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169.初めての対人戦…新たな約束

どうにか恥ずかしさが収まり、俺はようやくエストさんと向かい合う。


「……とんでもなくお待たせしました……」

「う、うん……それはいいけど……大丈夫?すでに疲れてるよ?」

「大丈夫です……」

「そ、そっか……」


まだなんの練習もしていないというのに疲れ切った顔をしている俺を心配してくれるエストさん。


ほんと……ほんっとにお待たせしました……。


さてさて……


「それじゃあ…そろそろいいですか?」

「うん、いいよ」


俺が武器を取り出して準備オーケーの合図を送ると、エストさんから返事が返ってきた。


「落ち着いてねマーガレット!」

「頑張れマグ~!」

「頑張れ~!」

「……がんばれ…!」


部屋のにあるベンチに座っている面々から応援が届く。


「ん…エスト。ちゃんと手加減してね」

「わかってるよシャール!まかせといて!」


シャールさんはエストさんにそう言っていた。


ありがたい。

こっちはずぶの素人だから、しっかり手加減してくれないとどうにもならんからな。


さて……と俺はエストさんを見据える。


彼女は右手に練習用の木のナイフを握っている。

恐らく彼女はスピードタイプ。

素早く動き、手数で責めるか急所に一撃かのどちらかの戦闘スタイルだろう。


どちらにしろ、あまり長い詠唱は得策じゃなさそうだ。

まずは守りを固めて様子を見よう。


「よし…お願いします!」

「うん、いくよ!」


ある程度計画を練ったところで声をかける。

しかしその計画は意味をなさなかった。


「(ーーっ!?)」

「「ひぃっ!?」」

「……っ!?」

「うわぁ……」

「ん……飛ばしすぎ……」


声にならない叫び声が、ほぼ自動的に口から漏れ出した。

それと同時に、外野の声も届いてくる。

子ども組は俺たちと同じく悲鳴を上げている。


その理由は、エストさんからとんでもない圧を感じるから。

その圧を浴びているだけ、まだ彼女は一歩も動いていないにも関わらず、俺の息は荒くなり、冷や汗が出てきて、足はガタガタと震え言うことを聞かない。


かろうじて武器である木の杖は落とさず構えも取れているが、それはまったく意味をなさないだろう。

何せ体が動かないのだ。

構えが取れていても、動けなければただの案山子(かかし)だ。


ユーリさんとシャールさんの声はとても落ち着いたもの。

さすがは経験豊富な冒険者だと、こんな状況でも感心してしまう。


というか、他のことばかりを考えてしまうのだ。

ここからどうするか…とか、体を動かさないと…とか、この状況のことを考えるだけで思考がパンクしてしまい、思考があっちゃこっちゃに飛び回ってしまう。


「っ!」


と、そこでエストさんが動いたことで、俺の思考はそちらに戻された。


エストさんはゆっくりと、一歩ずつ着実にこちらに歩いて来る。


そう認識できているのに、俺の体はやっぱり動かない。


逃げなきゃ…壁で妨害…先制攻撃で止める……。

実用性はともかく、いくつかプランが頭の中に浮かぶ。

しかし結局、そのどれもが実現することは無かった。


「あ……」


とうとうエストさんが俺の目の前まで来たからである。


開始直後はそこそこ離れていたはずなのに。

近づいてくる速度も緩やかだったのに。

対応する時間はたっぷりあったはずなのに。


長い時間考えて、考えて考えて考えて。

考えるだけでそれが終わった。


ス……と俺の眉間にナイフが向けられる。

俺はそのナイフの切っ先を凝視することしかできない。


駄目だ駄目だ駄目だ駄目だ……。

勝てっこない、勝てるわけが無い……。

こんなに圧倒的な相手にどう対処すればいいんだ……。


怖い……怖い……!


(…コ、コウスケさん……!)

(マグ……!)


「はい、終わり♪」

「(………………えっ……?)」

「エストの勝ちだよ♪」


エストさんから圧が消えた。


「(ふぁ……)」


俺は体から力が抜けて、その場にペタン…と座り込んでしまう。


「ねっ、ねっ!どうだった?」

「(…………)」


どうだった……?

そんなの決まってる。


「(…………怖かったですぅ……!)」

「あはは!ごめんごめん……ん…?」


エストさんが何かを見つけたように俺の体をじっと見つめる。


「(…?)」


俺もつられて下を見ると……


「(…………ぁ……)」


俺を中心に、ちょっとした水たまりが出来ていた。


「……えっと……ごめんね……?」

「(…………)」


俺たちはその光景を、ただただ呆然と見つめた。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


『…………』


闘技場の一角にあるシャワールームで、俺とメリーちゃん、ショコラちゃん、パメラちゃんは誰も一言も喋らずに、各々磨りガラスで区切られ、ウエスタンドアの片開きバージョン…みたいな、扉がついている小部屋になっているシャワー室に入ってシャワーを浴びる。


エストさんの発した圧でちょろったのは、俺だけではなかったのだ。


(……エストさん…怖かったですね……)

(…そうだね……)

(…あれが…死ぬってことなんですかね……?)

(…そうかも……)


俺は一度死んだ身だ。

そしてこの異世界でも割と何回か死にかけている。

…かなり由々しき事態である。


まぁそれはともかく、俺もマグも何度かそういう目に遭っていて、少しは慣れていると思っていた。


だが結果はこれだ。


何より俺はみんなよりも一回り上なのに……。

情けない……情けなさすぎる……。


(……コウスケさんは一度死んだことがあるんですよね……?)

(うん……)

(そのときもやっぱり怖かった…ですよね……)

(…残念ながらあんまり怖くなかったんだよね……)

(えっ……?)


俺は車にコンボ食らった時のことを思い出す。


(あの時は突然ぶつけられて……理解する前にまた跳ばされて……あぁ…死ぬんだなぁ…ってぼんやり考えてたなぁ……)

(…死にたくない…とかは……?)

(思わなかったかなぁ……)


正直向こうにいたころは、ただ生きているだけというか、死なないから生きているというか……とにかく目標の無い人生を過ごしていた。

それもあるのか、いざ死ぬとなったときに考えたことは、俺を()いた相手への交通違反の文句だった。


……あれ、これ……。

一歩間違えば怨霊悪霊になってない?


それならそれで自分の葬式に出て、嫌いなやつに肩車して一足先にハゲる呪いでもかけてやるのだが……。


…駄目だな。

ちょっと楽しそうではあるが、多分すぐに飽きる。


それにやっぱり…この世界でみんなと笑っている方が楽しい。


(こっちの世界に来て楽しく過ごしてるから、余計にそう思ってないのかもねぇ……)

(それは…よかったですけど……ご両親に会いたいとかも無いんですか……?)

(…それはちょっとあるかな……でも…それで泣くのは…もうやめたから……)


こっちに来た初日のお風呂でそう決めたのだ。

今だけだと……もう会えないのだと腹を(くく)ったのだ……。


それはマグも覚えているらしい。


(…そうでしたね……ごめんなさい、コウスケさん……)

(いや…大丈夫だよ……もう割り切ったんだ。俺はこっちで楽しくやるって。…それがきっと、今俺が出来る1番の親孝行だよ……)

(…コウスケさん……)


前世はあまり楽しくなかった。

ゲームなどの娯楽はあっても、それだけでは頑張る目標にはならなかった。


だが今は違う。

マグと、彼女の周りの人を幸せにしたい。

そうすればマグはもっと喜ぶだろう。

そう思って俺は頑張ることにした。


マグが今の俺の生きる目標なのだ。


……もう幽霊だけどな!


(だから、俺はこっちに来て毎日親孝行してるわけだ。それもこれもマグのおかげだよ。本当にありがとう)

(えっ!?そ、そんなこと……!そ、それに、そういうことなら私だって、コウスケさんのおかげで悪夢を見なくなりました!コウスケさんのおかげで頑張って生きようって思えるようになりました!コウスケさんのおかげで…私はこうして、今を楽しめるんです!だから…ありがとうございます!)

(マグ……)

(コウスケさん……)


「……マグ……?」

((!!?))


突然後ろからショコラの呼び声が聞こえ、いい雰囲気だった俺たちは慌てて意識を外に戻す。


これが夢の中だったらそのままキスしてたな……。

出来なかったのは残念だけど、どっちにしろ子ども達のいるところでそれは流石にするわけにはいかないか……。


「…マグ……」

「……マーガレット……」

「あ、あれ…?2人も……どうしたの……?」


振り向くとショコラちゃんだけではなく、パメラちゃんとメリーちゃんも俺の小部屋を覗いていた。


当然2人とも裸なので目のやり場に困るのだが、それでもどうにか理由を尋ねると、ショコラちゃんが少し呆れながら答えてくれた。


「どうしたのじゃないよ。マグだけ出てこなかったから覗いてみたら、シャワーを浴びながらボーッとしてるんだもん……」

「あ、あはは……ごめんごめん……」


マグといい感じになってました…なんて言えない。

メリーちゃんがなんとなくジト目だけどバレてないはずだ……!


と、そんなことを考えていると、ショコラちゃんが突然俺の手を握り…


「わっ!」


俺を抱き寄せた。


「ショ、ショコラ……?」

「怖かったよね……」

「えっ……?」

「大丈夫だよ……一人じゃないからね……」

「…?…?」


いまいち状況が飲み込めないでいる俺の手を、パメラちゃんがぎゅっと握った。


「マグ…怖かったら逃げてもいいんだよ……?ルーク…?って男の子ぐらいなら、私たちで守ってあげられるから……」

「パ、パメラ……?えっと……?」


どゆこと?

何で慰められとるん?

というか地肌同士でぴっとりくっ付いてるショコラちゃんのぷにぷにの体に意識持ってかれるんですけど?


あかん…あかんよ……?

なんか知らんが慰めてくれてる相手にそういう感情を持つのは失礼だよ?


(あ…もしかして……さっきのことで落ち込んでるのかと思われているのでは?)

(あっなるほど……)


確かに体の中のもう一人と会話してるなんて、メリーちゃんしか知らないからな。

その様子を傍から見たら、シャワーをぼんやり浴びている傷心少女に見えるだろう。


「マグぅ……」

「マグ……」


だから2人はこうして慰めてくれているのか。

なんて友達思いの優しい子たちだろう。

ここはマグと交代した方が良さそうだ。


(マグ…)

(いえ、コウスケさん……2人を元気付けてあげてください)

(えっ?)


今元気付けられてるの俺たちじゃない?


(2人も不安なんだと思うんです。あんなに怖いものがあって、それに友達が挑まないといけなくて……それを応援することしか出来なくて…すごく…不安なんだと思います……)

(…………)


そっか……。

ルークと戦うなら、殺気にはある程度慣れておかないといけない……。

でも、あんなに怖いものが必要な試合に、友達を黙って送るのは相当心にくるんだろう……。


(……わかった)

(お願いします)


マグとの会話を終えた俺は、未だ抱きついているショコラちゃんと、手を握っているパメラちゃんに話しかける。


「…ありがとう2人とも……心配してくれて……」

「「…………」」

「でも…私はやるよ」

「「……っ!」」


2人がビクッと反応し、不安そうに顔を見つめてくる。


「そりゃあ怖かったよ……でもね……たとえ練習試合だとしても、それが友達のためなら頑張れるの。むしろ…頑張らないと後悔するの……だから、やる。あの怖いくらいの圧を受け止められるようになって、ルークをドーンって倒しちゃうんだから!」

「「マグ……」」

「だから……応援してほしいな……今みたいに2人が応援してくれるなら……私、もっと頑張れるから」

「「…………」」


2人はしばらく俯いて何か考えた後、再び顔を上げた。

その目は、何かを覚悟した目だった。


「…勝つんだよね……?」

「もちろん」

「そのための練習だもんね……?」

「そうだよ」

「「じゃあ……」」


交互に俺に問いかけてきた2人は、揃って俺に小指を立てた手を差し出す。


「「約束して」」

「約束?」

「ショコラたちが応援する代わりに」

「マグは絶対に勝つこと」

「「そういう約束」」


…さっきあんな失態を見せたのに……。

明らかに格上の相手に挑むのに……。

…そんな約束……


「…守るしかないじゃん。そんなに期待されちゃあさ」

「「!!」」


俺の言葉に2人はパァッと雰囲気を明るくした。

その2人に俺も小指を差し出す。


「約束。私は絶対に勝つ。勝って2人の応援に答える!」

「えへへ♪マグかっこいい~!」

「じゃあ私たちと約束!」


差し出した小指に、2人の小指が絡む。


と、そこに小さな小指が混ざる。


「(「「!」」)」

「……わたしも…応援する」


それはメリーちゃんの小指。

可愛い妹の小指。


「うん…!ありがとう!」

「……っ!…………うん……!」


お礼を言うと顔を真っ赤にして目を逸らされてしまった。

だがその様子が凄く可愛くて、俺は思わず笑みをこぼす。


「それじゃあみんなで約束!」

「マグ?破ったらダメだよ?」

「破らないよ。でももし破ったらどうする?」

「「こちょこちょ!」」

「よ~し、絶対守るぞ~」


2人のくすぐりとか、容赦なさそうで怖いからなぁ……。


(…2人のこちょこちょはすごいですからね。頑張ってくださいね)

(あっやっぱり?)

(はい。…私としてはくすぐられてヘロヘロになってるコウスケさんも見たいですけど……)

(頑張るから見せませ~ん)

(くすくす♪はい!頑張りましょう!)

((お~っ!))


外と中でそれぞれ頑張ることを決めた俺。


俺たちはシャワールームに入る時に借りたタオルで体を拭いた…拭きあった後、このシャワールームに入ってきた時の暗さが嘘のように、みんなと笑いあいながら更衣室へと移動した。


「あっみんなおかえり~」

「ただいま戻りました~♪」

「「ました~♪」」

「……ました♪」

「ふふっ…おかえり♪」

「ん…おかえり」


そこにはカゴを持ったユーリさんとシャールさんがおり、俺たちを出迎えてくれた。


「なんだかみんなすっきりした顔になったね。何かあったの?」

「えっと……」

「えへへ…///」

「それは……///」

「……///」

「?」


特に隠すようなことでもないが、妙な気恥ずかしさを覚えた俺たちは、顔を見合わせた後、声をそろえて答えた。


「「「「…秘密です♪」」」」


それを見たユーリさんとシャールさんは、柔らかく微笑み、そのことに追及せずにカゴを差し出した。


「…くすっ♪そっかぁ…それはざ~んねん♪はい、使い終わったタオルはここに入れてね♪」

「「「「は~い♪」」」」

「ん…♪着替えはこっち。好きなのを選んで」

「「「「ありがとうございます!」」」」


ユーリさんの持っているカゴにタオルを入れ、シャールさんの持っているカゴから着替えを取る。

カゴの中にはサイズと色が違うだけの同じ服と、全部白の下着が入っていた。


下着を身に着けた俺は、迷わず紺色の服を取った。

ほぼ無意識に選んだが、紺色の服はマグの黄色髪を映えさせるだろうと思いそのまま着る。


ショコラちゃんは白い服を選んだ。

栗色の髪に白い服はよく合っておりとても可愛い。


パメラちゃんは有翼人種用のピンクのシャツを身に着けた。

同じデザインの服を着て、「お揃い♪」と嬉しそうに笑う姿はとても可愛い。


メリーちゃんは黒いシャツを選んでいた。

やはりメリーちゃんは何を着ようととても可愛い。


そんな感じで無事に着替えが済んだ俺たちは、「32号室」へと戻ることに。


と、その目当ての部屋の前に、見知った人影がいるのをショコラちゃんとパメラちゃんが発見した。


「あれ?モニカとリオと……」

「シエルと……知らない子がいる」

「ん……あっ!いたぁ!」


2人の声に反応したのか、シエルがこちらを指差して大きな声を出した。


そのおかげで陰に隠れていた「知らない子」とやらが見えた。


「って、サフィールちゃんじゃん」

「こんにちは、マーガレットさん」

「こんにちは。みんなお揃いでどうしたの?」

「ほら。次の休みに例の試合があるだろ?だから何か手伝えることはねぇかと思ってきてみたら、同じようなやつらがいてさ」

「あぁ。それでみんなでここに来たんだ」


リオが事情を説明してくれた。


わざわざそんなことをしてくれるなんて……本当に出来た子たちだよ……!


俺が感激していると、ツンデレ少女のシエルが力を発揮する。


「ふ、ふんっ!あたしは別に……頑張ってるあんたを応援しに来たとかじゃないんだからね!」


未だかつてないほどのツンデレを見た。


「そんなこと言って、こん中じゃお前が一番最初に来たらしいじゃねぇか」

「ちょっ!リ、リオォ!?」


健気可愛いな、おい。


「ち、違うから!たまたま…そうたまたま早く着いちゃっただけだからぁ!」

「そっか。ありがとうシエル」

「~~~っ!」


俺がお礼を言うと、シエルは顔を真っ赤にして口閉じて叫ぶ。


(可愛いなぁ♪)

(可愛いですねぇ♪)


マグとシエルの可愛さを確認しあっていると、愛らし天使たるウサ耳っ子が話しかけてきた。


「マーガレットちゃんたち…なんだかお風呂上がりみたいだね…」

『っ!』


その言葉で俺たちシャワー組は一斉に目を逸らし、ユーリさんとシャールさんは苦笑いを浮かべた。


「えっ?えっ?」

「ど、どうしたのよその反応は……」

「あ~…いやぁ~……ま、まぁほら、ね!ここでずっと話すのもアレだし、中に入ろうよ!」

「う、うん!そうしようそうしよう!」

「それがいいよ!うん!」

「……!(こくこく)」

「えっ…う、うん……?」


困惑するモニカちゃんの代わりに聞いてきたシエルを丸め込み、どうにか部屋に入る流れに持って行けた。


俺が目立たないようにサムズアップすると、ショコラちゃんたちも小さく答えてくれた。


ふぅ~……あぶねぇあぶねぇ……。

どうにかみんなの名誉を守れたぞ……。


そう考えながら俺が扉を開けると、中に残っていたエストさんが元気な声をかけてくれた。


「あっおかえり~!お部屋のお掃除終わったよ~!」

「あっ、ありがとうございますエストさん」

「大丈夫大丈夫!エストもご主人様の前でお漏らししちゃったこと…」

「それ以上いけないっ!!」


そこで俺はマジックバッグから鍛冶ギルドでもらったお高そうな杖を取り出しエストさんに殴りかかった。


全てはみんなの名誉のため。

…あとエストさんとハルキのために……。

恐怖で本当におもらしするんかなぁ…って考えたけど、まずそんな状況になりたくないな、という結論で終わりました。


シンプル。


さて、次回は6/9(水)に更新する予定です。

お楽しみに〜!

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― 新着の感想 ―
[一言] 〉一歩間違えば怨霊悪霊になってない? マグさんの身体に憑依して直ぐ、マグさんの状況を理解して誓いを立ててましたし、怨霊化する暇が無かったですからね〜。 人柄も在ったにしても、あの状況では怨霊…
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