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異世界で少女とまったりするために頑張る  作者: レモン彗星
第3章…鍛治コンテスト
218/434

215.甘やかされるマーガレット…試練はいつも突然に

ユーリ「…ってことがあったんだよ」

みんな『(おぉぉ……!)』


ユーリさんの話を驚いたり興奮したりとワクワクドキドキ楽しそうに聞く子どもたち。

もちろん俺やマグも例外ではなく、みんなと一緒にリアクションを取りながら楽しく聞いた。


そしてその話の中で、ユーリさんたちが5階層の探索が順調だと言っていた。


(5階層も問題なくいけてるんなら、そろそろボス討伐も視野に入ってるかもね)

(ですね。でも物凄く早いペースな気がしますけど、大丈夫なんでしょうか?)

(う〜ん…そこは本人たち次第だからなぁ……俺はむしろ、こんなハイペースで攻略されてるハルキの仕事量の方が心配だよ……)

(あ〜……確かこの間、8階層ぐらいまで〜とか言ってましたっけ……)

(うん……このままだと普通に追いつかれるだろうけど、ダンジョンだけ作ってりゃいい立場じゃないからなぁ……)

(ダンジョンマスターで、商人で、この街の管理者…ですもんね……)

(うん……)


そりゃ大変だよ……。

聞いてる限りじゃ、よほど無理をしなければ死ぬことは無いぐらいに調整してるらしいから、ほんとに自分の力量を見誤って、下の階層に行っちゃう人以外は死人はほぼ無し…って感じらしいけど……。


…これだと難易度はそうそう上がらないよなぁ……。

やられたら教会で復活するとか、使うとギルドホールに帰って来れるワープギミック付きのアイテムとかがあればもうちょい責めたトラップや敵を出せるんだろうけど……。


でもなぁ……出来れば死人は無い方がいいからなぁ……。

……これ以上マグから、誰かを取らないでほしいからなぁ……。


パメラ「マグ?」

コウスケ「ん…?」

パメラ「どうしたの?ボーッとしてたけど……」


おっといけない。

ぼんやりしすぎてしまったようだ。


コウスケ「ごめん。ダンジョンのこと考えてた」

パメラ「あぁ、マグは冒険大好きだもんね。やっぱりマグも冒険者になりたかった?」


ん、誤魔化せたな。

んで?冒険者になりたいかって?


コウスケ「ん〜…なりたいはなりたいけど……やっぱり危険だからなぁ……みんなに心配かけちゃうし……メイカさんたちにも止められてるしね。それに今の仕事も十分楽しいから、どうしてもって感じじゃあ無いかなぁ」

パメラ「そっかぁ…よかった。マグが強いのは分かったけど、やっぱり心配だもん。どうしてもなりたい〜って言ったらどうしようかと思ったよ〜」

コウスケ「あはは、やっぱり?」


まぁ心配だろうね。


大丈夫だよパメラちゃん。

そもそも俺がそんな危ない事をさせる気は無いから。


……この前の試合はノーカンということで……。


パメラ「うん。マグは昔っから危なっかしいからね」

マグ(えっ)

コウスケ「そうかな?」

パメラ「そうだよ?すぐにふら~っとどこかに行っちゃうんだから」


(……何してんのマグ?)

(いや…そんなことない…と思うけどなぁ……)


も~……。


パメラ「でも今は別の意味で危なっかしいかなぁ」

コウスケ・マグ「(えっ?)」

パメラ「なんだろう……前とは比べ物にならないほど落ち着いてて、大人っぽいのに、見てないところで無茶しそうっていう感じ……?」

コウスケ・マグ「(…?)」


(俺そんなに危なっかしい……?)

(う~ん……確かに突拍子の無いことをやることはありますけど…そこまででは……)


パメラ「でもぉ……えいっ♪」

コウスケ・マグ「(!)」


悩む俺たちを気にせず、パメラちゃんが膝の上に頭を乗せて寝転がった。


…あぁ…この目……完全に甘えぼうモードに入ってるね。

よしよし…(かわ)いい子、(かわ)いい子~。


パメラ「んふ~…♪」


頭をなでると満足そうに笑みを浮かべた。

はい、可愛い。


じゃなくて、こんなことをし始めたら…


ショコラ「あっずる~い!ショコラもショコラも~!」

チェルシー「あっほんとだ。じゃあ次あたしもしてもらお~っと♪」


まぁそうなるな。

相変わらずマグは人気者だなぁ。

当然だマグはかぁいぃからな!【自己完結】


フルール「あらあら、始まったわね。それじゃあ私はそろそろ戻ろうかしら」

ショコラ「えっ!?フルールさんは甘えないんですか!?」

フルール「そりゃ甘えないわよ。1児の母ですもの」


そりゃそうよショコラちゃん……。


だがフルールさんの次の言葉に空気が変わる。


フルール「それにどちらかと言えば私は甘やかす側よ」

ショコラ「……甘やかす……」

パメラ「……なるほど……(じー)」

みんな『?』


ショコラちゃんとパメラちゃんが何か考え出した?

パメラちゃんに至っては、何故かフルールさんのことを上から下まで見つめてって、何かに納得したように頷いたし……。


コウスケ「どうしたの2人とも?」

パメラ「マグ…私分かったかもしれない」

コウスケ「何が?」

パメラ「おっぱ…ごほん。素敵なレディの成りかた」


君今言いかけたね?

あれ言いかけたね?


…そんなに悩んでるなら相談乗るよ……?

豊胸マッサージとか良い食べ物とか。

調べたことないからマンガとかで見たような曖昧(あいまい)マインなものだけど。


多分肉がいいよ、肉。肉食お。

あとは栄養バランス頑張れば育つよきっと。


コウスケ「で、その方法って?」

パメラ「甘やかす側になること!」

コウスケ「どうしてそうなった?」


まるで意味が分からんぞ?


パメラ「フルールさんは優しくてしっかりしてるでしょ?」

コウスケ「そうだねぇ」

パメラ「で、甘やかすのも優しさでしょ?」

コウスケ「…まぁ、そうさなぁ……」

パメラ「だから甘やかす側になりたい!」

コウスケ「……なるほど?」


確かに母性は育つかもだけど……。


サフィール「えっと…でもユーリさんもマーガレットさんに甘えるのですよね?」

ユーリ「う、うん…まぁね……」


(あっ、めっちゃ恥ずかしがってる)

(照れてるユーリさんも可愛いですねぇ♪)

(だねぇ♪)


サフィール「それでしたらその…ユーリさんだって素敵な女性なんですし、甘やかす側になることが素敵な女性になる条件とは言い難いのでは……?」

パメラ「大丈夫!ユーリさんも私たちの面倒を見てくれたし、ユーリさんだって甘やかす才能はあると思うの!」


(あ〜…確かにユーリさん、お風呂とかで私の着替えとか手伝ってくれますねぇ)

(ん…なるほど……)


確かにユーリさんはその辺りはしっかりしてるか。

料理は上手だし、髪を梳くのも上手いし。


メリーの面倒もよく見てるし、確かに甘やかす才能があるかもしれないな。


チェルシー「面白そう!あたしもいつものお礼にいっぱい甘やかすね!」

モニカ「シ、シエルちゃん…どうする…?」

シエル「ど、どうするって……う〜ん……」


俺としてはショコラちゃんパメラちゃんチェルシーの3人だけでいっぱいいっぱいなので、シエルたちには予定通り甘える側にいてほしいのだけど…


シエル「そうねぇ……確かにいつもなんだかんだで甘やかされてるし、たまにはやり返すのもいいかもしれないわね……」


あっ駄目そう。


モニカ「そ、そっか…うん……」


モニカちゃん……。

モニカちゃんは甘やかされる(そっち)側だよね……?

いつも頭を撫でると、ふにゃ…って嬉しさ200%って笑顔になるもんね……?


モニカ「…わ、私も…マーガレットちゃんにいつものお礼…したいな…!」


なら甘やかさないでくれ〜。

嬉しくないわけじゃないけど、むしろめちゃくちゃ嬉しいんだけども。


これ以上俺 (の理性)を追い詰めないで〜……。


サフィール「…そういうことでしたら…私もしたいです……」


サフィールちゃんんんんん!?


サフィール「甘えさせてくれるお礼もそうですけど、さりげなく私を守ってくれてるお礼もしたいですし……」

ショコラ・パメラ・チェルシー「「「えっ?」」」

モニカ・シエル「「守ってる?」」

マグ(ってどういうことですか?)


と、一斉にこちらを向く皆さん。

全力で顔を背ける俺。


気付かれてたか……。

まぁちょっと露骨だったかな?ってところもあったけど……。


メリー「……マグ…サフィールの胸を見てる人から見えないように歩く速さ変えてた」

みんな『(えっ!?)』

ユーリ「お〜、さすがマーガレット♪」

フルール「やるわね〜♪」


あぅ……。

ユーリさんの素直な賞賛の目と、フルールさんの「優しいわね〜♪」って感じのニヤニヤ笑いが照れ臭い……!


ショコラ「そっかぁ…だから歩く速さがちょっとずつ変わってたんだ〜!」

チェルシー「サフィーちゃんのお胸はやっぱり見ちゃうからねぇ……」

モニカ「マーガレットちゃん…やっぱり優しいね…♪」

シエル「そ、それぐらいあたしだって出来るし……!今度からあたしも守るし……!」

サフィール「シエルさん…ありがとうございます…♪」

シエル「い、いいってことよ!」


あらイケメン。


パメラ「……サフィールちゃんが困ってるのは分かるけど…なんだろう…この敗北感……」

ショコラ「パ、パメラ……?」

メリー「……パメラ…わたしと一緒にがんばろ?」

パメラ「……うん…頑張る……」


…もし今のパメラちゃんに「貧乳は希少価値だから」なんて言ったら、ブチギレられるだろうなぁ……。


サフィール「だから…その…マーガレットさん……いいですか……?」


あっやべぇ、帰ってきた。


本音で言えばキャパオーバーだから遠慮してほしいんだけど……今の話を聞いちゃあなぁ……。

お礼だって言うのを無碍(むげ)にするのはちょっと忍びないし……。


みんな『……(じー)(ワクワク)(そわそわ)』


この視線の中断ることが出来るなら、俺はこれまでも断っている。


コウスケ「…じゃあ…甘えさせてもらおうかな……?」

みんな『っ!(パァァッ)』


今までも何度も言ったと思うが、俺はこれからも何度でも言う。


この子たち超可愛い。

この笑顔が見れるなら、俺は頑張れる。


ショコラ「じゃあ始めよっか!」

パメラ「よいしょ…っと。じゃあマグ〜、今度は私のお膝に寝て〜♪」

ショコラ「あっずるい!パメラは今の今まで甘えてたんだから、ショコラが最初だよ!ほら、マグ〜、おいで〜♪」

パメラ「え〜?でも私はその分も合わせて甘やかすも〜ん。ねぇマグ〜?こっちに来たらいっぱいいい子いい子ってしちゃうよ〜♪」

ショコラ「それぐらいショコラも出来るも〜ん。マグ〜。マグはぺったんこなパメラよりも、ショコラの方がいいよね〜?」

パメラ「あぁー!!?言った!ショコラが言っちゃいけないこと言ったぁ!」


どうしよう。

頑張れるって決めたばっかなのに心が頑張りたくないって言ってる。


(マグ…交代して……代わりに甘えてきてあげて……)

(えっ?照れながら甘える可愛いコウスケさんが見たいので嫌です)

(マグぅ!?)

(あっでも、サフィールちゃんとユーリさんとフルールさんのときは代わりますよ!)


どうしよう。

ここで遠慮しないと別の問題が起きそう。


(…………はぁ〜……分かったよぉ…頑張るよぉ……)

(は〜い♪というか真面目なことを言えば、みんなはコウスケさんが表のときの私を甘やかしたいんだと思いますよ?多分代わったらすぐにバレると思うので、どっちにしろ私じゃダメだと思います)

(うぅぅ…そっかぁ……)


なんとなくは分かってたんだけど、やっぱりかぁ……。


(だから頑張ってください。応援してますよ♪)

(ういっす……)


コウスケ「んむっ!?」


マグと話し終えたところで誰かに抱き寄せられ、顔にほんのわずかな柔らかさとそこそこの硬さを感じた。


パメラ「どう、マグ?私のお胸だってマグを癒せるでしょ?」

コウスケ「んっ!?」


これパメラちゃんの胸か!

なるほど…通りで硬さが…ごほんごほん。


むにゅんっ


コウスケ「んんっ!?」

マグ(おぉっ)


背後から抱きしめられ、後頭部に柔らかな感覚……。


ショコラ「ふふ〜ん♪ねぇマグ〜、どうかな〜?パメラのショコラに甘えてくれるなら、ショコラのお胸にぎゅ〜ってしてよしよししてあげるよ〜♪」


そしてこの声。

ってことはこれはショコラちゃんの胸……!


この感触……パメラちゃんは元より、マグよりもあるぞ……!

ってそうじゃなくて!

なんでこうなった!?


コウスケ「んむぅぅ!」


離れようにも、パメラちゃんとショコラちゃんにガッチリ挟まれて抜け出せないし、むしろもっと強く押しつけてきて逆効果だし!


パメラ「ひゃう!んふふ…マグの息くすぐった〜い…♪」


なんならもっと理性削れるし!


チェルシー「も〜、2人とも。それじゃあマギーちゃんに甘えてもらってることにはならないよ?」

ショコラ「うぅ〜…だってぇ……!」

パメラ「むぅ〜…マグだって喜んでるも〜ん……!」


(喜んでるんですか、コウスケさん?)

(え〜っと……)

(喜んでるんですね、コウスケさん)

(うっ……それは……)

(私の友だちにぃ……恋人の友だちにぎゅ〜って挟まれてぇ…喜んじゃってるんですね〜)

(うぅぅ……!)


マグがここぞとばかりにいじめてくるぅ……!


チェルシー「むふん♪ここはみんなのお姉さんがお手本を見せてあげましょう♪ほらほら、マギーちゃん。こっちにおいで♪あっ、お耳カチューシャは危ないから外しちゃうね♪」


そう言いながらチェルシーは2人から俺を回収すると、ベッドへ移ってから自分の膝の上に俺の頭を誘導した。


チェルシー「どうかな、マギーちゃん?」


カチューシャを置き、小高い山の先から俺の顔を覗き込み、そんなことを聞いてくるチェルシー。


どうかなと言われても、何を言えばいいの?

膝枕の感想?


コウスケ「えっと…や、柔らかい太ももです……?」

チェルシー「くすくす…ありがとう♪でも違うよ〜♪」


えっ違うの?

じゃあなんの感想を言えばいいの?

というかチェルシーの笑み…なんか…ちょっと妖しい感じが出てる気が……?


チェルシー「…ねぇ〜、マギーちゃん♪そこからあたしの顔、ちゃんと見える?」

コウスケ「うぇっ!?」


そ、それは……えと……正直鼻がギリギリぐらいですけど……。


チェルシー「…♡ねぇマギーちゃん。今日はいっぱい甘えていいんだよ〜…?」

コウスケ「えっ…う、うん……?」


そうらしいね……?


チェルシー「だからぁ……あたしの()()…♡触ってもいいんだよ…?」

コウスケ「人妻ぁ!?」


何言ってんのこの人妻!?

今俺コウスケですよ!?分かってるでしょ!?


チェルシー「大丈夫大丈夫♪友だちだから最後まではしないよ〜♪」

コウスケ「したら大問題だよ!」

ショコラ・モニカ「「最後?」」

シエル「ふ、2人にはまだ早いから考えちゃダメ!」

モニカ「早い…?」

パメラ「そ、そうだね…うん……!私もまだ早いと思うよ…!」

ショコラ「えぇ〜!どういうこと〜!?サフィールは知ってる?」

サフィール「え、えっとぉ…それは…そのぉ……!」


外野も大惨事なんですけど!?

頑張れパメラちゃん!シエル!サフィールちゃん!


ユーリ「最後って?」

フルール「あなたにも早いわね」

メリー「……(こくこく)」

ユーリ「えぇっ!?」


あっちも大変だな!


(最後まで……)


あっこれ俺も頑張るやつだ!


(コウスケさんコウスケさん)

(な、なぁにマグ…?)

(よくわからないですけど……私はいつでも、その…最後?それをやってもらってもいいですよ♡)

(よくわからないのに!?)


そんなんで俺の理性削らないで!?


(大丈夫です!多分えっちなことなんだなってことは分かってます!)

(何も大丈夫じゃない!)

(…えっちなこと…嫌いですか…?)

(ぅあぁぅぅ……!そ、そういうことじゃなくてぇ……!)

(コウスケさぁん…♡)


やばいやばいやばいやばい……!

外も中も刺激が強すぎるよぉ……!


チェルシー「ほぉらマギーちゃ〜ん…♪いい子いい子〜、いい子でちゅね〜♪」

コウスケ「っ!?」


マグの相手をしてる間に、チェルシーが優しく頭を撫でてきた。

何故か赤ちゃん言葉で。


チェルシー「マギーちゃんは〜…いつも頑張ってて偉いでちゅよ〜♪」

コウスケ「チェ、チェルシー……?なんで赤ちゃん言葉なの……?すっごい恥ずかしいんだけど……!」

チェルシー「ん〜?疲れた人にはこうするといいって、昔教わったんだよ〜?」

コウスケ「子どもに何教えてんだ!」


誰だそいつはバカやろう。


チェルシー「それでどうかなぁ?疲れ取れた?」

コウスケ「え〜っと……」


それはガッツリ甘えられる立場や状況じゃないとダメなやつだから、正直まったく取れてないどころか、むしろ心の疲労が半端ないのだが……。

それを正直に言っていいものか……。


……あぁでも…良いって言ったら他の子も赤ちゃん言葉使い出しそう……。

そうなったら恥ずかしさが天元突破するからそれは避けたい……。


ここは正直に、やんわりと伝えよう……。


コウスケ「…そ、そんなに…かな……?」

チェルシー「あれ〜?お兄ちゃんもララ姉も、これだけでぐっすりなんだけどなぁ」


ハルキはともかく、ララさんにもやってんの……?

前から思ってたけど、もしかしてチェルシー……えちちヒエラルキー的にはハルキ家でトップだったりしない……?


ショコラ「やっぱりマグにはお胸じゃない?」

パメラ「うぐぅ……」

ショコラ「えっ…これだけでダメージ受けるの……?」

チェルシー「やっぱりお胸かぁ〜。じゃあマギーちゃん、はい」

コウスケ「はい?」

チェルシー「おててちょ〜だい♪」

コウスケ「え…こわ……やだ……」

チェルシー「別に取って食べるわけじゃないよ!?」


知ってます。

嫌な予感がするから渡したくないだけです。


チェルシー「ほらほら早くぅ!」

コウスケ「え〜……」

チェルシー「むぅぅぅ…!」


チェルシーが俺の手を取り持ち上げようとするが、俺はそれに重力の加護を得て抵抗する。


というか俺の手を取るために前のめりになってるから、チェルシーの胸がもすっと顔に乗っかって前が見えねぇ。


気付いてチェルシー。

俺の手を自分の胸に持ってくつもりなんだろうけど、それ以前に顔にダイレクトアタックかましてることに気付いて。


しかしそんなことに気付かないチェルシーは、このままじゃ無理だと考え次なる手を打ってくる。


チェルシー「……仕方ない……モニカちゃん!」

モニカ「ふぇっ!?な、なに…?チェルシーちゃん…?」

チェルシー「マギーちゃんのおててにモニカちゃんのふわふわお耳を乗せてあげて!」

モニカ「えっ?う、うん…?」


なんだ?

どういうつもりだチェルシー?


モニカ「え、えっと…じゃあ乗せるよ…?マーガレットちゃん…?」

コウスケ「う、うん…どうぞ…?」


よく分かってない同士、疑問系で会話をする俺とモニカちゃん。

だがモニカちゃんのふわふわお耳が俺の手に触れると、俺は撫でたい衝動に駆られ、思わずモニカちゃんの耳を撫で始めてしまう。


モニカ「ふわ…えへへ…♪マーガレットちゃ〜ん…♪」


そしてこの笑顔と声である。

はぁ〜……癒されるぅ……。


チェルシー「モニカちゃんモニカちゃん」

モニカ「ふぇ…?なぁにぃチェルシーちゃぁん…?」

チェルシー「お耳。もう片方も撫でてもらいなよ」

モニカ「んゅ……いいかなぁ…マーガレットちゃん…?」

コウスケ「ん…いいよ」

モニカ「えへ〜…やったぁ…♪」

チェルシー「じゃあもっとこっちにおいで。モニカちゃん♪」

モニカ「うん…♪」


と、チェルシーの案内に従ってモニカちゃんは動き……何故か俺の上に乗った。


コウスケ「いやいやいやいや?何してんのモニカちゃん?」

モニカ「んゅ…?あれ…?」

チェルシー「いいんだよモニカちゃん♪そのままマギーちゃんにころ〜んってしちゃお?」

モニカ「ふぇ…!?」

チェルシー「マギーちゃんにぎゅ〜ってして、モニカちゃんもマギーちゃんを甘やかしながら甘えれば、どっちも幸せになれるでしょ?」

モニカ「な、なるほど……!」


納得しちゃったよ!?


モニカ「じゃあ……ぎゅ〜…!」

コウスケ「っ!!」


ふぁ……モニカちゃんの無いけれど柔らかい体がピットリと押しつけられてる上に、床の硬さと対照的になって余計に柔らかく感じる……!


それになんだろう……。

なんかちょっと甘い匂いがして凄く気持ちいい……。


モニカ「んふ……♪マーガレットちゃんの匂い…♪すんすん…♪」


ハッ!

めっちゃ恥ずかしいことしたしされてる!?


コウスケ「モ、モニカちゃ…」

モニカ「ふみゅ…♪マーガレットちゃぁん…♪(すりすり)」

コウスケ「あぅぅぅ……!」


止めたいけどこんな天使の笑顔で頬擦りしてる子を止めるなんて俺には出来ない……!


チェルシー「ほらほらマギーちゃん。モニカちゃんのお耳、撫でてあげて♪」

コウスケ「あっ…そ、そっか……」


そういう決まり(?)だったもんね……。


あまり冷静でない頭でそう考えた俺は、言われるがままにモニカちゃんの耳を撫で始める。


モニカ「ふぁぁ…♪んにゅぅ…♪」


もうね。ほんとね。

この子可愛すぎるよねマジで。


チェルシー「マギーちゃん。お耳のてっぺんの方も撫でてあげて♪」

コウスケ「ん……」


またチェルシーの言葉通りに手を動かした俺。


チェルシー「よし♪モニカちゃん。こっちの手、借りるね?」

コウスケ・モニカ「「ふぇ…?」」


その手の片方を握ったチェルシーは、それを少しだけ自分の方に移動させた。


ちなみのモニカちゃんの耳の頂点はチェルシーにガッツリ当たってます。

その状態でさらに自分の方に手を引っ張ると…


ふにゅん


必然的に彼女のソレに当たります。


コウスケ「ってなにしてんの!?」

モニカ「ぴゃぁっ!?」

コウスケ「あっ…ご、ごめん、モニカちゃん…!」

モニカ「う、ううん…大丈夫だよ……そ、それより……!」


うっかりいつもの調子で突っ込んでしまい、モニカちゃんを驚かせてしまった。


モニカちゃんのお耳は人間よりも優れてるんだし、それがこんな近距離にあるんだから、そりゃ大声出したら驚くだろう。

おもっきし失敗した……。


しかしモニカちゃんは許してくれた上に、俺に代わって話を進めてくれた。


モニカ「チェ、チェルシーちゃん…!お、お胸に手が当たってるよ…!」

チェルシー「当ててるの♡」

モニカ「ふぇぇ…!?」


当事者を絡ませずにそのセリフが出るとは……!


(おぉぉ…!前から思ってましたけど、やっぱりチェルシーもなかなかのふにふに具合ですね……!)

(俺に同意を求めないで……!)


チェルシー「……ねぇ…マギーちゃん……」


マグと話す俺に話しかけてくるチェルシー。

その声と顔は艶っぽく、とても中学入りたての年齢とは思えないような色気を感じる。


コウスケ「ななななんでしょう……?」


おかげではちゃめちゃどもった。


そんな俺の言葉にチェルシーはクスッ…♡っと笑い、話を続けた。


チェルシー「……揉んでいいよ?」

コウスケ・マグ「(ふぁっ!?)」

子どもたち『えっ!?』


ななな何を言い出してんのこの子っ!?


コウスケ「チェ、チェルシー!そういうのは私じゃなく夫にしてあげなよ!?」

チェルシー「してるよ?でも、お兄ちゃん…あたしにはまだ早い〜って言うの。もう全部知ってるのにね」

モニカ「ぜ、全部って……?」

コウスケ「ちょっモニカちゃん!それ聞いちゃダメ!」

モニカ「へっ…?」


純真無垢なモニカちゃんを慌てて止めるが、チェルシーはサキュバスに相応しい妖艶な笑みを浮かべると、モニカちゃんの疑問に答える。


チェルシー「それはね?子どものつく…」

フルール「はいストップ」

チェルシー「ひゃんっ♡」


しかしギリギリのところでフルールさんが止めに入った!

さすがフルールさん、頼りになるぅ!


それはそうとチェルシー。

そんな色っぽい声を上げるのはやめるんだ。

羽を撫でられるのってそんなくすぐったいの?

羽がある種族だけの周知の事実なのかな?


フルール「あなた…あんまりやるなら出禁にするわよ?」

チェルシー「えぇっ!?ご、ごめんなさい!もうしません!気をつけますぅ!」

フルール「まったくもう……」


こうして暴走サキュバス(チェルシー)は止まり、場のなんとも言えない空気は霧散していった。


はぁぁ……危なかった……。


(コウスケさんコウスケさん)

(うん…?なに〜…?)

(今チェルシーが言いかけたことを覚えれば、私も子どもが作れますか?)

(…………覚えようと覚えまいとマグにはまだ早いからダメ)

(ぶぅ〜!知るだけならいいじゃないですか〜!)


いいやダメだね。

絶対それで誘惑してきて、メンタル豆腐な俺はそれにあっさり流されるだろうから絶対ダメ。


(もう大丈夫だと判断したらちゃんと説明するから……)

(むぅぅ……絶対ですよ?)

(うん。約束)

(……そのときになったら、他にも子どもだからって遠慮してたことをおねだりしちゃいますからね)

(えっ)

(約束ですよ〜!)

(ちょっ…マグ!?マグぅ!!?)


……これは……大変な約束をしちゃったな……。

またまたエライことになってますねぇ。

頑張れ〜♪


さて、次回は10/25(月)の予定です。

次回もお楽しみに〜♪

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― 新着の感想 ―
[良い点] 〉ユーリ「最後って?」 フルール「あなたにも早いわね」 メリー「……(こくこく)」 ユーリ「えぇっ!?」 この流れに笑ったww 貴女歳いくつ?w [一言] んまぁ真面目な話、チェ…
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