150.街の陰…子供の限界
ギルドへ向かう道中、俺は約束通り2人に冒険者の話をしていた。
その過程でエリーゼはフレデリカのことを《フレン》と、フレデリカはエリーゼのことを《エリー》という愛称で呼んでいるのが分かった。
仲が良くて何よりだ。
さて、と俺は話を始める。
冒険者は基本的に自由。
いつ迷宮に入るのかも自由だし、休むかどうかも自分で決める。
しかしもちろん必ずやるべきことは存在する。
1つ目にお金の工面。
社会で生きるものは皆苦しめられるこの問題は、冒険者にはより深く刺さる。
冒険者の大半は家を持たない。
迷宮探索は命がけなうえに、あっちこっちに行ったりすることが多いため、1ヵ所に留まるということが少ない。
しかしそのフットワークの軽さは、戦争や反乱などの緊張状態にある地域から逃げやすかったり、逆に傭兵として雇われるために戦地へ向かったりと、プラスに働くことが多い。
そのうえ税金も安い。
家持ちよりも宿暮らしの方が税金が安く、尚且つ上記の理由もあって、「家を持つのは冒険者をやめて世帯を持つ者がすること」というのが常識として定着している。
この迷宮都市でもそうだ。
美味しいご飯に質の良い宿、旨みの多い迷宮があり、煩わしい貴族もいない。
そのうえ税金も他より安いらしい。
ここまでの良条件で、家を持つ冒険者は少ない。
だからこの街には冒険者が多い一方で、街に住んでいるほとんどが、お店を持つ者や冒険者を引退して世帯を持った人だ。
しかも大半はハルキが用意した借宿。
そりゃお金無くなるよハルキ。
とはいえ、その甲斐あってかこの街は大国3つの首都と並ぶぐらいになっているらしく、この街が出来て未だ2ヵ月だというのに、他のどの街よりも栄えていると言う人がいるほど。
さらにその理由の一つには、獣人やエルフなど他種族の支持を持っているというのもデカい。
この世界には数多の種族が存在し、それぞれが国を持っている。
しかし世界人口の大半は《人族》…いわゆる普通の人間が占めており、そうなると少数派である他の種族は、多数派の人族に虐げられるわけで……。
しかし冒険者はそれが薄い。
いや、差別意識があるにはあるが、基本的に腕がすべてな世界なので、腕の立つ者は他種族だろうと評価される。
むしろ種族を見て強さを見ないやつは、自分の弱さをアピールしているようなものだというのだ。
ざまぁないね。
なので、人族以外の種族の人たちには冒険者が多い。
例外はドワーフ。
世界中に鍛治が得意だということが広まっているので、冒険者になるドワーフの方が希少種扱いだそうだ。
ともかく、そんな理由で冒険者が多く、そしてこの街には実力のある他種族冒険者が多くいる。
ダークエルフのココさんや、狐人族のユーリさん。
《賢王》と呼ばれているグリムさんだってエルフだ。
俺はそんな話を2人の質問に答えながらした後、少し探りを入れてみた。
「2人は獣人やドワーフみたいな、他の種族はどう思ってるの?」
探りというか、ゴリゴリのストレートだった。
「う~ん……よくいろんな人が「汚い種族だ」とか、「中々のジョーモノだ」とか言ってるのは聞いたけど……」
おうちょっと待て。
汚いっつったか?汚いっつったよな?
そいつ探し出して絞めてやりてぇな、おぉん?
「正直会ったことないのに、そんな悪く言うのもアレだし……」
「えぇ。それにそれを自慢げに話している人たちも気持ち悪かったし……」
あっボロクソ言われてる。
ザマァww
「だからギルドを見に行った時とかに自分の目で初めて見たとき、みんなが言うような感じじゃなかったから、別に嫌ったりはしてないよ」
「私もよ。むしろいつも周りにいる人たちの方が醜いもの」
「…そっか」
何はともあれ、この子たちが本当に良い子でよかった。
もし差別するんだったら俺も手段は選ばないつもりだったし。
例え冒険者の話に目をキラッキラさせて聞き入っていた可愛い子たちだろうとなぁ……。
黒い思考を巡らせる俺に、そうとは知らないエリーゼが聞いてくる。
「ねぇマーガレット。ジョーモノって何?」
エリーゼの言葉に、フレデリカが少し顔をしかめた。
…言葉の意味を知ってるのな……。
それはともかく、エリーゼの質問に答える。
「とても良いものって意味だよ」
「それって誉め言葉…だよね?」
「何事もそうだけど、言い方によるかな」
同じ意味でも、言い方によっては相手を傷付けるからね。
何気ない一言が…ってね。
「だからそいつが言った「ジョーモノ」っていうのは、犬や猫とかと同じ見方をすれば最高って意味だろうね」
「えぇっ!?だって…人…なんでしょ……?」
「…そいつは他の種族を人だと思ってないんだよ」
「そんな…ひどい……!」
「……ホントに気持ち悪い……」
ショックを受けるエリーゼと対照的に、吐き捨てるように言い放つフレデリカ。
…なんか思い当たることでもあるのかな……?
…まぁ…子供同士でする話じゃないしいいか……。
俺は重くなった空気を変える目的も込みで2人に尋ねた。
「ねぇ。2人は仲良いけど、どうやって知り合ったの?」
「ん……えっとね。私たち同じ年に生まれたの」
「それで、もともと近いところにいたのもあって、小さいころからずっと一緒に遊んでたの。学園の寮も同じ部屋なのよ」
「へぇ。てことは幼馴染?」
「「そういうこと」」
「ふふっ、本当に息ピッタリだね」
俺の感想に2人は顔を見合わせ、同時に笑う。
いいねぇ~、仲良しさん。
ショコラちゃんとパメラちゃんもこんな感じだったよなぁ……。
……ということは、マグもショコラちゃんとパメラちゃんと息ピッタリなんじゃなかろうか。
あの2人と一緒に笑いあったり驚いたりしてる場面……見たい……!
でも見れない……!俺はマグでマグは俺だから……!
「「?」」
再び遠い目をした俺を不思議に思った2人が俺に話しかける……前に目的地に着いた。
「っと、ここが冒険者ギルドだよ」
「えっ…?これ……?」
「……すごく大きいわ……」
「でしょ?」
こうやって初めてこの建物を見て驚いている人を見るのが、俺の従業員生活の楽しみの1つに入ってる。
みんな良い反応するんだこれが。
「ふふん。それじゃ、早速中に行こうか」
「う、うん……!」
「え、えぇ……!」
驚きを隠せない2人を連れてギルドへ入る。
「「うわぁぁぁ……!!」」
ギルドホールへと足を踏み入れた2人は歓声を上げる。
口をポカンと開けて見回してるの可愛いわぁ……。
「2人とも良いわぁ……その反応が見たかった……!」
「誰だってこうなるよ……!」
「えぇ…すごいもの……!」
「うんうん。私も最初は驚いたよぉ〜」
まぁギルドそのものに感動してたってのもあるけど。
異世界人なものですから。
「あれ、マギーちゃん?どうしたの?何か忘れ物?」
そこにお仕事中のチェルシーがやってきた。
「さっきぶりチェルシー。ちょっと案内をしてたの」
「案内かぁ。…えっと……でもその子たちって……」
エリーゼたちを見たチェルシーの表情が曇る。
やはり貴族だということに気付いたのだろう。
「大丈夫だよ。さっき確認したから。でも説明はしときたいから、ララさんかリンゼさんをいないかな?」
「う、うん…わかった……」
カウンターへと向かうチェルシーを見送り、その間2人とまた話していようと振り返ろうとして…気付いた。
ギルドにいる人みんなが、さりげなくエリーゼとフレデリカのことを見ている。
2人を…見定めている。
(……嫌いだとは聞いていたけど、これじゃああんまり貴族のことを言えないんじゃないかねぇ……)
(…私のときもこんな感じだったんですかね……)
(…確かそんなことはなかったはずだけど……)
まぁ…それは今はいい。
それよりも……
「…なんか…感じ悪い……」
「…………」
エリーゼとフレデリカも不快感を露わにしている。
これはまずい。
これで2人にギルドとはこんなものだと思われては、せっかく友達になれたのにギクシャクしてしまうかも……。
なんとかせねば……。
「えっと…ごめんね…?ちょっと考えればこうなるかもって分かったかもしれないのに……」
「うぅん!マーガレットは悪くないよ!」
「そうよ、マーガレットは何も悪くないわ。…ねぇ…もしかしてマーガレットも最初はこうだったの……?」
「いや…私のときは……少なくともこんな睨まれることはなかったはずだけど……」
なんでだろう……ってそうか……。
マグのいたロッサ村は、貴族の子供であるマグが酒場とかに入って冒険者たちと直接話せるような村。
貴族と平民の差があまり無いところだったのだろう。
で、この迷宮都市には何人かロッサ村で会ったことのある冒険者がいるとマグが言っていたし、何回か仕事中に話したこともある。
あとここに来たときに着ていた服がもっと地味…おとなしめのやつだった。
まぁつまり、ハードルが低かったんだ。
それがこの2人には無い。
だから…なのか……?
それにしてはあまりにも露骨じゃないか……。
(…それだけ嫌っているってことか……)
(…私たちは運が良かったんですね……)
(そうだね……でも、この子たちがそんな警戒するほどの貴族じゃないって分かってくれれば……)
「「マギーちゃん!」」
「マーガレット様!」
と、そこでチェルシーがララさんとリンゼさんの両方を連れて戻ってきた。
「ララさん、リンゼさん、おつかれさまです」
「うん、おつかれ……それで、その子たちとはどこで会ったの?」
「それは……」
俺はエリーゼとフレデリカの2人と出会った経緯を話した。
「そう……う〜ん……確かにいけない事だけど、マギーちゃんのお話をキチンと聞いて素直に謝ったのは良いことだし……」
「…マーガレット様。お二人がどこから来たのかは聞いておりますか?」
「あっ…いえ、それは聞いてません……」
ララさんが悩む横で、どこか怖い雰囲気を出しているリンゼさんが俺に質問した。
貴族だってことを隠そうとしてたし、あんまり踏み込むのもアレかなって思って聞いていなかったのだ。
それを聞いたリンゼさんは、次にエリーゼたちに問いかける。
「では、お二人はどちらから来られたのですか?」
「えっと……」
「…《ナージエ》よ……」
気迫に押されたエリーゼの代わりにフレデリカが答えた。
その答えに周りがザワっとする。
ナージエは王国領の騎士と魔導士を育成する学校だ。
ただ、ダニエルさんは腐った貴族ばかりだって言ってたけど……。
「…ここに来ていることは誰か知っていますか?」
「…誰にも言ってないわ……」
「…そうですか」
リンゼさんはそれを聞くと、その冷たい声のまま次の言葉を発した。
「では、お引き取りください」
「(「「………えっ……?」」)」
リンゼさんの発言に俺たちは揃って呆然とする。
(お引き取り…って……)
(そんな……だって……そんなの……!)
そうだ。いくらリンゼさんといえど、納得のいく説明をしてもらわなければ、そんな言葉聞き入れられない。
「…リンゼさん、理由は?どうして駄目なんですか?」
「マーガレット様、分かっているはずです。彼女らの素性と、この街の人々の心情を」
「……貴族が嫌いで、この子たちが貴族だから…でしょう?」
頷くリンゼさん。
だがそんなことは分かっている。
その先が知りたいのだ。
「…それだけなら私も追い出すべきでしょう。なのに何故、私は良くてこの子たちは駄目なんですか?」
「王国貴族だからです」
「…はっ……?」
「ここにいる者は、それだけでも十分なのです」
王国貴族……?
なんでそんなことが分かるんだ……?
そんな疑問が顔に出ていたのか、リンゼさんは静かにその理由を話し始める。
「…マーガレット様。ナージエに集まっている貴族のうちのほとんどは王都の家柄です。そして、王都の貴族には特に恨みを持つ者も多数いるのです。例え彼女たちが無害だとしても、王都の貴族だと思われるだけで害を与えようと考える者もいます。これはこの街の人たちと、彼女たち自身の身を守ることでもあるのです。どうかご理解ください…」
「…っ!」
それは…確かにそうだ……。
人なんて「ありえない」ということをしれっとするとんでも生物……。
でも…せっかくここまで来たのに、迷宮に入れないなんて……。
どうにかならないかと焦る俺の手を、エリーゼが俺の手を握り話しかけてきた。
「マーガレット…ありがとね」
「エリーゼ……?」
「もういいよ……私たちは大人しく帰るから……」
「(えっ……?)」
エリーゼの言葉に再び俺たちの頭はフリーズする。
それでもどうにか動かして理由を尋ねた。
「ま、待ってよ…!だってエリーゼ…フレデリカだって……!あんなに楽しみにしてたのに……!」
「うん。でも…大丈夫だよ。ここまで来る途中で魔物も見たし……」
「お金のこととか冒険者のこととか、いろいろと教えてもらったしね。だから私たちは満足してるわ…」
「そんな……!」
(嘘ですよ……だって2人とも手が……)
マグの言う通り、2人とも気丈に振る舞ってはいるが、声は震え、手も力強く握りしめられており、とても満足したようには思えない。
それなのにこんなことを言うのは……俺たちを気遣ってくれてのことだろう……。
俺たちがこの後みんなに責められないように、諦めてくれたのだ。
「でも……でも……!」
「ふふふ、マーガレットって大人びてると思ったけど、やっぱり子供なんだね」
「えぇ。さっきまでかっこよかったのがウソのように可愛いわね」
「(うぅ〜……!)」
なんで2人はそんなに落ち着いてるの……!?
2人のことなんだよ!?
「…そりゃあ悔しいけどさ……でも、フレン以外の友達って初めてなの。だから大事にしたいんだ……」
「えぇ…あなたにはいろいろ教えてもらったし、それに学園の人たちとは違って信用できるもの。本当なら一緒に来てほしいけど……」
『…っ!』
「…あなたは人気者みたいだから、残念だけど諦めるわ……」
周りの人々がピクッと反応したのを確認して、フレデリカは本当に残念そうにそう言ってくれた。
エリーゼ…そんな若干悲しいことを暴露してくれるなんて……でも嬉しいよ……。
フレデリカも、最初は少し警戒してたのに、そんなことを言ってくれるなんて……。
「えへへ…だからありがとう、マーガレット。私たちだけだったら、捕まっちゃってつまらないものになっちゃってたかもしれないのを、素敵な思い出にしてくれて」
「私も……あなたがいなければ、私たちは知らずにモヤモヤしたまま帰ってしまうところだったわ。そうじゃないのはあなたのおかげ。ありがとうね、マーガレット」
「(うぅ……!エリーゼ…!フレデリカ…!)」
ほんとなんて出来た子たちだろう……!
よかった、あのとき助けに入って……!
感動する俺に、リンゼさんが再び話しかけてくる。
今度は先ほどまでの冷たい雰囲気は無かった。
「…マーガレット様、ご安心ください。ちゃんと貴族嫌いが薄い者が営んでいる宿を用意しますし、同様に馬車も用意いたします。マーガレット様のお友達を傷付けるようなことには絶対に致しません」
リンゼさんの後ろで、ララさんも頷いている。
チェルシーはさっきのフレデリカの発言をまだ気にしてるのか、凄くソワソワしてる。
「…はい…分かりました。わがままを言ってすみません。…2人のこと…お願いします」
「畏まりました。必ずお約束をお守りします。…それではお二方、こちらへどうぞ」
「うん」
「わかったわ」
リンゼさんの後に2人がついて行く。
向こうでいろいろ決めてから宿に向かうのだろう。
その前に挨拶しなければ。
「エリーゼ!フレデリカ!またね!」
「「…!」」
2人は顔を見合わせたあと…
「うん!」
「えぇ!」
「「またね!」」
元気な笑顔と返事を返し、ギルドの奥へと姿を消した。
残された俺に、ララさんが話しかける。
「…マギーちゃん、ごめんね……」
「いえ…私の方こそ浅はかでした……ご迷惑をおかけしました……」
本心からそう言ったのだが、ララさんは首を振り否定する。
「ううん、マギーちゃんは悪くないよ。…この街はね?外の人たちには冒険者の街って知れ渡ってるの。冒険者にはいろんな人がいるでしょう?それぞれいろんな理由があって冒険者をやっているんだけど、中にはあまり他人に言える理由じゃない人もいるの。そんな人でも、問題を起こさなければ居てもいいっていうのがこの街なの……」
「(そうだったんですか……)」
それは初耳だ。
…あぁ、なるほど……。
つまりララさんは、そんな来るもの拒まずな街の方針なのにも関わらず、今回2人のことを拒んでしまったことに謝っているのか……。
「…でも…だからこそ貴族への風当たりが強いんですよね?…その……まぁ…妥当ではないでしょうか……」
あの2人のことを考えると言いたくはないけど、正直な話合理的な判断だと思う。
「…そうなんだけどね……今回のことでちょっと考えちゃって……種族や生まれだけで人を判断しちゃいけないって、一番よく分かってたはずなのに…ってね……」
「(…………)」
それは確かに思うけど……。
…でも、綺麗事だけじゃ何も出来ない。それはどこも同じ。
…難しいね……。
そう考え込んでる俺に、チェルシーが遠慮がちに話しかけてきた。
「マギーちゃん……」
「…チェルシー?どうしたの…?」
「ぎゅってしていい……?」
「えっ?う、うん…いいけど……」
「…ありがとう」
チェルシーが俺にやんわりと抱きついてくる。
…いつもは突撃してくるのに……珍しいな……。
「ねぇ…マギーちゃん……」
「うん?」
「マギーちゃんは…いなくならないよね……?」
「えっ…?」
時と場合によるとしか言えないんだけど……さすがにそれはまずいよね……?
ここはとりあえず話を聞こう。
「えっと…どういうこと……?」
「…チェルシーちゃんの家族はね……貴族に連れて行かれて行方不明なの……」
「行方不明?」
俺の疑問にララさんが答えてくれた。
行方不明って……その貴族のところじゃないの?
その疑問は次のララさんの言葉で解消される。
「……その貴族が、上の貴族の怒りを買って潰されちゃって……その後のことが分かってないの……」
「(そんな……)」
俺に抱きつくチェルシーの力が強くなる。
…つまり、俺があの2人に連れて行かれるかもと思って、家族のことを思い出した…と……。
俺はチェルシーを抱き返し、頭を撫でて慰める。
「…チェルシー……」
「…ぐすっ……やだ……もう1人はやだぁ……!」
「大丈夫。ここにいるよ…」
「あぁぁぁ……!」
泣きじゃくるチェルシーを宥めながら、俺はマグと話す。
(…マグ……俺たちはかなり恵まれてる方なんだね……)
(はい……私、改めてみんなにお礼がしたいです……)
(うん、俺もだよ……一緒に考えようか……)
(はい……)
誰にどうお礼をするか。
それを話し合う約束をしながら、俺はチェルシーを慰め続けるのだった。
…もう2021年入って4月になってますが…凄く今更ですが……。
去年…竜来なかったなぁ……。
S級の人も自衛隊も…流行り病で試験会場に集まらなかったんだろうなぁ……。
…なんのゲームの話かは、いつも通り知る人ぞ知る…ってことで……。
さて、次回は4/13(火)更新の予定です。
ストックが出来てきたのはいいけど、1話辺りの長さが伸びてきて思ったより貯まらない……。
でも話は進んでいるので、とりあえずお楽しみにということで……。
ではでは。




