199.パジャマパーティー…くすぐりの乱勃発
〔ショコラ〕
シエル「はふぅ…♪いいお湯だったわ…♪」
ショコラ「そうだねぇ…♪」
ポカポカして上機嫌なシエルにそう答えながら、私たちはお洋服を着る。
マグが丁寧に拭いてもらったから、髪の毛も尻尾もいい感じ♪
クセになっちゃうね~♪
ただサフィールが、お胸がつっかえてユーリさんのお洋服を借りることになって、それをパメラがほっぺた膨らませて見てたのはどうしようかと思った……。
それとチェルシーのお胸を睨むのもやめてね……?
確かにチェルシーもサフィールを抜いたらショコラたちの中で一番大きいけど……。
ちょっとパジャマ張っちゃってるけど……。
大丈夫だってパメラ……。
パメラもこれから大きくなるって……。
…多分……。
そしてサフィールはサフィールで、みんなとお揃いで無くなったことに密かにショックを受けていたので、マグがチェルシーとひっそり話し合ってサイズアップしたものをハルキさんに頼んでもらうことにしてた。
サフィールの気にしてないような振る舞いがちょっと悲しいし、それにこれでまたみんなでお泊まり会が出来るかもしれないし。
それと……マグに、この間おむつを履いたときに預けたみんなの分のパンツを返してもらった。
完全に忘れてた……。
でも上は無し。
私はいいけど、チェルシーとサフィールちゃんはちょっと落ち着かないみたい。
……あのツンって出てるのって……うん、やめよう。
気にしないであげよう。
そうして他のみんなと話しながらリビングに着いた。
ディッグさんたちはもう上に行ってるみたいで、メイカさんたちも部屋に戻ると言って上に上がっていった。
下に残された私たちに、マグがお風呂前に寝転んだフトンの上に座って言った。
マグ「さてと…それじゃあさっきの続きでもする?」
みんな『ふぇ…!』
さっきの…って……あ、あれだよね……?
パメラがダメダメになっちゃったアレだよね……!?
ど、どうしよう……?
あんなのみんなに見られるのは恥ずかしい……けど……。
…パメラ……気持ちよさそうだったなぁ……。
リオ「あ~…いや、その前にあれ見せてくれよ!あの変身するやつ!」
ショコラが悩んでいると、リオが慌てて話を変えた。
あっ…う~ん……確かに見たいし助かったような気もするけど……ちょっともったいないような気も……。
マグ「ん…いいよ」
でもマグはもう立ち上がって魔法を唱える気満々だ。
…やっぱりしてもらえばよかったかなぁ……?
マグ「《【我が身に纏え】[雷たち]よ。【追従し、鎧となり、矛となりて力を示せ】。[纏雷]!》」
考えていたショコラの意識は、魔法を唱え終わったマグへと移った。
みんな『わぁぁ……!』
みんなと一緒に声を上げる。
試合のときは遠目にしか見れなかったけど、それでもすごくかっこよかったのを覚えていた。
こうして間近で見ると、そのかっこよさがよく分かる。
尻尾は太めでガッチリしてるのに、試合のときにはしなやかに動いてルークを攻撃していた。
今もゆっくりと左右に小さく揺れていて、見た目のかっこよさとは裏腹に、その揺れている姿とマグの小さい体が重なって可愛いと感じる。
耳は素直に可愛い。
頭の横の部分…マグの本来の耳の上あたりにあるその耳は、なんとなくだけど犬か狼の獣人のものに近いと思う。
でもその耳はまったく動かない。
試合のときも動いてなかった気がするし、もしかしたら飾りなのかも。
そして一番はなんといっても頭に生えたツノ。
上じゃなく、少し斜め前に伸びる少し丸まった三角形のツノ。
サフィールの可愛いツノとは違う、かっこいいツノ。
そしてそれらを持ったマグの姿……。
その姿にぽ~っと見惚れてしまい、思わず口から…
ショコラ・???「「かっこいい……♡」」
という言葉がこぼれた。
そして同じ感想を言った声の方を向くと、モニカがこっちを見ていた。
ショコラ・モニカ「「…………(こくり)」」
ショコラたちは無言で頷いて、親指を立てた。
かっこいいよね……!
うん……マーガレットちゃんすごくかっこいい……!
だよね……!
そんなことを目だけで話した気がした。
と、そこでメリーがマグに話しかける声が聞こえた。
メリー「……マグぅ」
マグ「ん?どしたのメリー?」
メリー「…………抱っこ……」
ショコラ・モニカ「「!?」」
マグ「いいよ」
ショコラ・マグ「「!!?」」
メリーの言葉にショコラたちはバッとそっちを向いた。
抱っこ!?抱っこ!?
そのかっこいい状態のマグに抱っこしてもらえるの!?
いいなぁ~!!
マグ「おいで」
メリー「…………///(こくり)」
自分からお願いしたのにお顔を真っ赤にして照れてるメリー。
マグはそんなメリーの脇と足の下に手を入れて…
みんな『わっ…!』
メリー「…え……?」
スッと立ち上がった。
お姫様抱っこで。
メリーはそれが分かるのに一瞬遅れて、そして慌て始めた。
メリー「え…?え…?マ、マグ……?」
マグ「ん…ごめん、普通のがよかった?」
メリー「……!(ふるふるふるふる!)」
マグ「そう?よかった。流れるようにやっちゃったけど、嫌だったらどうしようって思っちゃってさ。大丈夫メリー?気ぃ遣ってない?」
メリー「……だ、大丈夫……!」
マグ「よかった」
わぁ!わぁぁ!いいなぁ!
ショコラ「マグぅ…!私もぉ……!」
モニカ「あっ…わ、私も……!」
マグ「ん。順番ね」
ショコラ・モニカ「「やったぁ!」」
一緒にお願いしたモニカと手を繋いで喜ぶ。
チェルシー「あっ…あっ…!マギーちゃん!あたしも!」
パメラ「私も!」
マグ「うん、いいよ」
チェルシー・パメラ「「わぁい!」」
チェルシーとパメラもおねだりした。
あとはリオとシエルとサフィールだけだけど……。
シエル「ふ…ふんっ!べ、べべべ別に羨ましくなんて全然…ほんと全然なんだからね!」
う~ん……いつも通り。
この間他のみんなに教えてもらったけど、シエルのあれは照れ隠しだから気にしちゃダメらしい。
マグ「そう?シエルのことも抱っこしてみたかったんだけどなぁ~」
シエル「えっ!?…そ、そういうことならまぁ?仕方ないわねっ!」
それで、マグはそんなシエルでも甘えられるように上手いこと誘導できる……。
さっすがマグ!頭いい~♪
リオ「オレはパス。さすがに恥ずかしい」
まぁリオはそうだよね。
いつもあんまり甘えないし。
サフィール「私は……えっと……」
サフィールはもじもじして悩んでる。
どうしたんだろう?
サフィールも恥ずかしいのかな?
マグ「どしたのサフィールちゃん?」
サフィール「え、えっと……お、重くないかな…って……」
……なるほど……。
サフィールの…って、大きいもんね……。
パメラ「むむむむむむ……!」
あっ…パメラがすっごい睨んでる……!
ダメだよパメラ!落ち着いて!
パメラもきっと大きくなるよ!
マグ「大丈夫だよ。強化魔法だし」
サフィール「そ…そうですか……」
サフィールがちょっとしょんぼりした。
マグ「そもそも素の筋力じゃ誰も持ち上げられないし……」
サフィール「あっ…な、なるほど……」
サフィールがほっとした。
う~ん……?どうしたんだろ?
マグ「メリー。ビリビリ強すぎない?」
メリー「…………///(ピー)」
マグ「メリー?」
メリー「ぴっ!?だ、だ、大丈夫……!」
マグ「そう?」
メリー……そんなに恥ずかしいの……?
やっぱりお姫様抱っこって恥ずかしいのかな?
そうしてしばらくメリーを抱っこしてユラユラしながらお話して、メリーの番は終わり。
次はショコラの番だ!
ショコラ「えへ♪マグぅ~♪」
マグ「ふふっ、そんなに楽しみ?」
ショコラ「うん♪」
マグ「そっか。じゃあおいで♪」
ショコラ「うん♪」
マグに抱きつくと少しビリビリした。
でもそれがなんだか気持ちよくて、ショコラはもっと嬉しくなった。
マグ「いくよ~」
ショコラ「は~い♪」
そしてマグが声をかけてきて、ショコラが返事をするとひょいって持ち上げられた。
ショコラ「おぉ~!強化魔法ってやっぱりすごいね!」
マグ「でしょ?」
マグは力がまったく無いのにこうしてショコラを抱っこできてるんだから、やっぱり魔法ってすごい!
それに…おかげでこうしてマグの顔を目の前で見ることもできる。
…かっこいいなぁ……
マグ「…ん?どうしたの?」
ショコラ「ふぁ…!」
マグ「?」
ショコラの視線に気付いたマグが、ふんわりと笑って聞いてきた。
その顔になぜかドキッとして変な声が出ちゃった……。
ご、誤魔化さないと……!
ショコラ「な、なんでもない……!」
マグ「…そう?」
あんまり納得してないマグに、ショコラはぶんぶんと首を縦に振って答えた。
でも…なんでだろう……?
今のマグの姿を見てると胸がすっごくドキドキする……。
いつも甘えるときはこんなこと……あっでもたまにドキッてするかな……?
マグ…こっちで出会ってからかっこよくなったし……。
思わずぼーっとマグの顔を見つめていると、ショコラはそういえば…と思い出した。
昨日マグのほっぺに布当てられてたけど……血の臭いはしなかったんだよなぁ……。
それどころか、ユーリさんの匂いでいっぱいだったような……。
…ほんとに怪我だったのかな……?
ショコラ「…ねぇマグぅ……」
マグ「ん~?」
「昨日ここ怪我してたよね……?」
「ん?あ~…そうだね」
「……ほんとに?」
「えっ?」
「ほんとに怪我だったの……?」
「え~っと……それはどういう……?」
誤魔化そうとしてる……。
マグはウソをつくとき、自然な感じになるように別のことを始める。
今回はショコラの足に回してる手を確認し始めた。
逃げられる前に追い詰めないと。
ショコラ「昨日そこ、ユーリさんの匂いでいっぱいだった」
マグ「っ!」
みんな『えっ!?』
やっぱり。
ショコラ「ねぇマグ……なんで誤魔化したの?まさかユーリさんに何かされちゃったの?」
マグ「えっいや……」
ほんとにされちゃったの……?
あの優しいユーリさんがマグに……?
パメラ「えっ…?だってユーリさん優しい人だよ……?そんな…マグが嫌がることするはず無いよ……」
リオ「オレもそう思う……何かの間違いじゃないのか……?」
やっぱりみんな信じられないみたい……。
でも…
ショコラ「間違いないよ……それに…反対側からメリーの匂いもしたし……」
みんな『っ!?』
メリー「……っ!」
メリーがサッと顔を逸らした。
ショコラ「……ねぇマグ……ユーリさんもメリーもいい人だから……だから…本当のこと教えて……?」
マグ「……そうだね……このままは私も嫌だし……すぅ~…はぁ~……」
深呼吸をしたあとマグは理由を話した。
マグ「…実は……昨日は2人と一緒に寝たんだけど……」
えっ?いいなぁ~……。
マグ「そのときにその……まずメリーは吸血鬼だから、私の血と魔力を吸うのね?」
みんな『あぁ…なるほど……』
そういえば吸血鬼だったねぇ。
ショコラ「それじゃあメリーはしょうがないね。でもなんで目を逸らしたの?」
メリー「………だって…恥ずかしいから……」
吸血って恥ずかしいことなんだ……。
と、まぁそれはいいとして……
ショコラ「…それで…ユーリさんは……?」
マグ「ユーリさんは……」
ごくり…
マグ「そのときユーリさんはまだ夢の中で……」
ショコラ「うん……」
マグ「どんな夢なのかは知らないけど……その……」
ショコラ「うん……」
マグ「……吸われた……」
みんな『…………えっ???』
吸われた?
ショコラ「えっと…それは……メリーと同じように……?」
マグ「ち、違くて……えっと……ここに…キ、キスされて……」
みんな『えっ!?』
マグ「そ…そのまま吸われて……」
みんな『すっ!?』
マグ「それで……顔洗っても……キスマークが取れなかったから……」
みんな『キスマーク……!?』
そ、そそそれは…えっと…えっと……!
マグ「そのまま外に行くのはあれだから…隠すために付けて……でもキスマークがあるからって言うわけにはいかないし……だから……ごめん……」
ショコラ「そ、そっか!それなら仕方ないね!うん!」
そっかそっか…………ん?
ショコラ「それならユーリさんの匂いが強いのはそこだけだよね?でもいっぱい匂いがしたよ?」
マグ「うぇっ!?そ、それはぁ……」
あっ……真っ赤なお顔がより赤く………えっ?何されたの?
ショコラ「マ、マグ……?」
マグ「えっと……それは……キスされる前に…ぺろぺろ舐められたから………」
みんか『ぺっ!?』
ぺろぺろっ!?
ぺろぺろ…えっぺろぺろっ!?
マグ「だ…だから……ユーリさんの匂いがいっぱい付いてたんだと思う……」
あぁっ!?
マグがお顔真っ赤で今にも泣きそうっ!
ショコラ「ご、ごめんねマグ……!恥ずかしいこと聞いちゃったね……!」
マグ「…ううん……ユーリさんたちの誤解が解けたし大丈夫……」
全然大丈夫じゃなさそうだけど……。
ショコラ「ま、まぁでも、ユーリさんもメリーも悪いことしたんじゃないってわかってよかったよかった!」
パメラ「そ、そうだね!やっぱり2人がそんなことするはずないもんね!」
リオ「だ…だな!」
シエル「そ、そうね!」
ショコラがマグを慰めると、みんなも続いて慰める。
でもマグはプルプル震えたまんまだ。
ど、どうしよう……。
あっ…そうだ!何か驚くことすれば逆に落ち着くかも!
でも何をしよう……?
そこでショコラの目がマグのほっぺに留まる。
…ユーリさん…ここにぺろぺろしてちゅーしたんだ……。
そう考えていたらすでに動いていた。
ぺろ…
マグ「ふぇ…!?」
みんな『っ!?』
ショコラ「あっ…」
うっかり舐めちゃった……。
ショコラ「え、えへへ……」
マグ「ショ、ショコラ……!?」
「え、えっとね……?お、驚かせて落ち着かせようって思ったら…なんか舐めちゃった……」
「そ、そうなんだ……」
「あっ…嫌だった……?」
「う、ううん!ちょっと驚いただけ……うん…おかげでちょっと落ち着いたかも……」
「ほんと?よかった〜♪」
んふふ〜♪
ショコラ「じゃあもっと舐めちゃうね♪」
マグ「…………えっ……?な、なにゆえに……?」
「驚いたときのマグが可愛かったから♡」
「なっ…!?」
反応はマグのまんまなのに、今のビリビリの姿はかっこいいから、なんだか余計に可愛く感じた。
だからもっと見たくなっちゃった♡
そう思ったのは私だけじゃないみたい♪
チェルシー「ねぇねぇショコラちゃん!」
ショコラ「どうしたのチェルシー?」
チェルシー「あたしもマギーちゃんのことぺろぺろしたい!」
マグ「えっ……」
ショコラ「いいよ!」
マグ「ちょっ……!?」
へへ〜、さすがチェルシー♪
わかってる〜♪
ショコラ「パメラもしよ〜よ〜!」
パメラ「え〜?でも2人でほっぺた取っちゃうんでしょ〜?さすがに誰かがぺろぺろしたあとはちょっと……」
マグ「ぺろぺろはするんだ……」
パメラ「それはもちろん」
やっぱりパメラもしたいよね〜♪
う〜ん…でも、誰かのあとってそんな気にすることかなぁ……?
チェルシー「確かにあたしたちのあとにぺろぺろしたら……どっちかと…その……ちゅ、ちゅーしちゃう…みたいな感じだもんね……」
パメラ「うん……」
……ちゅー?
…………あぁ!そういうことか!
そっかぁ……確かに誰かのあとじゃ、その人のよだれが付いちゃってるもんね……。
う〜ん…それは確かにちょっと……かなぁ……。
…いや、嫌ってわけじゃないんだけど……で、でもやっぱり友だち同士なんだしやっぱりちゅーは……。
そ、そういうのは好きな人とするものなんだし……。
あぁでも…みんなのことは好きだし……で、でもでも、そういう好きじゃないよね……。
えと…でもその…みんなとなら…しちゃってもいいかなぁ…なんて……。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
〔コウスケ〕
コウスケ(いや…それを言うならぺろぺろの時点で十分アウトでは?)
マグ(今さらでは?)
(いやでも、線引きはしっかりした方がいいのでは?)
(それこそもう手遅れでは?)
(…………)
ぐぅの音も出ねぇ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
〔ショコラ〕
悩む私たち。
そこでメリーが何か思いついたみたいだ。
メリー「……別のところを舐めればいい」
みんな『えっ?』
マグ「メ、メリー……?」
ショコラ「別のところって?」
メリー「……こことか?」
そう言ってメリーはマグのわき腹を撫でた。
マグ「ひゃっ…!」
それにマグは可愛い声を出した。
可愛い、声を、出した。
ショコラ・パメラ・チェルシー「…………」
私たちは顔を見合わせて……ニヤリと笑った。
チェルシー「じゃあメリーちゃんとパメラちゃんで、マギーちゃんの脇腹…ぺろぺろしちゃいなよぉ♪」
メリー「……♪(こくり)」
パメラ「んふふ…わかった〜♪」
マグ「ちょっ!?2人とも待っ…」
ぺろ…
マグ「ひゃぅ!?」
2人を止めようとするマグのことを、私とチェルシーで一緒に舐めて止める。
ショコラ「も〜…今日はマグはお世話係なの〜♪文句言っちゃダ〜メ♪」
チェルシー「あっでもショコラちゃんは危ないから降りたほうがいいかも。多分マギーちゃん力抜けちゃうから」
ショコラ「あっそっか」
まだ抱っこしててほしかったけどしょうがないね。
よっと……それで……
ショコラ「…他のみんなはどうする?」
モニカ・シエル「ふぇっ…!?」
サフィール「ど、どうと言われましても……」
リオ「オ、オレは絶対しないからな!?」
ショコラ・パメラ・チェルシー「えぇ〜?」
リオ「しないからな!?」
も〜…リオは真面目だな〜……。
マグ「うぅ…リオぉ……そのままどうにか助けてぇ……」
リオ「それは…………すまん……」
マグ「リオぉ……ふにゅっ!?」
チェルシー「んふ…♡可愛いなぁマギーちゃん…ほんっと可愛いよぉ…♡」
マグ「チェ、チェルシ…んっ…!」
マグとリオが話してるところにチェルシーが入り、マグのことをまたぺろぺろとする。
……な、なんか…チェルシーがえっちだ……!
マグ「ふぁぁ…!だ、だめ…チェルシぃぃ……!」
チェルシー「ぺろ…れろん……んふふ…♡マギーちゃん…オフトンにごろ〜んしよっか♡」
「そ、それ……それしたら絶対やばいぃ……!」
「大丈夫だよぉ…♡ただちょっとだけ…気持ちよくなっちゃうだ〜け♡ふぅ〜…♡」
「ひぁぁぁ…!」
マグのお耳に息を吹きかけるチェルシー。
それにマグは体をゾクゾクさせると、雷の耳やツノ、尻尾が消えていき、いつものマグの姿に戻った。
力が抜けちゃったんだね……。
そっかぁ…………そっかぁ……。
チェルシー「は〜い…ごろ〜ん♪」
ぽふっとオフトンに転がされたマグ。
そしてチェルシーはマグの隣に寝転がると、さっきと同じようにほっぺたをぺろぺろし始める。
ハッ!わ、私も負けてられない……!
そうして私はチェルシーとは反対側に転がり、チェルシーと2人でマグを挟みこむ。
そしてぺろぺろ……。
パメラ「じゃあ私たちもしよっか♪」
メリー「……♪(こくり)」
パメラ「ショコラ。上行くよ」
ショコラ「ん…うん、いいよ〜」
メリー「……チェルシー」
チェルシー「うん、おいでおいで♪」
メリー「……うん♪」
パメラは私を、メリーはチェルシーを跨ぐようにして手を付くと、マグのパジャマをめくってぺろぺろっとし始めた。
マグ「んぁ…や…まって…まってぇ……!」
チェルシー「はぁぁ…♡可愛いぃ…可愛いよぉ…マギーちゃん…♡ドキドキしてきちゃう…♡」
マグ「はぅぅ…!んぅ…うぅ……チェルシー…あんまりやるとララさんに言いつけるよぉ…!」
チェルシー「んふ〜♡大丈夫だよ〜…ララ姉も耳弱いもん…♡」
マグ「へっ……?」
チェルシー「お耳にふぅ〜…♡ってしてあげたときのララ姉…今のマギーちゃんみたいになっちゃってすっごく可愛いんだよぉ…?」
えっ!?意外!
ララさんも弱いところとかあるんだ!?
マグ「ま、まって……?そ、それってつまり……」
チェルシー「……♡してあげよっか?」
マグ「ふぇ……」
チェルシー「ララ姉やぁ…お兄ちゃんがトロトロになっちゃったこと…♡同じこと…してあげよっか…?」
お、お兄ちゃんって…ハ、ハルキさんだよね……!?
ト、トロトロ……ハルキさんとララさんがトロトロ……!?
マグとチェルシーのやり取りが気になりすぎて、私はマグをぺろぺろすることをやめちゃってた。
でもパメラとメリーもチェルシーのことをじっと見つめているから、2人も忘れちゃってるんだろう。
それだけ今のチェルシーは……なんというか……えっちだった……。
マグ「や…やだぁ……!そんなの絶対ダメになるからぁ……!」
チェルシー「大丈夫大丈夫…ダメになっちゃったらぁ……今度はあたしがお世話してあげるから…♡」
マグ「お、お世話って……」
チェルシー「……知りたぁい…?」
マグ「ふにゃ……!」
あっこれダメだ。
私の感がそう言ってる。
止めなきゃって叫んでる。
…でもちょっと見てみたい気も……
リオ・シエル「「ちょ、ちょっと待ったぁぁぁ!!」」
と、そこでリオとシエルが止めに入った。
モニカとサフィールは目を手で覆って、指の隙間から見てた。
ハッ!やっぱりダメかな!?
そうだよね…なんかすごい…いけないものを見てる気がしたもん……。
……でもやっぱりもうちょっと見たかったような……。
リオ「おま…お前…!チェルシーお前このやろう…!な、何する気かはわかんねぇけどやめろよそういうの!」
シエル「そ、そうよ!そ、そんな…え、ええええっちなことダメよ!」
チェルシー「えぇ〜?えっちなことってな〜に〜?」
シエル「ふぇっ!?そそそれはその…ほら…その……!」
リオ「と、とにかく終わり!もう終わり!ほら、パメラたちも離れろ!」
ショコラ・パメラ「えぇ〜……」
もっとくっつきたかったのに〜……って…
ショコラ「メリーはいいの?」
リオ「メリーは…う〜ん……メリーも共犯だし……」
メリー「……!(じー)」
リオ「あー……」
メリー「……(じー!)」
リオ「……まぁ…俺らの中で1番下だしいいんじゃないか……?」
メリー「……♪(パァァ!)」
ショコラ・パメラ「「ずる〜い!」」
リオ「いいんだよ!」
絶対メリーに見つめられたからだー!
チェルシー「じゃあリオちゃん、遊ぼ?」
リオ「……えっ?」
チェルシー「マギーちゃんはみんなに譲るからぁ…代わりにリオちゃんと遊ぶことにしたの…♡」
リオ「いやいやいやいや!?そもそもそういうことをやめろって…」
チェルシー「ふぅ〜…♡」
リオ「きゃぅん!」
……よ、よし!
ショコラ「パメラ!私たちも他に何かしてよっか!」
パメラ「そ、そうだね!そうしよっか!」
サフィール「あっ私も参加していいですか?」
モニカ「あっ…あっ…!わ、私も…!」
ショコラ「うん、いいよ!」
リオに矛先が向いたのを確認した私たちは、巻き込まれないように距離を取って遊ぶことにした。
シエル「あっ!あ、あたしも…」
チェルシー「シ〜エルちゃん♡」
「きゃあっ!?」
「シエルちゃんも遊ぼ〜?」
「あ、あたしは…」
「こちょこちょ〜♪」
「ふぁっ…!あふっ…ふふ…!や、やめ…あはは!」
シエルが捕まった……。
あ、危なかったぁ……。
チェルシー「ショコラちゃんたちはあとでしてあげるね〜?」
ショコ・パメ・モニ・サフィ『えっ!?』
まだ狙ってるの!?
マグ「チェルシー……君、旦那がいるんだからこういうのはあんまり……」
チェルシー「ん〜?大丈夫大丈夫♪それに〜…」
マグ「それに?」
チェルシー「…あたし、両方イケるから…♡」
マグ「なぁっ!?」
な、なんだろう……!?
今何か身の危険を感じたような……!?
マグ「ちょっ…そういうのをあんまりこの子らに言うのはやめときなさいよ…!」
チェルシー「う〜ん……確かに早いかなぁ……ん?あれ?もしかしてマギーちゃんも……?」
マグ「……!(こくこく)」
マグがチェルシーと何かコソコソと小声で話し始めた。
何話してるのかなぁ……?
マグ「だからそういうのは出来る限り避ける方向で……!」
チェルシー「う〜ん……しょうがないですねぇ……あっ」
「…?」
「…こっそり教えるのは…」
「ダメ…!」
「え〜…でも、いつかは知ることですよ〜…?」
「そ…れはそうだけど……」
「そのときに…直接教える気ですか…?難易度高くないですか…?」
「うぅ…そ、そうだけどぉ……」
あっ…なんかわからないけどマグが押されてる……。
頑張れマグ!多分ここで抑えないとチェルシーが本当にこっち来そうだから!
チェルシー「でも女の子同士なら最後まで〜とは行かない……う〜んと…行きづらいですし……それにほら…そういうことを異性に教わる方も恥ずかしいじゃないですか…」
マグ「うぐっ……そ、それは確かに……い、いやでも…やっぱりまだ早いって……!」
「う〜ん…それはそうなんですよねぇ……わかりました……あの子たちにはまだやめときますね…」
「うん…そうしてくれると助かるよ……」
ん…まとまった感じかな?
チェルシー「そのかわり…」
マグ「うん?」
「…その分…頑張ってもらいますね…?」
「えっ!?」
?
チェルシー「よし!ごめんねみんな〜!もうあんなことはしないからあたしも混ぜて〜!」
マグ「ちょっ…待って!新しい問題出たんだけど!?あんた旦那いるんでしょうに!」
「大丈夫大丈夫♪あたしお兄ちゃん一筋だから浮気じゃないも〜ん♪」
「ほぼそれ同然なんだけど!?」
えっ浮気?
チェルシー「んふ〜♪一筋なのはほんとだよ〜♪でもあたし可愛い子も大好きなの♪可愛い子の可愛いお顔見ると……物凄く楽しくなっちゃうの…♡」
みんな『っ!?』
ふぁぁ…!?
な、なんかすごい…ドキッてしたぁ……!
チェルシー「だからぁ…みんなの分もよろしくね、マギーちゃん♡」
マグ「ふぁっ!?」
みんな『えっ!?』
みんなの分も…って……それってつまり……
パメラ「マグ…みんなの分も受け止めるんだね……」
シエル「あんた……頑張ってね……」
マグ「ちょい!?」
そういうことだよね〜!
ショコラ「ありがとうマグ!」
リオ「お前のことは忘れないぜ……」
メリー「……がんばれ」
マグ「いや助けて!?」
ショ・パ・メ・リ・シ『それは無理』
マグ「そんなぁっ!?」
さっきの見たあとだと……ね……?
マグ「モ、モニカちゃんとサフィールちゃんは……?」
モニカ「え…えっと……」
サフィール「その……」
モニカ・サフィール「「頑張って{ください}……!」」
マグ「神は死んだっ!!」
…それをシスターのサフィールちゃんの前で言っちダメじゃないかな……?
サフィール「あはは……まぁ…元からいないものだと思いましょ?ね?」
サフィールちゃん!?
いいの!?シスターさんがそれでいいの!?
チェルシー「ほらほらマギーちゃん!せっかくのお泊まりなんだから、悲しんでないで楽しもうよ!」
マグ「誰のせいじゃぁぁ!」
チェルシー「きゃあぁぁ♪」
あっ!マグがチェルシーに飛びかかった!
マグ「そういう子にはお仕置きじゃぁ!くすぐり倒してくれるわぁ!」
チェルシー「きゃあぁぁ♪あははは♪くすぐった〜い♪」
そしてくすぐった〜!
……楽しそう……。
ショコラ「私も混ざる〜!」
パメラ「私も〜!」
シエル「…まぁこれなら大丈夫そう…かな……?あ、あたしも混ざる!」
メリー「……こしょこしょ♪」
マグ「ふぁ…!ちょっメリー!私じゃなくてチェルシーに…」
ショコラ「わき〜♪」
パメラ「足〜♪」
マグ「ふにゃはは!や、やめ…あはははは!」
リオ「元気だなぁ……」
サフィール「ですねぇ……ってあら?モニカさん?」
モニカ「……(そわそわうずうず)」
リオ・サフィール「「…………混ざってきたらどうだ?{混ざってきてはいかがですか?}」」
モニカ「はわっ!?……ふ、ふたりはどうするの…?」
リオ「オレは見てるだけでいいよ」
サフィール「私もです」
モニカ「そっかぁ……」
リオ・サフィール「「…………」」
モニカ「……楽しいよ…?」
リオ・サフィール「「…………」」
リオ「…そうだな、せっかくだし混ざるか」
サフィール「ですね。私たちも行きますよ」
モニカ「!えへへ…それじゃあ行こ?」
リオ「あぁ」
サフィール「はい」
モニカ「マーガレットちゃん…!私たちもくすぐるね…!」
リオ「覚悟しろよ〜♪」
サフィール「ごめんなさ〜い♪」
マグ「みんな追い詰めるのがお上手ですこと!」
そういうわけで、このあとはひたすらマグをみんなでくすぐったり、たまに反撃されたり、誰かに急にくすぐられてそれにお返しをしたりと、みんなでわちゃわちゃ遊んだ。
遊んでいるうちに段々と疲れてきて、いつの間にか眠っちゃってたけど……。
…ものすごく楽しい夢を見た…気がした。
えへへ…♪またお泊まり会したいなぁ♪
天国なのか地獄なのか……。
天国で地獄なんだな…うん……。
さてさて、次回の更新は9/7(火)の予定。
次回は長かった第二章最後のお話です!
次回もお楽しみに!
……いや…ほんと…長かったよ……うん……。




