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155.ハーレムについて…いけない子にはおしおきを

幸せそうな顔で組んだ足の上にいる少女…マグを見つめる俺。

今俺はそんな彼女を再び後ろから抱きしめて、一緒にまったりしているところだ。


なのでガッツリ後頭部を眺めている。

綺麗な頭ですよ。


しかし…さっきのは驚いたな……。

いきなりハーレムの話なんて……そういうのって男からするもんじゃないのか……?

しかも大体はすでに関係を持った状態で……。


…あれ……?

改めて考えるとなかなかヤバいなそれ。

女性の心の広さに全乗っかりしてないそれ?


ヤバいなハーレム……。

改めて考えるとほんとヤバいな……。

ハルキって凄いな……。


ふぅ……そんなハーレムをマグが勧めてくるなんてなぁ……。

本当は独り占めしたいっていうのはよく分かったし、ララさんやチェルシーを見て憧れを持ったんだろうこともなんとなく察した。


あの人ら、いつも幸せそうだもんね……。

何か雑談をするときは、決まってハルキかハーレムメンバーの話だもの。

いつもごちそうさまです。


しっかしハーレムかぁ……。

確かに魅力的な響きだ……。

男の憧れだものなぁ……。


まぁ現実にはそれ相応に大変なことなんだろうけど……。

甲斐性が必要…養うためのお金や家などの財産が必要…ハーレムメンバー同士の絆も必要だし、こっちもみんなが不満に思わないような配慮が必要……。


1人でさえ四角い人に丸く収めてもらうような問題がポンポン起きるのに、それが複数人になるなんて……ちょっと考えただけでも疲れるな……。

夢の無い思考をする男…コウスケです……。


しかしそれはそれとして、やはり憧れはある。

マグという恋人が出来たわけだし、それだけでもう幸せな時間過ごせるしで、身近のハーレム野郎ハルキのこともまったく・これっぽっちも羨ましくなかったのだが、マグが作ってほしいというのなら俺もやぶさかでは無い。


やぶさかでは無いが……実際問題、かなり難しいよね……。


まず俺のことを知ってもらわないといけない。

そして俺たちの関係を明かして、その上で付き合ってくれるような仏のような広い心を持つ子でないと駄目。


マグはどうやら俺に女の子を囲ってほしいみたいだし、俺もマグが他の男に寄っていってハーレム入り…なんて我慢出来ない。


…マグは俺が他の女の子と仲良くするのを許容してくれてるのに、俺はマグがそこらの男と仲良くするのを許容出来そうにない……。


……心が狭いとは思う……。

でも……うん……やだなぁ……。


ぎゅっ


「ん…コウスケさん…?」

「あっ…ごめん……強かった……?」


思わずマグを抱きしめる腕に力が入ってしまった。


しかし慌てて力を抜いた俺の手を、彼女はぐいっと抱き寄せると…


「んふふ…♡大丈夫ですよ♡」

「っ!そ、そう……よかった……」


そんなことを言ってきた。


なんっでこの子はこう…ドキッとするようなことするかなぁ!

可愛いなも〜!


俺はお言葉に甘えてマグを抱きしめる力を徐々に強くする。


「っ!…♡……んふふ…♡…えへへへ…♡…んぅ〜♡♡」


強めるたびに幸せそうな声を出すマグに、攻撃側のはずの俺が、理性を維持する羽目になった。


あ〜も〜…かぁいぃなぁも〜…♡


うん、やっぱり他の野郎に渡したくない。

マグは俺だけの恋人!

だから俺はマグに愛想尽かされないように頑張らないとな!


で…ハーレムだけど……いやいや無理でしょ。

人生でここまで誰かを好きになったことないのに、さらに他の女の子も好きになるとか……。


それにやっぱり俺の問題だよなぁ……。

そもそも俺のことを知っている女性……。


メイカさん…ユーリさん…メリーちゃん…フルールさん…かな?

あとはハルキハーレムの人だし。


グリムさんとかギルマス組は…確証が無いからなぁ……。

これもハルキに聞いてみるか。


んでまぁ…今言った4人は……う〜ん……。


まずメイカさんは可愛いもの好き。

俺が動かしてるマグの体が、可愛い反応をするからいろいろ弄ってくるだけで、多分恋愛感情は皆無。


ユーリさんは…ユーリさんも可愛いもの好きだよなぁ……。

俺のこともマグのことも好きだろうけど、やっぱりそれは友情であって愛情ではないと思う。


メリーちゃんは…どうだろう?

俺に懐いてくれてはいるけど……好き…なのかな……?


フルールさんもどうだろう?

そもそも既婚者だしなぁ……。

未亡人かどうかはプライベートすぎる問題だから聞いてないけど、だからオーケーってわけでもないし……。

大体、フルールさんが俺に恋愛感情を持ってるとは思えない。

…頼られてはいるっぽいけど……。


…そもそも俺自身が4人のことをどう思ってるかだよなぁ…問題は。


メイカさんはいつも甘えてきてなかなかに困った人だけど、優しくてあれで賢くて、なんだかんだお世話になってる人でとても綺麗で……。

…いざというときに頼りになるお姉さん…って感じかな?


ユーリさんもいつも甘えてくるし、俺のことをいぢめるのに最近ハマってるらしいのは困るけど、それを抜きにすればとても優しくて実は賢くて、それでいて可愛らしいところがあって……。


…好き…なのかなぁ……?

確かに一緒にいて楽しいしドキドキするけど……ユーリさんのスキンシップ激しいからってのもあるんだよなぁ……。


隙あらば抱きついてくるし、甘い声で擦り寄ってくるし、撫でたりなんなりしたときも甘い声を出すしで……理性がガンガン削られてるし……。


正直これが恋なのか欲なのか分からん……。


メリーちゃんもいつも甘えてくるね。

他2人に対して、可愛らしさ100%だから別にいいんだけど、たまに心臓に悪いことするからなぁ……。


でもさっきは歯磨きもトイレも1人…ではないけど、俺を頼らなかったんだよなぁ……。


男として意識してくれたことを喜びはしたけど、今考えるとなんで急に距離を置かれたのかは分からない……。


…何か受け答えミスったか……?

それで俺に頼らなくなったとか……?


今まで普通だったのに急によそよそしくなるなんて、それぐらいしか考えられないし……!

妹のように可愛がってたのに、急な兄離れなんて心に負荷が掛かりまくりなんじゃが!?


……ふぅ……ふぅ〜……よし…落ち着け……。

きっとさっき泣きじゃくったのが恥ずかしいからだ……そうだ…そうに違いない……。


…で…何の話だったっけ?

…あぁそうだ、ハーレムがどうのこうのだ。


あ〜…メリーちゃんはやっぱり妹みたいなもんかなぁ……。

まぁマグのこともちょっとだけ妹扱いしてるところがあるんだけどさ。

それを言ったら拗ねるだろうから絶対に言わない。


最後にフルールさん。

フルールさんにもいつもお世話になってるなぁ……。

ちょっと当たりが強いけど、根の優しさが凄く伝わってくるし、この寮の女性陣の良心というか常識人的立ち位置だし……。


…お母さん……かな?


こう…実の母親ではないけど、お母さん…みたいな?

食堂のみんなのお母さん…みたいな?

そんな感じ。


……無理じゃない?ハーレム。


「ねぇマグ……」

「?どうしました?」

「ハーレム作れる気がしないんだけど」

「ぅえっ!?な、何でですか!?」

「いや、何でも何もハードル高すぎるわ……。そもそもマグが初恋なのに、そんな俺に恋がどうこうなんざ分からんて」

「あぅ…!初めてなのは嬉しいですけど…大丈夫です!コウスケさんを好きな子はちゃんといますから!コウスケさんはその子を好きになれば良いだけですから!」

「いやそれがムズイと言うとるに」


そもそも誰かを好きになるのって、頑張るもんじゃないと思うんだけど。

頑張ってあの子を好きになる!じゃなくて、いつの間にか落ちてるもんだと思うのだけど。


頑張ってあなたを好きになりました!なんて凄く嫌じゃない?

そんな頑張んないと好きにならないのなら、別にいいよって思わない?

無理すんなって思わない?


「それにやっぱり…もう好きな人がいるのに、他の誰かを好きになるなんてやばくない?」

「それは………え〜っと……」


ほら、明後日の方向いた。


「…で、でもですよ!?コウスケさんがビビーってきて、私がその子のことを良いよ!って言えばいいだけですから、コウスケさんは難しいことを考えずに好きだなって思った子を私に言ってくれればいいんですよ!」

「凄い正妻力だ……」


まさかそれがやりたいだけとかじゃないよね?


「まぁ…分かったよ。もしそのときが来たら相談するよ…」

「!はいっ!お願いします!」


物凄い圧だなぁ……。

一体何がマグをここまでさせるんだ……?


「でもマグ……俺に他の恋人が出来たとしても、俺はマグの体を借りないといけないわけだし、そうなるとマグは体の中でお留守番なわけだから、一緒にラブラブは出来ないんじゃない?」

「うっ…!だ、大丈夫です!最近コウスケさんが他の女の人にあれこれしたりされたりするのを見るのも楽しくなってきましたし!」

「それはそれで大丈夫じゃないよ、マグ……」


俺は君の将来が不安だよ……。

俺がちゃんとその辺しとかないと……。


「ふぅ……あっそういえばマグ」

「なんですか?」

「今の今まで忘れてたんだけどさ」

「はい」

「俺が風呂場で襲われたとき、確か覚えとけって言ったよね?」

「…………あぁっ!?」


思い出したようだ。


マグは俺の手を強く握りながら、焦りながらもどこか楽しそうに俺に聞く。


「あっ…あの……!な、なな何をされるんでしょうか……!?」

「う〜ん……」


あのときは確か……理性がかなり限界近かったから、落ち着いてる今となっては、あぁは言ったものの正直何も考えてないというか、あのままだと勢いでマグを襲いかねなかったからこれでよかったと思ってるぐらいなんだけど……。


「…………(じ〜☆)」


…俺を見上げるマグの目には、何かを期待するようにキラキラとしている気がする……。


…これ……何も考えてないなんて言える雰囲気じゃないな……。

何か考えないと……。


ん〜……覚えとけって言って、それを聞いてこんなキラキラさせてるってことは……マグは俺にいぢめられたがってる……?


…いや……う〜ん…でも……マグってSっ気あるけど、Mっ気もなかなかだと思うんだよなぁ……。


……ちょっと試してみるか……。


俺はマグを抱きしめる腕に力を入れて、彼女をぐいっと抱き寄せる。


「あっ…♡」


それだけでスイッチが入ったのか、マグの声がいつもの元気なものから甘えたものに変わる。


俺はそんな彼女の耳元に顔を近づけて、ユーリさんたちにやられたのと同じようなことをしてみた。


「…ふぅ…」

「ふぁ…♡」


耳に息を吹きかけると、マグは可愛らしい声をあげる。


それで俺もスイッチが入った。


俺はそのままボソボソと耳元で囁く。


「マグ…」

「んぅ…♡コウスケさん……♡」

「…どうされると思ったか…教えてくれる……?」

「…ふぇ……?」

「マグが俺に覚えとけって言われてぇ…どうされると思ったのか…教えて…?」

「あぅ…そ、それはぁ……♡」

「うん…」

「えと…コウスケさんは怒っても、私が嫌がるようなことはしないと思ったので……」

「うん」

「じゃ、じゃあ……どうやって怒られるのかな…って考えて……♡」

「うん」

「…その……き、昨日の……ユーリさんたちにしたようなことをされるかなって…思いました……♡」

「ふ〜ん…?昨日のは「おしおき」だったんだけど……それされると思ったんだ…?」

「は、はい……♡」

「…それで?」

「ふぇ…?」

「「おしおき」されるかもって考えて……どう思ったの…?」

「ふぇぇ…!?そ、それはぁ……!」

「うんうん」

「あ、あの……その……!」


しどろもどろになるマグの姿がとても可愛い。

とても可愛いから…もっと見たくなる…♡


「ふぅ…♡」

「〜〜〜っ♡コ、コウスケさぁん……♡」

「ん〜?…な・あ・に?」

「ふわぁぁ…♡み、耳に息を吹きかけながら喋らないでくださいぃ…♡」

「ど〜して〜?」

「んぅぅ…♡ど、どうしてってぇ……!息を吹かれると、ゾクゾクってしちゃって、頭がフワフワしちゃうからぁ……♡」

「そっかぁ」


わかるわかる。

俺もやられたもん。


で、マグはそれを見て楽しんでたよね?


「ふぅ〜…♡」

「ふにゃあぁぁ…♡コ、コウしゅケしゃぁん……♡」


耳に息を吹きかけられ、蕩けた顔で俺を見上げるマグ。


…やばい……これ以上はやばい……。


頭の片隅でそう思ったのだが、残りの部分が「もっといけ」と言って聞かない。


「マグ……こっち向いて……」

「…はい……♡」


俺はマグを体ごと回転させて、向き合う形で俺の足の上に座らせ抱き寄せる。


彼女の鼓動が伝わってきて、それがとても早くトクトクと動いているのが分かる。


顔は真っ赤で心臓もバクバク……そしてぼぅ…っと俺を見つめる彼女の目は蕩けていて、俺のことを真っ直ぐに見つめてきていて……。


昨日少しは発散できたはずの欲が、フツフツと俺の心の中を埋めていく。

頭はぼんやりして、目の前の少女のことしか考えられない。


…これまでのあれこれで溜まっていたその欲が、俺の体を支配し始めていた。


「…マグ……」

「…はい……」

「…苦しかったら止めてね……」

「えっ…?」

「ちょっと…我慢できそうにないから……!」

「コウスケさ…んっ!?んん…!んぅぅ…♡」


俺はマグの頭と体に回した手を強め、彼女の無防備な唇に自分の唇を合わせ、舌を彼女の口の中にねじ込む。


マグは最初こそ驚いていたものの、すぐにそれを受け入れ、積極的に舌を絡めてきてくれた。


グチュグチュと水音が脳に響き、それがさらに行為を加速させる。


しばらくの間、そうして口付けを交わし続け、息継ぎのために口を離す。


ゆっくりと離していくと、お互いの舌が相手から離れたくないかのように突き出し、それぞれの先端には、相手へと向かって唾液の橋がかかっていた。


「はぁ……はぁ……♡こぉしゅけしゃぁん……♡」

「っ!マグ!」

「んんん〜っ!♡♡♡」


蕩けた顔に荒い呼吸で、舌を突き出したまま俺の名を呼ぶマグの姿に、俺は再び内から溢れ出す欲をぶつける。


可愛い…可愛い…可愛い…可愛い…!

マグ…マグ…!好き…好き…!


そうしてまたしばらくキスを続け、再び離す。


「はぁ…はぁ…♡ま、まってぇ…♡はげししゅぎましゅぅ……♡はぁ…♡もっと…やさしくぅ……♡」

「……マグ……」


俺はそう言う彼女の耳元に顔を近づける。


そして聞く。


「…本当に優しくしていいの?」

「ふぇ……♡」


ビクッと震えたマグは、俺をぎゅっとより力強く抱きしめる。

俺は逆に力を抜きながら言葉を続けていく。


「優しくしてほしいならそうするよ…?いつもみたいになでなでして…こんな逃げられないような強さじゃなく、包み込むようにふわっと抱きしめて…息が苦しくなるような激しいキスじゃなく、ちゅっ…て、甘く…優しく…何度もキスしてあげる…」

「…ごくり…♡」


マグが期待するように喉を鳴らす。

だから俺はさらに続けた。


「でも…違うよね…?」

「〜〜〜〜〜っ♡♡♡」


マグの体が再び震える。

俺を抱きしめる力がさらに強まる。


だから…俺も強める。


ギュウっと力を込めながら、マグへと囁き続ける。


「息苦しくなるぐらいの激しいのをして…でも頭も体もガッチリ押さえられてて逃げられない……俺に好き放題されちゃうようなこと……されたいんでしょ……?」

「はぁ…♡はぁ…♡はぁ…♡」


マグの息遣いがさらに荒くなる。

俺はそれを確認して、顔をマグの正面に戻し、ゆっくりと彼女の顔へと近づける。


マグは顔を上気させ、潤んだ目で俺を見つめたあと、目を瞑(つむ)り唇を差し出した…


…ところで優しく話しかける。


「まぁ俺も鬼じゃないので」

「………ふぇ……?」


マグが事態を飲み込めていない間に、抱き寄せる力を抜き、頭を押さえていた手で優しく撫でる。


「マグが本気で嫌がるようなことはしたくないのですよ。ほら、やっぱり息苦しいでしょ?それって辛いよね?辛いのを無理矢理〜なんてしたくないからさ。ここは優〜しくなでなでちゅっちゅにしよっか?」

「………え…?あ…で、でも……」


期待したものを寸前で取り上げられて狼狽えるマグ。


それは凄く可愛くて、もっといぢめたくなってしまうのだが、マグが嫌がるようなことをしたくないのは本当なので、ここで助け舟を出す。


「でも……俺はマグのしたいことなら……答えるよ?」

「ふぁ……」

「ねぇ…マグは……どうされたい……?」

「そ、それはぁ……♡」

「うん」

「……どっちも……♡」


あっそう来る?


「詳しくお願い♪」

「〜〜♡…逃げられないぐらい抱きしめてぇ…♡激しくグチュグチュってしてぇ…♡好き放題されてぇ…♡そのあと……いっっぱい…甘やかしてほしいですぅ…♡」

「…♡マグのえっち…♡」

「〜〜〜〜〜っ♡♡♡はいぃ♡私はえっちな子でしゅぅ♡♡」

「それじゃあ…♡そんないけない子は…おしおき…だね…♡」

「はぁ…♡はぁ…♡…はい…♡」

「…いただきます…♡」

「んんっ♡んんぅ♡んちゅ…ぐちゅ……んふっ…♡〜〜〜〜〜っ♡♡♡」


そうして俺たちは朝まで楽しんだ。


…このとき完全に、夕方にしたみんなにお礼を…という話は忘れていた。

思い出したのはそこそこ後になってから……。


ははは…調子に乗りすぎた……。

悪ガキグループ登場のお話で、よく見たら悪ガキリーダー「ルーク」の名前が、初期案の「ラング」になっている箇所を発見したので修正しました。


ラングって聞くと駆逐戦車かカニ持ったジェネラルしか出てこないんですよね。

まぁルークの方も大概ですが。


それはともかく、次回の更新は4/28(水)の予定です。


それでもう4月の更新は最後になるんですね……早いなぁ……。


…ではでは、お楽しみに。

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