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異世界で少女とまったりするために頑張る  作者: レモン彗星
第3章…鍛治コンテスト
217/436

214.少女たちのおねだり…ワイワイおしゃべり

コウスケ・マグ「(ただいま戻りました〜)」

メリー「……ただいま」

みんな『お邪魔しま〜す!』

フルール「あら、いらっしゃい。結局ここで遊ぶことにしたのね」

コウスケ「まぁ…コトがコトなので……」

フルール「…あぁ…なるほど……」


フルールさんが察したところで俺は自分の部屋へとみんなを案内しようと2階に向かおうとする。

そこでフルールさんが「あぁそうだ」と言うのが聞こえたので振り向いた。


コウスケ「どうしたんですか?」

フルール「さっきユーリが帰ってきたわよ」

コウスケ・マグ「(えっ!ユーリさんが!)」

メリー「…おぉ…!」

みんな『?』


俺たちとメリーが喜ぶが、他のみんなはどういうことか分からず首を傾げている。


そういや言ってなかったっけ。


コウスケ「実はユーリさん、昨日から仕事で家に居なくてね。朝にも帰ってこなかったからちょっと心配してたんだよ」

チェルシー「お仕事?もしかしてギルドの?」

コウスケ「そうそう」


チェルシーは俺がユーリさんにおぶられてたのを見てたし知ってるかな。

ショコラちゃんとパメラちゃんはあのときはまだいなかったから、ユーリさんが隠密ギルドに入ってるってことは知らないかも。


というか今までなんとなく誤魔化して言ってきたけど、隠密ギルド事態有名な組織なんだし、別に良いんじゃないか?

あぁでも…「私スパイとかする組織に入ってます」って言ってるようなもんだし、やっぱりあまり言わない方がいいか。


このまま話を進めよう。


フルール「それで多分、部屋で休んでると思うから、少し静かめにお願いね」

みんな『(は〜い)』

フルール「あとでおやつ持っていくわね」

コウスケ・マグ・メリー「(「やった!」)」

みんな『ありがとうございます』


そうして改めて部屋へと案内するべく2階への階段へ向かった。

みんなが登り切ったところで部屋の間取りを教える。


コウスケ「あっちがディッグさん、隣がケランさん、こっちがメイカさんでその隣がユーリさんの部屋だよ」

サフィール「じゃあそこで休んでるかもなんですね…」

ショコラ「しーっ…だね」


ショコラちゃんの言葉にみんなで無言で頷きあい、俺は自分の部屋の扉をそっと開けてみんなを迎え入れる。

この人数でも全員ちゃんと座れるぐらいのスペースはあるはずだから大丈夫だろう。

ベッドの上もありにすれば余裕だろうし。


みんなが入ったのを確認して扉を閉め、早速何をするかを聞こうと振り返る。


コウスケ「それで何を…ってこらこらこらこら」


するとショコラちゃんとパメラちゃんが部屋を物色し始めていた。

俺は2人に軽くチョップを食らわせ止める。


ショコラ・パメラ「「あいてっ」」

コウスケ「あにやってんの君たち」

ショコラ「探検!」

パメラ「発掘!」

コウスケ「やめなさい」

ショコラ・パメラ「「えぇ〜……」」

コウスケ「そんな悪い子を甘やかすほど私はお人好しじゃありません」

ショコラ・パメラ「「はわっ!?ご、ごめんなさい……」」

コウスケ「よろしい」


素直に謝った2人の頭をぽふぽふっと撫でる。


ショコラ・パメラ「「えへへ〜……♪」」


何回もやってるはずなのに、いつもと同じように顔をふにゃっと柔らかくする2人に俺の顔も自然に笑みをこぼす。


あ、そうだ。


コウスケ「そういえば一昨日商業ギルド行ったんだけど、そこでまたモデルやったんだよ」

シエル「えっ!そうなの!?」

チェルシー「あっ聞いた聞いた!確か新しいお料理も食べてきたんでしょ〜?」

ショコラ「新しいお料理!?」

パメラ「いいな〜!ねね!どんなのだったの?」

コウスケ「それは見てのお楽しみかな〜。あぁでも、料理は肉料理とおやつの2つだったよ」

ショコラ「お肉……」

パメラ「おやつ……」

ショコラ・パメラ「「気になるぅ〜!」」


から揚げとドーナッツ……みんなも絶対喜ぶだろうなぁ……。


シエル「ね、ねぇ!それも気になるけど、モデルしたんでしょ!?どうなの!?」

コウスケ「どうって…うん、したよ?」

シエル「そうだけどそうじゃなくてぇ!え〜っとぉ……!」


両手をぶんぶん、体をみょんみょん上下させるシエルに、さすがに俺は「?」を浮かべてしまう。


コウスケ(どういうこと?)

マグ(う〜ん?)


俺たちが頭を捻っていると、サフィールちゃんが答えを言ってくれた。


サフィール「もしかしてですが、マーガレットさんがどれくらい載りそうか…ということですか?」

シエル「っ!そう!それ!」

コウスケ・マグ「(ほぇ〜…よく分かったねサフィールちゃん……)」

サフィール「なんとなくですね。それに、私も気になっていたので……」


サフィールちゃんは後半の部分をちょっと恥ずかしそうに言った。


((かわいっ))


マグと感想が被った。


いやそりゃ感想被るわこんなん。

誰だってそう思うわいな、こんなもんなぁ?


モニカ「それで、どれくらい載りそうなの…マーガレットちゃん…?」

コウスケ「ん…あぁ、えっとねぇ……ん〜……そういえば聞いてなかったなぁ……」

モニカ・シエル「「えぇ……?」」


そんな目に見えてがっかりしないでよモニカちゃん……。

そしてそんな呆れた目で見ないでシエル……今から考えるから……。


コウスケ(う〜ん…どんなもんだろうねぇ……?)

マグ(結構いろんなお洋服を着ましたし、かなり載るんじゃないですか?)

コウスケ(う〜ん……いっぱい撮った…描いたか。つっても、そこから厳選作業が入るわけだし、商品には服の説明とか値段なんかも載せるわけだから、そこそこ削るはずなんだよなぁ……)

マグ(ふ〜む…?ん〜…そうなると……他の人も載るわけですから、その分も考えて……う〜ん……?)


コウスケ「…う〜ん……1枚も載らないなんてことはないはずだけど……」

パメラ「やっぱり分からないの?」

コウスケ「そうだねぇ……前はローズさんのお店の商品って(くく)りだったからそのまま全部載ったけど、今回はギルドに集まったいろんな服を着たわけだから、とりあえず全部は載らないと思う……」

モニカ「そっかぁ……」

メリー「……残念……」

コウスケ「そう言ってくれるのはありがたいけどね〜……こればっかりは私がどうこう出来ることじゃないし……」

シエル「まぁ…そうよねぇ……」


うん…だからあそこで着た全ての服…そしてそれを身につけたマグの愛らしい姿は、あそこにいた人だけのもの…ということだね。


あぁ〜……下書きでもいいから1枚ずつくれないかな〜……。

思い出に欲しかったわぁ……。


なんて浸っていたらシエルの口から耳を疑う発言が聞こえた。


シエル「…でも…もったいないなぁ……絶対全部似合ってたでしょうに……」

コウスケ・マグ「(え?)」

シエル「だってマーガレットは可愛いんだから、大体の服なら着こなせる…で…しょ…………」


自分が日頃照れて言わないであろう発言を堂々としていたことに気が付いたらしいシエル、フリーズ。

お顔がどんどこ赤くなっていき、可愛いとんがり(イヤー)もしっかりと先まで赤くなったところでフリーズが解けた。


シエル「…あっいや…その!い、今のは周りの人の意見だから!あたし個人じゃないから!客観的な意見だから!」

コウスケ「そ、そう……」

シエル「あぁいやでも!あたしもちゃんと思ってるから…じゃなくて!えーと、マーガレットは可愛いけど、そうじゃなくて…えーとえーと……!」

コウスケ「わ、わかった…わかったから落ち着こシエル…?」

シエル「あぅあぅ……!」

チェルシー「ありゃありゃ〜……ほら、シエルちゃん。落ち着いて〜、よしよし〜」

シエル「あぅぅぅ……」


チェルシーにあやされてようやく落ち着いてきたシエル。


コウスケ(しっかし……)

マグ(びっくりしましたねぇ……)

(うん…いくらツンデレデレデレのシエルでも、こんなあっさり褒めるなんてそうそう無いよ。それだけマグが魅力的な子だってことだね)

(えへへへ…♪そうだと嬉しいですねぇ……♪)


そうに違いない。

だってこんなにも可愛いんだから。


ほんわかする俺たちだったが、サフィールちゃんが話を戻してくれた。


サフィール「それでマーガレットさん。モデルをしたときに何かあったんですか?」

コウスケ「ん…あぁそうそう。そのときにいくつか服とアクセサリーをもらったんだよ」

パメラ「そうなの?見た〜い!」

コウスケ「うん、ちょっと待っててね」


俺は立ち上がってクローゼットを開ける。


みんな『わぁぁ…!』


その中にある洋服たちを見て、みんなが感嘆の声を上げた。


やっぱりみんな女の子だねぇ。


シエル「すご〜い!ステキなお洋服がいっぱいだわ!」

サフィール「こんなにもらったんですか?」

コウスケ「うん。マーガレットちゃんが1番似合うから!って言われて渡された」


確かにこれらを着たマグは控えめに言っても天使だったけど、タダで貰うのは気が引ける……んだけど、押し切られたんだよね……。


あぁそうだ。


コウスケ「それと、こんなものももらっちゃいました〜♪」

モニカ「あっ…それって…!」

コウスケ「ケ〜モ〜ノ〜み〜み〜♪」


そう、ケモノ耳。

イヌ耳ネコ耳ネズミ耳。

ウサギにキツネのバラエティーパックだ!


コウスケ「ローズさんが私のためにって作ってきてくれたのだ〜♪」

みんな『ロ、ローズさんが……』


コウスケ(…まだ警戒してる感じだねぇ……)

マグ(まぁ…見た目が強すぎますからね……)


うん…ま、まぁともかく、実際に着けてみよう!


う〜ん…どれがいいかなぁ?

イヌ耳……


ショコラ「……(キラキラ)」

モニカ「……(シュン)」

コウスケ・マグ「(……)」


コウスケ(これ…イヌ耳かウサギ耳を選んだら片方がめちゃくちゃ喜んでもう片方が物凄いシュンとするやつなんだけど……)

マグ(う、う〜ん……じゃあ、他の耳にしましょう!)

(うん…そうだね!そうしよう!)


そんな究極の選択、優柔不断が服着てるような俺が決められるわけが無いのだから!


…とはいえ……。


コウスケ(他のを選んでもシュンとする未来が見えるんだよなぁ……)

マグ(それは…えっと……あっ!じゃ、じゃあこうしましょう!目をつぶって決めましょう!)

(あ〜…確かにそれなら、これ!って選んだわけじゃないからまだいいかも)

(でしょう!?)

(よし、採用!)

(やった!)


というわけで早速カチューシャを全て手に持ち、目を閉じる。


カチューシャの端っこの方だけを持ってシャッフルさせ、それを何回かしたのちに1つ残して他を置き、そのまま頭につけた。


ショコラ・モニカ「「あ……」」


ショコラちゃんとモニカちゃんの落胆の声が聞こえたので、選んだのはどうやらイヌ耳でもウサ耳でもなさそうだ。


さて…何をつけたのか……。

俺は目を開けて目の前のカチューシャを…


コンコン


ユーリ「マーガレット〜、みんな〜、入ってい〜い?」

コウスケ「ん。あっはい、どうぞ〜」


というタイミングでユーリさんが入ってきた。


なんて絶妙なタイミングでしょう。


ユーリ「遊んでるところごめんね〜。さっき…って……マ、マーガレット…そ、それは……!?」

コウスケ・マグ「(はい?)」


それ?どれ?


ユーリ「そ、その耳……!」


あっこれか。


ユーリ「可愛いぃぃぃ!!!」

コウスケ「んぶぅっ!!?」

マグ(ふぇっ!!?)

みんな『きゃあっ!?』


デイリーミッション、タックルハグ達成!

俺はユーリさんの胸に抱かれ倒れ込んだ!


ユーリ「私とお揃いだぁぁ!すご〜い!可愛い〜!物凄く似合ってるよ〜!」

コウスケ「…………」


どうやら俺が身につけたのはキツネ耳のようだ。


ユーリさんが物凄い喜んでくれて俺も嬉しいですよ……。

でもね…そんなことよりユーリさん……。


上からどいてくれないと、あなたのたわわで俺の命がおさらばしちゃいますよ……?

ふかふかふにふにの柔らかな感触と匂いに包まれて永眠しちゃいますよ……?


マグ(ふ、ふにふに……!でも苦しい……!でもふにふにぃ……!)


ほら、さすがのふにふに愛好家も若干苦しんでますよ?


ってか若干なんだマグ。

この子ユーリさんの胸に埋もれて死ぬなら本望とか言い出さないかしら。

あてくし凄い心配でございやすわ。


モニカ「ユ、ユーリさん…!マーガレットちゃんが潰れちゃいますよ…!」

ユーリ「ハッ!ご、ごめんマーガレットぉ!」

コウスケ「ぷはぁっ!はぁ…はぁ…!」


ようやくユーリさんがどいてくれたので、さっきぶりに新鮮な空気を取り込んでいく。


…窒息死に慣れかけている自分が怖いぜ……。

あとなんかパメラちゃんの目も怖いからそっち見ないぜ……。


外れかけている付け耳を元に戻しながら、俺はユーリさんに注意する。


コウスケ「も〜…ユーリさん……気をつけてくださいよ……」

ユーリ「ごめんなさい……」

コウスケ「まったくもう……」


不満を口にしつつ、キチンと謝罪出来た狐さんに「許す」のサインとして頭を撫でる。


ユーリ「……♪」


耳と尻尾をぴこぴこふりふり……。

はぁぁ〜…ほんと可愛い生物だわ〜この人。


コウスケ「それで?ユーリさんは何か私に用があったんじゃないんですか?」

ユーリ「あっそうだった!あのねあのね!」


そうして俺たちは、(隠密)ギルドの人たちが試合の勝利を祝福してくれたことを教えてもらった。

自分のことのように喜ぶユーリさんの姿に、俺とマグだけでなく、モニカちゃんやサフィールちゃんも微笑ましくなって柔らかな笑みを浮かべた。


ショコラちゃんやチェルシーは一緒になって大喜びしていて、そのことも俺たちは微笑ましく見守った。


やがて話終わったユーリさんは、子どもたちに気を利かせて退出しようとした。


ユーリ「や〜、ごめんね?すぐに話したくっていっぱい喋っちゃった。じゃあ私は戻るからゆっくり遊んでいってね〜」

ショコラ・パメラ「「えぇ〜!ユーリさん行っちゃうの〜!?」」

ユーリ「う、うん。だって今日もマーガレットに甘えるんでしょ?私がいたらうっかり甘えちゃってみんなの時間が短くなっちゃうし……」


普通聞くことのない理由だよね、これ。


ショコラ「ショコラ、ユーリさんとも遊びたい〜!」

パメラ「私もお話したい〜!」

シエル「あたし、ユーリさんがモデルをしたときのお話とか聞きたいです!」

モニカ「私は、お料理のお話とか…!ユーリさんのお料理、とっても美味しかったから…!」

ユーリ「そ、そう?で、でもな〜……」


ショコラちゃんたちの猛プッシュに揺れるユーリさん。

今度はチラッとメリーとチェルシー、サフィールちゃんに目を向けた。


(多分、本当にいいの?って目ですね)

(だよね。ユーリさんだってみんなと仲良いんだから、遠慮しなきゃいいのに)


大人だから〜…なんて気にしなくてもいいんだよ?

いやまぁ甘えられたら理性的には困るけども。

でもそんな仲間外れみたいなのはもっと嫌だしね?


だから…ええんやで?

あっしに甘えんしゃい?


サフィール「私たちに遠慮なんてしなくてもいいんですよ、ユーリさん」

チェルシー「そうですよ!それにマーガレットちゃんならユーリさんが今から加わっても、み〜んなまとめて甘やかしてくれますよ!」

メリー「……(こくこく)」


いや、それはどうだろう。


(確かにそうですね!)

(マグ?)

(コウスケさんならみんなのことをふにゃふにゃにした後、私のこともい〜っぱい甘やかしてくれますもんね!)

(体力の概念を知ってほしい)


あと出来ることなら理性の限界も知ってほしい。


ユーリ「えと…い、いいかな……?」


でもそんな顔で見られたら断れないじゃないですかやだー。

あ〜もう…


コウスケ「いいですよ☆」

ユーリ「ほ、ほんと…?無理してない…?」

コウスケ「余裕のよっちゃん☆」

ショコラ・パメラ・チェルシー「よっちゃん?」


やめて引っかかんないで恥ずかしい。

勢いで誤魔化してんだから。


ユーリ「…そ、それじゃあ……参加させてもらおうかな……?」

ショコラ・パメラ「「やったー!」」

モニカ・チェルシー「「わぁ〜い!」」


ユーリさんの言葉に喜びを(あら)わにする一同。

そこに扉の向こうからフルールさんの声が届いてきた。


フルール「みんな〜、今いいかしら〜?」

コウスケ「あっは〜い」

サフィール「あっ、私が開けますね」

コウスケ「ん、お願い」


扉の近くにいたサフィールちゃんが開けると、フルールさんが大きな皿を持って入ってきた。


フルール「ありがとう。あら、ユーリもいたの?」

ショコラ「一緒に遊ぼって誘いました!」

ユーリ「誘われました」

フルール「ふふふ、そう。はい、そんなあなたたちにおやつのお届けよ」

ショ・パ・チェ『わぁい!』

他『ありがとうございます』


フルールさんが持ってきたお皿の上には、小さく切ったハムや野菜のペーストなどを、これまた小さめに切ったパンの中のふわふわ部分でクルクルっと巻いた、手巻き寿司ならぬ手巻きパンが並んでいた。


フルール「飲み物も今取ってくるから、先に食べちゃってていいわよ」

サフィール「あっ、手伝いますよ」

ユーリ「私も」

シエル「あ、あたしも行きます!」

フルール「あら、いいの?」


即座に手伝うと言い出すサフィールちゃんたちに、やっぱりめっちゃいい子たちだなぁ…と思っていたら、他の子たちも続々と声を上げた。


モニカ「あっ…わ、私も行きます…!」

ショコラ「ショコラも〜!」

パメラ「私も手伝いますよ〜!」

チェルシー「あたしも〜!」


((いやいやいやいや))


それだとそれぞれで持ってくればいいじゃないのさ。


フルール「ありがたいけどそんなには入らないわよ。それじゃあサフィールとシエルにお願いしようかしら」

サフィール・シエル「「はい!」」

ユーリ「あれ、私は?」

フルール「あなたはその子たちと遊んであげなさいな。その子たちもあなたと遊びたいんでしょ?」

ユーリ「う〜ん…そうですね。それじゃあサフィールちゃん、シエルちゃん。お願いね」

サフィール・シエル「「はい」」


そうして3人が部屋を後にしたところで、早速ショコラちゃんがユーリさんに話しかけた。


ショコラ「ユーリさんユーリさん!」

ユーリ「どうしたのパメラちゃん?」

ショコラ「ユーリさんの冒険のお話聞きたい!」

ユーリ「冒険?」

ショコラ「うん!ディックさんたちとダンジョンに入ってるんでしょ?ショコラたち、ダンジョンには入れないから聞きたいの!」

ユーリ「あぁなるほど。うん、いいよ。みんなが戻ってきたらお話しよっか」

ショコラ「わーい!」


おっ、冒険の話か〜。

いつも夕食のときとかに聞いてるけど、ガッツリ聞いたことはなかなか無いから楽しみだ。


(楽しみですね、コウスケさん!)

(うん。ユーリさんたち、どんな冒険してるんだろうね)


フルール「お待たせ」

サフィール「ジュースをいただきましたよ〜」

シエル「みんな好きなの選んじゃって」

みんな『ありがとうございます!』


ちゃんとお礼が言えるいい子たちです。

可愛いね。


ショコラ「フルールさんも一緒にユーリさんのお話聞きませんか!」

フルール「ユーリの?」

パメラ「ユーリさんに冒険のお話を聞かせていただくんです」

フルール「あら、いいわね。でも私は…」


ショコラちゃんたちの誘いを断ろうとするフルールさん。

やっぱり子どもたちだけで〜って遠慮しようとしてるのかな?

いや、普通にやることがあるだけかもしれないな……。


チェルシー「フルールさんも聞きましょう?」

フルール「いえ、でも…」

メリー「……ママ…このあといつもお風呂入れる時間まで、みんなが帰ってくるのをソワソワして待ってるだけだから大丈夫でしょ?」

フルール「ぐぅっ!」


メリーの言葉で私生活を暴露されるフルールさん。


やめたげてメリー……。

娘の友だちに私生活を知られるフルールさんの気持ちを考えてあげて……。


というかそうか……。

この世界テレビとか無いからなぁ……。

本も魔導書とかばっかだし……。


何かミステリー小説とか無いかな?

なんとなくフルールさん好きそう。


フルール「うぅ…しょうがないじゃない……やること全部やったらみんなが帰ってくるまですることが無いんだもの……」

メリー「……さびしんぼう」

フルール「メ、メリーには言われたくないわ……」

メリー「……血筋だから仕方ない」

フルール「……そうね……私の娘だものね……」


…なんかちょっと…しん…ってなっちゃったな……。


これを打破すべく、俺はフルールさんに話しかける。


コウスケ「ま、まぁまぁ…フルールさんだったらみんなも大歓迎ですし、一緒にいましょうよ。ね?」

フルール「…そうね……それじゃあそうさせてもらってもいいかしら?」

みんな『はい!もちろんですよ!』

フルール「…ありがと」


(ふぅ…なんとかなりましたね……)

(うん……みんなどうしたらいいのかわからないって感じだったから、どうにかなってよかったよ……)

(お疲れ様です……)


とりあえずどうにかなったところで、ショコラちゃんがユーリさんに話しかけた。


ショコラ「じゃあじゃあユーリさん!お願いします!」

ユーリ「うん。そうだなぁ……まずは初めてディックさんたちと一緒に潜ったときのお話からにしようかな。最初はお互いがどんな戦い方をするのかを知るために浅い階層で魔物と戦うことにしてね……」

みんな『ふんふん…』


思い出しながら楽しそうに話すユーリさんの話を、みんなが一生懸命聞く。

そんな中、パメラちゃんが俺の方にスススッ…と寄ってきて、ポソポソと耳元で話しかけてきた。


パメラ「みんな楽しそうだね」

コウスケ「そうだねぇ。パメラは?」

パメラ「私ももちろん楽しいよ〜♪でもこれじゃあユーリさんに聞きたかったことが聞けないかなぁ〜」

コウスケ・マグ「(聞きたかったこと?)」

パメラ「ユーリさんに好きな人はいるのかってこと」

コウスケ・マグ「(あぁ…なるほど……)」


君そういうの好きだもんね……。


パメラ「マグは何か知ってる?」

コウスケ「ううん。そもそもユーリさんが恋愛に興味無さげだから……」

パメラ「うぅ…やっぱり……?なんとなくユーリさん…あんまりそういうの無さそうだなぁ…って思ってたよ……」


(そうだねぇ……ユーリさん、そんなことより冒険だ!って感じだからねぇ……)

(ですね。う〜ん……でも…ちょっと脈がありそうな人が……)

(えっ?そんな人いたかな……)


俺の中でのユーリさん、大体変な男に絡まれて返り討ちにしてる姿しか無いんだけど……。


(……これじゃあなぁ……)

(えっ?)

(なんでもないです。やっぱりユーリさんにそういうのはまだ早いかもですね……)


なんか含みがあったような……?

う〜ん…気のせいかな……。


…まぁ今はとりあえず、ユーリさんの話を聞き逃さないようにしよう。


(……コウスケさん、天然ですよね……)

(えっ何急に?)

(そんなところも可愛いですよ)

(えっほんとどしたの急に?)


マグの何かのスイッチを押したらしかったが、それ以降は特に何もなく話を聞いていた。


なんだったんだろう……?

ストックが無い。

あと2話ぐらいしか無い。


頑張って書いてるけど、間に合わなかったらごめんなさい。


というのを先に言っておいて心構えをしてもらう算段……。


話の道筋は出来てるので、純粋に書く速度が足りないだけです。

なので突然失踪することは無いのでそこだけはご安心ください。


…失踪するときは潔く「もう無理」と言いますから……。


ちなみに、間に合わなくなったら、多分最初は週一投稿ぐらいを予定しております。

どうぞよろしくお願いします。


さてさて、そんなギリギリな次回の更新予定は10/22(金)です。


こんなギリギリ小説を暇つぶしにでも見てくださっている皆さまにはやや残念なお知らせ(そうだといいなという作者の願い)になりましたが、引き続きこの小説を楽しんでいただければ幸いです。


次回もお楽しみに。

ではでは。

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[良い点] 〉体をみょんみょん上下させるシエル なんの儀式だってツッコミたくなるww [一言] コウスケさんの精神的退化が酷くなってるけど、面白いからスルー一択で(*,,ÒㅅÓ,,)キリッ マグ…
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