリ「えぇ〜!」


そんな俺たちのやりとりに、事情を知っているみんなはクスクスと笑ったが、1人知らないユーリさんは不服そうに頬を膨らませた。

次回も来週、木曜日の予定です。

ストック…貯まらねぇ……。


…次回もお楽しみにっ!

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[気になる点] コウスケさんが洩らした事、誰もが思ってる事ですな ゲームやり過ぎてたりマンガ読み過ぎてたりで、現実との境が認識出来なくなってたと言われると納得出来るけど、何方も好きな人への侮辱以外…
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