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異世界で少女とまったりするために頑張る  作者: レモン彗星
第3章…鍛治コンテスト
206/435

203.お泊まり会おしまい…次の約束

〔マグ〕


フルール「ご飯できたわよ~」

みんな『(えっ!?)』


無事にコウスケさんに褒め倒されたあと、二組に分かれて何回目かのババ抜きをしていると、フルールさんがそんなことを言うので一斉に時計を見た。


ほ、ほんとだ……!?もうこんな時間になってる……!?


マグ「全然気付かなかった……」

メイカ「みんな熱中してたものね~♡可愛かったわ~♡」


メイカさんずっと見てたもんね……。

最初はみんなも気になってたけど、もう慣れちゃってるし……。


と…そんなことよりご飯ご飯~♪


リオ「じゃあ中断するか」

サフィール「そうですね。せっかくご用意していただいた食事が冷めてしまっては申し訳ないですし」

パメラ「だね。フルールさんのご飯美味しいし♪」


私のグループはリオとサフィールちゃん、それとパメラの4人。

私たちはさっき別れたときのグループで上2人だった上位組なのだ。


ちなみにサフィールちゃんがもう上がりそうです……。

サフィールちゃん……今のところ全部1抜けらしいんだよね……。

強すぎるよ……。


ショコラ「やったー!フルールさんのごは~ん!」

メリー「……ごは~ん♪」

チェルシー「ごは~ん♪」

モニカ・シエル「「ご、ごは~ん……!」」


向こうのグループも切り上げたとこだね。

ショコラの声にメリーとチェルシーが元気に続いて……モニカちゃんとシエルが恥ずかしそうに言ったね。可愛い。


ちなみに途中でケランさんが自分の分のトランプを貸してくれたので、グループごとに交代する必要がなくなって、誰かが暇な時間が無くなった。

ありがとうケランさん。


そんなこんなで朝と同じように席について、みんなで一緒に…


みんな『いただきます!』

フルール「はい、どうぞ」


私たちは一斉に手を合わせて言い、目の前の美味しそうなご飯を食べ始める。


ユーリ「おかわりもあるからね~♪」

ショコラ「わ~い!食べる~!」

パメラ「ショコラ!まずお皿に乗ってる分から食べなさい!」

ショコラ「だって絶対おかわりするもん!」

パメラ「わかるけど!」


うんうん、わかるよ~。

フルールさんのご飯も、ユーリさんのご飯も美味しいもんね~。

私もあとでおかわりしよっと。


シエル「ん…メリー、口元に付いてるわよ?取ってあげる」

メリー「ん………ありがとシエル」

シエル「いいのよ。だってお姉ちゃんだもん!」


むむっ。


マグ「メリーのお姉ちゃんは私だよシエル」

シエル「えぇ?でも私だってメリーよりも年上なんだからお姉ちゃんだもん。それにユーリさんだっているんだからいいでしょ?」

マグ「むぅ~!そうだけどぉ……」


私ももっとお姉ちゃんしたいのに~!


メリー「……シエルはいくつなの?」

シエル「えっ?あたしは今9歳よ」

マグ「あっ!私は10歳!だから私の方がお姉ちゃんだね!」

シエル「むっ!あたしだって今年で10歳になるし!」

マグ「私の方が先なのは変わらないから、私がお姉ちゃんなのも変わらないも~ん!」

シエル「ぐぬぬぬぬ……!」


ふふ~ん♪これで私はメリーとシエルのお姉ちゃんということに…


チェルシー「あっじゃあ12歳のあたしがみんなのお姉ちゃんだね」


えっ?チェルシー?


ショコラ「チェルシー12なんだ~。ショコラは11だよ~!」

パメラ「私はまだ10だけど、9月で11になるの」

チェルシー「そうなんだ!じゃあやっぱりあたしがお姉ちゃんだね!」


うっ……確かにそうだけどぉ……!


コウスケ(へぇ…パメラちゃん9月なんだ)

マグ(うぅ……そうです……ハッ!?そういえばコウスケさんの誕生日って聞いてないような……!?)

(ん~?…そういや教えてないような……)


な、なんということでしょう……!?


(というか俺もマグの誕生日知らないような……)

(…ハッ!確かに!)


お互い歳は知ってる……知ってる……?


マグ(…コウスケさんって20歳…でいいんですよね……?)

コウスケ(お、おう……って、それも言ってないっけ?)

(確か……ユーリさんと最初に会ったときに、20歳のオーラが出てるって言っていたのは覚えていますけど……直接聞いたことは無いような……)

(あ~……そう言われればそんな気が……)


パメラ「マグ?」

マグ「ふぇ?」

「話聞いてた?」

「あ……ごめんパメラ……全然聞いてなかった……」

「だよね。ぼーっとしてたもん」

「ごめんなさい……」


というわけでコウスケさんとのお話は一旦置いといて、改めてみんなの歳を聞く。


シエルが9歳、チェルシーが12歳なのは聞いたし、リオが11歳でサフィールちゃんが10歳なのも前に聞いた。

それでモニカちゃんは今は9歳らしい。


今年で10歳になるらしいから、私とシエルと同い年なんだね。


で、すごく今さらだけど、メリーが8歳だということが分かった。

そういえば聞いてなかったなぁ……。


そしてみんなの誕生月も聞いた。


メリーは12月。モニカちゃんは9月。サフィールちゃんは8月でリオは2月。チェルシーが5月でシエルは6月らしい。


そしてタイミングを見計らって、コウスケさんにショコラとパメラの歳と誕生月と、私の誕生月を教えた。

ショコラは11歳でリオと同じ2月生まれ。

パメラは10歳でモニカちゃんと同じ9月生まれだから、今年で11歳になる。

私は3月生まれで10歳なので、二人とは1年違う。


ちなみに今日は4月の16日。

コウスケさんとは、ちょうど4月の初めに出会ったことになる。

忘れることは無いけど、正直覚えやすくてちょっとありがたいと思ってる。


でも問題もあった。

コウスケさんが9月生まれらしいのだ。


つまり…パメラとモニカちゃんとはお揃い……!

いいなぁ……!コウスケさんとお揃い……!羨ましいなぁ……!


なんてことを話してる間にご飯を食べ終わった。

おかわりもペロッと食べきっちゃって、フルールさんとユーリさんも満足そうな顔をしていた。


満腹でお腹をポンポンしたりさすったりする子が多い中、同じく満腹のはずのショコラが元気にこう言った。


ショコラ「それじゃあ次は何して遊ぶ?」

パメラ「ショコラ……もうちょっと休ませて……」

サフィール「はい……思わず食べ過ぎてしまいましたから…もう少しだけゆっくりさせていただけると……」

ショコラ「むぅ~……!」


元気だなぁ…ショコラ……。


と、そこでモニカちゃんがおずおずと話しかけてきた。


モニカ「あ、あの……マーガレットちゃん……」

マグ「うん?どうしたのモニカちゃん?」

モニカ「えっと……その……昨日言ったこと…してほしいな…って……」

マグ・コウスケ「(昨日言ったこと……?)」

モニカ「…お…お姫様抱っこ……!」

マグ・コウスケ「(あぁ!)」

みんな『あっ!』


メリーとリオ以外が声を上げた。


そういえば昨日はショコラにぺろぺろされて、そこからみんなでぺろぺろし合ってたからお姫様抱っこ出来たのはメリーとショコラだけだったね。

…私は夢の中でいっぱいしてもらったけど♡


う~ん…でもそういうことなら、コウスケさんと交代した方がいいよね。


(というわけでコウスケさん)

(ん、了解)


ササっと交代したコウスケさんは、モニカちゃんにすぐさま返事を返す。


コウスケ「いいよ。もうちょっとお腹が落ち着いてからね」

モニカ「うん…♪」

パメラ「あっマグ!マグ!」

マグ「パメラもでしょ?わかってるよ~」

パメラ「やったぁ♪」

コウスケ「チェルシーとサフィールちゃんもね」

チェルシー「わ~い♪」

サフィール「あ、ありがとうございます……♪」


コウスケさんは最後にシエルの方を向いた。

シエルは、自分から言うのは恥ずかしいけど、昨日約束したんだし自分もされたいし…とそわそわチラチラ落ち着かない様子だった。


う~ん…わかりやすい……♪


コウスケ「シエル」

シエル「な、ななななによっ!?」


((ほんとにわかりやすいなぁ……♪))


コウスケ「シエルのことも…抱っこしていい?」

シエル「っ!ふ、ふん!昨日頼まれてるし?あたしは約束を守る女だから?別に構わないわよ!?」

「ありがと、シエル♪」

「ぴゃっ!?え、えぇ!こちらこそ!」

「(えっ?)」

「…はっ!じゃ、じゃなくて…どどどう、どういたましまして!」


コウスケ(めっちゃ噛んだね)

マグ(かみかみですね)

(可愛いですな♪)

(はい。とても可愛いですね♪)

(とりあえず返事は微笑みで返しとこう)


ニコッ☆


シエル「はぅっ!」

マグ・コウスケ((面白いなぁ♪))


さて…シエルで遊んでる間に少しお腹もこなれてきた感じかな?

でもまだ聞いてない子がいるよね~♪


コウスケ・マグ「(リ・オ♪)」

リオ「オ、オレは昨日断っただろ!?」

「心変わりしてないかと思って」

「してない!」

「(そっかぁ……)」


残念だなぁ……。


リオ「うぅ…そ、そんな残念そうな顔してもダメだぞ……!?」

コウスケ・マグ「(ちぇ~……)」


コウスケ(仕方ない……リオは一旦諦めよう……)

マグ(そうですね……みんなを抱っこしてるときに、チラチラって見てきたらまた誘いましょう)

(それがいいそれがいい)


コウスケ「さてと……ある程度落ち着いてきたし……」

みんな『っ!』


コウスケさんがそう言うと、抱っこ待ちの子たちがピクッと反応して、期待のこもった眼差しでじっと見つめてきた。


そんなみんなにコウスケさんは…


コウスケ「…とりあえず片づけてからね?」


苦笑しながら落ち着くように言った。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


モニカ「♪~」


モニカちゃんが嬉しそうな顔でコウスケさんに抱っこされてる。

モニカちゃんのお耳はピコピコと動き続けていて、モニカちゃんの喜びをめいっぱい教えてくれた。


コウスケ「そんなに嬉しいの?」

モニカ「うん…♪だってマーガレットちゃんかっこいいし、変身してるときはもっとかっこいいし…♡」


…なんだか友だちから向けられるものじゃないような熱い眼差しな気がするような……?


「それに…こうやっていっぱい甘えても嫌な顔しないし……」

「(えっ…?)」


…困った顔とかは結構してると思うけど……?

なんて言うのはちょっとアレだから、コウスケさんにも聞こえないようにするけど……。


それはコウスケさんもちょっと思ったみたいで、少し困った顔をしたあとに、誤魔化すように尋ねた。


コウスケ「えっと……アリシアさんとリンクスさんは?兄妹仲は悪くないでしょ?」

モニカ「うん…お兄ちゃんもお姉ちゃんも優しいよ……でも……」

「(でも…?)」

「…………」


モニカちゃんはコウスケさんの首元に回してる腕をぎゅっと強める。


……言いづらいことなのかな……?


コウスケ「…モニカちゃん……?」

モニカ「ごめんね……すぐ続き話すから……」

「別に話さないからって甘やかすのをやめるわけ無いし、友だちでいるのも変わらないよ」

「っ!」

「だから無理しないで?自分の心に整理がついてからでいいよ。それまでも…それからも…好きなように甘えていいからね?」

「…………ありがとう……♪」


ぎゅ~っとさらに抱きつく力を強めるモニカちゃんに、コウスケさんは優しく微笑んで、すぐそばにあるモニカちゃんの顔に頬ずりした。

手が使えないから。


「…♪」


それにモニカちゃんもすりすりと返してくれる。


…私も今日もしよう……♡

最近すぐにコウスケさんが欲しくなっちゃうから、たまには落ち着いてまったりと……う~ん……無理かな♡


しばらくすりすりしたあと、モニカちゃんは名残惜しそうに顔を離した。


コウスケ「もういいの?」

モニカ「…えっとね……その……さっきの続き……聞いてくれる……?」

コウスケ・マグ「(!)」


さっきの続き…って……。


コウスケ・マグ「(…いいの……?)」

モニカ「…うん……マーガレットちゃんに…聞いてほしいの……」

コウスケ「…そっか……わかった……」

チェルシー「あっ…待って待って2人ともぉ!」

コウスケ・マグ・モニカ「(「?」)」


モニカちゃんがいざ話そうとしたところでチェルシーが止めに入った。


チェルシー「そのお話…あたしたちも聞いていいの……?」

シエル「あっ…そうよ…!大事な話なんでしょ…?マーガレットだけに聞いてほしい…とかじゃないの……?」


チェルシーとシエルの言葉にハッとする私たち。

だけどモニカちゃんはゆっくりと首を横に振って、微笑んで答えた。


モニカ「大丈夫……みんなのことも好きだから……♪」

ショコラ「モニカ……」


ショコラがじーん…としている。

その次にリオが声を上げた。


リオ「……よしわかった!それなら心して聞かせてもらうぜ!」

パメラ「…うん、そうだね!」

サフィール「はい!モニカさん、お願いします!」

モニカ「…えへへ…♪ありがとう…♪」


みんなの温かい言葉にコウスケさんの腕の中のモニカちゃんは嬉しそうに…でも少し恥ずかしそうにもじもじした。

可愛い。


コウスケ「モニカちゃん……好きなように話して。でも、ちょっと嫌だなって思ったら切り上げてね?」

モニカ「…うん…ありがとう、マーガレットちゃん…」

「それでめいっぱい抱きついていいからね?」

「っ!……うん…♡」


コウスケさんの言葉に、ぎゅっと抱きつく力を強めてぴっとりと体を合わせるモニカちゃん。


モニカ「すんすん……」

コウスケ「ちょっ…モニカちゃん…?私から変な匂いした…?」


えっ!?


モニカ「あっ…ううん、違うよ…!……マーガレットちゃんの匂い…やっぱり落ち着くなぁ…って……」

ショコラ・パメラ「「わかる~♪」」

メリー「……♪(こくこく)」


ショコラとパメラ、メリーが頷いた。

もちろん私も頷く。


だってコウスケさんの匂いは落ち着くもんね!

…あっでも、みんなは私の匂いを嗅いでるのか……。


……まぁでもコウスケさんだし、落ち着くよね!うんうん♪


モニカ「…昔ね……?私が今よりも小さいころは、お兄ちゃんとお姉ちゃんにもいっぱい甘えてたの……」


とかなんとかしている内にモニカちゃんが話し始めたので、慌てて聞く姿勢に移る。


モニカ「それでね……?そのときは今みたいに、なでなでとか…ぎゅ~とかしてたの……」


(…そういえばモニカちゃん……俺には人の目があるところでも甘えてくるのに、アリシアさんたちに甘えてるところは見たことないなぁ……)

(あっ…言われてみれば確かに……)


昨日のパーティーのときも、お手伝いしたことにお礼を言われてたのに、2人ともモニカちゃんのことをなでなでしてなかった……!

コウスケさんなら絶対なでなでしてくれるのに……!


モニカ「でもね……?一回ね……?ぎゅって抱きついたときにお兄ちゃんの顔を見たら……お兄ちゃん……すごく困ってたの……」

コウスケ・マグ「(困ってた?)」


あのリンクスさんが?


コウスケ「それは、料理の仕込み中だったとか…?」

モニカ「ううん……寝る前だった……」

リオ「それならあのリンクスさんが困った顔をするとは思えないな……」

チェルシー「うん…リンクスさん、モニカちゃんとアリシアさんのこと大好きすぎるからね」


リオとチェルシーの言う通り、お客さんの前で堂々と「2人は嫁にやらん!」って言った人が、その大好きな妹にぎゅってされて困るとは思えない……。


モニカ「それでね……?そのあとお姉ちゃんにもぎゅってしたの……そしたら……お兄ちゃんとおんなじように困った顔して……」

コウスケ・マグ「(アリシアさんまで……?)」

モニカ「……(こくり)…それで…見間違いだって思って…場所とか時間とか変えてみたんだけど………ぐすっ……」

コウスケ「…見間違いじゃなかった……」

モニカ「……(こくり)」


そのときのことがよっぽど悲しかったんだろう……モニカちゃんは泣き出してしまい、コウスケさんがモニカちゃんを抱き寄せてそれをみんなから隠して話を続けた。


コウスケ「あの2人がねぇ……もしかして、お風呂とか寝るときも一人だった?」

モニカ「…うん……だから…昨日みんなと一緒だったのがすごく嬉しかった……」

コウスケ「…そっか…それはよかった……」


モニカちゃん……そうだったんだ……。


マグ(…コウスケさん……できる限りモニカちゃんと一緒にいてあげましょうね……)

コウスケ(そうだね……でも、俺ばっかりじゃなくて、マグもモニカちゃんと仲良くなってあげてね?)

(はい!…でも…私の甘やかし力はコウスケさんに及びませんから……)

(……普通に遊ぶときとかはよろしくね……)

(……はい……)


うぅぅ……私にもっと(甘やかしの)力があれば……!


コウスケ「まっ、そういうことなら…って言うのも違うけど、好きなだけ甘えてよ。私も、みんなも、モニカちゃんの味方だよ」

モニカ「マーガレットちゃん……」

ショコラ「そうそう!マグだけじゃなくて、たまにはショコラたちも頼ってね!」

パメラ「うんうん!マグみたいにダメダメになるほど甘えさせることは出来ないけど、それでも力になるよ!」

モニカ「ショコラちゃん…パメラちゃん……!」


コウスケ(…ダメダメって……)

マグ(コウスケさんの甘やかしはすごいですからねぇ♡)

(そんなに……?…やりすぎてたってこと……?)

(だからいいんじゃないですかぁ♡)

(えぇぇ……?)


モニカ「…うぅ…ぐすっ……ありがとう……!」


さりげなく傷付いたらしいコウスケさんとお話してる間に、みんなの言葉にモニカちゃんが再び泣き出してしまった。


コウスケ(…感動のシーンを見逃してしまった……)

マグ(どうしましょう……みんながなんて言って元気付けたのか全然分かりませんよ……?)

(……とりあえずモニカちゃんをあやそう……)

(ですね……)


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


フルール「そろそろ時間じゃない?」

みんな『えっ?』


フルールさんの声にみんなで時計を見ると、確かにそろそろ帰らないと暗くなってしまう時間になっていた。

コウスケさんが結局リオも(ちょっと無理やり)抱っこしてみんなを抱っこすることに成功した後、再び2組に分かれてトランプで遊んでいた。


リオもなんだかんだ喜んでたので大丈夫大丈夫♪


それで、今度は七並べで遊んだのだけど、やっぱりサフィールちゃんが強くて……。

6抑えは強すぎると思うの……。


その途中でモデルのお手伝いをしたときの話が出て、その流れであの白いドレスをみんなにお披露目した。

みんなが目を輝かせて褒めてくれたのは嬉しかったけど、やっぱりちょっと恥ずかしかった。


同じようにユーリさんもお願いされて、そして同じように褒められて、同じように恥ずかしがってた。

可愛かった♪


そんな風にみんなで盛り上がっていたから、お昼ご飯のときと同じように時間の流れに気付かなかった。


マグ「もうそんな時間かぁ……」

ショコラ「はや~い……」

パメラ「もっとみんなと遊びたいのに~……」。

チェルシー「あたしも~……みんな忙しいんだもん……」

モニカ「私ももっと遊びたいなぁ……」

サフィール「まぁまぁ……また遊べますよ」

リオ「そうそう。そうでなくてもオレたちは頻繁に会ってるんだし、こうして遊ぶのもそう遠くないって」


まぁそうだけどさぁ~……。


シエル「もう!みんなだらしないわねぇ!あたしは別に寂しくなんて全然…これっぽっちも無いんだからね!」

メリー「……そうなの……?」

「うぐぅ!?そそそそんな悲しい顔ぉ……うぅぅ……!ウソよウソ!あたしだってみんなともっと遊びたいわよぉっ!」

「……♪」

「も~!撫でさせなさい!」

「……いいよ♪」


…メリーもシエルの扱い方が分かってきたんだね……。

……それでいいのシエル……?


サフィール「…ま、まぁともかく…別れは惜しいですが、また会えますからね。今度はしっかりと準備をしてお泊まり会をしましょう?」

パメラ「そうだね。今回はマグがこの前のみんなの下着を持ってたからよかったけど、それが無かったら今ごろ私たちかなり大変なことになってたからね……」


た、確かに……。

今度お泊まり会をするときは事前に準備をしとかないとね……。


そうじゃないと……コウスケさんがさすがに大変なことになるからね……。

私も最近癒してる自信が無いからね……。

……ふへへへへ……♡


モニカ「それは…そうだね……うん……」

チェルシー「ララ姉たち…下着も用意してくれればよかったのになぁ~」

リオ「いやいや…さすがにそれは難しいだろ……」

シエル「それにいくらララさんでも、チェルシーはともかくとして、あたしたちのサイズ知ってたら怖いわよ……」

チェルシー「う~ん…そっかぁ……」


ハルキさんなら……うん、ダメだね。

コウスケさん以外の男の人に下着のことまで知られてるなんて絶対イヤ。

たとえお世話になってるハルキさんでもダメ。


メリー「……今度は負けない」

モニカ「うん、そうだね…!私も今度はマーガレットちゃんたちに負けないように特訓しないと…!」

リオ「トランプの特訓って何すんだよ……?」


そうだね……!

私もサフィールちゃんに勝てるようにメイカさんたちといっぱい特訓しよう……!


サフィール「みなさん、そろそろ……」

パメラ「うん。…あっ待って。フルールさんたちにお礼言わないと……」

ショコラ「だね!」


パメラの言葉にみんなが頷いたので、それぞれ自分のパジャマが入った紙袋を持って、まずはメイカさんの部屋に向かった。


マグ「(コンコン)メイカさ~ん、いますか~?」

メイカ「は~い!」


扉を叩くと、中からメイカさんの声が聞こえ、ガチャっと扉を開けた。


メイカ「どうしたの~…って、もしかして帰っちゃうの?」

パメラ「はい、そろそろ暗くなりますから……」

メイカ「そうね~……」

ユーリ「あっ、じゃあ私送ろうか?」


そう言って奥から出てきたのはユーリさん。

その隣にはフルールさんもいた。


こっちはこっちで女子会をしてたのかな?


メイカ「そうねぇ…それなら私も行くわ。ユーリちゃんだけだと途中で分かれたときに大変だから」

ユーリ「そうですね、お願いします」

リオ「いやいやいやいや!さすがにまだ明るいんですから、見送りまでしてくれなくても大丈夫ですよ!」


メイカさんとユーリさんが話を進めている所にリオが割って入った。

他の子も頷いてたり申し訳なさそうな顔をしてたりで、みんなもリオと同意見みたいだ。


でも2人がそれぐらいで止まるわけが無い。


メイカ「でも、いくらこの街でも、暗くなりそうな時間に子どもだけなのはねぇ……」

リオ「いや本当に大丈夫ですよ!むしろお二人の方が絡まれそうです!」

みんな『(うんうん)』


これにはみんなだけじゃなく私とコウスケさんも頷いた。


実際ユーリさんは何度か男の人に絡まれてるし、メイカさんだって美人なんだから、ディッグさんとケランさんがいない間に近づこうとする人はいるはず……。


ユーリ「でも私たち割と普通に出歩いてるよ?」

メイカ「えぇ。確かに絡まれることはあるけど、基本的に束で来ても私たちの方が強いし……」

ユーリ「だから私もメイカさんも大丈夫だよ」

リオ「それは…そうかもしれませんけどぉ……!」


あっダメだ、リオ負けそう。


でもメイカさんたちの言い分もよく分かるんだよなぁ……。

前もメイカさんとユーリさんの2人で、ユーリさんの前の宿を見に行ってたし……。


…確かに今さらかなぁ……。


フルール「…というかそれなら、ディッグたちにも来てもらえばいいだけじゃないの?」

メイカ「あっそっか」


今気づいたと、ポンっと手を叩くメイカさん。


リオ「えぇっ!?ディ、ディッグさんたちにまで迷惑かけるのは……!」

メイカ「大丈夫大丈夫♪これぐらいなんてことないわよ♪それじゃあ呼んでくるから、みんなは下で待っててくれる?」


というわけで押し負けてしまったリオたち。

寮の入り口で待ってる間も、「いいのかなぁ……?」と申し訳なさそうにしている。


ユーリ「お待たせ〜…って、まだ気にしてるの〜?」

リオ「あっユーリさん……そりゃあまぁ……気になりますよ」

ショコラ「うん……みんなお休みだったのに……ショコラたちの見送りなんて……」

ユーリ「大丈夫だよ〜。それにこういうのも大人の役目だよ♪」


そうなんだぁ……。


ディッグ「おう、揃ってるな?」

ケラン「お待たせしました」

パメラ「ディッグさん、ケランさん……お休みなのにごめんなさい……」

ディッグ「気にすんなパメラ嬢ちゃん。それより、準備はいいか?」

パメラ「はい、大丈夫です」

ディッグ「おし。んじゃあ行くか」

みんな『はい』


そうしてディッグさんたちと一緒に、みんなが帰っていった。


ショコラ「じゃあね、マグ〜!」

パメラ「またね〜!」

チェルシー「メリーちゃんもまたね!」

リオ「楽しかったぜ!」

シエル「また撫でさせてよね!」

モニカ「フルールさんもお元気で…!」

サフィール「お料理、ありがとうございました!」


みんながそれぞれに手を振りながら言ってくれたので、私たちもそれに手を振って応える。


マグ「うん!また遊ぼうね!」

メリー「……また来てね♪」

フルール「えぇ、今度来たときも腕によりをかけるわよ」


そうして私たちは、お互いに姿が見えなくなるまで手を振り合った。


完全にみんなの姿が見えなくなったところで、コウスケさんが話しかけてきた。


コウスケ(楽しかったねぇ)

マグ(はい♪また遊びたいです♪)

コウスケ(ふふっ…そうだね♪)


こうして、みんなとの楽しかったお泊まり会が終わった。


…次の機会が楽しみだなぁ♪

少女たちの年齢公開!

すぐに忘れそうだわ!でもメモしてあるから大丈夫!

多分!


さてさて次回の更新は9/19(日)の予定です。

次回もお楽しみに!

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― 新着の感想 ―
[良い点] シエル「もう!みんなだらしないわねぇ!あたしは別に寂しくなんて全然…これっぽっちも無いんだからね!」 から 「……いいよ♪」 迄の会話が笑えたww コント?w [一言] つい最近まで…
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