182.明日の予定決め…とご褒美の……♡
〔マグ〕
「お待たせしましたコウスケさん♪」
「ん、いらっしゃいマグ」
いつものように挨拶をしたあと、これまたいつものように彼の足の間に座って身をゆだねる。
これが私にとって今最も幸せな場所だから♪
思わず顔がにやけてしまう私に、コウスケさんはのんびりと話しかけてきた。
「いや~…怒られなかったねぇ」
「ですねぇ」
「でも今度は早く帰ってあげないとねぇ」
「そうですねぇ」
ユーリさんが遅くなると伝えてくれてはいたものの、あまりにもゆっくりとしすぎていつもの時間を大幅に超えて帰宅した私たち。
でもフルールさんはそんな私たちを叱らず、ただ「楽しかった?」と尋ねた。
私たちがそれに頷くと、フルールさんは「そう」と呟き、自分たちは先にお風呂もご飯も済ませたことを伝えてリビングに戻っていった。
お風呂でメイカさんとその話をすると、メイカさんは「フルールも家族に会えない身だからねぇ……」と言った。
それにハッとなって自分たちだけ楽しんでしまったことを申し訳なく思う私に、メイカさんは続けて「でも、今の家族は私たちだから。だからフルールが寂しがらないように頑張らないとね♪」と言ってくれた。
それで私たちは出来る限り寄り道せずに早く帰ろう、と誓ったのだ。
そしてお風呂を上がった私は、まだコウスケさんが出てきてない間にみんなの下着を回収してバッグに詰め込んでおく。
今度会ったときに返さないとね……。
あ〜でもコウスケさんに見られちゃう……う〜ん……まぁ…最悪バレてもいいか、もう……。
そういうわけで、晩御飯を食べて部屋に戻ったあとコウスケさんにタイミングを見てみんなの下着のことを話そうとしたところで、メリーとユーリさんがやってきた。
2人も寂しかったらしく、一緒に寝てもいいか尋ねてきた。
当然良いので、私は2人の寂しがり屋さんと今日も一緒に寝ることになった。
コウスケさんに先に寝てもらった私は、2人と女子トークを繰り広げ、最後は2人と手を繋いで眠った。
それがここでコウスケさんに会うまでの流れだ。
私を優しく抱きしめてくれながら、コウスケさんは今日のことを謝ってきた。
「マグも今日はお疲れ様。辛い話を聞かせちゃってごめんね……」
「いえ、私は聞けて良かったです。…誰にも知られないまま死んじゃうなんて、寂しすぎますから……」
「……そっか……」
そう言うと、コウスケさんは私の頭をそっと撫でてくれて…
「マグは強いね……」
なんて言ってくれて、私のことを甘やかしてくれた。
でも私にはそのまま受け取ることが出来ないものがあった。
「…私は強くないですよ……」
「ううん、強いよ。同じ村の人の死を受け止められるなんて、強い子しか出来ないからね……」
「そう…なんでしょうか……?」
なんとなく「そんなことはない」と言えなくてそう返した。
「うん。でも、受け止めただけじゃ重荷になっちゃうからね。ちゃんと誰かに甘えて、自分が壊れないようにして初めて本当に強い子…だと思うよ」
「誰かに……」
…その相手は決まってる。
彼もそれを分かってて言っている。
つまり……私のことを支えると言ってくれている。
それが嬉しくて、私は早速彼に甘える。
「…♪」
頭を彼の胸にスリスリとして、もっとなでなでしてほしいとアピールしてみた。
しかし返ってきたのは予想外の言葉。
「ふふふ♪このままマグを甘やかしたいところだけど、その前に明日のことを決めてからね」
「……むぅぅ~……!」
てっきりすぐに甘やかしてくれると思っていた私は、その彼の言葉にほっぺたを膨らませて抗議する。
そんな私に苦笑しながら、コウスケさんは私のほっぺたをつついて言う。
「も~…そんなむくれないの。約束通り、あとで好きなようにしていいからさ」
「…好きなように……?」
確かにチェルシーたちを甘やかしてるときにそんな約束をしたけど、あのときは「めいっぱい甘やかす」って言ってたはず……。
でも今言ったのは「好きなように」……。
それはつまり……何をしてもいい……?
…………ふへへへ……♡
「そっかぁ……♡それなら早く決めちゃいましょー!」
「…マグって存外単純だよね……」
なんだかコウスケさんに呆れられてるけどいいんです!
嬉しいことは素直に喜ぶのが一番ですから!
「さぁコウスケさん!明日の何を決めるんですか!」
「落ち着きなさいな……まぁそうさなぁ……やっぱり練習内容かなぁ?」
「…?今までのことをおさらいする…じゃないんですか?」
てっきり強化魔法の使い方と攻撃魔法の威力の調整をするんだと思ってたけど……。
「そうなんだけどねぇ……やっぱりいくつか攻撃手段が欲しくてさ。それで試したいことがあるから、それに回そうかと思ったんだけど、マグの言う通り基本をみっちり練習するのも大事だから、どうしよっかな~って思って……」
「なるほどぉ……」
確かに手数が多い方が便利そうだなぁ……。
「ちなみに、その試したいことって何ですか?」
「えっとねぇ……魔力で剣とか槍とか作って《サンダーオーブ》みたいに飛ばせないかな~とか、強化魔法も他のやつを試してみたいし、そもそも何がどれくらい魔力を使ってるのかも試したいし…」
「ふえぇ……いっぱいありますね……」
そんなに思いつくなんてすごいなぁ……。
「まぁそんなわけなんだけど、マグはどう思う?」
「そんなに思いつくなんてすごいと思います!」
「いやそうじゃなくてね?それに元があるもんばかりだから俺が凄いわけじゃないよ」
「いえ、それを覚えてて再現しようとするのも十分すごいことですよ!」
ちょっと前のこととかでも忘れちゃったりするのに、もう2週間近く見ていない異世界のものを覚えているのは本当にすごいと思う。
それはコウスケさんにちゃんと伝わったみたいで…
「…ありがと……」
コウスケさんは照れてしまった。
はぁぁ…♡可愛いなぁ♡
「って、だからそうじゃなくて……」
「はい。試したいことがあるなら試しちゃったほうがいいと思います。成功か失敗かじゃなくて、コウスケさんがすっきりするほうを選んだほうがいいと思いますから」
「わかってんじゃん!?なんでそれ言わないの!?」
「えへ~♪コウスケさんの照れる姿が見たかったので~♡」
「…はぁ……まったくも~……」
あっ…怒らせちゃったかな……?
「あ、あの…コウスケさん……?」
「ん~?」
「怒ってます…か……?」
「いや……でも悪い子にはメッてしないとね……」
「メッ……?」
…それは……「おしおき」ってことかな……?
「叱る」とか「お説教」とかじゃなく、わざわざそんな可愛らしい感じで言うってことは…「おしおき」ですか……!?
「…なにをソワソワし始めてるのマグ……?」
「そっ!そそそんなことないでちゅよ!?」
期待しすぎてちょっと噛んじゃったけど、そんなことより気になるのはコウスケさんが何をしてくれるのか!
ま、前みたいに強引なキスかなぁ……♡
それとも、メイカさんたちにしてたくすぐりかなぁ……♡
そ、それとも……もっとすごいことだったりしてぇ……♡
「マグ……そんなに俺に何かされたいの……?」
「はい!……ハッ!?ええと…その……!」
思わず即答しちゃったけど、さすがにそれはえっちなことばかり考えてる子だと思われるかも…とどうにか誤魔化そうとする。
が、そこでコウスケさんは無慈悲なことを呟いた。
「……なんか…マグには「何もしない」が一番のおしおきになりそうだなぁ……」
「えぇっ!?そんなぁっ!?」
驚いて彼の方を向こうとしたけど、後ろからぎゅっと抱きしめられてるから顔を見ることすら出来ない。
そんな私にコウスケさんは話し続ける。
「マグ……おしおきの意味分かってる……?いけないことをした人に対するお説教の一種だよ……?」
「うっ……で、でもぉ……!」
「でも?」
「あぅぅ……!」
コウスケさん…本気で怒らせちゃった……?
うぅ…いつもコウスケさんがやんわりと注意してくれてたのに、それを無視しちゃったから……。
ど…どうしよう……!
「マ~グ~?」
「ふぇぇ…!ご、ごめんなさいコウスケさん……!」
「本当に悪いと思ってる?」
「はいぃ…!もうコウスケさんの可愛い姿を見るためにからかうなんてしません…!」
「ふ~ん……」
そこで私を抱きしめていた彼の体が離れていく。
あっ…!?そんな……やだぁ…!
このまま離れて行っちゃうと思った私は、自由になった体を動かして彼の方を向き……そこで彼に再び抱きしめられた。
「ふぇっ!?コ、コウスケさん……!?」
「ねぇマグぅ……」
「ひゃうっ!///」
真正面で抱きしめてくれる彼の意図が分からず戸惑う私の耳に、コウスケさんはボソボソっと囁いてくる。
「そんなに好きなら……してあげよっか?」
「んぅぅ…♡にゃ…にゃにをですか……?」
「忘れたの…?今日はマグが好きに決めていいんだよ…?」
「ふぇ……」
そ、それって……?
「だからぁ…♡何をしてほしいか…教えて…?そうすればぁ……」
「そ…そうすれば……?」
「…マグの望むように……いぢめてあげる♡」
「っ!!♡♡」
そ、それってぇ……♡
「どうしてほしい…?どう…「おしおき」してほしいの…?」
「~~~~♡♡♡」
あぁ…♡やっぱりだぁ…♡
コウスケさんは私のしたいことをしてくれるんだぁ…♡
「で…でも……♡その……怒ってたんじゃ……」
「ん~?……マグは俺の可愛いところ…好きなんでしょ?」
「は、はい……」
いつも頼りになる姿を見ているから、その分他の子の行動とかで焦ったり照れたりしているところを見るとキュンってしますぅ……♡
「俺も同じ…マグのそういう姿……すっごい好き……♡」
「ふぁぁっ…♡♡」
そう言いながらコウスケさんは私の腕をつつつーっと指でなぞる。
いつもよりいぢわるなコウスケさんの「好き」にドキドキが止まらない私は、それがショコラたちにくすぐられたときよりもこそばゆく感じて、思わず声が出てしまった。
そんな私に、彼はとどめをさしてきた。
「だからねぇマグ……?マグが俺にされてぇ…いっちばん気持ちいいこと……マグの口から…教えて?」
「~~~~~♡♡♡♡♡」
正直もういっぱいいっぱいではある。
コウスケさんが怒っているように見えて実は自分を喜ばせようとしてくれていたこと……。
これまで何度も同じようなことをした私を許してくれたこと……。
照れたり目を見てはっきりとではなく、新しい形で「好き」って言ってくれたこと……。
それらが合わさってもう幸せいっぱい過ぎてこれ以上はやばいかも……♡と頭では分かっているのだけど……
「……してほしいですぅ……♡」
もっと……
「ぎゅってして……逃げられなくして……♡」
ドキドキって……♡
「いっぱいこちょこちょ~ってしてぇ……♡」
キュンキュンってぇ……♡
「じゅるる〜ってベロを吸ってぇ…♡「おしおき」してほしいですぅぅ♡♡」
彼にいっぱい甘えたい…♡♡♡
「…♡そんなことを大きな声で言うなんて……マグはえっちだね♡」
「んぅぅ♡はいぃ♡」
彼の言葉が頭の中をぐるぐる回る。
えっち……えっちな子……♡
「はぁ……♡はぁ……♡」
「くすくす♪マグってば……もしかしたら寝言で言っちゃってるかもねぇ♡」
「ふぇぇ……!?」
「メリーは夜中に血を吸うために起きることがあるしぃ…♪ユーリさんは感覚が鋭いから、そんなに息を荒くしてたら心配して起きちゃうかもよ……?」
あ…あり得る……!
もしそうなったら……そうなったら……♡
「はぁぁ……♡」
「…♡ドキドキしちゃうんだ……♡やっぱりえっちだね♡」
「はい…♡はいぃ…♡私はえっちな子ですぅ♡」
「…言っちゃったねぇ…♡」
言っちゃったぁ……♡
えっちな子って2人にバレちゃうぅ……♡
「ひやぁぁん♡」
それでもコウスケさんは容赦なく私のお腹を撫でてきて、私が声をあげると嬉しそうに……いつもの笑顔とは違う、凄くドキドキする笑みを浮かべて私を見つめてきた。
あ…♡これ…♡されちゃう……♡
私がおねだりしたことされちゃうぅ……♡
「それじゃあえっちな子には……「おしおき」…だね♡」
「♡♡はいぉ…♡「おしおき」してください……♡」
そうして……彼の激しくて優しい「おしおき」で幸せが振り切れた私は、いつの間にか眠っていた。
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〔コウスケ〕
「ふぅ……」
俺は満足感溢れるため息を吐いた。
それはため息なのだろうか?
まぁどうでもいい。
そんな俺に体重を預けて眠っているのは、マイリトルハニー、マグ。
……「リトル」で合ってるっけ?
はっはっはっまぁいいか。
さて、お気づきの方もいるだろうが……俺、今、落ち着きが無い。
だってそうだろう!?
マグにまで我慢をさせてるやつが、欲望に負けかけて彼女をめちゃくちゃにくすぐったんだぞ!?
…そうだよ!くすぐったよ!
ギリギリ残った理性がそれ以上はやめろと留めてくれたよ!
でもくすぐりながらディープキスをしたからなのか、マグはワンコみたいにだらしなく舌を出して力尽きたよ。
俗に言う「ア○顔」だよ。
普通10歳の女の子がする顔じゃないよ?
そういうのはエロコンテンツだけの話だと思ってたのに、まさか自分がそれをさせてしまう日が来るとは思わなんだ。
日本ならまず間違いなく警察案件だ。
しかし喜ぶべきか悲しむべきか…マグの方もその状況にかなり興奮していたようで、ちょいちょい休憩を挟んで本当に大丈夫かを遠回しに確認したのだが、そのときも「れぇ〜…♡」と舌を出して「早く続きを…♡」っと、言葉でも行動でも催促してきた。
そんな姿に俺も燃え上がってしまい、休憩の間隔が短くなって気絶させてしまったというわけだ。
うん、アウト。
豚箱直行コースです☆
…しっっかし…これは由々しき事態だぞ……?
俺のせいでマグがいろんな性癖を手にしてしまっている……。
このままじゃ「Margaret」の「M」はそういう「M」になってしまう……。
いやしかしマグは「S」っ気もなかなかだと思うんだよね。
ん~…ということはつまり……両刀?
でもそのいたずらも俺に「おしおき」されたいからとかの可能性も……いや、多分別々で楽しんではいる。
で、それらの結果で俺がマグにあんなことやこんなことをすれば、いたずらの結果がどうあれ、この子には成功したのと同じこと……。
そしてそして、俺自身そういうのを楽しんでいるということもマグは感づいてるから、余程怒らせない限り自分にとってプラスになる……と。
……策士だなぁ……。
俺はまんまと彼女の手のひらの上で踊らされていたのだな……。
さすがはマグだ。
…俺は恋人をどこに連れて行くつもりなんだろうか……?
そしてこの子はどこを目指しているんだろうか……?
とりあえずこの道は違う。
…違うと思いたい……。
正直もう手遅れな気はするが、それでも俺はマグとはもっとこう……ピュアな…?
現代では希少種レベルかもしれないような健全なお付き合いがしたい。
…いやまぁそりゃ致したいは致したいけども。
毎回毎回あそこの痛みにも耐えてるけども。
いくらロリコンといえど、やっぱ未成年に手をかけるのは駄目だ。
その手の紳士に「お前は真のロリコンではない」と言われるかもしれないが知ったことではない。
未成年と付き合うのは……まぁいいんじゃない?
権力とか金とか振り撒かなければ。
本当に愛し合ってるのなら。
でもやっぱ繁殖行動は未成年にしちゃ駄目。
こっちの世界なら成人は15歳だからあと5年……元の世界でいうなら16だからあと6年……いや、確か女性も18歳以上になったんだっけ?
あれ?これ結婚可能年齢か。
成人は男女ともに20歳だわ。
…そうなるとマグが成人する頃には俺は30歳……。
あと10年我慢しないといけない上に、初めてはマグがいいからそれまでその経験もしない……。
つまり魔法使い確定……。
あれ……おかしいな……?
なんか…普通の未経験者よりも過酷な道を通ってない……?
っていうか……10年我慢とか無理じゃない……?
……てかそうじゃん!
このままだと俺たちの初めては夢の中になるじゃん!
果たしてそれは初めてを体験したと言っていいんでしょーか!?
……キスしてるし今更な問題かなぁ……?
それよりも問題なのは俺がいよいよ本格的に欲求不満になっているということだ……。
そりゃそうだ。
俺の周り、女性率のが高いんだもん。
しかも俺はロリコンでありながらお姉さん系も好きだ。
まぁ要するに年齢のストライクゾーンが広い。
下に広い。
紳士たちにボコられそうである。
しかしそうなると常に誘惑されているような状態なわけで……。
メイカさんたちはその辺のことを察してくれたからいいとして、問題は友だちである子ども組……。
ショコラちゃんとパメラちゃんは元々マグと仲良しだったから距離感近いし、チェルシーも人妻である上に俺のことも知っているはずなのにやたらくっついてくる……。
モニカちゃんは俺に甘えるのがもう癖になってるのか、絶対に抱きしめることになってぷにぷにの柔肌が毒だし、サフィールちゃんはまだ羞恥心があるけど他の子に勧められれば乗ってくる……。
そしてそうなればあのふにふにを感じることになり、しかも相手はまだ子どもだということが背徳感に拍車をかけてテラヤバし。
シエルは分かりやすいツンデレ娘になったので「可愛い」が先にきてあんまりそういう気分にはならない。
それでもやっぱり子ども特有のぷにぷにの感触と女の子特有の良い香りは俺の理性を削り取る。
1番の良心はやはりリオだ。
彼女はあまり甘えにくるタイプじゃないし、性格もあっさりしていて非常に話しやすい。
リオがいなければ他の子の甘え具合に「これが女子の距離感かぁ……」と勘違いするところだった。
まぁそんな彼女も甘えるときはちゃっかり甘えてくるわけだが。
そしてあとは冒険者やギルド従業員の先輩方。
俺が他の子たちに甘えさせまくってるせいか、ふざけて甘えてきたり逆に俺を甘やかそうとしたりする人が多くてこれもまた割とキツい。
……これをあと10年……?
大丈夫?発狂しない?
するね多分するねこれはするね絶対するね。
というか前からこれ考えてるけど、未だに解決策が浮かばないんだよね……。
はぁ……歳の差カップルって大変なんだな……。
とはいえ、ここで俺が欲に負けてマグを襲ってしまえば全ては水の泡。
マグはワンチャン喜ぶ可能性が割と頭に浮かんでしまって罪悪感でむしろ頭が痛いが、手を出してしまったとして最初に頭に浮かぶのはフルールさん。
フルールさんは襲われた立場なのでこういうことにはかなり厳しいはずだ。
そして欲に負ける=フルールさんを襲った連中と同じと俺は考えているので、そうなればゴミ屑を見る目で見られるようになるであろうことは必至。
そもそも初めてがそんな理性削れまくった肉欲モンスターとなんてマグがかわいそすぎる。
ちゃんと理性を持って、愛ある時間を過ごして、幸せな思い出になるようにしたい。
…そのためにはあと10年……最低でもあと5年は我慢しなくては……。
……無理だろうなぁ……!
せめて発散できればまだ持つかもしれないけど、それはつまりマグにそういう知識を教えるということで……!
まだ小学生なお年のマグに、保健体育とはいえそんな生々しいことを教えるのはやはり気が引けるわけで……。
でも子どものときに教えた方が身に付きやすいって言うし、そういう大事なことはしっかり教えた方がいいよなぁ……。
元の世界でも毎年のように襲われてるニュース見るし。
…でもあれなんだよなぁ……。
確か保健体育の授業で衝撃を受けて失神した…ってネットニュースを見た気がしたようなしないような忘れたような……。
だから教えて大丈夫なのかどうかが心配なんだよなぁ……!
まぁそんなほいほい教えれるんだったら、「プロレスごっこ」とか「コウノトリさん」とか誤魔化さないし「R-18」ってわざわざ区分しないよな……。
グロ系はサクサク広告とかで流しやがるくせに……。
うぅぅ……くそぉぉぉ……!
いったいどうすればいいんだ……!?
ぐぬぬぬぬぬ………はぁぁ……なんにせよ、女の子たちとくっつくとき、男の体じゃなくてよかったってほんと思うよ……。
あれが絶対反応するもん……。
さっきだって不自然にならないように腰を離して、「あれ…?何か硬いものが…?」イベントを起こさないようにしていたからな……。
夢の中なら玉に種が溜まって放出しないと痛みが出てくる…なんてことはないからな。
夢だから溜まらない…はずだから。
…男の体って難儀だなぁ……。
結局俺が年上の意地を見せて我慢する…ということで思考をやめて、明日に向けて休むことにした。
……マグが下腹部をさすって「この辺りがキュンキュンして落ち着かない」とか言われたらどうしよう……。
あかん、想像しただけで理性が削れて、理性崩壊の先の出来事に昂ってしまう……!
……結局俺はほとんど休めなかった。
毎回お風呂回やイチャラブ回でどこまで行けるのか気になってるわけですが、私気付きました。
「生徒〇〇員共」が放送したり映画化したり出来るんだから、思ってるよりもかなり自由度高いんじゃないか、と。
いや、まぁ…あっちはギャグに極振り、かたやこっちはイチャコラもの……。
毛色は違うわけですが……そういう先達たちもいたわけだし、なんならもっと過激な描写あるし、それらに比べたらここの小説の表現なんて可愛いものだから大丈夫だろ……っていう。
そう自分に言い聞かせながら投稿しています、はい。
まぁ大丈夫でしょう!
さて、次回の更新は7/18(日)の予定です!
お楽しみに〜!




