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異世界で少女とまったりするために頑張る  作者: レモン彗星
第3章…鍛治コンテスト
221/435

218.それぞれの甘える理由…と甘やかしたい彼女

お待たせしました!

続きをどうぞ!

「コウスケさん、今日もお疲れ様でした」

「うん、ありがとうマグ」


その日の夜、いつものようにマグと会い、これまたいつものようにマグを俺の足の間に座らせようと位置取りをしていると、マグはお構いなしに適当なところに座った。


「マグ?」

「コウスケさん。私も膝枕してあげます♪」

「…なるほど」


まぁこうなるだろうことは分かっていたので驚かない。

俺は大人しく彼女の膝に頭を乗せて寝転がった。


そんな俺を、マグは天使の微笑みを浮かべながら頭を撫でてくれる。


…このままだと、メリーのときと同じように熟睡してしまいそうだ。


「コウスケさん、私の膝はどうですか?」

「ん…気持ち良すぎて寝そう…」

「ふふふ♪そうですかそうですか〜♪」


俺の答えにむふ〜♪っと満足げなマグは、そのまま続いて爆弾を落とした。


「それで、誰の膝枕が1番心地よかったですか?」

「おぉう…それは……」


ここはマグのが1番だと即答する場面なのだろうが、正直甲乙つけがたいので悩んでしまった。


しかしマグはそんな俺の態度に頷き、まさかの肯定を示してきた。


「わかりますよ〜。みんなそれぞれ違う魅力がありましたからね〜。ショコラはひたすら嬉しそうに撫でてくれたし、パメラは落ち着いた微笑みで安心感があるし、モニカちゃんはぎこちない感じがむしろ可愛くて見ていて癒されましたよね〜」


そしてこの総評である。

いや、まったくもってその通り。


「それでチェルシーは…うん……とても…刺激的でしたね……」

「そ、そうだね……」


あの子だけR指定入りかけたもんね……。

さすがに子どもたちの前であれされるのはいろいろ問題だから、ララさんにそのあたりを注意してもらうか……。


「えぇっと…それで、メリーの膝枕ですけど……ただただ静か〜に小さく微笑んでなでなでしてくれましたねぇ♪あれはコウスケさんが眠りかけるのもわかりますよ〜」

「うん、あれは危なかったね」


メリーってば、あんな技どこで覚えたんだろうか?

あれが素で発揮されたものなら、相当甘やかし上手だぞ?

1番年下だけどハイレベルの甘やか師とは…なかなかやるな…!


「そしてサフィールちゃん。すごかったですねぇ……♪さすがですねぇ……♪」

「うん……あれは…俺もそう思う……」


惜しむべくは、膝枕中の顔が見えなかったこと。

あれはちょっと残念だったなぁ……。

膝枕自体はお山を抜きにしても最の高でしたとも。

お山が無ければこっちも寝落ちする可能性が大いにあるね。


「シエルの膝枕もよかったですよね〜。ツンツンしながらもなでなでは優しく、しかもなんだかんだ手も握ってくれるっていう、シエルの優しさが全面に出てましたよね〜♪」

「めっちゃいいお姉ちゃんしてたよね〜」


メリーのお世話もよくしてるし、他の子への配慮もするし目上の人への礼儀も正しい。


ほんっといい子だよあの子。


「そしてなんといってもユーリさん!でもまさかあそこで真っ正面からぎゅ〜ってしに行くとは思いませんでしたよ〜♪とてもいい判断でしたよコウスケさん!」

「言わないでぇ……」


俺も抱き付くなんて考えてなかったんだよぉ……!

なんで俺はあそこで他のみんなと同じように膝枕を頼まなかったんだろう……!


他の子にまた甘えることになったときは、普通に膝枕をお願いしたし、ユーリさんにも2週目はちゃんと膝枕をしてもらったのに、なんで最初抱きついちゃったの……!?


気が動転しすぎだぞ俺……!


「まぁまぁ、ユーリさんも喜んでたんですからいいじゃないですか〜♪」

「それはそうだけど、冷静に考えたら普通は嫌がられそうなことしちゃってるわけだし……」

「それこそまさかですよ。ユーリさんはコウスケさんがしたいことは大抵許してくれますよ。たとえば、ふにふにしたいって言っても大丈夫だと思いますよ?」

「いやいやいやいや……それはさすがに……」


いくらそっち方面の知識がほぼ無いユーリさんとはいえ、さすがに男に自分の胸を触らせるようなことは……。


……今日似たようなことされたな……。


「ね?さすがのユーリさんも、他の男の人には自分のお胸を触らせることはしませんよ。たとえディッグさんやケランさんだとしてもね」


まぁそもそもそんなことあの2人が頼むとは思いませんけどね、っと付け加えるマグだが、そうなるとこの疑問が出るのは当然のことである。


「……なんで俺ならいいの?」


いくら容姿が美少女なマグであるとしても、ユーリさんは俺が20歳男性であることをオーラを見て知っているのだ。


それなのに俺にだけそんなにサービスをしてくれるのは何故なんだ……?


「う〜ん…やっぱりコウスケさんがユーリさんの助けになってるからじゃないですかねぇ」

「それならディッグさんとケランさんもそうでしょ?」

「そうなんですけど、それとはまた違うんですよねぇ……」

「…?」


どゆこと?


「も〜…コウスケさんはあれこれ考えるのに、肝心なことは頭に浮かばないんですから〜」

「肝心なことって……?」

「ユーリさんの気持ちですよ」

「ユーリさんの気持ち?」

「はい。ユーリさんはいつもコウスケさんに甘えて甘えて甘えまくりなんですから、モニカちゃんやサフィールちゃんみたいに、こういう機会に少しでも日頃のお礼をしたいな〜って思ってもおかしくないじゃないですか」

「う〜ん……でも…」

「コウスケさん、ごめんなさい。このまま話させてもらいます」


ユーリさんにお世話になってるのはこっちも同じだし、そういうことなら無理に甘やかそうとしなくても…と言おうとすると、マグはそれを(さえぎ)って話を進めた。


「多分こちらもユーリさんにお世話になってるから〜とか、そういうことなら無理してるんじゃない?って思うかもしれませんが、ユーリさんは無理してるわけじゃ無いでしょうし、正直に言って、私はこっちもお世話になってる〜ぐらいじゃ、ユーリさんもモニカちゃんやサフィールちゃん、それに他の子たちも納得しないと思います」

「えっ…な、なんで……?」

「だって…それだけじゃあ単純に足りないんです。コウスケさんにもらった分には到底届かないんですよ」

「えぇ……?」


足りないって…そもそも俺はみんなのおねだりを聞いてるだけだし、そんな返しきれないほどの恩を与えた覚えは無いぞ……?


「…コウスケさん。私もそうなんですよ?」

「えっ……?」

「私だって、コウスケさんにもっともっといっぱいお返ししたいんです。だからコウスケさんがしてほしいことならなんでもしてあげたいんです。ただコウスケさんとイチャイチャしたいから、ってだけじゃないんですよ?」

「そ、そうだったの……?」

「はい。あぁでも、そうは言ってもイチャイチャするのは大好きなのでそれもいっぱいしたいですよ?」

「お、おう……」


それは……まぁ…俺もしたいし……別に……うん……。


「それでですねコウスケさん。どうしてみんながそんなにお礼をしたいかなんですけど……」

「う、うん……」

「まず、ショコラとパメラは不安だからです」

「不安?」


何が?


「…多分…私が無理をしている…と思ってるのかも……」

「無理?」

「…両親を失くしたことを表に出さないように隠した結果、大人びた言動を取ってるんじゃないかって……」

「っ!……ごめん……」

「いえ……」


俺はどうにも気が回らないところがある……。

もっと気をつけねば……。


「こほん…それで、そう思う理由なんですけど、私とショコラが再開したとき、私、思いっきり泣いちゃったじゃないですか」

「あぁ……なるほど…それでショコラちゃんたちは、本当はマグは辛いのにそれを隠すために無理をしてるって思ったってこと?」

「ですです」


確かにそれはあり得る。

あり得るけど……。


「…それでなんであの子たちが甘えてくるの……?普通逆じゃない……?」


辛い思いを抑えなくていいんだよ…的な感じで甘やかしてくれる流れじゃないそれ?


「う〜ん……そこは多分、したいようにさせてあげよう…ってことじゃないですかね?それで気が紛れるならそうしようって感じで」

「あ〜なるほど」

「で、そうしたら思いのほか気持ちよかったので、そのままズルズルと…って感じかと」

「……なるほど」


継続の理由はそんな感じなのね……。

いや、まぁ…あんま重いもんばかりなのも心にくるからありがたいけどね。


って…


「それって、俺が表に出ちゃってるからそういう誤解が生まれたってことなんじゃ……?」

「あ〜……そう…なりますね……はい……」

「…う〜ん……やっぱりあの子らの前にいるときはあまり俺は出ない方がいいんじゃ……」

「で、でも…みんなは甘えるならコウスケさんの方がいいみたいですし…今から私が優先的に出るのも違和感を感じさせちゃいますから……」

「そうなんだよなぁ……そこなんだよなぁ……」


俺とマグとじゃ甘やかしの腕前が違うらしいのがなぁ……。

う〜ん……マグの甘やかしも相当なもんだと思うんだけど……。

少なくとも俺は満足してるんだけど……。


「うぅ〜……コウスケさんの甘やかしは確かにすごいですけど、目に見えて対応が違うと落ち込みます……」

「まぁまぁ……」


それはなんとなくわかるけどねぇ……。

あ〜……解決策も特に思い浮かばないし、話題変えるか。


「え〜っと…他の子は?どうして俺に甘えるんのかな?」

「ん…そうですねぇ……メリーは私と同じ…かな?辛いときに心の支えになってくれたコウスケさんにそのままベッタリ〜って感じですね」

「なるほど……」


住処を追われて、絶望して、そこで出会って甘やかしたから……かな?

まぁざっくり言えばこんな感じか。


「ユーリさんは…う〜ん……ユーリさん、基本的にはしっかりした方ですから、多分その反動…じゃないですかねぇ……?」

「そうだねぇ…家事も戦闘も高水準なわけだし、それで神経を使って甘えてくる…ってことならなんとなくわかるかも。でもユーリさん、料理とかするのも好きっぽいよねぇ……」

「ですねぇ……よく鼻歌が聞こえてきますから、お料理が嫌いとか苦痛とかでは無いと思います。う〜ん……でも、そうなるともう、コウスケさんの甘やかしにメロメロになったからとかしか思いつきませんねぇ……」


メロメロて……なんか恥ずかしいな……。


「いや、でも…あそこまでいろいろ完璧に出来るってのは、もしかしたら何か習い事を習ってたのかもしれないよ?」

「ん、そうですねぇ……あっそっか。そうなるとユーリさんはどこかのお嬢様だったかもしれないってことですね?」

「そゆこと」


相変わらず話が早いぜ。


この世界…いやまぁ前の世界もそうっちゃそうだけど。

習い事を受けられるのはお金がある人だけ。

この世界で言うならば、下級でも貴族の位を持ってる人とかになる。


そりゃ頑張ればお金は貯まるわけだし、親がどうしても習い事をさせたいって死ぬ気で溜め込んだのかもしれない。

でも、正直この世界にそんな余裕のある人はいないと思う。

実際はどうなのかは分からないが、この街の外の話を聞く限りじゃ、そう思わざるを得ない。


そうなると、習い事を出来るということは裕福な家庭の生まれなのだと考えるのが当たり前なのだ。


「確かに、ところどころ上品なところはありますよね」

「でしょ?この街に着くまでにだいぶサバイバルをしたって話ばかり聞くからワイルドな印象があるけど、細かいところで結構お上品なんだよ」


あとアッチの方の知識が壊滅的に無さすぎるのもそう思う原因なんだよなぁ……。

まぁマグには言わないけど。


「わかります。……でも、本人にそれを確認するのは……」

「まぁそれは…ダメだろうねぇ……」

「ですよねぇ……」


前に村について聞いたとき、あまり言っちゃダメな感じだって言ってたからなぁ……。

多分聞いても教えてくれないだろう。


…それに、あんまり親御さんとも上手くいってなさそうだしね……。


うん、よし、チェンジ。


「こほん……それで、後の子なんだけど……」

「そうですねぇ…モニカちゃんが甘える理由はわかりますよね?」

「うん、この前聞いたもんね」


アリシアさんとリンクスさんに甘えたら微妙な顔されるから甘えられない……。

う〜ん……モニカちゃんを溺愛してるあの2人がそんな顔するなんてやっぱり信じられないけど……。


「それであとは…サフィールちゃんならすぐに思い当たるんですけど、リオとシエルはちょっと……」

「ん〜そうだなぁ……リオはほら、親方さんはあんなだし、サワコさんも…どうなんだろ?裏では甘やかしてるかもだけど、まぁとにかくそんな感じじゃん?」

「あぁ…だから甘え慣れてない。でもコウスケさんは甘やかし上手だからそんなリオでも甘えやすい…だから甘えてくる…と」

「あくまで仮説だけどね」


でもなかなか良いとこ突いてると思う。


「じゃあシエルは?シエルも甘えられる人が身近にいないから…ですか?」

「多分そうかな?でもシエルんところは気さくな人が多そうだとは思うけど……」

「あっ。もしかしたら、グリムさんみたいにいじってくる人が多くて甘えられない…とか?」

「…あり得るなぁ……」


それで他人の前で甘えるのにちょっと躊躇する…と。

それによって素直さが薄まりツンデレ度も上がる…と。


…関係ないかな?


「とまぁこんな感じですね。みんな理由は違えど、誰かに甘えるのが苦手だったり、そもそも甘えられる相手がいない…といった感じですねぇ」

「ふ〜む……」


なんというか…みんなもいろいろあるんだなぁ……。

まぁそれぐらい当然なのは分かってるんだけどさ。


「ん…ちなみにチェルシーは?」

「チェルシーは…う〜ん……コウスケさんの反応が可愛いからついつい…じゃないですか?」

「えぇ……?」


可愛い…か……。

マグの姿だから可愛いのは当然として…ふぅむ……。


確かに最近、寮の中にいるときでも女の子っぽさを意識した仕草をしてる気がするなぁ……。

内股とか、なんか自然に出来るようになったなぁ……。


「私も思いますよ?コウスケさん可愛いなぁって」

「マグのはいつものやつだからノーカンじゃないかな?」

「いえいえ、コウスケさんは気付いてないかもですけど、結構可愛いことしてますよ?小首を傾げたり、書類を書いてるときにペンをアゴに当てて考え事をしたり、お話するときに身振り手振りを交えたりとかいろいろと」

「そ、そうかなぁ……?」

「ほら、そうやってコテンって首を傾げる」

「ハッ!?」


無意識にしてしまった!


「ね?そういう細かいところも合わせてみんな可愛いなぁって言ってるんだと思いますよ?」

「そ、そうなのか……」


女の子の仕草が出来てるっていうのはまぁいいことなんだけど……あんまりハマってるって言われるのはなんか凄い落ち着かない……。


えぇ〜……?

みんなも割とこういうのしてなかったっけ……?


いや、してたよしてた。


「それだったらユーリさんやモニカちゃんだって小首を傾げるし、チェルシーやララさんだってペンをアゴに当てることあるし、ショコラちゃんやシエルだって体動かしながら話すことあるし、俺だけがそんな目立つなんてことは……」

「コウスケさんコウスケさん」

「うん?」

「みんな可愛いですよね?」

「えっうん。可愛いね?」

「コウスケさんはそんな可愛い子たちと同じような仕草をしてるんですよ?」

「…………ハッ……!!」

「しかもみんなはやらない仕草もあるのに、コウスケさんは全部やっているんですよ?」

「なん……だと……?」


か、可愛い子たちがしてる仕草を、マグの姿でしてるって時点で可愛いのは確定なのに、俺はそれを全部やっていた…だと……?


「他にもいろいろしてますし、その上でコウスケさんはそんな可愛い子たちに甘えられて、きっちりみんなを甘やかして、頼りにされてるんですよ?それで目立たないと思います?」

「お、思いません……」


そうかぁ……俺の無意識は美少女のマグを更に引き立ててしまっていたのか……!

…マグの魅力がアップするのはいいことなんだけど……。


それをやってる俺が無意識なのはいただけない……!


いや、無意識に出来てるってことはそう簡単に化けの皮が剥がれることは無いってことで安心ではあるんだよ?

むしろいいことなんだよ?


でも…うん……凄い…複雑……。


「まったくも〜……これじゃあ私が表に出たときに、コウスケさんの行動を真似しないとじゃないですか〜」

「うっ…それは……うん……すみません……」

「首を傾げるぐらいは私もやりますけど、それ以外はやり慣れてないので恥ずかしいんですよ?」

「ご、ごめんなさい……」


マグが本気で怒ってないのは分かってる。

でもやらかしてたことに今更気付いたのが。

彼女に膝枕をしてもらってる最中に気が付いたのが無性に気まずい。


スイ〜っと目を泳がせる俺の頬をぷにぷにつつきながら、マグはまだまだ話し続ける。


「しかもそれが1つや2つじゃなくていっぱいあるんですよ〜?全部覚えなきゃなんですよ〜?ねぇねぇ〜?(ぷにぷに)」

「うぅぅ……」

「も〜コウスケさ〜ん?ちゃんと謝れるのはいいことですけど〜…………あっ♪」


と、そこでマグは何かを思いついたようだ。

凄く嫌な予感がする。


「本当はこのあと誠意を見せてほしいな〜って甘えるつもりだったんですけど、やめました♪」

「えっ?」


やめるの?

何をしてあげるべきかちょっと考えてたのに……。


「か、わ、り、に〜♪んふふふふ〜♪コウスケさん…いえ、コウスケ()()♪」

「えっ!?」


()()っ!?


「ふふふ…コウスケく〜ん♪ちゃんと「ごめんなさい」が出来るコウスケくんは本当にいい子でちゅね〜♪よしよ〜し♪」

「ちょっ…マ、マグっ!?」


突然の幼児プレイに困惑し、そしてこのままだと確実にやばいことになると考えた俺は彼女を止めようとするが…


「むぅっ。マグじゃなくて、「マグお姉ちゃん♡」でしょ〜?」

「えぇぇっ!?」


むしろ余計に難易度が上がってしまったんじゃが!?


「えっと…それは……」

「ん〜?」

「あぅぅ……!」


再び顔を背けるが、マグはそれを追ってどうしても俺の顔を正面に見れるようにしてくる。


そうなると彼女に包み込まれるような体勢になり後頭部全体に温もりを感じ、羞恥心をより一層引き立てられる。


「お・ね・え・ちゃ・ん♪」

「……お、お姉ちゃん……///」

「んふ〜♡は〜い、マグお姉ちゃんでちゅよ〜♡ちゃんと呼べてえら〜いえら〜い♪」

「うぅぅぅ……///」


逃げようにも逃げられない状態でいいようにされる俺に満足げに笑い、再び子どもをあやすように頭を撫でるマグ。


「マ、マグ……」

「ん〜?」

「お、お姉ちゃん……///」

「は〜い♪どうしまちたか〜♡」

「さ、さすがにもう勘弁してぇ……!」

「え〜♡」


によによ笑うマグのことを可愛いと思いつつも直視出来なくなっているほどには限界な俺の言葉に、彼女は意外にも答えてくれた。


「も〜、しょうがないですね〜♪ほぅらコウスケさ〜ん♪恥ずかしい思いをさせてごめんなさ〜い♪泣かないで〜、よしよ〜し♪」


ほぼ変わんねぇ……!


「ごめんなさいのチューをしますから許してくださ〜い♪ん〜…♡」

「…ん……ちゅ……」


応じちゃうんだよなぁこれが……。

マグとキスはしたいから応えちゃうんだよなぁ……。


「ちゅ……んふふ♡コウスケさん大好きですよ〜♡ん〜…んむ…ちゅぅ……♡」


…で、許しちゃうんだよなぁ……。

まったく……俺も好きだよ、マグ。


……ところで、マグのやつは「お姉ちゃん」というよりは「ママ」って感じなんだけど?

しかも「オカン」とかの親しみやすいタイプじゃなくて、一部の紳士に特攻持ってるタイプだったんだけど?

これはチェルシーの悪影響なのか、マグの秘められた力なのかどっちなんだ?


まぁどっちにしても俺の心臓には悪いことに変わりはないけどな☆


「ちゅ〜…う♡えへ〜♪それじゃあ次にごめんなさいをした証拠も付けちゃいますね〜♡ん〜……♡」


マグさんや……。

キスマークは証明書とは違うんやで……?


そのあとも甘やかされまくり、満足したマグがお肌ツルツルテカテカ満面の笑みで眠りにつく中、俺は悶々とする心を必死に鎮めるハメになった。


これはまたフルールさんに助けてもらうコースかなぁ……?

マグさん暴走いつものこと


次の更新も未定です!ごめんなさい!

とりあえずまた来週を目安にしてくれればと思います!


ではでは、次回もお楽しみに!

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