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やるべきこと、その3

ヒョウガさんとカールスから離れて修練場の端に移動した僕とフブキさん



「じゃあ先ずは魔装のやり方を簡単に説明するか」

「わかりました」


僕とフブキさんは向かい合う


「簡単に言うと魔装は魔力を集中させる技だ」

「魔力の集中………」

「といっても貴殿は魔法もまだ使えないからよくわからないだろ?」

「そうですね、さっぱりです」


フブキさんは僕の手を掴む


「手を開いて、掌に意識を集中してみろ」

「?」


僕は言われた通りにしてみる


……………ん?なんか掌の中心に血が集まってるような………なんかモヤモヤって感じが


「よしよし、魔力の感知は出来てるな、上々!」


魔力の感知?


「これならコツさえ掴めば魔装も早く修得できそうだ」

「えっ?そんな簡単に?」

「この魔力の感知が出来る事が重要なんだ」


そう言ってフブキさんは僕の手を離す


「暫くはさっきみたいに掌に魔力を集中してみよう、慣れてきたら腕、上半身と範囲を拡げてみよう、最終的に全身を包むような感覚になったら魔装の修得まで後ちょっとって所だな」

「凄く簡単そうに言いますね」

「理屈がわかれば簡単に出来ることだ、しかし殆どの奴等は理解できていない」


本当は誰でも簡単に出来るのにそれがわからないから皆出来ないってこと?


「某も昔は苦労したが、理解すれば後は簡単だった………貴殿は既に理解しようとしているからな、直ぐに出来る」


フブキさんが微笑みながら言った


「わかりました!頑張ります!」


取り敢えず言われた通りに掌から始めてみよう


・・・・・・・・・・・


「黒騎士黒騎士!準備はいいね?」

「あ、はい!」


魔装の事を教えてもらった後はカールスとの戦闘訓練だ


「じゃあ早速仕掛けるから構えて構えて♪」

「よし………」


僕は剣を構える

この剣は修練場に有ったやつだ


「いっくよ~♪」


「…………」


僕は身構える

どうくる?突っ込んでくるのか魔法を撃ってくるのか………取り敢えず先ずは見ることからやってみよう


ドス!


「…………えっ?」


何が起きたの?

なんか左から音がして

左肩からなんか痛みが……………


「いっっっっ!?」

「あれ?」


僕は左肩を見る

鎧に穴が空いてる………そしてこの痛み……何かが僕の肩を貫いた!?


「おーい!坊や!黒騎士は戦闘未経験なんだからいきなり技を使うなよ!」


ヒョウガさんが離れた場所から言う


「あ、ご、ごめん!師団長だからこれくらい余裕で避けると思って………」

「い、今のなんなの?」


僕は肩を見ながら言う


「えっと、僕の掌に穴があるでしょ?」


見ると確かに小さな穴がある


「ここから糸を出すんだけど、今のは糸の塊を撃ったんだ、それで君の肩を貫いたんだ」

「へ、へぇ………見えなかった………」

「ご、ごめん……」


カールスが謝る、いや君は悪くないよ、師団長が戦闘未経験ってのが普通じゃないよね


「ふむ、今日はこのくらいにしておくか」

「えっ?まだマトモにやってませんよ!?」


フブキさんに僕は言う


「ちょっと失礼」


フブキさんが左肩の穴を覗く


「出血が酷いな、これは治療しないと危ない」

「坊やはりきりすぎだね~♪」

「ごめんなさい………」

「カールスは悪くないですよ、避けれなかった僕が」

「これは訓練中の事故、誰が悪いとかはない………しかし戦闘訓練はいきなり過ぎたか………先に魔装を修得してから戦闘訓練を始めた方が良かったか」


フブキさん曰く魔装さえ使えればカールスの技は防げたらしい

カールスは魔装を使ってなかったらしいし


取り敢えず今日はここまでにして僕は治療を受けることになった



「だ、大丈夫ですか?す、すぐに治しますから!」


呼び出されたフィルユさんに治療してもらいながら僕は魔装の修得を頑張ることにした





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