勇者と女神
ー奏ー
この世界は終わりだ。そう。間違ってしまった。だから・・・・。僕は司に目配せをする。司にだけは伝わって欲しい。そう、あれを使う為に。その証は手の甲に浮かび上がっていた。条件を満たす事が出来れば過去に戻れる方法が。
「は、は、これは・・・・無理。」
僕は必死にあがいた。エメリアの動きは全て把握し、アビリティーは動く物をその速度のまま保つ効果がある。例えば翼で飛べば、その速度を保ったまま空気抵抗などのマイナス要因を無視したまま進むことも出来る。そして女神の力によりパワーアップしているという事も含めて。
僕が感じた悪感情。エメリアが美鈴に殺されたと感じた時、その感情のベクトルはこの能力で引き延ばされ、さらに募る一方となり、黒い感情が加速した。黒い感情は黒い感情を呼び寄せる物。黒い感情はエメリアのアビリティーで消える事が無かった為、一気におかしくなってしまった。それも全てあの女神の筋書き通りなのかもしれない。
「『あーあ。こんなはずじゃなかったのに』」
日本刀で僕の心臓を貫きながら、微笑んでいる。もう体は動かない。復活回数を使い切ってしまった。魔法も封じられている。唯一ヒールは使えるが、血はエメリアのアビリティーのせいで止まらない。出血の速度も保ったままという事だ。ちょっとでも傷がついたら終わりという飛んでもない能力に昇華されていた。勝ち目はない。
そして、倒したはずの輝も起き上がり、僕の両手両足を切り飛ばす。
抵抗出来なくなった僕は意識が飛びそうになった。そして笑いながら司に近づく輝は
輝は・・・・・。
司の首を刎ね飛ばした。
時間が無くてすみません。また、ここから色々な話が浮かんでくるので、纏めるのが大変・・・・。




