170.わちゃわちゃお昼ご飯…己のプライドとの戦い
「というわけなの」
「な、なるほど……」
「そ、そうだったんですね……」
「そ、そっかぁ……」
「た、大変でしたね……」
結局ユーリさんが事の顛末を話し、リオ、モニカちゃん、シエル、サフィールちゃんに俺たちの黒歴史がバレてしまった。
だが彼女たちがどこか余所余所しいのは、俺たちがいい歳してお漏らしをしたという事実に引いているというわけではない。
その理由は……
「うーん……うーん……」
「どどどどうしようシャールぅ……マーガレットがずっとうなされてるよぉ……!」
「ん……意識はあるから、しばらくすれば元気になる」
「ほ、ほんと……?」
「……多分」
「シャールっ!?」
とまぁそんなわけでして。
みんなの名誉のために、失言しかけたエストさんに突撃した俺だったが、彼女の運動神経に不意打ち程度で勝てるわけも無く、合気道のような技で流された後、地面に叩きつけられ、彼女の体で抑え込まれた。
そのとき俺の呼吸器はエストさんの豊満なお乳によって塞がれた。
そして現在。
意識を投げ出すところまではいかなかったが、酸素不足やら背中の痛みやらこれまでの心労やらにより軽くうなされており、そんな俺を、しっかり手を洗ってきたエストさんが責任者として膝枕してくれている。
その惨状を見て、みんなは微妙な表情を浮かべているのだ。
(…大丈夫ですか?コウスケさん……)
(まぁ……意識ははっきりしてるし、体の一部が一時的にダメージを受けただけだから、シャールさんの言う通り安静にしてれば大丈夫だよ……)
(そうですか……)
と、そこでモニカちゃんが何か閃いたように手をポンっと合わせる。
「そうだ…!サフィールちゃんが回復魔法をかけてあげればいいんじゃないかな…?」
「そう…ですね。背中の痛みぐらいでしたら和らげることが出来るかもしれません」
おっ…それはありがたい……。
「あっ!じゃあやってあげて!」
「わかりました」
ショコラちゃんの後押しもあり、サフィールちゃんが俺の方に歩いてくる。
そして俺の顔を覗き込みながら、サフィールちゃんは具合を聞いてきた。
「マーガレットさん。私の声が聞こえますか?」
「どーにかー……」
「今から回復魔法をおかけしますので、痛いところを見せてください」
「は~い……」
俺は気怠げな体にムチを打ち、エストさんの太ももの上でうつ伏せになる。
あっ……あかんこれ……。
モチモチの太ももの感触がより鮮明に伝わってきて非常に不味い。
が、ハッとなったところでどうにもならないので、大人しくサフィールちゃんの治療が終わるのを待つ。
「それじゃあ失礼しますね……」
ぺろんっと俺の服を捲り、背中をむき出しにするサフィールちゃん。
そして回復魔法の詠唱を始める。
「《彼の者の痛みを和らげよ…ヒール》!」
ふわぁ…っと温かいものを感じると同時に、背中のジンジンしていた痛みが取り除かれていくのが分かる。
「ふぅ~……」
「んっ……!…ふふ…くすぐったいよぉ~……!」
「あっ…ごめんなさい」
つい深く息をついてしまうと、太ももにそれを感じたエストさんに怒られてしまった。
やがて、これで十分かな?…と回復魔法をやめたサフィールちゃんが、再び具合を聞いてきた。
「……ふぅ…どうですか、マーガレットさん」
「うん、ありがとうサフィールちゃん。おかげでかなり楽になったよ」
「それはよかったです」
「よっと……エストさんも、ありがとうございました」
「うん。元気になってよかったよ~。ごめんねマーガレット」
「いえ。私の方こそ、いきなりとびかかってすみませんでした」
治療によりかなり体が軽くなったので、エストさんの魅惑の太ももからも起き上がる。
後頭部が豊かなお胸に当たったので、何事もなかったようにスッと頭をずらして隣に座る…
くるるるぅ……
「(あっ……)」
と同時にお腹が鳴ってしまった。
それを聞いたエストさんが…
「ありゃりゃ……もうそんな時間かぁ……」
ぐぅ~……
「あっエストも鳴っちゃった」
と、照れることなく言ってのけた。
この子つおい。
「あはは。それじゃあ何か食べに行きましょうよ」
「ん、それがいい。みんなの分のお金はララ姉にもらったから、遠慮しないでね」
『えぇっ!?』
ユーリさんの提案にシャールさんが頷いた…が、その言葉に子供組が声を上げる。
「オ、オレはちゃんと小遣いもらってますから大丈夫ですよ!」
「あたしもマスターにもらってるし……!」
「わ、私も…!お姉ちゃんが持たせてくれたものがあるので……!」
「ショ、ショコラたちもお手伝いでもらったお駄賃がありますから…!」
「は、はい…!私もマスターからお昼代をもらってます…!」
「駄目。お姉さんの厚意には甘えてほしい」
『うぅ……!』
各々が断ろうとするが、シャールさんがまったく折れそうに無いことを悟り、「いいのかなぁ…?」といった感じの声を上げる。
みんなちゃんと自分のお金で払おうとするとは……お金の大切さを知ってるなんて、しっかりした子たちだなぁ……!
もうほぼ保護者のような感想を述べてしまう俺に、ユーリさんが心配そうに話しかけてきた。
「マーガレット大丈夫?もう歩ける?」
「はい。もう大丈夫そうです」
「そっか。でも無理はしないでね?」
「はい」
「じゃあ行こ?」
そういってユーリさんは手を差し伸ばす。
「はい!」
俺はその手を握り立ち上がった。
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練習室エリアからご飯エリアへと向かう俺たち。
その間に各々親交を深めていた。
「あのねあのね!ショコラはショコラっていうの!」
「私はパメラだよ。よろしくねサフィールちゃん」
「はい、よろしくお願いします。ショコラさん、パメラさん」
「う〜…!「さん」は付けなくてもいいよ〜!」
「ごめんなさい……これは癖のようなもので……」
「むぅ〜……」
「それなら仕方ないよショコラ。……それよりも……サフィールちゃんっていくつなの……?」
「今は10で、今年で11になります」
「同い年なのっ!?えぇ……でも……そのぉ……」「えっと……コレですか……?」
「う、うん……ソレ……同い年で私のとは全然……」
「ねぇねぇ!どうやったらサフィールみたいにおっぱい大きくなるの?」
「えっ」
「ショ、ショコラぁ!?そ、そういうことをおっきい声で言っちゃダメだよぉ…!」
「ほぇ?」
ショコラちゃんとパメラちゃんがサフィールちゃんと挨拶を交わしていた。
(10歳……今年で11ってことは私より1つ上なだけ……それなのにこんなに差が……)
(10歳……ほんとジルさんが拾ってくれてなかったら、えらい目に遭ってるぞ…この子……)
そんな女の子らしい会話をしている反対側では、ユーリさんとリオが事務的な会話をしていた。
「ユーリさん。頼まれてた武器の修理が終わったので、時間のある時にウチに来てください」
「あっほんと?よかった〜!代わりに使ってたこの槍もよかったけど、やっぱりあれじゃないとしっくりこなかったんだよぉ〜!」
「ははは、他の冒険者の方もそう言ってますよ。自分に合った武器は相棒みたいなもんだって」
「そうそう!この武器ならどこまでいけるかっていうのも分かるからね〜。この槍は細すぎて満足出来なくて……」
「あ〜……確かにユーリさんの武器、刃が分厚いですもんね。かなり勝手が違ったでしょう」
「そうなの〜……やっぱり私は太い方がいいなぁ〜」
「そ、そうですか……あ〜…ユーリさん?」
「なぁに?」
「その…そういうことはあんまり言わない方が……」
「そういうことって?」
「だから…えっと……ふ、太いのがいいとか……細いのだと満足出来ないとか……」
「?」
事務的とはなんだったのか。
(…ユーリさん…そういう知識に疎そうだもんなぁ……)
(…?なんで太いのが好き〜とか言ったらダメなんですか?)
(う〜ん……人によってはエッチな響きに捉えることがあるからだよ)
(えぇ…?「太い」と「細い」が……?なんで……?)
それを教えるにはマグはまだ幼い……。
というかリオは知ってるのか。
マグの一つ上なのに。
…大人だね……。
「メリー…っていうのね。あたしはシエルよ。よろしくね」
「……うん」
「あ、あれ……?なんだか元気無い……?大丈夫?えと…サフィールほどじゃないけどあたしも回復魔法使えるから、具合が悪かったら言ってね……?」
「……うん、ありがとう」
「大丈夫だよシエルちゃん。メリーちゃんは静かな子だから、これが普通なの」
「そ、そうなんだ……よかった……」
シエルがメリーちゃんに対して、もはやただのお姉ちゃんになっているところにモニカちゃんがフォローを入れている。
(シエルは優しい子だねぇ……)
(はい……初対面で不意打ちで魔法を撃ってきた子と同じだとはとても思えませんね……)
(多分今その話したら、最悪泣いちゃうかもなぁ……)
(ですよね〜)
今更それを掘り下げても意味無いし。
俺もマグももう気にしてないから別にいいしね。
と、このようにそれらの様子をマグと一緒にのほほんと眺めていると、シャールさんが話しかけてきた。
「ん…みんなあなたのお友達?」
「はい。嬉しいことに、みんなお友達です」
(自慢のお友達ですよね〜♪)
(ほんとそれ♪)
こうして友達とわいわいするのって、やっぱり良いもんだなぁ……。
そこに反対側からエストさんも会話に混ざる。
「えへへ♪こういう賑やかなのって楽しいよね〜!チェルシーも早起きすればいいのに〜」
「チェルシーは種族的に朝は弱いって聞いてますし、あまり無理は言えませんよ」
「そうなんだけどね〜…やっぱりもったいないな〜って思っちゃってさ」
「ん……マーガレット。お願いがある」
((お願い?))
「なんでしょう?」
「チェルシーが朝起きれない分、あの子としっかりお話してあげて欲しい」
「うんうん!チェルシーね?マーガレットのことをよく話すの!最近はショコラやパメラのことも話してるけど、それでもやっぱりマーガレットのお話が多いんだよ!」
「そうなんですか?」
「ん…やっぱり、歳の近い友達がいるっていうのが楽しいみたい。だからお願い」
なんだ、そういうことか。
「それならわざわざお願いされなくてもしますよ。私もチェルシーと話すの、楽しいですから」
「そっか!ありがとう!」
「ん…チェルシーも喜ぶ♪」
(チェルシーのこと、大事に思ってるんですね)
(だね。期待通り、いっぱいお話しよっか)
(はい!私もチェルシーといっぱいお話したいです!)
(ふふっ♪それじゃあその時々で代わろっか)
(はい!)
そうして親交を深め合った俺たちは露天エリアに辿り着いた。
さすがにこの場の全員、計11名が座れるような席は無いため、隣のエリアにある休憩スペースの、6人用の大きなテーブルを2つ使って、そこに露天で各々が気になったものを並べていった。
そうして並べ終えた後の光景を見たショコラちゃんが、興奮した様子で感想を述べる。
「わぁぁ!豪華だねぇ!」
「うん。これだけあればみんなお腹いっぱいだね」
「うん!」
というわけで。
「いくよ?せーのっ…」
『いただきます!』
エストさんの音頭で、賑やかなお昼ご飯が幕を開けた。
「このお肉おいしー!」
「も〜…ショコラ!ちゃんと野菜も食べなよ〜!」
「ん…なぁモニカ、その串肉取ってくれないか?」
「いいよ…はい、リオちゃん」
「おう、ありがと」
「……(もきゅもきゅ)」
「メリー。口元が汚れちゃってるわよ?も〜…しょうがないわねぇ……ほら……(ふきふき)」
「……ん……ありがとう」
「べ、別にお礼なんていいのよ……!」
「お魚おいしー!」
「ん…美味しい。でも野菜も食べないと駄目」
う〜ん…このわちゃわちゃ感。
ガッツリ席を奪ってしまっている罪悪感もちょっぴりありつつ、やはり女の子が楽しそうに仲良くわちゃわちゃしているのを見るのは癒されるなぁ……。
「ほら、マーガレット。マーガレットも遠慮せず食べないとすぐ無くなっちゃうよ?」
「マーガレットさん。こちらのコロッケ…というもの、とても美味しいですね!」
そんな俺の両隣からも楽しそうな声が聞こえる。
「ふふ…ユーリさん。サフィールちゃんの食べてるところ見てたら欲しくなったので、私の分のコロッケも取ってもらっていいですか?」
「うん、いいよ〜。私も食べよっと♪……はい、どうぞ♪」
「ありがとうございま〜す♪もぐっ……ンマーッ…!」
やっぱりあそこのコロッケは美味いなぁ!
あっそうだ。
「ねぇモニカちゃん」
「うん、なぁに?マーガレットちゃん…」
「お店の方は大丈夫なの?いつも大盛況なのに、モニカちゃんが抜けちゃったら大変じゃない?」
「えへへ…大丈夫だよ♪お兄ちゃんとお姉ちゃんが新しい人を雇ったから、私は思う存分友達と楽しんできなさいって言ってくれたの♪」
「へぇ!そりゃよかった!」
モニカちゃんを引き抜いちゃって、お店に迷惑をかけてしまってないか心配だったんだよなぁ……。
そういうことなら安心だ。
「あっモニカちゃん。その串肉私にもちょうだいな」
「いいよ〜…♪でもお野菜も食べないとだよ…?」
「体が肉を欲しててな……☆」
「マーガレットちゃん頑張ってるもんね…!はい、どうぞ…!」
「ありがと♪」
「あっ…そのパンもらっていい…?」
「え〜っと…これ?」
「うん」
「はい、どうぞ」
「ありがとう…!」
その後、さりげなくマグと交代しつつ、賑やかなお昼ご飯タイムを過ごした俺たちだった。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「エスト姉〜!シャール姉〜!」
「あっ!チェルシー!」
「ん、チェルシー」
お昼ご飯を終えた俺たちが32号室へと戻っている途中、闘技場の受付ロビーで件のチェルシーと出会った。
チェルシーがエストさんに飛びつくと、エストさんはそれを軽く受け止め、ぎゅう〜っと抱きしめ返した。
「えへ〜♪エスト姉柔らか〜い♪」
「チェルシーあったか〜い♪」
「「ぎゅう〜♪」」
「…2人とも…邪魔になってる」
「「えっ…?…あっ…ごめんなさい……」」
「(息ピッタリだなぁ……)」
『……(こくこく)』
俺の言葉にシャールさんたち当事者以外の全員が頷いた。
((こっちも息ピッタリだな〜))
と、思う俺たちも息ピッタリなことに気付く。
(俺たちもなかなか息が合ってるねぇ)
(えへへ〜♪そうですね〜♡)
あぁ〜幸せそうなマグの声…良いわぁ〜♪
「ん……ね、ねぇ…マグ……!」
「ん?どうしたのパメラ」
「あ、あれ……!」
「(?)」
幸せを噛み締めていると、パメラちゃんが何かを発見したようで俺を呼んだ。
パメラちゃんが指し示した方を見ると、そこには小さなショップがあった。
確かあのお店には、今俺たちが着ている服やタオルなんかの日用品が売ってるんだっけか。
この前そういえば…と気になって聞いたら、ララさんが教えてくれた。
「何か気になるものでもあったの?」
「あれだよあれ…!あのタオルの棚の隣に並んでる物……!」
「(ふむ……?)」
そう聞いて、まずはタオルの棚を探し、そしてその隣を見ると……
「ん〜…?あれって……」
(…?)
そこに並んでいたのは…おむつだった。
この世界にもおむつあるんだなぁ……。
(コウスケさん、あれはなんですか?)
(あれは「おむつ」だよ)
(おむつ?)
(そ。あれはパンツの代わりに履く物で、普通の生地よりも水を吸ってくれる加工がされてるんだ。赤ちゃんやおじいさんおばあさん…あとは護衛業なんかのトイレに行きづらい仕事をしてる人なんかが履いてるイメージがあるかな)
(へぇ〜……)
ふむ……?
マグは知らなかったみたいだけど、パメラちゃんはなんで知ってたんだろう……?
それが気になったので、ストレートに聞いてみた。
「パメラ、おむつ知ってるんだねぇ」
「う、うん……村の人の中に赤ちゃんを抱いてる人がいて、ナバロさんがその人にあれの使い方を教えてるのを聞いたから……」
「なるほどぉ…」
それなら納得かな。
「それで…あれがどうかしたの?」
「えっとね……?さっき…その……しちゃったでしょ……?」
「う、うん…………えっ待って?まさか……」
「うん…………買っとかない……?」
「…………」
とても言いづらそうにしながらも言いのけたパメラちゃんに、俺はどう返すべきか全力で悩む。
(…?あれを履いておけば…その……また…しちゃったときに…汚さないで済むからいいんじゃないですか?)
(うん…まぁ…うん……それはそうなんだけどさ……)
(…?)
分からんかぁ…まぁ分からんよなぁ……。
(その…さっき言った通り、あれはしちゃっても大丈夫なようにって物なのね……?)
(はい…)
(でも…赤ちゃんにも着けるって言ったじゃん……?)
(言いましたね…)
(それで…えっと……赤ちゃんは自分でトイレに行けないわけだし……だから…えっと……)
(……赤ちゃんみたいで恥ずかしい…ですか……?)
(……そういうことです……)
(なるほど……)
背に腹は変えられないとはいえ、やはり若干の抵抗がある……。
パメラちゃんも、赤ちゃんにおむつを着けるところを見ていたのか、少し気乗りしない表情を浮かべている。
この歳でおむつ……いや、ほんとは別に恥ずかしがることでは無いんだけど……。
…やっぱり…ちょっと恥ずかしい……かなぁ……。
「…でも……アレは克服…まではいかなくても、少しぐらい耐えられるようにならないとだしなぁ……」
「じゃあ……買うの……?」
「……買った方がいいって分かってるんだけどなぁ……」
やっぱり踏ん切りがつかないなぁ……。
でもアレを受けたら、またやっちゃいそうだし……。
エストさんにお掃除を任せちゃったわけだし……。
…………。
「…………買おうかな……」
「…私も一緒に行くよ……」
「ありがとう…パメラ……」
「なになに〜?なんのお話?」
「(「わっ!?」)」
ショップの方を見てボソボソお話をしていた俺たちに、後ろからチェルシーが抱きついてきた。
「え〜っと……その〜……」
パメラちゃんがどうしたもんかとこっちを窺ってくる。
そうだね。恥ずかしいね。
でもね。
どうせすぐにバレることよ?
「私、おむつ履くねって話」
「なんでっ!?」
その後周囲の目を気にしつつ、超ウィスパーボイスでチェルシーに午前のことを教え、それを聞いたチェルシーも一緒に来てくれることになった。
そうして無事に目的のブツを手に入れた俺たちは、他のみんなのところへ戻る。
それなぁに?と聞いてくるユーリさんとシエルにブツの説明をして場を微妙な空気にしたあと、俺たちは32号室へと戻っていったのだった。
実際おむつって、赤ん坊やご老人が履いてるから…じゃなくて、そもそも致したくないという気持ちが強いから…の方がある気がしますね……。
いや、まぁ…なんとなく。
…はい!次回の更新は6/12(土)の予定です!
ではでは、お楽しみに!




