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異世界で少女とまったりするために頑張る  作者: レモン彗星
第3章…鍛治コンテスト
209/436

206.商業ギルドでモデルの仕事…ケモ耳は良いぞ……

惚気(のろけ)続けるマグにハルキが「仕事の時間じゃない?」と切り上げさせたので、それを好機と捉えた俺は、まだ言い足りない様子のマグとさっさと交代して仕事場へ向かう。


交代したことに気づいたハルキたちと…


「…愛されてるね……」

「ありがたいことにね……」

「ちゃんとお返ししてあげなよ〜♪」

「…頑張ります……!」


なんて会話をした。


いや…ほんと……俺ももっと態度に表してあげないとだなぁ……。

すぐ日和(ひよ)っちゃうからなぁ……。

ヘタレだからなぁ……。


マグのことは大事にしたいけど、大事にしすぎて愛想尽かされちゃ世話無いし、俺の方からもアクション掛けないと……!


……問題は俺が欲求不満で暴走しそうだってことだけどな……!

もう我慢出来そうにないぜぇ……!


危機感を覚えつつドレッサールームに到着。

ハルキとは途中で別れ、ドレッサールームの中には女性のスタッフしかいないので、マグの体を男性に見られることは無さそうだ。

まぁさすがにそうだろうな、普通に考えてな。


しかし…何ということでしょう……!

こんな色とりどりな服たちに囲まれて、しかもそれらを今日着れるだなんて……!


これはマグのあんな(かわいい)姿やこんな(かっこいい)姿が見放題ということに他ならない……!


あ〜…あの服マグに似合いそう……♪

あっちの服はマグの髪型をポニテにすればより一層良さが引き立てられると思う……♪

この服なんかかっこいい感じながらも可愛さがあってマグの新たな一面が見れそう……♫


「さてと、じゃあマーガレットちゃん♪早速着替えようか♪」


そんなテンション有頂天な俺の耳に、ミュイファさんの言葉と部屋の鍵を閉める音が届いた。


……なんでだろう……?

当然の行動のはずなのにちょっと恐い……。 


というか周りの女性スタッフさん方もなんかにじり寄ってくるんだけど?

普通に近づこうという人はいないの?


俺は身の危険を感じたのでマグと交代することにする。


(マ、マグ……また交代してくれる……?)

(つーん)


あれ!?


(マグ……?)

(私に自慢させてくれないコウスケさんなんて、女の人にもみくちゃにされちゃえばいいんですよ〜だ)


拗ねてらっしゃる!?


(いやいやいやいや!?だってあのままだと仕事遅れてたし!)

(わかってますよ〜わかってますよ〜。でも私はもっと自慢したかったですので〜)


あぅぅ……!

自慢に思ってくれてるのは嬉しいけどぉ……!


(あのまま俺の自慢話をされ続けたら俺の心が保たないし……!)

(つーん)


ぐぅ可愛い……!


(なのでコウスケさんが皆さんにもみくちゃにされてるのを見学しま〜す)

(マグぅ〜……!)

(うっ!ダ、ダメです!そんな声出しても許しません!)

(そんなぁ〜……!)


理不尽だぁ〜……!


(大丈夫ですよコウスケさん!)

(何が……?)

(コウスケさんがもみくちゃにされて心がぐちゃぐちゃにならないように私が支えます!それぐらいはちゃんとしますから!)

(マグ……!)


前まで眺める専門だったのに……成長したね……!


(具体的には私がコウスケさんの良いところを囁きます)

(……へっ?)

(さっき途中で終わったコウスケさんの自慢話をコウスケさん自身にします)

(な、何で……?)


そんなの追撃でしか無いんだけど……?


(だって……)

(だって……?)

(私がまだ言い足りないですしぃ…それにぃ……)

(そ、それに……?)

(…それでコウスケさんが恥ずかしさでいっぱいいっぱいなのを外の皆さんにバレないように抑え込んでるの……ものすごく可愛いんですもん♡)


…………や……やっぱりマグはドSだぁぁぁ……!!


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


「いいよいいよ〜♪マーガレットちゃん可愛いよ〜♪」


ポーズを決めている俺に転写士の1人がそんなことを言いながら魔法を続ける。

転写士は全部で5人ほどいて、その中にはピコットさんの姿もあった。


ちなみにミュイファさんは他の仕事があるからと、めちゃくちゃ名残惜しそうに去っていった。


俺としてはイタズラする人が減ってありがたい限りです。


転写士さんは女性3、男性2。

さっきの掛け声はピコットさんではない女性転写士の言葉だ。


ありがとうお姉さん。

マグの体なんだから当然だけど、実際に口に出してくれると俺もニヤニヤが止まらないぜ。


…まぁニヤニヤが止まらない原因は他にもあるんだけど……。


(隠密ギルドで穴に落とされたときもぉ…私は怖がってるのにコウスケさんは必死に解決策を考えてくれて…そのあとも私のために怒ってくれて…それでも私の意思を尊重してくれてぇ……すっごくきゅ〜ん♡ってなったんですよぉ♡かっこよかったですよぉ〜…♡今思い出してもドキドキが止まらないですよぉ…♡それぐらいかっこよかったんですからねぇ?そんなコウスケさんのことを知ってる人が少ないのは寂しいですよぉ……だから知ってる人にはい〜っぱいコウスケさんの良いところを教えないとなんですよぉ〜♪ね?いいでしょ〜?自慢させてくださいよ〜…コ・ウ・ス・ケ・さん♡)


このどえらいことをさっきから囁いてくる俺の愛する天使(悪魔)のせいだ。


ドレッサールームでお姉さん方に「体引き締まってるね〜♪」とか「お肌もちもち〜♪」「あっ私もちょっとだけ〜♪」とかなんとかもみくちゃにされながら着せ替え人形にされてるときから、マグは俺を容赦なく褒めちぎってきた。


しかも途中からなんとも断りづらい理由をつけてみんなに俺のことを自慢させてほしいと言い出したのだ。


だがもちろん俺は断った。

恥ずか死ぬから。


しかしマグにはまったく諦める様子が無く、これまでの出来事を振り返りながらそのたびにキュンキュンしただの惚れ直しただのいっぱいちゅーしたいだのと感想まで付けてお願いしてきたのだ。


ただでさえマグに褒められて心に余裕が無かったのに、マグの可愛らしく…ときに妖艶さを醸し出した声で、さらに舌舐めずりの音まで聞かされれば、我慢が限界を迎えかけてる俺はまともな返事も出来ずにただただ彼女の甘い言葉と真っ直ぐな好き好きオーラを受け取ることしか出来ない。


それでも仕事はキチンとこなさないとなので、俺は前世で培ったポーカーフェイスで、どうにかこうにか明るい笑顔を貼り付けている。


内心はドキドキが溢れ出して心臓が飛び出るんじゃねぇかと言うほどバクバクしてるけどな!!

ポーカーフェイス頑張らないと、マグに褒められて嬉しいやら恥ずかしいやらの感情がない混ぜになったニヤけ顔になるからな!!


そんなこんな自分と格闘してる間に、転写士の方たちがそれぞれ満足のいく出来栄えになったようなので1着目は終了。

すぐに着替えてまた転写される。


その間もマグの好き好きダイアリーは止まらず、「いっぱいなでなでしてほしいなぁ…♡」とか「ぎゅ〜ってコウスケさんに包んでほしいなぁ…♡」とか今夜のリクエストまで言い出し始め、俺の理性はいよいよ爆発寸前。


もう受け止めすぎてゲージはFULL(フル)

あとは三角ボタンを押すだけで電撃走らせたりサイレン鳴らしたりして敵弾を消せる状態。

いわゆる発動待機状態だ。

わかるかな?


まぁつまり何かきっかけがあればここまで耐えてきた俺の理性は崩壊し全てが終わる。

だが今はまだ大丈夫だ。

仕事中だし、最も脅威であるマグは今俺に囁くことしか出来ない。


だからまだ耐えれてる。

でももしも今夜、彼女がまた昨夜のようなことを……少しでもエッチなおねだりをしたら……。


…だからマグ…お願い……!

昨日ので満足して……!


いや昨日のも理性が死ぬんだけど……。

R-18コンテンツなら確実に襲ってるか襲われてるシチュエーションなんだけど……。


でも…キスまでで……!

キスまででどうか……!

これ以上のことをおねだりされたらマグのことを冗談抜きで襲っちゃうから……!

理性が飛んで獣になるからぁ……!


「マーガレットちゃん、ちょっと表情固いよ〜?ほらほら、笑顔笑顔!ニコ〜♪」

「あっ…ご、ごめんなさい………えへ〜……♪」

「うん♪いいよ〜マーガレットちゃん!そのままそのまま〜!」


うぅぅ……!

こんな状況じゃ落ち着いて考えを巡らせることも出来ないよぉ……!


(コウスケさんがローズさんのドレスを着た私の姿に「キレイだ…」ってボソッと言ってくれたのがすごく嬉しくてぇ♡だってボソッて!ボソッて!コウスケさんの心から漏れ出したような感じで言われちゃってぇ!それがすごく嬉しくて思わず泣いちゃうかもってなってぇ!でも、もしそれだったらコウスケさん…今私のことでいっぱいなのかなぁ〜って考えたらもっと嬉しくて泣いてる場合じゃない!ってなって、コウスケさんにいっぱい甘えたくなっちゃったんですぅ♡うへへへ…うへへへへへ♡)


もうやめてマグ!

俺の理性はもうオブラートレベルよ!

【薄くてすぐ破れるわ溶けるわで紙もびっくりの紙装甲…という意味】


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


「マーガレットちゃ〜ん♡今いいかしらぁん?」


俺がどうにか頑張って理性を保たせたまま4着目を終わらせて着替えに戻るところで、聞き覚えのある野太いキャピキャピ声が聞こえてきた。


振り返るとそこには声の主…ローズさんと、ちょっと引き攣った顔をしているミュイファさん、そして目が死んでるハルキがいた。


とりあえず俺はローズさんに挨拶を返す。


「ローズさん、こんにちは」

「えぇ、こんにちは♪マーガレットちゃん、その服すっごく似合ってるわよ〜♡」

「ありがとうございます♪」


服飾関係の仕事をしているローズさんに服装を褒められるのはやはり嬉しいものだ。


なんたってマグの体だからな!


ふへへへ…そうだろ〜?似合ってるだろ〜?可愛いだろ〜?

だってマグだからな!


くるっと回ってむふん♪っと無意識のうちに動いてドヤる俺にローズさんは微笑む。


おっと…今はウチの子自慢をしてる場合じゃないな……。

どうやら俺もなんだかんだ言って、マグのことを自慢したいのかもしれないようだ……。


まぁマグだししょうがないな。


「それで、ローズさんは今日はどうしたんですか?」

「ふふふ…実はね?マーガレットちゃんが気に入りそうなものを作ったから早速商業ギルド(ここ)に売り込もうと思ってね♡」

「(おぉ〜!)」


これにはマグも俺と共に期待の声を上げた。


ローズさんのところの服は一級品揃い。

それはユーリさんの服と、マグのあのホワイトドレスを見れば誰でも分かるほどだ。


そんなローズさんが自信満々に売り込もうというのだから、期待が膨らむのも当然なのだ。


「うふふ♡細かいことは部屋に行ってからにしましょ?」

「あっじゃあ僕は他の人にも挨拶してくるからそれじゃあ頑張ってね」

「あっ!んもぅ!ハルキちゃんのイケず~!」


早口でまくし立てそのまま去っていくハルキ。


やれやれ……。

まぁ冗談…かもしれないとはいえ、ノーマル男子がムキムキさんにケツ狙われたら怖いよな……。

……マグの体だと普通に男子に狙われる恐れがあるから、よかったとは言いづらいけどな……。


ともかく、ローズさんとミュイファさんと共にドレッサールームに入る。

中にいた人たちがギョッとしてるけど気にしない。


そしてそわそわしてる俺に微笑んだローズさんがマジックバッグに手を突っ込んだ。


「ジャジャーン!」

「(こ、これは……!)」


ローズさんがバッグから取り出したのは服では無くアクセサリーだった。

だがそれは…


「(ケモ耳だぁぁぁ♪)」


そう、ケモ耳だった。

イヌ、ネコ、ネズミ、キツネ、ウサギ……。

全5種類のケモ耳カチューシャがローズさんの手に握られている。


「ふふふ♪一昨日の試合を見て、前にマーガレットちゃんがネズミさんになってるのを思い出してね?もしかしてこういうの好きなのかなって思って作ってみたの~!」

「すごい!可愛い!ありがとうローズさん!」

「どういたしまして♪はぁ~…よかった~……マーガレットちゃんが喜んでくれなかったらどうしようかと思ってたのよ~……」


むぅ…こんなに可愛いのに?

あ~…でもそっか……いくらこの街の人たちが獣人に対する偏見が少ないとはいえ、ケモ耳を着けようって発想にはならないか……。


……ていうかシンプルに恥ずかしがりそう。

あれだ。どんなに某夢の国のファンでも、街中であの耳を着けるのはちょっと……ってやつだ。多分。


「それでね…こんなのも作ってみたの♪」


そんなことを考えているとローズさんが再びバッグに手を突っ込んで何かを取り出した。

ってあっ!?


「(尻尾だ!)」


ローズさんが取り出したのは、ベルトに付いた小さなリングに、同じような小さなリングが付いたイヌの尻尾だった。


ローズさんちゃんと尻尾も作ったんだ!


「うふふ♪これならアクセサリーとして幅広く使えるし、ベルトと尻尾が別々だから、ベルトが一つあれば尻尾を付け替えるだけでよくて余計な出費も抑えられて、しかもしまうときもかさばりにくい。ベルト自体もポーチを着けたり他のアクセサリーを着けたりって尻尾以外にも着けられるからこれだけでも実用性が高い……いやぁ~、我ながらとんでもないものを作ったと思うわ♪」

「(すごいすごい!ローズさんすご~い!)」

「やぁん♪照れちゃうわぁん♡」


くねくね喜ぶローズさんを尻目に、俺とマグは受けとったイヌ耳イヌ尻尾に大興奮している。


(可愛い~!これショコラちゃんの耳に似てるよね?)

(はい!多分私たちがショコラと仲良しだからだと思います!)

(なるほど!うへへへ…しかしこれを着けたマグの姿かぁ……可愛いだろうなぁ……!)

(コウスケさん、ケモ耳好きですよね~。ショコラやモニカちゃんの耳がピコピコしてるのを見ていっつもニヤニヤしてますもん)

(ウソ!?そんな分かりやすくニヤついてた!?)

(はい。というかひっそりと幸せそうな声も漏れてますよ?)

(ウソーン!?)


き、気を付けないと……。

メイカさんみたいに思われてたらどうしよう……!?


(んふふ♪そんなに気にしなくても大丈夫ですよ~♪コウスケさんが楽しそうな所を見てると私も嬉しいですし、みんなだっていっぱい甘えてきてるんですから。それに私だってショコラたちの耳と尻尾好きで前から触らせてもらってましたから♪)

(そ、そう……?)


それなら大丈夫かな……?

さりげなく恥ずかしいこと言われた気がするけど……。


(コウスケさん!早速着けてみましょうよぉ!)

(ハッ!そうだね!へへへ……♪)


まずはイヌ尻尾をベルトに装着…んでこれを装備して……ん…もうちょい右かな?

…これでよし。そんでイヌ耳を頭に合体(ブレイブ)!BP+2000!

そして鏡!


「(可愛いぃぃ♡♡)」


ワンコ装備の効果により、俺は萌え死ぬ!

ひゃっほう自爆技!


そんな感じでテンションがおかしくなるほど、ワンコマグは可愛かった。

尻尾もベルトに固定されていないから重力に素直に従ってぷら~んとしており、腰を振るとユラユラ揺れてあら可愛い。


マグも自分がワンコになれて満足げだ。


「はぁぁん♡やっぱりマーガレットちゃん可愛いわぁぁん♡」

「これは確かに可愛らしいね……ふむ……獣人の耳や尻尾をアクセサリーにするなんてねぇ……」

「あれ?ミュイファさん知らなかったんですか?てっきりローズさんと会う予定があったんだとばかり……」

「ははは…実は入り口が騒がしかったから見に行ったらローズさんがいてね……話を聞いてみたらマーガレットちゃんにモデルを依頼した人だってことが分かったから、見せたいものもあるようだしってことでそのまま連れてきたんだ……」

「(なるほどぉ)」


(…ミュイファさんが疲れてたのって……)

(今までローズさんのようなムキムキの人が可愛い服と口調をしてるのを見たことが無いからどう接するのが正解なのか分からない……ってところでしょうかね……?)

(それだろうねぇ……)


カルチャーショックってやつかな?

まぁローズさんと出会った人はすべからくそれを体験するから……誰もが通る道だから……。


「それにしても、よく似合ってるねぇマーガレットちゃん。ぜひ私の種族のものも着けてほしいよ」

「ミュイファさんの種族……そういえばどんな種族か教えてもらってないですね……」

「そうだっけ?私は狸人族さ。いわゆるタヌキだね」

「(あぁ!タヌキかぁ!)」


丸耳だけじゃ分からなかったよ……ってあれ?


「それなら尻尾は?さっき見たときは無かったはずですけど……」


さっきはテンパりすぎてそこまで頭が回らなかったけど、思い出してみればミュイファさんの綺麗なお尻と尾てい骨はスベスベで普通の肌だったような……あっ駄目だ。思い出すだけでちょっと恥ずかしくなってきた。

初心(うぶ)過ぎない?俺。


「尻尾なら…ほれっ」

「(わっ!?)」


ミュイファさんが俺にお尻を向けて掛け声をかけると、彼女の尾てい骨辺りに尻尾が突然現れた。


どうやって隠してたんだ……?


(もしかして……幻影魔法じゃないですか……?)

(あっなるほど!)


それはあり得る。

タヌキに化かされた…なんて言葉もあるし……。


…キツネだっけ……?どっちもあるんだっけ……?

う~ん……まあいいか。


思考を中断し、俺はマグの予想を口にする。


「それって幻影魔法ですか?」

「正解♪見えないようにしてるだけだから、触ろうと思えば触れるのさ♪」


(マグ大正解)

(やった♪えへへ~♪)


「タヌキちゃんかぁ……なるほど…ちょっと作ってみるわ」

「うん。出来上がったらぜひともマーガレットちゃんに着けてもらいたいね♪」


タヌキマグ……絶対可愛い!


「もちろん♪マーガレットちゃんも、何か希望があったら聞くわよん?出来る範囲でだけどね」

「ん……そうですね……」


(う~ん……私は…ショコラやユーリさんとはお揃いにできるから、出来ればパメラともお揃いになれればいいなぁ…って思います)

(あ~……でもパメラちゃんだと、翼が必要かなぁ……)

(む~……折りたためるのならいいんですけど……)

(そのままだとちょっと邪魔だからねぇ……)


パメラちゃんも働き始めた頃はちょいちょいぶつけてたし……。


(コウスケさんは何かありますか?)

(そうだなぁ……)


有名どころは揃ってるし、細かく種類とか言い出したらキリがないから特には……。

…ん……そういえば前世で小学生のころ、ケモ耳パーカー着てきてる子がいて「なんだあの服可愛いな」って思ったんだよなぁ……。

今思えば、あのときから「可愛いは正義」って意識が芽生え始めたんだろうなぁ……。


っと、それはさておき……


(俺はケモ耳付いたパーカーが欲しいなぁ)

(パーカー?直接服に付けちゃうんですか?)

(そうそう)

(でもローズさんがさっきかさばるとかファッションの幅が狭まるとか言ってたような……)

(うん。それでも俺はマグに着てほしい)

(!…えっと…それって……)

(うん。絶対似合うから、マグの可愛い姿を脳に焼き付けたい)

(っ!…そ、そうですかそうですか……♪)


ニヤニヤくねくねするマグの姿が目に浮かぶほど、彼女の声は浮かれている。


(だからマグ。パメラちゃんとお揃いの可変翼と俺のケモ耳パーカーを頼むということでいい?)

(うへへ……♪はい、いいですよ♪)


めっちゃ上機嫌だ可愛いな。


思わずニヤけそうになるのを抑えながら、俺はローズさんに要望を伝えた。


「なるほど……分かったわ。翼は頑張ってみるとして、パーカーに付ける耳と尻尾はどの種族にするの?」


むっ……それが難問だ……。

欲を言えば今ここにあるものや制作予定のタヌキ耳も含めて全部欲しい……。


だがそれはさすがに忙しいだろうし、ローズさんが気に入れば量産化してくれるだろうから、今は一つに絞ればいいのだが……。


う~ん……う~ん……。

あっ…そうだ。


「それじゃあ、ウサ耳で。でもその耳とは違って、垂れ耳バージョンでお願いします」

「垂れ耳のウサギ耳ね。分かったわ。帰ったら早速取り掛かるとするわね」

「お願いします」


やったね!

これでまた1つマグの可愛らしい姿を脳内メモリーに刻めるよ♪


「それじゃあ話もまとまったところで、そろそろ仕事の続きをしようか。せっかくだしその耳と尻尾を着けてやってみるかい?」

「いいですね!」

「うふふ♪ギルドマスターさん?ワタシも見学していいかしらん?」

「あぁ。構わないよ」


というわけで次の衣装に着替えた俺は、手始めにイヌシリーズを身に着けて写生室へ。


「おっ…戻ってきたっすねマーガレットちゃ…ってなんすかその可愛いのはぁ!?」

「ワタシの自信作よん、ピコットちゃん♡」

「ぬおわぁぁぁ…ってローズさん!?」

「なんで叫んだのかしらぁ?」

「ききき気のせいでっス!!」


なんてマグの可愛さとローズさんの姿に騒がしくなる。


むふふ……本が出たら家宝にしようかな~♪

耳とか付いたカチューシャやフードってめちゃんこ可愛くて好き……。

被ってるのも可愛いんだけど、被らずに後ろにだら〜んとしてるときとかも可愛くて好き……。

というかフード付きの服が好き……。


さて、次回の更新は9/28(火)の予定です。



…ここで少しお知らせをば。


この小説のストックが心許ないです助けて\(^o^)/


う〜む……仕事とゲームで忙しかったというのもあるんですが、純粋に話を考えるのが難しいという……。


投稿済みの話と辻褄を合わせないと…とか考えると面倒になってくるというか。


まぁそこは気力を振り絞って頑張るとして、話のルートが2つほど思い浮かんでるとどっちにしようか悩んで、今後の展開と照らし合わせて…とやってると考えてばかりでまったく書かなかったり、今進めてる部分よりも先のことばかり考えちゃって今の部分が進まなかったりで、なかなかどうして……。


ですがまぁ…まだストックはあるので、とりあえず……ん〜……来月分ぐらいは大丈夫…かな?

多分大丈夫です。はい。


なので何が言いたいかと言うと…


今後もしかしたら投稿を遅らせることがあるかも。


ということです。


長文失礼しました。

ではでは。

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― 新着の感想 ―
[良い点] BPの+2000ってwww [一言] 〉メイカさんと同類 ……そうか?アレと同類は早s…………………………内側に居たね…同類… 羽根付けるなら熾天使バージョンも必要じゃない? ルシフ…
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