198.みんなとぱしゃぱしゃ…ウサギちゃんなでなで
コウスケ「はぁぁ〜……!」
お湯に肩まで浸かると思わず声が漏れ出した。
みんなと洗い洗われ洗いっこの天国が終わり精神の擦り減りが尋常じゃない俺だったが、こうして湯船にまったり浸かれば心身ともに癒されていくのがわかる。
マグ(お疲れさまです、コウスケさん)
コウスケ(ん〜……ほんと疲れたよ……)
(ふふふ…でもみんな喜んでくれてよかったですねぇ)
(まぁねぇ……予想通りというかなんというか…先に体を流しただけだったらしいメイカさんとそれに唆されたユーリさんも洗って……)
(フルールさんとリオは先に済ませてたのはよかったですね)
(うん……)
リオは俺にべったり甘えてこないから、この中じゃ1番「友だち」って感じがして結構心が楽なんだよなぁ……。
でもこっちから押せばちゃんと甘えてくれるし、それも「仕方ないから」って感じじゃなくて、心から嬉しそうにしてくれてるから甘やかし甲斐があるし。
みんなの前じゃ遠慮しちゃうんだろうな。
今度2人のときに不意打ちで甘やかしてみよう。
コウスケ(でもやっぱり1番威力があったのは…)
コウスケ・マグ((サフィールちゃん))
コウスケ(だよねぇ……)
マグ(ですよねぇ……)
本物のロリきょぬ〜ってこんなに威力が高いんだなって痛感したよ……。
ユーリさんも年齢に対して、身長はともかく胸部の爆弾が大きいのがかなり危ないけど、サフィールちゃんはもうガチでやばい。
あの大きさでマグと同い年とか、一体何があればあんな至宝が……
ショコラ「マ〜グ♪」
コウスケ「ん…ショコラ」
俺がサフィールちゃんの大人向けコンテンツ受けする体のことを考えているところに、横からショコラちゃんがピットリと抱きついてきた。
と思ったらそのまま正面にシフトして、女の子座りしてる俺の足の上に座り、俺の両腕を自分の前に持っていく。
椅子とシートベルト扱いかしら?
パメラ「あっ!ショコラずるい!」
チェルシー「マギーちゃ〜ん!次あたし!次はあたしにもして〜!」
パメラ「チェルシーもずる〜い!じゃあその次私ね!」
君らモニカちゃんファーストはどうしたの?
そのモニカちゃんもその隣のシエルもこちらを羨ましそうに見つめており、俺と目が合うと慌てて目を逸らしてしまった。
可愛い。あとで俺から誘おう。
ま、それはいいとして、問題はこの体勢だと女の子の柔らかボディを直に抱きしめることになるのでやはり下腹部に悪い。
今もショコラちゃんに掴まれた手が彼女の膨らみかけのや〜つに触れてしまっている。
しかもちょんっとワンポイントあるところを感じる場所。
手ブ〇ー○カ。
全力で無になるよう努めたいのに、そうなると彼女たちがむくれて余計えらいことになるのは目に見えているので出来ない。
あれだ。
ここはやはりこの子ら全員を妹のように扱おう。
俺一人っ子だけど。
メリーの気持ちを知って彼女のことを1人の女の子として意識してみようとしてるし、ここで新たな妹分を作るのは悪くないと思う。
…意味分からん思考なのは自分でも分かっている。
なんだ、新しい妹分を作ろうって。
ショコラ「ねぇマグぅ……」
コウスケ「ん~…?」
明後日の方向に飛ばした意識を戻し、甘える時の声を出したショコラちゃんに返事を返す。
ショコラ「試合のときのあれ見たいなぁ……」
コウスケ・マグ「(あれ?)」
どれ?
ショコラ「えっとねぇ……マグに耳とか尻尾とかツノとか生えたやつ」
コウスケ「あぁ、あれね」
ショコラ「あの姿のマグがもう一回見たいなぁ…って……」
コウスケ「それはいいけど……ここでやったらみんな痺れちゃうから、お風呂あがってからね」
ショコラ「えへへ…やったぁ♪」
静かに喜ぶショコラちゃん。
視界の端でモニカちゃんも嬉しそうにしていたが、俺たちはそれに気付かずに気になった事を話し始める。
マグ(…なんだかショコラ…ちょっと大人しいような……?)
コウスケ(だねぇ……いつものショコラちゃんならさっきまでみたいに構って構って~って元気いっぱいな感じなのに……)
そう話しながらショコラちゃんの顔を覗いてみる。
コウスケ「ショコラ…ちょっと顔赤くない……?」
ショコラ「ふぇ…?そうなの…?」
「もしかしてもうのぼせちゃいそうなの?」
「ん~ん。今入ったばっかりなんだよ?」
「だよねぇ……」
じゃあなんだろう……?
「まぁでも…少しでもおかしいって思ったら上がりなね?」
「うん、わかってるよ~」
ふむ…無理もしてなさそうだし……とりあえずは大丈夫かな?
チェルシー「ショコラちゃ~ん!そろそろ代わってよ~!」
ショコラ「え~!今ぎゅってしてもらったばっかりなのに~!」
パメラ「も~っショコラ!マグにぎゅってされたい子はいっぱいいるんだからね~!」
ショコラ「ぶぅ~!」
…いっぱいいる…か……。
まぁ……みんなの体を洗ってたんだし、なんとなくそんな気はしたけどさ……。
と…そういえば、俺に体を洗われてるときから顔真っ赤にしてるメリーはどうしたんだろう?
そう思ってフルールさんの方を見てみる。
メリー「…っ!」
サッ
コウスケ「…………」
…と、まぁ…こんな感じで、俺と目が合うとサッとフルールさんの陰に隠れてしまう。
理由はなんとなく分かっている。
俺に裸を見られたどころか丸洗いされたのが恥ずかしいのだ。
そりゃそうだ。
異性に裸を見られるのも、肌に触れられ全身洗われるのも恥ずかしいに決まっている。
それが…好意を抱いてる相手ならなおさらだ。
だからメイカさんたち大人女性組が堂々としているのが本当に不思議でならない。
この前「えっちなのは控える」と言ってくれたが、メイカさんはそれからもいつも通りのタックルハグをかましてくるし、フルールさんも最初の頃は尊重してくれたのに今じゃほぼスルーだし、ユーリさんは…この間言ったことを守って、えちちないたずらやらは無くなった。
メイカさんと同じくタックルハグはしてくるが、裸でべったり…ということが無くなっただけでも俺の心にかなり余裕ができた。
とりあえずさっきまでは。
まぁその分他で思いっきり甘やかすぜ!とか考えてたからもういいや。
パメラ「マグ~!マグもショコラに言ってよ~!」
ショコラ「マグは今日はお世話係だも~ん♪ショコラのお願いは断れないもんね~マグ~?」
パメラ「むぅ~!マグはショコラだけのお世話係じゃないもん!みんなのお世話係だもん!」
ショコラ「じゃあショコラのお願いも聞いてくれるじゃん!」
パメラ「ショコラばっかりずるいのっ!」
ショコラ「早い者勝ちだもん!」
リオ「落ち着けお前ら!フルールさんたちもいる前でケンカすんなよ!」
やべぇ。
考え事してたら修羅場になってた。
パメラ「リオだって本当は甘えたいくせにぃ~!」
リオ「はぁっ!?」
パメラ「私見たんだからね!マグがみんなを洗ってるときに、リオがず~っとマグのこと見てたの!」
リオ「なっ!?」
えっ?そうだったの?
リオ「ち、ちがっ…!あれは…疲れてるだろうによくやるなって思ってただけで……!」
パメラ「見てたのは同じでしょ~っ!」
気付かんかったな〜…と思っていると、チェルシーもショコラに訴え始めた。
チェルシー「ショコラちゃ~ん!代わってよ~!」
ショコラ「やーっ!もうちょっと!」
戦禍が拡大した。
ケンカに入ってないモニカちゃん、シエル、サフィールちゃん、メリーはひたすらおろおろしている。
と、そこにメイカさんが参戦してきた。
メイカ「ほらほら落ち着いて。そんなにばちゃぱちゃしたら他の子に飛んじゃうわよ?」
ショ・パ・チェ・リ「「「「あっ……」」」」
コウスケ(おぉ~…さすがメイカさん)
マグ(ちゃんと大人なだけはありますねぇ)
マグの評価が何気に酷い。
まぁ確かにいつも飛びついてきたり、「あ~ん」をせがんできたりと欲望に忠実な所ばかり見てるからなぁ……。
うん、妥当かもしれない。
メイカ「それに今日はモニカちゃんとチェルシーちゃん優先なんでしょ?ショコラちゃんもパメラちゃんもちょっとだけ我慢しなくちゃ」
ショコラ「は~い……」
パメラ「うぅ~……でもぉ……!」
ありゃ…パメラちゃんが泣き出しちゃいそうだな……。
ここは俺が行くしかねぇか……。
コウスケ「パメラ、おいで」
パメラ「ふえ…?」
コウスケ「チェルシーはこっち。リオはこっちね」
チェルシー「えっ?どうするのマギーちゃん……?」
リオ「オ、オレもか?」
コウスケ「うん。ショコラ、ちょっと前行くから、後ろに回ってくれる?」
ショコラ「う、うん……わかった……?」
よくわかっていなさそうな感じで俺の指示通りに移動するみんな。
と…
コウスケ「モニカちゃん」
モニカ「う、うん…なぁに…?」
コウスケ「ごめんね。あとでめいっぱい甘やかすから、今はちょっとだけ我慢してくれる?」
モニカ「う、うん…いいよ……?」
コウスケ「ん…ありがと♪」
モニカ「ふぁ……」
あれ?
なんか真っ赤になって俯いちゃったけど……。
俺別にモニカちゃんが照れるようなことしてないよな?
ショコラ「えっと…マグぅ……こう……?」
コウスケ「ん…いや、ショコラもお湯に浸かって。お腹に手を回してほしいかな」
「う、うん……?」
ショコラちゃんが後ろに立ってそのまま首元に手を回してきたので、座って抱きつくように言う。
…マグよりも育っている柔らかな感触を感じるが意識から全力で外す。
チェルシー「マギーちゃん…ここでいいの……?」
リオ「これで…どうするんだ?」
コウスケ「ん~…2人はそこでちょっと待ってね。ほら、パメラ」
パメラ「あぅ……で、でも……ほんとにいいの……?」
コウスケ「いいの。それとも嫌?」
パメラ「う、ううん!そんなことない…けど……」
チラッとモニカちゃんを見やるパメラちゃん。
冷静になった証拠だな。よしよし。
コウスケ「大丈夫。モニカちゃんはモニカちゃんで、あとでぎゅってしてなでなでしてかぷかぷしてふぅ~ってするから」
モニカ「ふぇぇっ!?そ、そんなにしちゃうの……!?」
コウスケ「しちゃう予定ですぅ。あっでも嫌なのは断ってね。無理されると心労で私が力尽きるから」
モニカ「ふぇ…ふえぇぇぇ……!」
…こんなキャラいたなぁ……。
メェメェル○カちゃん……。
じゃあモニカちゃんは将来ドデカイふにふにに育つかもな……。
パメラ「マ、マグぅ……座るよ……?」
と、そこでようやくパメラちゃんが俺の目の前まで来た。
ほんと、さっきまでの元気さはどこへやら……。
まぁそれはともかく彼女の顔を見ることに集中して、立ってるおかげで眼前に迫ってる彼女のデリケート部分に目がいかないようにする。
…もう少し恥じらいを持ってくれ。
湯船に浸かったままススス〜っと来るものだと思ってたのに…危なかったわまったく……。
コウスケ「ん…いいよ」
パメラ「ほ、ほんとにいいの……?」
コウスケ「くどい」
パメラ「ひゃっ…!」
なおも遠慮するパメラちゃんに業を煮やした感じで彼女の脇に手を入れ反転。
そして俺の足の上に座らせホールド。
…お胸とはまた違う柔らかさが俺の足に乗っかるがこれも意識から死ぬ気で外す。
あれだな…パメラちゃんは絶壁な代わりに、こっちがむちむちになるのかもな……。
……こんな思考になるとか、俺はもうダメかもしれない……。
意識ガッツリ行っちゃってるもん……。
だがそれでもどうにか外さねばならない。
よし、勢いで誤魔化そう。
コウスケ「くくく…これで君の体は私のものということさ、パ~メ~ラ~ちゃん?」
パメラ「んんぅ……!耳元で囁かないでよぉ……!」
コウスケ「ダメ…?」
パメラ「ひゃぅぅ……!な…なんだかゾワゾワ~ってするからダメェ……!」
コウスケ「ちぇ~……」
ま、いたずらはほどほどにして…
コウスケ「チェルシーとリオは横にほれ。ピタ〜っとおいで。濡れるしパメラをいじるしで撫でるのは出来ないけどね」
リオ「そういうことか……」
チェルシー「んふふ…♪さっすがマギーちゃん……♪」
パメラ「待って!?私をいじるってなにぃ!?」
横で待機させたチェルシーとリオを俺にくっつかせ、パメラちゃんの疑問に答えてあげる。
コウスケ「こことかさする」
パメラ「ふぁ……♡」
俺が今さすったのは彼女のアゴ。
正確には、アゴ骨とのど元の間にあるくぼみ辺りだ。
そこをススス~…っと撫でると、パメラちゃんから甘い声が漏れだしてくる。
パメラ「ぁ…マグぅ……そこぉ…ダメェ……♡」
コウスケ「どぉしてぇ?凄い気持ちよさそうなのにぃ」
パメラ「ふぅ……ダメなのぉ……♡気持ちよすぎるからダメェ……♡」
コウスケ「ふ~ん?」
そう言われた俺はスイッチオン。
再び彼女の耳元に顔を近づける。
ビクッとしたパメラちゃんは、俺が何をしようとしているのか察したようだ。
パメラ「ダ…ダメェ……♡今ふぅ~…ってされたらぁ……♡」
コウスケ「されたらぁ?」
パメラ「ふぁぁ…♡気持ちよすぎてダメになっちゃうからぁ……♡」
コウスケ「そっかぁ……」
でも…
コウスケ「ダメになっちゃった可愛いパメラの姿見たいなぁ~♪」
パメラ「ふぇっ…!?ダ、ダメ…!マグぅ…!ダメェ……!」
コウスケ「ねぇ~……」
そして俺は彼女の耳の穴に直接吹き込むように囁く。
コウスケ「お・ね・が・い♪」
パメラ「ひゃぅぅぅっ…!!」
ゾクゾク~!っと体を強張らせたパメラちゃんは、そのあとぐったりと俺に体を預けにくる。
パメラ「はぁ……!はぁ……!ダ…ダメって言ったのにぃぃ……♡」
コウスケ「ごめんねぇ。…でも……気持ちよかったでしょ?」
パメラ「っ!!………………ぅん……♡」
コウスケ「ふふふ…可愛い♡」
パメラ「んにゅ……!……マグのいぢわるぅ……」
だってほんとのことだし……♡
まぁパメラちゃんはこれぐらいにして……ん……?
急に冷静になり辺りを見渡すと、みんなが俺たちの…という俺のいたずらに顔を真っ赤にしてくぎ付けになっていた。
…あぁ~……またやらかした~。
パメラちゃんにやらかした~。
しかもユーリさんのときは途中で止まったのに、今回は思いっきり完走しちゃった~。
プランにキスが入ってなくてよかった~!
マグ(コ、コウスケさぁん……♡)
いかん。
マグも発j…もとい、甘えん坊モードに入ってしまっている!
ここはなんとか誤魔化さなければ……!
コウスケ「…ショコラ」
ショコラ「ふえっ!?ななななにっ!?」
そんなビビらないで~……。
コウスケ「パメラをお願い。次モニカちゃんだから」
モニカ「ふぇっ!?」
ショコラ「う、うん……わかった……」
「ちゃんと謝りなよ?」
「!……うん」
「ん…いい子」
「あっ……くぅん…♪」
スッと手を出すとショコラちゃんはビクッとしたが、俺が彼女の頬を撫でると、途端に気持ちよさそうな声を上げた。
しっかしワンコの鳴き声のような……あっ…犬系獣人か。
コウスケ「よし!モニカちゃんおいで!」
モニカ「あっ…あっ…マ、マーガレットちゃん……!」
おや?
コウスケ「どうしたのモニカちゃん?」
モニカ「えっとね…えっとね…?あの…その……!マ、マーガレットちゃんの方を見ながらじゃダメかなぁ……?」
コウスケ「ふぁっ!?」
そ…それはつまり見つめあってさっきのようなことをしろと……!?
そ、それはさすがに恥ずかしい……けど……!
モニカ「…………(もじもじ)」
もじもじしながらチラチラ目線をくれるモニカちゃんが可愛すぎるのでやっちゃおう!
コウスケ「…おいで!」
モニカ「!…えへ…♪」
はい可愛い!
コウスケ「それじゃあ…触るよ?」
モニカ「う、うん…お願い……!」
確認を取って、パメラちゃんと同様にモニカちゃんのアゴを撫でさする。
モニカ「ん…♡」
コウスケ「どう…?」
モニカ「あふ……きもちぃよぉ……♡」
コウスケ「っ!…そ、そっか……!よかった……!」
……めっちゃドキッてした……!
というか…これ……。
近すぎるよなぁ……!?
モニカちゃんを足に乗せた状態で向かい合ってるんだから当然っちゃ当然なんだけど、お互いの息がかかる距離でモニカちゃんの蕩けた顔を見るのは……かなりクるぞ……!?
と、とにかく…ドキバクしすぎてうっかり力を強めないようにしないと……!
オーケー…冷静に……クールにいこうぜ……!
よく考えりゃあ、毎朝メリーかユーリさんの顔やら豊満やらがこの距離にあるのだし、抱きつかれたときも大体この距離で話してるじゃないか……!
今更変に気にする方が怪しいってもんよ……!
そう考えたら多少は楽になったので、モニカちゃんをさすさすすることに集中する。
モニカ「んぅ……ふぅ…ふぅ……マーガレットちゃぁん……♡」
コウスケ「ま、満足した感じ……?」
モニカ「ぅん…♡ありがと~……♡」
ある程度やって満足したらしいモニカちゃん。
多少楽になったと言えど、破壊力は変わらないので普通に追い詰められた俺は内心ほっとした。
が、それも束の間…
モニカ「はぁ…はぁ…♡マーガレットちゃん……」
コウスケ「ん…なぁに?モニカちゃん?」
モニカ「……ん…♡」
みんな『(っ!!?)』
なんとモニカちゃんがこちらに唇を差し出してきたのだ。
コウスケ(こ、こ、これってアレだよね……!?)
マグ(は、は、はい……!あああアレですね……!!)
どどどどどうしよう!?
ここれは答えるべきか!?
いや待てそもそもモニカちゃんは何を思ってこんな行動に……!?
モニカ「…ん……あっ……!ご、ごめんねマーガレットちゃん…!な、なんだかちょっとボーっとしちゃって……!」
コウスケ「えっあっそそそそっか!それなら仕方ないねうん!結構入ってるもんね!」
モニカ「そうそう…!だからぁ…えっとぉ……!そ、そろそろ上がろうかな……!」
コウスケ「そ、そうだね……!無理したら危ないもんね!」
モニカ「う、うん…!危ないからね…!」
正気に戻ったらしいモニカちゃんとお互いにわたわたしながらお話する。
どうやら頭がボーっとして目をつぶっちゃったみたいだ。
それなら仕方ないな…うん、仕方ない!
なんて思っていたのだが…
モニカ「じゃ、じゃあ…先にあがっちゃうね…!」
コウスケ「あっう、うん……っ!」
去っていくモニカちゃんの一瞬見えた横顔が、どこか悲しそうに見えてしまった。
それを見て少しボーっとしてしまったが、モニカちゃんがお風呂場から出て引き戸を閉める音でハッとした。
コウスケ「すみません!私も先に上がります!」
メイカ「あっうん。それじゃあ私たちも上がる準備しよっか」
子どもたち『は、は〜い……』
メイカさんたちの声を後ろに、俺は滑らないように注意しながら素早くモニカちゃんを追いかけた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
〔モニカ〕
なんでっ!?
なんであんなことしちゃったんだろう!?
お風呂場から逃げるように出た私は、自分のお着替えがあるところに行くとその場でペタンっと座り込んで、そのことばかりを考えた。
どうしてあんな……マーガレットちゃんに……友だちに…ちゅーをおねだりするなんて……!
うぅ……!絶対変な子だって思われた……!
絶対困らせた……!絶対みんな引いちゃったよぉ……!
ぐすっ……!どうしよう…どうしよう……!
嫌われちゃったかも……!
ガラッ!ガラッ!ピシャンッ!
マグ「モニカちゃん!」
モニカ「ひゃぁぁっ!!?」
高速でお風呂場への扉の音が聞こえたと思ったら、棚の陰からマーガレットちゃんが顔を出した。
モニカ「あっ……!」
どうしよう……どうしよう……!
謝らなきゃ……!嫌われちゃうのはやだぁ……!
モニカ「マ…マーガレットちゃん……!」
マグ「モニカちゃん……」
謝らなきゃって思ってるのに、心臓がバクバクして、息がうまくできなくて…いつの間にか泣いちゃってて…止めなきゃって思って……どうしたらいいか分からなくなった……。
そんな私にマーガレットちゃんが近づいてきて…手をスッと動かしたところで私はギュッと目をつむった。
あぁ…叩かれちゃうのかな……?
やっぱり嫌われちゃったかな……?
そうだよね……お友だちなのに……そもそも女の子同士なのにあんなことする子なんて気持ち悪いよね……。
心の中で何か諦めが付いたのか、私は冷静にそんなことを考えてしまった。
そんな私のほっぺたに、予想外なことに優しく手を添えられた。
モニカ「えっ……?」
思わず声が漏れ、私が目を開けると…
ちゅっ
と…手が添えられてない方のほっぺたに、手とは違う柔らかい感触が……って……
モニカ「…ふぇ……?」
マグ「…………///」
マーガレットちゃんの真っ赤な顔が、私の顔から離れていく……?
えっ…?ということは今の柔らかいのって…や、やっぱり……?
モニカ「マ…ママ…マ、マーガレット…ちゃん……?」
マグ「えっと……口は駄目だけど……ほっぺたとかおでこなら……まぁ……友だちでもおかしくないんじゃないかな…って……」
「~~~っ!!」
マーガレットちゃん……気持ち悪がらないどころか、そんなことまで考えてくれたの……!?
私の…自分でもおかしいって思うようなお願いに…答えてくれたの……!?
モニカ「…気持ち悪くないの……?」
マグ「え…?」
気が付いたら勝手に口が動いていた。
モニカ「だって……お友だちなのに……女の子同士なのに……あんなこと……!」
マグ「…そりゃあ驚いたけどさ……親愛のキスとかはあるわけだし、別に気持ち悪がるようなもんじゃないから……」
「…そうなの……?」
しんあい…って……どういう意味だろう……?
マグ「うん。親しい人同士でもちゅーするのはおかしなことじゃないよ。それが女の子同士だろうと男の人同士だろうとね。それでもまぁ…口は…やっぱり……あ、愛する人とだけだけど……///」
そ…そうなんだ……。
…そうなんだぁ……!よかったぁ……!
モニカ「よかっ……よかった……ひっぐ…!」
マグ「モニカちゃん……」
「嫌われたかもってぇ……!嫌な思いさせちゃったかもってぇぇ……!」
「嫌なわけないよ。こんな可愛い子にちゅーのおねだりされるなんて、嫌になるわけないでしょ?」
「あぁぁぁ……!マーガレットちゃぁぁぁん……!」
「よしよし…怖かったねぇ……大丈夫大丈夫。私はその手に関しては懐が深いんだよ?」
「あぁぁぁぁぁ……!」
泣きじゃくる私を、マーガレットちゃんは胸にふんわりと包み込んでくれて、頭を優しく撫でてくれた。
モニカ「でもぉ…みんなには変な子って思われたかもぉ……!」
マグ「大丈夫。私の方が上だから」
「んふっ…!ふっふふ……!な、なにそれぇ……!あははは……!」
「へへへへ…♪だからモニカちゃんぐらいなら可愛いもんなのさ。そんな気にすることじゃないよ」
「あはははは……!そっかぁ…!うふふふ……!…ありがとう…マーガレットちゃん!」
「ん…♪」
やっぱりマーガレットちゃんは優しくて、面白くて…一緒にいるのが楽しいなぁ…!
みんなと一緒ももちろん好きだけど、マーガレットちゃんはなんていうか……なんだろう?
とにかく、出来ればずっと一緒にいたくなる感じかな…!
マグ「やっぱり笑顔がいいよね~♪照れ顔とかも好きだけど、なんだかんだ言って結局笑顔が1番癒されるよ」
モニカ「うふふふふ…♪私もマーガレットちゃんの笑顔、大好きだよ♪」
「っ!…ありがと……///」
あっ…照れた♪
可愛いなぁ♪
マグ「ごほんっ!まぁほら、とりあえず体拭こ?このままじゃ風邪引いちゃうよ」
モニカ「あっ…そっか」
そういえば拭いてなかった……。
…………。
モニカ「…ねぇマーガレットちゃん……」
マグ「うん?」
「…体拭いてくれる……?」
「……大丈夫予想通りだから大丈夫さもちろんサ……」
「マーガレットちゃん…?」
「大丈夫だ、問題ない。水滴一滴残さず拭いて差し上げよう」
「…♪ありがと♪」
多分断られないと思って頼んでみたら、やっぱり断られなかった。
…おねだりしたときにたまに見せるマーガレットちゃんの照れてる顔も好きだけど……
マグ「んじゃぁ頭から…いや、耳からか。耳から拭いてくよ~」
モニカ「は~い♪」
少ししゃがんで耳の天辺から拭いてもらう。
マーガレットちゃんの小さい体が目の前にあって、少し上を見ると…
マグ「♪~」
楽しそうなマーガレットちゃんの顔が見えた。
私の耳をぽふぽふ優しく拭いてくれるマーガレットちゃんは、獣人の耳や尻尾を触るのが好きで、ユーリさんもこの間、尻尾をマーガレットちゃんに梳いてもらったって嬉しそうに話していた。
獣人のことを見ると嫌そうな顔をする人はいっぱいいたし、そうじゃなくても嬉しそうに目を輝かせる人なんてハルキさんぐらいしかいなかった。
…マーガレットちゃんと会うまでは。
耳を拭き終わったマーガレットちゃんは、次に髪の毛を同じように丁寧に拭いてくれる。
マグ「モニカちゃん。後ろ向いて」
モニカ「うん♪」
マーガレットちゃんの言う通りに後ろを向いた。
そしてマーガレットちゃんは集中してるから、小さな声なら多分聞き取れない。
だから言った。
モニカ「…好きだよ、マーガレットちゃん……♡」
マグ「ん……何か言った?」
「…うん。気持ちいいって言ったの…♪」
「そう?よかった」
さっきも面と向かって言ったのだし、「好き」って言うのは別に恥ずかしくないはずなのに、なぜだか私は、今の言葉は照れくさくて伝えられないと思ってしまった。
そう思ったら今度は胸がきゅってした。
…なんだろう……?
病気…だったらジルさんがすぐに気付くはずだし……。
ガラーッ!
ショコラ「ふんふふ~ん♪マグ〜、どこ〜?ってあーっ!モニカがマグに拭いてもらってる~!」
モニカ「あっショコラちゃん」
そっか。
みんなが出てきてもおかしくないもんね。
……泣き止んでてよかった。
ショコラ「マグ~…ショコラも拭いて~?」
パメラ「私もおねが~い。マグぅ…」
チェルシー「あっ!あたしも~!」
マグ「いや、風邪引くから…」
ショコ・パメ・チェル「「「…………(じ~)」」」
マグ「…軽くだけ拭いて待ってて」
3人「「「は~い♪」」」
さすがマーガレットちゃん。
優しいし…扱いが手馴れてるなぁ……。
マグ「あ~……ところでモニカちゃん?」
モニカ「んぅ?なぁに?」
「…全部拭いてほしい感じ?」
「うん」
「……そことかそこも?」
そう言って示したのは首の下の方と足の付け根辺り。
確かにちょっと恥ずかしいけど……
モニカ「うん。洗ってくれたんだし、今さら恥ずかしがらないよ~…」
マグ「そっかぁ……」
マーガレットちゃんがなんだかちょっと遠い目をした。
そうして全身くまなく拭いてくれたマーガレットちゃんはショコラちゃん、パメラちゃんと次々に拭いていった。
その間マーガレットちゃんは裸なので、終わった私と軽く拭いて待ってる途中のサフィールちゃんでマーガレットちゃんを拭いてあげた。
そのときにはもう、さっききゅっとなったことは忘れていた。
この街に来て初めてのお友だちであるウサ耳っ娘とのフラグが立ちましたね。
タグに「ハーレム」って付いてんのに、198話にしてようやくですね。
長ぇ。
今書いてるところは、どうにかこうにか日数を早めようと頑張って書いています。
今のところ「まぁ今までよりは早い」ぐらいです。
進む気がしねぇ。
まぁそこはより頑張ることにして、次回の更新は9/4(土)の予定です。
まだまだお泊まりは続くよ!
お楽しみに!




